フェロモンが出ないΩの陽希は、ある日買った中古のTシャツから漂った香りに運命の人を感じる。ところがその後出会ったTシャツの持ち主持丸は陰気すぎるαだった⋯。
理想の相手とはかけ離れていたはずが本能が疼いて体から結ばれちゃったけど、いつしか心も通じ合っていって。
初対面でいきなり番になって!と申し込む持丸のヤバさが、その真面目さと一途さで執着さえも愛おしく感じる。
フェロモンを感じる事ができず自分は出来損ないだと思っていた持丸と強気に振る舞い1人で健気に頑張ってきた陽希が、やっと安心して向き合えるパートナーとして2人で幸せになるまでのハッピーなお話で最高!めちゃめちゃロマンチックです♡
運命の番って素晴らしいね。
親友が1軍入りし離れてしまったと感じている、内気な高校生太郎。ゲイだという自覚もあり寂しさからSNSで呟いたところ、同い年のアイ君と知り合い仲良しに。太郎の誕生日祝いで初めて会う事になると、現れたのは着ぐるみのイケボで⋯。
自分の魅力に気づいていない小動物系庇護欲そそられまくりの太郎と、1軍リア充男子だけど実は執着強めの鉄。着ぐるみで姿を隠して太郎を喜ばせたらそれでおしまいにするはずが、忘れられなくなっていくのがもうたまらなくて。
太郎がとにかく可愛すぎる〜!太郎目線の話と鉄目線の話があり、あ〜そうだったのかともう読んでてめちゃめちゃ胸キュン。
太郎の涙は切なくてこちらも泣けちゃったし(いきなりアカウント削除とか止めて!泣)、鉄の少し不器用なとこも本気度ゆえだよね。こんなに可愛い2人がいていいのか!というぐらい、本当に最高に愛おしいです。
未読の方は騙されたと思ってまずは読んでみて欲しい!!
貴宏の勤務先の風俗店が火事になり大阪の系列店へ派遣される事になって、しばらく遠距離恋愛になる2人。
離れている寂しさを前向きに捉えて頑張る希雄だったけど、忙しさから少しずつ想いがすれ違ってしまい⋯。
相手を好きな程距離があれば不安にもなるし、信じていてもモヤモヤして自分に自信がなくなったり。
まれちゃんがほんと素直で可愛いくて、言葉が少なく屈折してる貴宏だけどそんな彼を理解して癒せるのはまれちゃんだけだよなぁ。
魔性のNo.1も元先生のちょっかいも、2人の邪魔をしようとしても無駄なのだ。しおんと涼介の過去も気になりつつ、まずは久しぶりにやっと会えた貴宏とまれちゃんに思う存分愛し合って欲しい〜。
まれちゃんの泣き顔は最高だ。めっちゃ良いところで終わるので続きが読みたい!
貴宏が早く東京へ戻れますように!!
超ブラックな会社で働き、每日に希望も癒しもない生活を送る暦。
久々に同級生に誘われ花見と神社へお詣りをしたある晩、家に突然お狐様が訪ねてきて⋯。
耳と尻尾に琥珀色の瞳で結婚しよう!と言う三珠さんは、それは無邪気で美しくて一生懸命お料理や掃除をしてくれる姿のいじらしくて可愛い事ったらない!疲れ果ててた暦のQOLは爆上がり。
帰宅すると家に灯りがついていて、ご飯があって一緒に話しながら食べて、ただいまお帰りって言葉の持つ力の大きさをしみじみと感じたり。
神の座を捨てても現世で暦と生きる事を選んだ三珠さんの想いがとても尊くて、その愛を全力で受け止めて更に大きな愛で三珠さんを包み込む暦の真心も眩しい。
実は過去からのご縁があったのも泣けてしまう。優しい2人の幸せはあったかい気持ちになれる。
力を使いすぎて幼児化してしまった時のぷにぷに三珠さんの可愛さも悶絶級です!!
1〜4までまとめて読んだので、感想はこちらに!
