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BLではないフィールドで読んでみたかった

硬派堅物攻め×淫乱(?)誘い受け
作者様買いです。

受けさんが事故に起因するPTSDでそれを乗り越えていく二人の愛の形…
というようなヒューマンドラマ?でした。
ストーリー構成は飽きさせないようにつくられており、
人の命を扱った重いテーマであるにも関わらず短時間で読めました。
しかしながら、昔の不幸な事故が底流にあるため、
どうしても「萌えながら」読むのは自分には難しいです。

描かれた物語の外で受けさんが計り知れない苦労をしているので、
作中で苦労させられるのはどちらかというと攻めさん。
お二人の人生のバランス的にはこれで合っているのだろうけれど、
どうにも攻めさんのおかれたポジションが苦労人すぎて、
入り込んで読むのは辛かったです。
攻めさんこれから幸せになれるといいなぁ…

そこでレビュータイトルがこうなってしまいました。
BLにはエンターテイメントと萌えを重視する私には、
正直だいぶ重すぎました。
ロマンスメインではない本として出会っていたら、
評価はもっと高かったかも??

評価は中立と迷いましたが心は存分に揺さぶられたので萌で。

いかんともしがたい

※星の数同様、辛口評価になります

前作(同シリーズと言うべき?)「きみと手をつないで」を読んでいなければ、読者に伝わらない仕掛けがぼちぼちある割には
両方読んで良かった~!という気持ちにはなれなかった一冊です。

受けさんの成長は確かに感じられたけど、
それを周囲のキャラがふいにしてしまっている。
加えて、受けさんの成長の糸口が(とても彼らしいことに)
頼りなかっただけに起きてしまったのが今作でのアクシデント。
うーん……受けさんの幼なじみさんが謝罪に来た時に考えてみたけど、
みんながみんな拙かったネ、みたいなオチのつけ方でなんだかなー。

ライバルの俳優さん、こういっては何ですが「好演」だったと思います。
受けさんとライバルさんは個人的に好感度高めでした。と言うかその他のキャラが全部苦手でした。
攻めさんは今回頼りなかったのが残念。


「きみと手をつないで」がすごく好きだけど今作を読もうか迷っている、
という方には私としてはオススメできません…
二年前の攻めさんのほうがカッコイイから。

かゆい・細やか・あまずっぱい

この本に出てくるカップルさんたちはなべて
「好きになった人は偶然男性だった」という雰囲気が漂っており、
独特の世界観があると思います。

作家買いではないので他の本がどうなのかは未知数ですが
一冊をとおしてリリカルでふんわりとした人、世界、物語を
作られる方だなぁと思いました。
(PNに”雲”が入っているのは何となく頷けるというか…)

短篇集だと必ずと言っていいほど
「このカップルのおはなしをもっとクローズアップして欲しかった」
という感想が出てくるのですが、
良くも悪くもこの本ではそれを感じませんでした。
悪く言えばのめり込ませない、良く言えばのめり込まないで済む、、
意図的なのか否かはともかくライトなのに細やかな一冊でした。

甘いには甘いのですが、自分の求める甘さとちょっと違っていたので今回は「萌」にしました。
好き嫌いが分かれそう…かも?

物語の緩急と、会話のリズム

ワンマンセレブ攻め×ほだされやんちゃ受け

まず、これだけ地の文が少なく、会話文でおはなしが進んでゆく本は
久しぶりに見た気がします。
個人的には会話多めは好物なので、プラスポイントでした。
ですので、逆に言えば地の文で淡々と進行していくお話が好きな方は??と
なってしまう気がしなくもないです。

ストーリーは必要以上の起伏がなく、私はここも気に入りました。
(山あり谷ありばかりだとドキドキしすぎてついていけない)

過去の心の傷を自分ひとりではうまく癒せなかった受けさんを
やや強引かつ紳士的に攻めさんがどうにか落とそうとする、
それでもなかなか受け入れられない受けさんの心を
やっぱり強引に、やさしくほどいていく攻めさん、という構図でした。

他の方が書いていらっしゃるように、
基本的に人の話をあまり聞かないのが攻めさん流のようで
ここも好みが分かれるかなぁと。
確かに攻めさんがちょっとワンマンすぎて、
都合の悪い時だけは日本語がわからないふりをしたり
うーん、、と思う所が私もありました。

全体的にはかなり楽しめたので裏表紙のあらすじでおっ?と思った方には
是非オススメしたい一冊です。

終わりに、受けさんのお母様いいキャラしてます。笑

「委員長」

ハイスペック堅物攻め×健気ワンコ受け

受けさんも攻めさんも好みのキャラで、物語の展開も
テンポよく楽しめました。
ただ、脇キャラがここまで立ってしまうのはどうなんだろう、
主人公のご友人「ワタル」と同じく主人公の上司「香田」
何もここまで濃くしなくても……(苦笑
特に香田さんは悪目立ちがすぎてうーーーーんとなってしまいました。
深いネタばれは避けたいのでこれ以上書きませんが
もうちょっとひたらせてくれてもいいじゃないですか、、
という何とも言えない気持ちに。

そして、これはお話と直接の関係ないのですが話中で
受けさんが「晴樹(下の名前)」、攻めさんは「宮沢(上の名前)」
と表記されていたのがどこまでも引っかかってしまい……
どちらかに統一して欲しいなと思ってしまいました。
(更に個人的な趣味を言えば二人とも下の名前表記がうれしいのですが)

何だかんだいって「神」をつけるか迷ったのですが、
迷った時間が長かったのと、引っ掛かった部分が何点かあったので
萌*2にしました。
挿絵は好みが分かれるかな~と思いますが個人的には好きでした!

