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長さだけじゃない。愛の”質量”に胸震える物語

釘宮つかさ先生の新刊。読みながら泣いて、泣いて、泣いて…
読後の今も、心は物語の世界に入ったまま。作品の余韻がいつまでも消えません。

★5つじゃ足りない、と思うぐらい没入し、心が震える物語でした。

師弟関係、別離と再会、15年に渡る一途な攻めの想い…
そして美麗な長髪の攻め受け!!!と、刺さって刺さってしかたない要素設定ばかり。

一番印象的だったのは、先述した15年という長きに渡る
攻めの想いの長さ…だけでなく、その愛の重さ、質量でした。

とある事情により9年間も眠った状態になっていた受け・天莉(てんり)のために、
星辰(せいしん・攻め)が文字どおり、自らの体を痛めて成してきたことの数々。

ただただ、頭の下がる思いです。


物語は中華風ファンタジー。
とあることから師弟関係になった二人(受けが師匠)ですが別離が訪れ、
再会してからは「守り、守られ」関係が逆転、
攻めの9歳の頃からの一途な愛が実を結ぶー

ざっくりと、そんなお話です。

主人公は、不思議な力を持つ者が生まれる天陵国の太子・天莉(受け)。

その姉を伴侶にーと望んだのが隣国・焔伽国なのですが、
病弱な姉の体は隣国への旅にはとても耐えられず、求めに応えることはできないー
と、その謝罪のため覚悟を決めて焔伽国を訪れます。

しかし焔伽国の皇太子は激高し、天莉に今すぐ命か身体を差し出せと迫ってきます。そこへ「この人を、僕にください!!」と飛び出し守ろうとしたのは、
まだ幼い第三皇子・星辰(攻め)。

星辰のおかげで天莉は命や身体を差し出さずに済み、
星辰の師匠として共に過ごすように。
命を狙われる星辰を守り、また自分の身を守る術を教えていきます。

そして3年の月日が流れ、いよいよ15歳の星辰の成人の儀直前、となった時に
皇帝が第一皇子に殺され、その犯人として仕立て上げられた星辰と天莉は
共に逃亡しようとするのですがー

と続きます。


心震えるポイントは多々あるのですが、
二人の出会いの場面から、もう、胸熱です。

母を暗殺され、兄やその家臣たちから
肉体的にも精神的にも虐げられている星辰が、今まさに傷付けられようとしている
天莉を震えながら守ろうとする。( ; ; )

そして自分の身を守る術を天莉に厳しく教えられ、
泣き言ひとつ言うことなく必死に食らいつく星辰。
のちに星辰が「どんなに修行が辛くとも、あなたと共にいられることが幸せでした」
と語るシーンが、また泣けてしまって。

皇帝殺害事件による別離と、9年の時を経ての再会、
その間に起こっていた大陸全土を巻き込む大きな争いの様子が、
星辰の口から語られる形で丁寧に綴られています。

で、何が一番泣けてしまったかって、目覚めた天莉が1ヶ月後、
自分の祖国が滅亡し、父も姉も既に亡くなっていたことを知るシーンです。

祖国に帰ること、父や姉との再会を夢見て懸命に元の体力を取り戻そうと
努力していた天莉ですが、夢打ち砕かれて…
呆然と立ちすくむ天莉の描写に、涙が止まらなくなってしまった、、

そして更に泣けてしまう&胸震えるのが、そんな天莉を想い支える星辰の姿です。

「独りになってしまった」と滂沱の涙を流す天莉をそっと抱きしめながら、
「私がいます」と告げる星辰。

これ、ずっとずっと幼い頃から孤独だったのは、実は星辰の方なんですよね。
母を殺され、兄たちにも疎まれ裏切られ、天莉が来るまで、
味方と呼べる人は周囲に誰もいなくて。

そんな星辰が、初恋相手であり自分を導いてくれた天莉のために
ついた優しい嘘。
実は兄・藍祐の手から天莉の祖国を守るために力を尽くし、
派兵しようとしていたこと。
そして天莉を守る力を得るために、四肢を釘で打たれながら行われる
修行に耐え、”丹力”と呼ばれる膨大な力を身につけたこと。

