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女性黒森さん

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甘酸っぱい恋と青春

さわやかでピュアな青春もの。とにかく初々しい!かわいい!

美大受験を目指す二人の日常に絡めながら二人の恋が進んでいき、青春小説や夢を追う高校生の話としても面白かったです。
少しずつ相手に惹かれていく過程が高校生くらいの頃特有の初々しさを感じて好き。

濡れ場もありますが、いい意味でいやらしくないというか、さわやかな雰囲気がそのままで癒されました。

ロマンチックな恋愛一直線の作品もいいですが、こういう日常の中で恋に落ちていくような作品、好きです。

痛いほどの恋

とにかく痛くて苦しい恋。
でも好きで、例え誰かを傷つけようとも、例え相手の心がこちらに向かなかろうとも、手に入れたい。

まさに堕ちる、という表現が適切な恋の話でした。恋の辛い部分を切り取ったような作品です。

別に誰も悪くない。受けが攻めの気持ちに応えられないのは当然悪いことではないし(発言は無神経ですが...)、攻めは多少卑怯な手を使って受けの体だけを手に入れましたが、正当な取引の末です。
でも、こうもままならない。

受けは好きな女の子のために体を差し出し、攻めは嫌そうな受けを抱きながら攻めの願いを叶える。
お互いに傷つけると同時に傷ついている。泥沼というか、誰も幸せにならないというか。

とにかく痛いほどの切なさが伝わってくる作品でした。
攻めの程よい腹黒さや弱さ、でも決して悪人ではないところに人間味を感じてしまって、余計生々しい痛みが伝わってきます。

物語としての終わり方が素晴らしくてあそこで締めてくれてよかった、と思う自分と、それはそれとして二人が両想いになった姿を見せてくれ、の気持ち…。
心が二つある…。

ヤンデレが日の下で幸せになる話

ヤンデレが溺愛される話はいいぞ!

包容力のある光の男×ヤンデレ。
料理に血を入れられても「気持ちは嬉しい」と言える攻め、いいですね。
攻めが受けの愛情表現を決して否定せず、かといって闇に引っ張られることもなく、ただまっすぐに愛情を注ぎ続けたからこそ受けを光の方へ引っ張れたのでしょう。
愛の重い受けがそのままの自分で幸せになれて、かつ考え方だけがどんどん健全になっていってよかったです。
闇の中で幸せになるのではなく、少しずつ陽が差していくような優しいハッピーエンドが素敵でした。

「精子を殺す」って表現も好きです。
あとシンプルに受けのビジュいいですね。髭は良い。

そして個人的に受けの元カレとその彼氏さんが気になります...!
元カレが受けにしたことは許されませんが、掘り下げれば魅力のありそうなこの男。しかも今メンヘラ(怒らせると怖い)と付き合ってるって...何があったのか気になるじゃないですか!
元カレの彼氏さんもさらっと出すには設定もキャラデザも良すぎるので、スピンオフとか出ませんかね?

No Title

BeLuck文庫の中ではダーク寄りの作品。

並べてみると表紙もタイトルも内容も異色です。
治安の悪い地域に出入りする友人や未成年飲酒のシーンが出るのも意外でした(もちろん悪い意味ではありません)。

孤高の攻め×攻めに憧れるワンコ受け。
誰も大切に思ったことのなかった攻めがどんどん受けに執着していく姿が良かったです…!
攻めへの好意全開な受けもかわいい!

攻めはまだまだ家族から逃られなさそうで心配ですが、受けとの将来図を支えになんとかふんばってほしい。幸せになってね!
この辺が解決しないのが変にリアルというか、高校生に出来ることってすごく少ないですよね。物理的にも精神的にも。
すごく心配になりますがならこれ以上どうしろと言われたら、どうしようもないのが現実なのかもしれません。

