2025年始まってまだ4ヶ月程、今年一の最高傑作なのではないかと震えています。
いろいろ言いたいことはあります、家政夫ってエッチだよねとか、受の体がエロ過ぎるよねとか、大きめのおしりにぴちぴちジーンズがエロいよねとか、いろいろ言いたい。けど、それ以前に話さなきゃいけないことが多すぎて、煩悩は一旦置いておきたい。
前情報無しで発売前の試し読みとタイトルの感じから、不遇な不倫もので冷徹な先生と可哀想健気な家政夫の話だと勝手に予想していました(ごめんなさい)。が、全然真逆・・超絶純愛ブチかまされて読み終わったあとはしばらく放心状態でした('ω')
全編を通して、一貫して物語の根底に感じたものは『言葉にすることの大切さ』だと個人的には思いました。月並みな言い方でなんだか薄い感想ですが。
そもそも、先生と純平(受)の関係が拗れてしまった原因は、互いに互いの内にある想いを長らく抱えてしまっていたことです。よくある話だと思います。別にBLに限った話ではなく、身の回りで起こりうる事象だとも思います。しかし、歳を重ねれば重ねる程、長い年月を過ごせば過ごす程、分かり切っていることや当たり前のことが少しずつ疎かになるのが人の性だよな、と。先生は本当は凄く優しい人で、驚くことに結構序盤からちゃんと純平のことが好きなのにも関わらず、『かっこつけたい』とか『年甲斐もない』とか理由を並べて自分の本心を言わずに4年もの間自分の気持ちを言わずにいました。いや、4年て。一度、純平ははっきりと告白しているのですが、それに対して『うん』だけて。純平も最初こそはその曖昧な関係でも幸せを感じていましたが、次第に欲が溢れたことをきっかけに本心に蓋をします。そして、4年。次のオリンピック始まってしまいます。
しかし、そのずるずると続けていた関係に終止符を打つきかっけとなったのが、先生の一人息子の晴輝の存在だと思います。この息子が居なければ2人の関係は次のオリンピックまで持ち越されていたか、拗らせたまま終了していたかもしれないと私は思っています。彼は間違いなく、この物語の功労者です・・。息子のとあるエピソードを通して、先生は自分の気持ちを『言葉にすることの大切さ』に気付かされ、晴れて純平と恋人同士になります。
私は、先生と純平が互いに共通して『守りたい』と強く思う息子晴輝によって関係を前進させることが出来たことに尊さを感じて止まないです。先生は男手一つで育てた息子を幸せにしたいと思い、純平は兄弟のように自分を慕い懐いてくれる晴輝をいつしか守りたいと思い、晴輝もまた父である先生のことも純平のことも大切に思うからこそ2人の関係を受け入れ見守ります。3者の互いを思う気持ちの巡りの中で、先生と純平は曖昧な関係から恋人へと変わることが出来ました。えっ、美しすぎません????何?この尊い気持ちの循環。こんな大円団、最高過ぎませんか…感無量で、(もう十分だらだら話してますが)言葉に出来ないです。恋人同士になってからの先生の表情筋の柔らかさもだいぶ尊いです。1話なんてもう表情筋固すぎて、純平の尻のエロほくろを弄ぶ冷徹小説家だと勝手に思い込んでいたほどです。今思えば、あの固さはカッコつけだったのかもしれないですね。そうとなれば先生もかわいい奴だなと手のひら返しです尊。
そう、冒頭に戻りますが、エロいんです。これだけ美しいストーリーでありながらエロが抜かりなくてありがとうございますの気持ちでいっぱいです。デカ受がかわいいことなんて1億年と2000年前から分かっていたはずなのに、ここにきて思い知らされるデカ受のかわいさ。純平かなりデカイのにほんとうにかわいくて健気でエッチで…エッチで、えっち……。お尻なんてもう先生の両掌では収まらないデカさ(寝バックのときにグイッとやる先生の手から零れる尻肉)。先生睡魔に襲われお疲れセックスもよかったですが、やっぱり温泉旅行のときの……あの……浴衣……明かりに照らされて……ノーパン……クゥッ。正直上げたらキリがないので本編読んでくださいとしかもう言いようがないです。
(ようやく)最後に、息子晴輝には幸せになって欲しい気持ちでいっぱいです。彼女と仲良く…。そして彼女もきっとゆくゆくは晴輝の家族のかたちを受け入れてくれることを信じてます。だって、家政夫さんがいるお家といないお家は『あまり変わらない』のだから。
幸多からんことを。
未だかつてオメガバース作品でこんなに笑ったことあったかな、いやない~~笑
というか、オメガバース・・なんだよねえ??!!