その丹力を、眠り続ける天莉に朝も晩もと与え続け、
ひたすら天莉が目を覚ますのを待っていたということー

もう、もう、これ以上ないほどの献身と愛です。
星辰の両肩と両脚に残る傷跡に、涙。。

一度は「そこまでしてもらうほどのことを、私はしていない」と
怯む天莉ですが…

長く、どこまでも深い深い星辰の愛、彼が成し遂げてきたことを知ったら、
もう、心は逃れられないよね、と。
こんな相手、愛さずにはいられない。。

で!
目覚めたら、祖国が滅亡していたー
という絶望を抱えながらも、星辰の伴侶となって生きていく…

ということなのか、、と思っていたら、また最後に驚きの展開がありました。
祖国は滅び、”独りきり”になってしまったと思われた天莉のもとに
現れたのは…!

その一筋の希望の存在に、また胸が締め付けられ、熱くなって。


読みながら何度も切なさに胸が張り裂けそうになりましたが、
どこまでも一途で一途で一途な!攻めの愛、
そして最後の最後に現れた”家族”という希望に、夜明けの光を見ることができました。

忘れてはいけないのは、切なくシリアスな展開の中に
ほのぼのとした瞬間を与えてくれる琳琳(リンリン)!救われたよー…!
表紙でケモミミを生やし、ニコニコしている子です。

幼い頃の星辰の首元にくるん!と巻きつくところ、
目覚めた天莉にせっせと食事を運び、くるくる変わる愛らしい表情を見せてくれるところ。

「小さくて可愛いもの好き」な自分は、琳琳の存在にとんでもなく
癒されました・:*+.

最後まで天莉を守り抜いた永瑢とその弟、
また天莉の師でありお付きの者だった申寧(シェンニン)など、
二人の脇を固めるキャラ達の熱い思い、行動も胸熱。

また作中、不老不死に近い存在となって目覚めた天莉と、
星辰との寿命の違いについてもきちんと触れられており、
二人の覚悟にまた涙、です。

今日はまだしばらく、この作品のことを考えながら呆けてしまうだろうな
という予感。

思いが滾りすぎて上手くまとまらず、
長いレビューになってしまいましたが。。

最高に胸震える、中華×師弟×再会ファンタジーを届けてくださった釘宮先生に、
ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

苺と同じ甘酸っぱさ。一歩も二歩も進む関係

苺は最後までとっておき、大口あけて食べるタイプです(。-∀-)

山田ユギ先生、デビュー30周年おめでとうございます!・:*+.

こちらの2巻、どんどんワンコ化・スパダリ化してゆく
イケメン年下幼馴染攻め・理久に、ときめきが止まらなかったー…!

幼馴染同士、イケメン高校生理久(攻め)の遥太への片思い→告白、
という流れだった1巻。
続くこの2巻では、とうとう二人が両思いに!!


はーーーー、理久が良い男すぎて、
少女漫画のように胸がトクントクン…といってました。

友人の前でなんの躊躇いもなく、「遥太が好きだ」と言ってしまった理久。
矢島のおじいちゃんのナイスフォロー!のおかげで
怪しく思われることはなかったけれど、トラウマを持つ遥太から釘を刺されて…

遥太の言葉に傷つき、一度は拗ねた気持ちになるものの、
その後の立ち直り方が素晴らしかった。

遥太はきっと俺のことを思って言ってくれたんだ、
遥太は自分の知らないところで辛い思いをいっぱいしたのかな…

ガキ扱いされて拗ねてる場合かよ そういうところがガキなんだ
待ってろよ遥太、もう誰にも傷つけさせないからー

もう、この独白シーンで胸いっぱい。。


遥太が作ったケーキやお菓子、料理を食べる時は
口いっぱい頬張ってニコニコして”年下の男の子”感満載なのに、
遥太に想いを告げる時のストレートさ、巧みなキス❤︎にはもう、男の色気が溢れてて…!
たまらなく萌えてしまう。。


