記憶喪失ということは...読後にもう一度読み返したくなるストーリー確定のお話です。
ドキドキ感を楽しむにはやっぱり内容はあらかじめ知らない方がいいと思うので、読後にこちら読むことをオススメします。すみませんが、ネタバレをしないとこの神展開をレビューしきれないので書かせていただきます...
以降ネタバレあり
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どこで記憶が戻ったのか??当たりをつけながら連載中読んでいましたが、判明した時は私自身ここだったら最高だなと思ってたさらに上をいく『そこですね!本当にありがとうございます!!』というタイミングでした。
なぜ『本当にありがとうございます!!』と思ったタイミングなのかといいますと、私的に点と点が線となるための三つのキーがありました。
一つ目のキーは『ほっぺチュー』ですね。
1話でちょっとしたコマにいるあのほっぺチュー。
凛にとってはどれだけ特別だったのだろうと、4話の回想シーンを見て泣きました。(涙腺弱い)さっつ先生作品は2回目読んだときに「この一コマにもうヒントがあったのね...!?」みたいな噛めば噛むほど感のあるところが本当に大好きです。
そこからのほっぺチューで我慢できなくなった3話の凛、さすがのさっつ先生。今作他ページでも鏡がなかなかにいい仕事をしてまして、映ってますけど!?見ますよ!?と思いながら、もう凛の我慢できない表情や翔ちゃんのかわいい顔に心臓がキュッてなりました...
二つめのキーは友達の『板倉』です。
幼馴染の2人にとってこういう機微に敏い友人がいるのは、2人にとってめちゃめちゃいいスパイスであり緩衝材だと思います。ここで読者の身としては『いつから記憶戻ってるんだ...??』といろいろ考察しながら4話を待ってました。。
そしてそして最後のキーは『はじめまして』です。
今作を一言でまとめるなら、まさに私はこの作品のタイトルだと思います。
記憶を失ったときの『はじめまして』
本音が溢れた凛との『はじめまして』
初めて翔ちゃんから切り離された凛との『はじめまして』
他にも幼少期の本当の『はじめまして』もあったと思いますし、なんならエロ本怖がってたのに女遊びしてやさぐれた凛だって『はじめまして』だし、翔ちゃん以外興味なさすぎる凛も『はじめまして』だと思います。
幼馴染であるが故にこれだけの『はじめまして』が見れるんだなと、この一見矛盾するようなテーマをじっくり存分に噛みしめて味わえる作品でした。
この三つのキーを通して、結果的に翔ちゃんをあれだけ抱きまくって愛を伝えてたのは"ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の凛"ということなんですよね。ここが私的『本当にありがとう!!』ポイントです。もちろん記憶をなくしてまた好きになって、の展開になる可能性もあるかなぁと思ってましたが、ここまでの執着攻めにはもうそんなことがあるはずがないですよね、と読後に感じました。。
そして描き下ろしのまず凛、最高すぎませんか...
読者側はずっと翔ちゃんと一緒にいる凛しか見てないので、どちらかというと翔ちゃんと同じ"ずっと後ろついてくるかわいい凛"ってイメージ強めですけど、威嚇するオラ凛天才的...手を引っ張る側がいつの間にか逆になってたということを感じる描き下ろしでした...
そして拗ね拗ね翔ちゃん、よくぞ言ってくれたッ...!!笑部屋にまで連れ込んだくせにッ!と私も思ったのですが、ご褒美にちょっとベッド壊れるのでは???くらいのえちしーんがあったので全てを許します。(今回すごいですよ、入ってる感...!!笑修正は白トーン?という感じで電子も紙も同じですが、範囲的には魔法が少ないみたいです...!!笑)
各特典ですが、
電子は描き下ろし延長といった感じでなんか翔ちゃんかわいすぎん!?本気の恋をしてる翔ちゃんはこうなるのね!?という内容です。
アニメイトさんはケモですよ、さっつ先生のケモ味がちょっと楽しめます。。もっとがっつりさっつ先生のケモ見たすぎる〜...!!
コミコミさんはもうね、幼少期凛翔大好きな人にはたまらない転がってるぷくぷく翔ちゃんが見れます。
ホーリンさんは表紙の翔ちゃんがとろとろになってるのってそういうことかぁ〜...となる内容でした!
さっつ先生の作品はこれまでのもの全て読んでますが、この作品が初めてでもさっつ先生の作品全部探しに行っただろうな...と思うくらいには最高でした。
さっつ先生を好きになって初めて連載追えたのですが、内容が内容故にドキドキ含めてとても楽しかったです...