試読で『β×Ωだ~』と歓喜して(当方、オメガバは専らβ×Ωが大好物)さっさと購入。うきうきで読んだら、まさかのそういうこと~?!って横転の連続wwwどんでん返しもいいとこwww
攻がβであることに苦悩して、いやそれでも俺らは運命とか本能とか番を超えて行くぜ!みたいなストーリー展開かと思いきや、大吉(受)!お前もβかい!!!!もう~誰かツッこんで~~wwwツッコミ不在過ぎて、も~~ーwww
色々事情があるのは分かる(分からん)けど、大吉あんたアホだよ~~~でもそんなアホなところが私は愛おしいなって思ったよ~~
お気に入りシーンはたくさんあるけど…やっぱり、勘違いヒートセックスで盛り上がる2人が好き過ぎます。
『これがヒート?!』(違う)
『これがラット?!』(違う)
これって実際は、ヒートも何も起こってなくてただただお互いのことが好き過ぎてセックス盛り上がってるだけっていうオチで、そこが最高なんですよね。恐らく2人は『こ、こんなに盛り上がるのはヒートのせい…?!』って思ってるんでしょうね。かわいいかよ。でも違うよって、あんたらがお互いのこと大好きで相性が良すぎるだけなんだよって、だから気持ちいんだよって、大吉の感度の良さもヒートだからじゃなくてもともとの素質だよって、2人が大いに盛り上がっているベッドのシーツにでも擬態してすぐさまツッコミを入れたい、そんな気持ちでこのシーンを読んでいました。
私事ですが、そもそも私がなぜβ絡みのオメガバ作品が好きかと言うと、Ωがαではなく平々凡々なβを選ぶことに最大級の愛を感じるからです。αとΩはやっぱりどうしたって生まれながらに備わった本能とか運命とか番とかそういうシガラミがあって結ばれるみたいなとこがあるじゃないですか(全ての作品やCPがそうとは限りません、皆が幸せなら究極何でもいいです)。本能、運命、番を押し退けて、『こいつじゃなきゃダメ!』と思ってβを選ぶその決断に特大の萌を感じるわけです。・・・まあ、この作品はβ×βだったんですけれどっ!!!!
でも、1話冒頭にあったように2人は明らかにその『運命』を感じて出会って、ヒートによるものだと思ってしまうほどにセックスが気持ちよくて・・ってことはそれってもうαとΩの関係を超えちゃってるじゃん!つまりそれって愛じゃん!って思うわけで。だからこそ最後の、αでなくても(Ωでなくても)一緒にいたいという結末にグッとくるのです・・
ここに書いている通り、終始ギャグとラブコメで満ち満ち溢れています。ラブコメはいいですね、世界を救います。
なかなかの変化球で、人によっては『オメガバースじゃない!』って思うかもしれませんが、私は本作を読んで『オメガバースもまだまだ未開の領域があるな~』と思いました。
バースパロの頂点に長らく君臨しているオメガバースですが、まだまだ飽きることはなさそうです!!!
素晴らしい作品に感謝!
β、万\(^o^)/歳
数多のバースものが増えつつあるこのBL界隈で、今まで全くと言っていいほどご縁がなかった『ポメガバース』。
ポメ?ポメってあの?あのポメラニアンですか??もふもふふわふわのあの愛くるしい生き物、ポメラニアンのことで間違いない?と、BLとポメラニアンの親和性にあまりピンと来ず、且つ、自身が無類のポメラニアン好きということもありポメラニアンと性愛の結び付きに少しばかり抵抗感を感じていました(全てのBLが性愛というわけではないけど、BLはその傾向が強いため。)
それでも、長く腐女子をやっていると自分のフェティシズムや癖(へき)にマンネリを感じ、嫌でも新規開拓をしたくなるもので…。そんななか、物は試しにと手に取ってみた本作。
結論。
な〜〜〜んでもっと早く飛びこまなかったポメガバーーーーーーーーーース!!後悔of後悔。果たしてこれが王道ポメガバースというのかどうか正直定かではないけど、ポメラニアンとBLなんて私にとって幸しかない組み合わせに決まってんのに…………盲点。
実は、博士先生も初めての作家様でして、読了後『私、こんな面白い作家さんを知らずに今までどうやって生きてきたんだろうか』と打ちひしがれました…(ポ、ポメェ)
主人公の保目谷ソラくんはストレスが溜まったり驚いたりするとポメ化してしまう体質で、同じクラスの松田くんに密かに思いを寄せ、松田くんとのあれこれを妄想しながら日々オ〇ニーに勤しむちょっと頭の弱い男の子……なんだそれ、かわいいかよ!!可愛いだけじゃダメですか?!いいよ!!!!!