人魚の王子メロルは海底で1番の人気役者。ある日助けた人間の王子ウィルに恋をしてしまい、友人で魔力を使えるメンダコのクラートに相談すると悲劇が⋯。
数百年後転生したウィルに会うため、再びクラートの力を借りて人間の姿になるメロル。
現代で役者になっていたウィルと共演するためオーディションを受けるのだけど、過去の記憶のないウィルもメロルに惹かれていくのは魂が覚えているからなのか。
元々海で人気役者だったメロルは歌も演技もピカイチなのは当たり前!慣れない人間界で生きていくにはクラートの魔力が必要だけど、クラートの屈折した秘めたる想いがめっちゃ切ない。
メロルを愛しすぎて壊しちゃったから、ウィルとうまくいくよう応援しながらも苦しい心をひた隠しで。
メロルも自分に本当に必要なのはクラートだとわかってるはずなのに⋯この三角関係はどうなるのか!?ウィルもいい奴だけど私は断然クラート推し!
人魚姫の物語がベースのBLファンタジー。現在4巻まで出てるけど、続きが早く読みたい〜。
時折入るデフォルメキャラがとってもお茶目で、メンダコ姿のクラートが特にめちゃめちゃ可愛いのです♡
消えてしまった三輪の行方を追う3人の前に、明らかになっていく尼爾村の隠されていた秘密⋯。
昔から人身御供の話ってあるけれど実際に犠牲になってきた人たちがいて、現代でも密かに行われているところがあるのではないかと戦慄しながら思ってしまう。
昔はすがるものがそれしか無かったのだろうけど、そこにあるのは人の業の深さだ。
三輪は慶臣に対して自責の念を持ち続けていて自分の存在を否定しようとするけれど、慶臣もまた己より三輪を重んじようとする気持ちがある。2人はこれからも過去の重荷を背負っていくのだろうけど、きっと紀人と慎仁が守り支えていってくれると思う。4人共に幸せに過ごして欲しい。
ミステリー映画(金田一シリーズ!)を1本観たような読後感。描き下ろしの実家訪問のお話にはほっこりした〜。
サワガニのチャロは人間に憧れアオカン観察を続け、言葉も少しわかるようになった。
ある日精液を摂取したら人間の姿に変身したチャロは、故郷を離れ都会へ旅立つ。そこでゴミと一緒に捨てられていたところを風俗店の店長龍治に拾われ、面倒をみて貰う事に。
精液を定期的に摂取しないとすぐ蟹の姿に戻ってしまうチャロを、戸惑いながらも受け入れてくれた龍治。龍治は過去のトラウマから心を閉ざしていてチャロとのセックスはあくまでも食事としての行為だったのだけど、チャロの天真爛漫さと健気さにいつしか2人の気持ちが溶け合っていくのがたまらない。
愛を得られず拒絶した龍治と、愛が何だかわからぬまま求め続けたチャロ。
やっと想いが1つになったのに、サワガニのチャロの寿命は短くてやがて悲劇が⋯。もう切なすぎて大号泣した。そしてまさかの20年後の奇跡!最高だ!!
蟹と人間の恋ってどうなるのかと思ったけど、めちゃめちゃ良いお話だった。人間の姿になっても爪のハサミはそのままなチャロは、正にサワガニ版シザーハンズ。好きな人に触れられない切なさよ。
友人にオススメされて、蟹と人間?小説?と少し心配しながら読んだのだけどもう素晴らしかったので、ぜひ皆さま怯まずに読んでみて欲しい。私はこちら大好きです!!
笠井あゆみ先生の挿絵も美しくて素敵です〜。
一命をとりとめたけれどすっかり赤ちゃん返りしている誠を、献身的に支える相。
手打ちした組の一人息子宝の教育係を任されるも、宝は誠に心酔し兄弟の契りを交わしたいと言ってきて。2人の間に割り込む存在の出現で変化していく空気⋯。
赤ちゃんなはずの誠が時折見せる凶暴な破天荒さは元に戻ったようで、2人にしかわからない熱情がたまらない。
兄弟、家族、恋人、そのどれでも無く全てでもある。規格外すぎる誠を受け止められるのは相だけで、もう一生孕んでて欲しい!
暴君誠の可愛らしさは憎めないし、相がいじらしくて泣けてくる。
この兄弟、本当に愛おしすぎるのですが!!
そして今回も2人の見事な刺青も堪能できて、眼福なのだった。