最後に、裏表紙の凛が天才的にかっこいいので絶対に見てください。絶対に。
転生・異世界BLの海を漂っていたところ出会えた感動の1巻を読み終え、2巻いつだろう〜と確認してみたらまさかまさかの次の日。運命すぎました。
※念の為、本作は転生ではありません!異世界ファンタジーです。
紙本で読む時は極力汚したくないので泣くのを我慢するかティッシュをめがねで支えながら読むのですが、ちょっとそれでは足りないくらい後から後から涙やらなにやらが止まらなくなったので一回本を置きました。落ち着きたいけど気持ちが引っ張られて涙が止まらない、そんなお話でした。
家族も含めて周りからは心無い言葉を直にぶつけられ、歪んだ愛情を弟から受け続けた陸。そんな陸を心から愛して欲しがってくれるリューイ。お互いが"自分はいつかあなたの1番ではなくなる"と思いながらも、すれ違いつつ育んできた2人の恋が、ついに弟の歪んだ愛情とぶつかります。
正直なところ、弟にもかなり同情してしまいました。。大好きだったのに伝える方法を盛大に間違えてしまったが故に、結果的に兄には真逆の感情を持たれていると勘違いされてしまった海斗。海斗も元の世界で幸せになって欲しい。。大好きな兄を傷つけてしまった罪悪感で心が潰されませんように、とつい祈ってしまいます。。
あれだけ兄を独占するために孤立させておきながら、両親より別れの言葉が足りない嫉妬心で暴走して怒り狂って世界を壊そうとするのは、ある意味執着ルートとしてありなのかもしれない。。。
本編の爆泣きシーンはここからでした。
陸は相手目線に立てる優しい子なのに、常に自分は誰かの代わりだと思うようなところがあるから、たとえ自分がいなくなってもリューイがお気に入りのいない長い期間がないようにと、だけれども、忘れないでと言わんばかりに精一杯の愛も言葉でやっと伝えられたシーン。正直1巻からここまでどん底にブラックになるとは思いもよりませんでした。え...ここから..覆られるの!?とドキドキしていたら。。
リューイの周りをふわふわ飛ぶ陸。
いや、まって、まだ飛んでるだけ。
まさかのそっちのルート!?と思ったら、
安心してください。生きてますよ。
よかった〜〜〜〜
私はせっかちな性格なので10年片思いです、とか5年間すれ違い続けてます、みたいなものに少なからず長い...と感じてしまうのですが、、、
4年余りで少し大人になった陸。
そして命を重ねていくようになったリューイ。
この4年は2人にとってでかい...と、、、
2人でずっと生きる未来じゃなく、2人で終えられる人生を選んだリューイに切なさと、リューイにとっての最後のお気に入りを陸にしたかったんだという実感がここにありました。
壮大な世界観でありながらも、2人が隣でずっと一緒にいられることが1番の幸せだという、ものの大小でははかりきれないものを漫画という世界で表現してくださったとても素敵な作品だと思います。
アニメイトさん特典、きっと陸が自分のことを優先できない分リューイが優先してくれてるんだろうな〜というラヴラヴ度の塊でした。ご馳走様です。
異世界ものが特段好きでジャンル検索までしているわけではない方も、BL初心者さんも大変に楽しめる作品だと思うので、とりあえずはぜひ1巻から読んでみてください。
単話から拝読してましたが、その時から青春DKBLのピュアピュアなストーリーです!の一言でまとめるには大変にもったいない作品だと思ったのでレビューさせていただきます。
盛大にストーリー、セリフ引用します。
ここからネタバレ注意です!