そんな理久のおかげで、フランス修行時代のトラウマとなった原因である
先輩のもとへ行き、大きな気持ちの区切りをつけられた遥太。
良かったよーーー…!( ; ; )
先輩のしたことは許せないけれど、嫉妬してしまう気持ちには同情や共感できる
ところもあり、後悔し反省する姿、二人の和解にほっとしました。


しかしフランスでの恩師・ガブリエルの突然の来訪と「迎えに来た」という言葉ー
遥太はこれからどうするんだろう、と続く3巻での展開が気になります。

そういえば言葉が通じないのに、なぜか雰囲気でガルルル…となってる
ガブリエルvs理久のやりとりに笑ったなあꉂ(๑˃▽˂๑)

1巻と比べ、ぐぐぐっと前へ進んだ二人の関係。
そんな苺のような甘酸っぱい恋愛模様にたまらなくキュン、とする2巻でした。
はー…早く3巻も読みたい…!


★修正:なし(キス描写のみ)

幼馴染の生徒×教師もの。受けが流されすぎ&ダメな大人すぎて、、

うーーんうーーーーーん、初めて読む作家様の作品、
表紙の爽やかな雰囲気も絵柄も好きだったんですが。。
幼馴染×先生生徒(攻めが生徒で受けが教師)×執着攻め…って設定も大好き!!!!なんですが。。

もう、もう、受けの高校教師・慧が流されやすすぎて
ポカーンとしてしまい、二人の恋物語に最後まで入り込めず、、でした。。

攻め受けがそれぞれ中学生×大学生の時に出会い、
隣同士で仲良く過ごしてきた二人。
しかし今は高校3年生になった斗真は慧に対しすげなく接し、寂しく思う慧だったけれどー

と始まる、幼馴染同士の生徒×先生の恋物語です。


240P超えとボリュームもあり、最後は高校を卒業した斗真(攻め)と
ほのぼの幸せ…という光の終わり方なんですが、
とにかく受けの慧の、大人として・教師としての節度皆無な流され体質に、
「…」と心の中で沈黙、、

告白されてサラーっと流されて体を重ねてしまって、
その後「大学生になるまでダメっ!!」とか言われても説得力が。。皆無...
学校内で本番行為…まではいかなくとも、斗真にほぼ流されている描写にも
「おいっ!」とツッコミたくなってしまう。

簡単に流されほだされる(相手が斗真だからこそ、ではあるのですが;)
快楽に弱くて節度を守れないダメな大人…

という印象しかなく、好感度だだ下がりでした、、

斗真の恋心と執着はしっかり伝わってきたけれど、
慧は初めから終わりまでただただ”流されてる”ようにしか見えず、
その恋心が見えてこなくて共感も萌えもできなかったな、、と。

年下攻め・斗真の執着はゾクゾクっとするものがあっただけに、
慧の気持ちに乗り切れなかったのが、残念です。。辛口ですみません;

あっ。あと、攻めの斗真が当初ヤケになって
いろんな女の子と付き合っていて、冒頭女子とのキスシーンがあります。
苦手な方、ご注意ください。

★修正:tn白抜き(電子シーモア)

好きな子が「いやらしい目にあってる!」と言われて…!?

逆ケーキバース(ケーキ×フォーク)の作品「あんたと恋だけ味わいたい」、
とらのあな特典のこちら。
両面イラストカードで、表面:既存イラスト、裏面が1P漫画となっています。

猫好きの方にはたまらない、ほんわかエピソードです ฅ^•ω•^ฅ❤︎

ある日、たまき(敦士のいとこ・♂)から颯太に
「早く!あっちゃん(敦士)がいやらしい目にあってる!」助けを求める電話が。

颯太が慌てて敦士の職場の猫カフェ・29Qパンチに駆けつけると、そこにはー


仰向けになった敦士と、胸の上に乗りゴロゴロ言いながら
敦士の胸をもーみもみしてる(笑)にゃんこが!