他のBeLuck文庫の作品が好きな人にも、今まで興味を持っていなかった人にもおすすめです。

ピュアで甘くて、ほんのりダーク

表紙や帯からダークな作品をイメージしていましたが、ピュアな青春ものでした!
その上でそこはかとなく香る薄暗い雰囲気が好きです...!あまあま共依存もの。

受けを傍に置くために生徒会長にまで上りつめ、学校のアイドルを演じる攻め。しかし天然人たらしの受けには敵わず、振り回されてしまうのがかわいいです。
策士に見えて脇が甘いのが応援したくなってしまう。

受けは攻めの闇を包み込む光の男。グイグイ来る攻めに振り回されつつも、無自覚に行動が男前...!
そして俺がこいつを守ってやらなきゃ、と言いつつ実は自分も依存してた...という展開、大好物です。

文化祭でどちらかが女装するのではなく(それはそれでおいしいですが)、ダブル王子なのもいい!これ、BL設定で上演したということですよね?モブになって見に行きたい。

もっとこの二人を見守っていたい、と思うような内容でした。二人のバックグラウンドや幼少期も気になる...!

休息のお供に

 丸木戸先生の作品を読んでいる間は、静かでゆったりとした時間が流れているような気がします。
 特別分厚い訳でもない漫画一冊なのに、長い間ふたりの生活を見ていたような、そんな錯覚にとらわれてしまうのです。

 本作では特に事件らしい事件が起きるわけではありません。どこにでも居そうなふたりの、探せばその辺にありそうな日常。それがオシャレな、上品な雰囲気で描きあげられています。

 慎ましやかで多くを語らない、しかし優しさが滲む本作は、忙しい日常の休息のお供にぴったりでしょう。

「まとも」じゃない二人

「まとも」になりたい男と「まとも」なふりをして生きる男。
対照的な性格や考え方を持ちながら「まとも」でないという部分で共通する二人。

がっつりホラーで不気味だが、それだけではない。人間の弱さや醜さを容赦なくえぐり出す作品になっている。
そのうえで主人公はどんな結末を目指すのか、主人公が必死に求める「まとも」さとはそもそもなんなのか。どこまでが「まとも」でどこからがそうではないのか。

ホラーが好きな人、歪んだ関係の二人が好きな人、考えさせられる作品が好きな人におすすめしたい。原作者の著作『パライソのどん底』が好きな人にも。

同級生 コミック

中村明日美子 

唯一無二の空気感

正反対な同級生同士のピュアな恋物語。
設定だけなら他にもありそうですが、この作品に流れる空気は唯一無二です。

高校生のこの時期特有のわけもない焦燥感や、息が詰まりそうなあの感じが美しく表現されていました。
キャッチコピーにもある通り、ゆっくりと恋をしていく二人の姿が丁寧に描かれています。無理が無いというか、駆け足な感じが無く、読んでいる間穏やかに時間が進んでいるように感じます。

絵柄の好き嫌いが分かれているようですが、個人的には最初抵抗があっても読んでいるうちにクセになってきました(笑)。

オメガバースが好きでも嫌いでも

全巻読んだ上の感想ですが、ネタバレなし。

オメガバースというと苦手な人も多いと思いますが、というか私もなんですが、それでもこの作品は大好きです。

フェミニズムがテーマの一つになっていて、割と社会派な内容。それがエンタメ色の強いストーリーとファンタジックな世界観で読みやすくなっています。一巻の時点では薄めですがもちろんBL的萌えもあり。

丸木戸先生の作品は全般的にそうですが、どんな生き方を選んだ人も包み込んでくれるような優しさに満ちています。私にとってお守りのような存在になりました。

絶妙な距離感

最新話まで追っていて今更なのですが、もっと色んな人に読んでほしいのでここに。

一般の作品として楽しんでいるんですが、せっかくちるちるさんに書くのでメイン二人の関係性にフォーカスして書きます。

男子高校生同士の絶妙な距離感が最高。
相手への執着を、あからさまに表に出したりしない。ただ、言葉や行動にそれが垣間見える。
不必要に相手に触れたり、踏み込んだことを聞いたりすることはしない。
近いような、遠いような、男子高校生同士ってこんな感じ(に見える)というリアルな距離感が本当に大好きです。