ピュアピュアです、の一言に収めきれない理由に、まず時緒の存在があるんですよね。
時緒がこれまたなかなかに強力な無自覚人好かれ人種なんですが、一歩の『ちょっと照れない?みたいなこと平気で言うヤツだった』がまさにそれ。
子供の頃、大人と話す時は背の高低差があるから顔を上に向けて話すと思うんですけど、時緒は隣で顔も見れるはずなのになんだか上を向いて話しているような感覚があります。恥ずかしさとか、嫌われるかもしれないから、みたいな気持ちで言葉に出すことができなかった行動を察して、あたかも"自分がそうしてくれると嬉しいからやってくれない?"みたいな雰囲気を醸し出してくれるんですよ。なんでしょうね、言葉に出す前に胸の辺りがグワッてなって顔が熱くなって言えなくなるようなことを、高校生なのになんでもないことのようにできるんです。言葉に出せなくて下を向いたら、時緒の言葉で思わずパッと顔を上げてしまって目がばちっとあう感じ。
こんなの、同年代の子達が惚れずにはいられない。。
さらに言えば、告白して返事はいらないから、の私の中のベストアンサーを時緒に見つけてしまいましたね。
この時緒の良さは、あらゆるシーンで体感いただけると思うのでぜひご自身で見てみてください。
そして、一歩。
一歩はもうピュアピュアです。まさに高校生。
ピュアというより、帯にもある通り天邪鬼といった方が近いかもしれません。
そんな一歩の最高なところは『俺にしなよ』と言い切ったところ。男子高校生で、BLで、これが言えるのはなかなかだと私は思ってます。その少し前の、『全然選んでくれなきゃ嫌なくせに』の流れから本当に一気読みして欲しいんですが、前述した時緒に導いてもらって出た言葉じゃなくてはっきり自分の殻を破って本心を伝えられた瞬間なんですよね。もう、本当に素敵。こんなに素敵な一連のストーリーを見せてもらえてありがとうございますと叫びたい。
次巻2025年春とのことなので近しいような待ち遠しいような、こういう時に時間の経過って遅く感じますよね。2人がくっついたらどういう言葉を紡いでいくのか、今からとても楽しみです。
とりあえず、1話試し読んでください。
1話でもう、惹かれます。
滝端先生はまずなんと言っても画力。そして、包まれるような温かさはありつつ、胸がギュッとなるような苦しさを感じる描写からの最後にはすべてから解放されるような幸せな気持ちをくれます。今回は胸ギュッが多めというか、我慢に我慢を重ねてる2人のような気がするのですが、表情はもう我慢できてないのでそこがとても愛しい子たちでした。
特に今回は目の描写が印象的でした。
先生の描かれる綺麗なまつげたちが天才的でしたね。
真っ直ぐに見つめる目も、照れて伏せがちな目も、全てから感情が伝わってきてうるうるしてしまいました。。
受の佐後も、努力をして這い上がって仕事ができてめちゃめちゃにかっこいいのに、攻の浮津社長の前で照れてふにゃふにゃになっちゃうのはもう、かわいいしか思えないですよね。浮津社長がちゃんとそういう表情を引き出してくれるまっすぐで素直な攻めでもう、本当にナイスカプです。
えちは私自身あってもなくてもいいタイプなんですが、やっぱりこれだけ2人の中で我慢して我慢して我慢して想いが通じ合った時に弾けて欲情している姿を見ると、えち描写のある意味が分かりますね。。繋がれるシーンまで見れてもう私は大満足です。(全部じゃないのも続く感じがしてちょっと嬉しい...)
紙で頼んでましたがまだ届かなくて我慢できなくて電子購入しました。我慢できませんでした。無理でした。神(紙)が来たら特等席に鎮座させます。。
ちょっと久しぶりにど純愛の作品に出会ってしまい心がまっさらさらさらさらの真っ白になりとても幸せな気持ちです。。
最近少し重めの作品を個人的に読むことが多かった反動もあるかもしれないですが、お互いに素直になれるカプの良きところが全て詰まった最高の作品でした。同棲を決めた瞬間からの離れ離れ、お互いに涙腺が決壊した瞬間私の涙腺も決壊しました。ぼろぼろです。
BL作品って当て馬がいいスパイスになってくれていたり、家族や友達にどう受け入れてもらえるかみたいなところが作品に厚みを与えてくれることももちろんあるのですが、本作はそういった起承転結でいう“転“はなく、ただただ2人がどれだけ愛し合っているかを実感できるまっすぐな作品です。
しのちゃん、、、気持ち分かりすぎますよ。。
藤田のあのまっすぐさと林のあのさくふわ感最強に萌えますよね。。貢ぎたくなる気持ち分かりすぎる。。
これからも2人はずっと幸せでしょう。この私が保証します。私の保証なんか1mmたりともいらないんですが、ちょっとだけ2人の人生の支えに勝手にならせてもらってもいいでしょうか...