えっちなことが大好きなソラくんなので、本作もかなりしっかりやることやってるし、えろいんですけど……博士先生の手腕なのでしょうか、えろいんだけどじわっと心が暖かくなるエピソードがあったり、かと思えば声を出して笑ってしまうあの独特の間合いと雰囲気…………クセになる!!!
個人的には、松田くんが祖父母大好きっこなところにニッコリしてしまいました… ちょっと不良っぽい見た目のこが家族想いだったり、動物好きだったりするとギャップにときめいちゃいます…
そもそも、松田くんとソラくんが交流を持つようになったきっかけの1つが、松田くんが飼っていたポメラニアンにソラくんが似ていることで、それ故に松田くんがわんちゃんの扱いに慣れているのかポメ化したソラくんに触れる手付きが優しくて、そこもまた私的ときめきポイントです
こんなにえっちでかわいくてふわ〜っとした雰囲気の作品なのに、意外にも(失礼)2人がお互いのことをちゃんと思いやっていたり、なんなら松田くんの方がソラくんに対して若干気持ち重めだったり(親にいつ言うか苗字はどうするか子どもはどうするかのくだり)、尊いな〜って思うポイントが多々あるのもこの作品の良きところだと思います。ラブコメ、ギャグ、ポメガバース、えろ、愛が満遍なく行き届いていて大満足の1冊でした感無量
最後に、電子書籍をお使いの成人済みの腐女子の皆様におかれましては、本作は是非18禁版特典付き特別版でお読みになることを強く強くおすすめします。いい意味で心許なく、ただ添えただけの修正白線が最高です。
最後に言いたいのはそれかいって話ですが…。いやでも真面目に〆るなら、私の新しい癖の扉が開けたこの作品は、私の腐女子人生で間違いなく特別な作品になりました!!らぶ!!!
VIVA!ポメガバース!!
最近では作品数もかなり多くなり、オメガバースとも肩を張れるくらいにジャンルとして大きくなっているドムサブユニバースですが、そんななかでもSwitch性を題材にした有名作品はまだまだそんなに数が多くないなと感じています…(私感です)
私自身はドムサブのなかでもSwitchものが大好物なのですが、なかなか納得いく作品に出会えずSwitchって難しい〜と唸り、Switchものの筈なのにSub堕ちエンドがどうしても多数な気がして「Switchのまま愛してよ?!」とか「それじゃあもうSwitchじゃなくてSub受じゃん?!」と頭を抱えている日々でした。しかし本作は、Dom性もSub性も丸っと愛してくれるそんな作品があったらな〜無いか~~と半ば諦めの気持ちを抱えてた矢先に友人から「これ読んでみて」とオススメしてもらい、あまり大きな期待はせず(タイトル的にSwitchからSub受に転じてエンド感もあったので)読んで速攻神棚に飾ったそんな作品です。前置き凄く長くてごめんなさい。
Switch好きとして有難かったことは、Switch性について『DomとSubをスイッチみたく切り替えられる性~』的ライトな説明じゃなくて、結構深い部分(Switch特有の葛藤とか)まで掘り下げてくれていた点です。作中、攻が受のことを理解しようと本?文献?を読んでるシーンがあるのですが、そこにSwitchについて『Switch個体が備えるDom性とSub性双方を尊重して、長い時間を掛けて安定した関係構築をウンタラカンタラ』と書かれていて、そうそうそうそうそうそうそう、それ、それそれ。そうだよ、Domの自分もSubの自分も尊重して愛して欲しいよ、ありのままの自分を愛して欲しいに決まってんじゃんっっッ(ダンッ)電気のスイッチみたくカチカチっと都合の良い存在じゃないんだよ〜!と、自分がなんとなく描いていたSwitch像に重なるものがあり歓喜しました。
そもそも、ありのままの自分で愛され愛すことの大切さはBLに限ったことではありませんが、相手を知ろう理解しようと奮闘するけどうまく行かなかったり時には嫉妬にかられて自分勝手なplayをしてしまったりとじたばたするこの過程すらもう結構愛おしかったです(?)