このシリーズ初入手です

1-2といつの間にか完売になってしまったので、今回は早めを心がけ購入。
好きな作家さんが何人か描いてらしてテンションが上がり、
通してかなり読みごたえがありました。
全編レビューは他の方がなさっているので自分が好きだった作品3つに絞って感想を。

『裸族の花嫁』 せら
こういうギャグエロというのかアホエロ?っぽいのが
なんとも自分的にストライクです。
ミチルくんの恥ずかしそうな表情がツボ!
逞しい裸族たちにほだされて幸せになっちゃえばいいなーと思いました。

『眠り男と恋男』 座裏屋蘭丸
エンディングの先、どうなるかという妄想が色々ふくらむお話でした。
(恐らく)起きている時にジュードを抱くロイスの色気と言ったら…
ジュードのツン期が去ってデレに突入したらバカップルになりそうでいいですね。
18禁じゃないと描けないようなところまで描きこまれていてそこもよかったです。

『気付かぬ視線』剃嶋章
大好きな学園モノ!大好きな眼鏡キャラ!!
堅物そうな先生がゲイで、バスケが得意で…と言ったギャップも
散りばめられていてとても私好みでした。
酔っ払って素になる先生のお顔、凄くかわいかったです。


3つに絞るのもなかなか迷うくらい、素敵な作品の多い一冊でした。
気になっている方は是非に。

激しくツボでした

白衣と眼鏡が大好きなので表紙買い
不動産業の攻めさんが歯科医の受けさんに実家の未来を通して
攻略されていく(?)と言うお話でした。

表紙で小柄に見える受けさんすら180センチと言うのは何たる高身長カップル(笑。
しかも不動産業と歯科医だなんてめちゃくちゃハイスペック……
それなのに、口を開けばつい子どもみたいな言い争いをしてしまう
そんなギャップがすごく自分的にはツボでした。

ツンツンがデレた、というよりは素直モードに切り替わった後の受けさんたるや
もう向かう所敵なし。
そんなにわかりやすく好いてくれたら両想いになるしかないよね。
幸せになってください。

どこか懐かしいような街の風景が浮かんでくる所や、
脇も素敵なキャラが多かったです。

ただイラスト、、攻めさんがちょっとだけイメージとずれるんですけども
やっぱりお話の中味でここまでギュッと惹かれたのでこの評価で!

ホント、写真のエピソードはたまらん。

世界観とキャラクターが好き

すぐそこにありそうだけど、やはりそうではない「男の花街」が
しっとりと表現されていて良かったです。
(そこにありそう、な感じが私は好きでした)

キャラクターも人間臭いというか、リアリティがあって
親近感たっぷりで好感触でした。

良い意味で現実離れした素敵な世界、とても良かったのですが
次に起こる事がなんとなくではなくではなく、かなり?読めてしまう所が
少し残念でした。
お話のながれにもう少しドキドキしたかったかな。

ところどころに萌?

煮え切りませんね、攻めさんも受けさんも。
好きなら好き、付き合うなら付き合うとどこかに書いてほしかったなあ。
(いや、書いてあるか。
攻めさんの一方的な気持ち、希望、おねがいとしてだけど…)

それと、後日談が完全に蛇足に感じました。
大してラブラブでも幸せでもないし。かといって新展開があるわけでなし。

良かった点としては、この攻め君が好みでした。
だからこそいかにも腹黒っぽい後日談はやめてほしかったというか……
うーんどうもしっくりこない。

人って変わるものなのだな

ちょくちょくやらかすんですが、またもや攻めと受けを逆だと思ったまま買いました笑
年下攻めだったんですね。

真面目な主人公が一皮むけて、愛する誰かを守れる人間になろうと
決心するまでの道のりを書いたお話でした。

全体的にいいお話だったのですが、スピンオフだったことに気付かず
こっちだけ買ってしまったことを後悔しております..。
後書きにはこれ一冊でも大丈夫とありましたが、
読みすすめるとやっぱり前のお話と言うか、「土台」みたいなものが
知りたくなってしまい、気持ちの落ち付け所がないまま読み終えてしまいました。
ところどころこの辺は端折らない方がよかったんじゃないかなと
感じた部分もあったり、色々思う所ある一冊でした。

一番いいなぁと思ったセリフは、攻めさんの
「トマトになりたい……」
でした。
真面目に、自分に正直に!