幸せな余韻に浸りつつ反芻しながら眠りにつきます。。
幸せな時間をありがとう。。
初めに、私は本作を爆裂超絶最高峰DKBL作品だと思っているので『最高である』ということしか終始書けていないと思います。それを踏まえた上でご参考ください。
3巻から新たに登場した柳木。
彼は秋良の良さをさらに高みへ持っていってくれる最高のトランポリンですね。結局はこやつのせいで文屋が嫉妬心を爆発させ、自分と秋良の愛の重さが違いすぎるんじゃないかとネガネガのネガになったわけですが、さすが秋良ですね。
私が本作で1番好きなのは、秋良の言葉なんです。
愛は確かに文屋の方が重いかもしれない。(重いというより表に出す量の違いなだけなんですよね、きっと)
でも、一つ一つの言葉の愛の重さは圧倒的に秋良なんですよ。文屋にしか言わない、紡がない言葉を選んで、文屋が『一番言って欲しい言葉』というよりも、『言われて1番嬉しかった言葉』を伝えられる子なんです。
そしてついに、ついに、ついに、初夜(昼だけど)ですね。
心臓のドラムがバコンバコン暴れ回っておりましたが、1巻から見守り続けた私はもうなんだか感無量で涙が出てきてしまいました。。
私自身エロが必須だとは思っているわけではない派なのですが、エロがあることで何がいいかって、ついに2人が、2人だけの世界を作り上げたなって1番実感できる瞬間だからなんですよね。友達という関係性、特に同性だからこそ親友だったり気軽に誘えるような仲間が周りにたくさんいる中で、そういう関係になれるのって奇跡なんだなってすごく実感するんですよ。秋良なんて、1巻最初の時にこうなるとはきっと想像もしていなかったでしょう。それが、文屋をこれだけ大好きになってるんですよ。もう、泣いちゃう。。
これ以上は実際に読んで2人を祝福してあげてください。。そして、そして、単話の時から楽しみにしていた描き下ろし。神が舞い降りてました。
「『絶対につける』という強い意志」
冒頭で触れたように、そりゃ文屋の濃さにはどれだけやっても追いつけないでしょう。全部表に出ちゃうマンなので...ハァァァァァァァアン何このちゅっちゅしてるバカップル。。まじで一生見守らせてくれ。。
最後に、圭人のツッコミがクラス離れちゃったことであんまり見られなかったので、私は今谷不足です。修学旅行などまだまだ一波乱起きそうな展開を今後描いていただけるとの超絶嬉しい情報がいただけたのでそこで谷不足も補えたらなと思いますが、何よりこの2人がどこまで愛を極められるのか天井知らずなので、圭人と一緒に見守りたいです。できれば一生。
さん太ろ先生、こんなにも素晴らしい天才的な作品を世に生み出してくださって、私の元に届けてくださって心からありがとうございました。これからも地を這ってでも追い続けていきます。よろしくお願いします...泣
イサク先生の作品はどこか少女漫画のような淡い感じの恋であり、世界観のはっきりしたところが好きで今回10巻一気買いしました。
まず、間違いなく良い作品だったなと思っています。
2人の雰囲気はイサク先生節に溢れているなと思い、ほこほこと読んでいたのですが、私が何より心を奪われたのは寿一郎と菊右衛門の物語でした。
最初の巻では、2人が心を決めて離れたのに孫は愛を貫けていて本当に素直に為すがままで受け入れられるのか!?と思ってました。自分だって、と後悔の念が強くなるだけなんじゃないかと。
それでも、最後に病院で約束ができていた2人を見て涙が出てきてしまいました。叶わなかったけど、叶っていた世界線の源惣コンビを菊右衛門が見れたことにはきちんと意味があったんだと思います。
欲を言えば、IFの世界線でもいいから寿一郎と菊右衛門に同じ板に立って欲しい...そんな2人が見たいなぁと思った最後でした。
私が今まで読んできたBLでは、環境的に2人でいることが難しいと言われるような立場でいるようなことがなく、それが今回立場的に否定的に捉えられかねない梨園での物語だったので、解決したのかといえばそうではなく、最後には実際には何をどうしていくのかは2人次第、読者の考え次第になっていると思います。でも、あとがきでイサク先生がおっしゃっていたように『2人なら大丈夫』という安心感はたっぷりあるんじゃないかなと思います。
最後に、惣五郎のかわいさにのどがゴキュッとなった源介の気持ちはわかりみが深すぎました。これからもラブラブでいてね。。
前作を知らず、もったいないことに最近柳瀬先生にハマりにハマって今作が新装版として出ると知り早速拝読しました。
まず、異世界を舞台にするのに大変にぴったりな綺麗な画風でいらっしゃるので、本当に見るもの全てがロマンチックでした。普段ロマンチックなんて自分で使うことないんですが、なんだかこの言葉がしっくりくる気がしています...(ちょっと恥ずかしい)
そしてなによりアムランの初話から滲み出る愛がもうハピエンを象徴している。。どういう風に展開されるんだろうな...というワクワクさで読み進めましたが、本当に全てのシーンが必要不可欠で、欲を言えばもっとこの2人を見たいと思う展開に読了後余韻に浸っています...
その中で特に私がヤッベェ...となったのが発情期のアムランです...獣人系に最近ハマったのもありいろいろ読んではいたのですが、獣であるが故の良さと、獣の姿だとこうなるのか...!?というよりリアルな凄味を感じました。ここはもう何回でも見てしまうくらいケモの良さが出ていると思います...獣人好きは必見...何より毛並みですね。。櫛の描写があるほど柳瀬先生もこだわってらっしゃるんだろうなとは思ったのですが、本当に美しいです...
溺愛好きの方でまだ獣人系を見たことがない方は必ず新しい扉を開くと思います...ぜひ...