ただ、読み進めていく中で攻があまりにもゴリゴリのDom攻なもんで、「これは受が「今日はDomの気分なの」ってなったときはどうplayするわけ〜?」と危惧してたんですが、描き下ろし……ありがとうございます…… 最高です…。ガッツリDom受とまではいかないんですけど(そもそも攻がどう転じてもゴリゴリのDom攻なもんで)、こう絶妙なバランスでのplayというか…すごい言語化が難しいんですけど、互いに互いの性をちゃんと尊重し合えてる且つ甘々〜エッロ〜みたいな(??)
しかも何が良いってこのゴリゴリのDom攻すごい甘やかし上手だから……奉仕型スパダリみたいな、そんなもうハイスペック過ぎぃ!!と嬉しくて一周まわって怒ってしまうみたいなそんな攻でした。作中、1度だけ嫉妬にかられた冷徹playもあったけどそれ以外は基本糖度高めで大満足ですエロいです。
貪欲にSwitch作品を追い求めてしまっている私なので、レビューの熱もかなり気持ち悪くなっているんですけど本当に本当に大好きな作品になりました。Switchってドムサブ作品のなかでも面白い設定要素だし伸び代があるのに、これをうまく活用して且つSwitchの特性をそのままにして更に面白い作品にするのはかなりハードだと個人的に感じています。そんなこと出来る作家さんもそう多くないのではないかと思います。だからこそ、こうして自分の癖にぶっ刺さる作品を見つけたときは夜も眠れないくらい嬉しくなって、何度も何度も繰り返し読んでしまいます。
かなり強欲ですが、続編があったら嬉しいな~と思います・・まだまだこの二人を見続けたいと思う反面一冊でかなり満足してしまっているのでこのままエンドでも全然納得もしますが続いたら続いたで嬉しさぶち上りなので何卒って気持ちです。
今後はこの作品を脇に携えて、貪欲にSwitch作品を探し続けていきたいと思います!
御茶漬わさび先生は最近ハマった作家さんで、ケモ耳BLが新しく出るとのことでずっとずっと楽しみにしていました!
結論から言うと、めッッッッちゃくちゃ最高でした…
私はガチ獣はあまり得意ではないのですが、本作で出てくるケモ耳達は獣部分の割合が絶妙だな〜と思ったのが萌ポイントの1つでした。人型に耳と尻尾だけというよりかは、ベースになってる動物の特徴がキャラにうまく落とし込まれてて、なるほど〜って思いながら読めて楽しかったです(上巻の先生のあとがきでキャラデザについてお話されてるのもとってもよかったです!)
個人的な癖ぶっ刺さりポイントは、主人公まおり(受・ノウサギ獣人)の鼻と下半身がウサギ寄りに描かれてたところです…(かわいいよ〜)
まおりの鼻のヒクヒクとモフモフ感がほんとにかわいくて、私はこれから一生うさぎを見る度にまおりのことを思い出すんだろうなと思いました。ことあるごとに攻の灯桜(クロヒョウ獣人)に飛びつくシーンもかわいくてどうしようもなかったです。あと、灯桜がしっぽをまおりの足とか手に巻き付けるのも堪らんかったです。ねこちゃんかな?
下巻に3話収録されているスピンオフの爬虫類CPもほんっとーにかわいくて大好きです。欲を言えばもっと話数読みたかったくらい。
私は、自己肯定感低めな受がかなり癖なのでへきるくん(トカゲ獣人)も本当にドツボ過ぎて、私もトカゲを買おうかなと血迷った程です。攻の幽(かすか)くんもかっこよくて優しくてスプタンが最高で、結ばれてよかった〜と思うと同時に欲を言えば(2回目)2人のえちをもっとたくさん見たかった…です!!
お話としては、彼らは高校生なので学園モノになるのかな〜?と思います。夏休みのキャンプとか文化祭とか学園モノならではのイベントもありつつ、ハラハラする展開(未遂ですが、レ×プっぽい描写が数コマ有)があったり王道っちゃ王道なのかもしれません。でも随所に、『御茶漬先生ぽい〜』って思えるエッセンスが加わってたり、キャラ同士の会話のテンポ感も良くてハハって笑えるところもあったり最後まで楽しく読むことが出来ました!
えろも大満足です!最後に、御茶漬先生が書く受の乳首が大好きです!!