という、なんとも可愛すぎるオチ(*´艸`)
なるほどたしかに「いやらしい目にあってる」あっちゃんを見ながら
なごなごする颯太&たまきの姿に、読んだ自分もほっこり和んでしまうお話でした♡

あまあま×モフモフ×溺愛。”契約婚”から始まる、コミカルで最高にハッピーな世界

間之あまの先生の甘い雰囲気・世界感が堪能できる、
現代モフモフファンタジーでした〜!✧
読んでる間も、読み終えた今もふわふわ、幸せ気分です。

悪い人…も一応出てくるんだけれど、こてんぱんにやり込められ、
(一応)心を入れ替えて…という、出てくるみんなが最終的に幸せになってくれる世界。

個人的に先生の現代ものはちょっと糖分過多に感じることが
多かったのですが(すみません;)、
こちらのモフモフ獣人ファンタジー世界には、糖度200%のこの甘さがピタッ!と
はまっていたように感じました。

一途なオオカミ族で、最初からメイ(うさぎ族、受け)にぞっこんな雅影(攻め)の
姿に最高に萌えました。
あとなんといっても特筆すべきは、カワイチハル先生のイラスト!!
もう、もう、表紙もイラストの1枚1枚も、うっとりじっくり見入ってしまいました。
物語世界のイメージが膨らむ膨らむ…!
ドキドキ、うきうき、うっとりしながら浸りました・:*+.

物語の主人公は、「聖女返り」で特殊な癒しの力を持つウサギ獣人・メイ(受け)。
聖力はあるもののその力は弱く、また聖力を授かったことで
ウサギ本来の脚力や聴力などが優れず、”中途半端な出来損ない”だと
自分のことを思っていた彼ですが…

新しく始めたキッチンカーのお仕事で、暴漢から守ってくれた
警備会社CEO・オオカミ族の雅影(攻め)と「癒しの力」と
金銭(妹の進学のため)を交換条件に契約結婚することに。

人々の妬みなどの感情の黒い靄に覆われている雅影を癒すため、
ハグやキスなどを繰り返す”契約結婚”生活のうち、
二人の距離、関係性が変化してきてー

と続きます。


もーーーー、なんといっても
ウサミミのメイの仕草、尻尾や耳に無意識に現れてしまう反応の
一つ一つが可愛いっっ!!

褒められてぴるぴるしちゃう耳、雅影に甘噛みされて赤く染まる耳、
どんな耳も可愛すぎるんじゃーーー…!と、
心の中で雅影と一緒に「くうっ」となりました笑

+、攻めの雅影のオオカミ耳とふさふさ尻尾もまた、たまらなく魅力的で。
特に二人が真に結ばれ、初エッチを迎えた時の
雅影の尻尾の使い方ーーーーー!!!!
イきたくて我慢できなくなっているメイをなだめるように、
手では触れずに筆でそっと撫でるように、尻尾でさわさわ…

やーーーー読んでいてなんか、、腰にきてしまう。。笑
もふもふ尻尾、使い方も含めて最高オブ最高でした。


「これは契約なんだから、本気になっちゃだめだ…」と
思いながらも心がどんどん雅影に惹きつけられていくメイと、
明らかに”契約”のつもりじゃないよねっ?という雅影の
メイへの溺愛・でれでれっぷりが、期待以上に楽しくてほのぼのして萌えて、
大きな見どころになっていました(๑˃̵ᴗ˂̵)

自分が耳を垂れさせてクーン…となるところにメイが弱いのを分かっていて、
あえてそうしてみせる雅影、策士だなあ。(好き!)

一応、雅影への敵対勢力(?)がいてシリアス展開になりかける部分も
あるものの、そこはなんともスマートかつコミカルに収拾がつきます。

シリアス展開や本格的な戦闘シーンなどが好きな自分としては、
正直なところちょっと(だけ)迫力・流れがあっさりで、物足りなさは感じたものの。。

コミカルなテイストで語られる、安心・安全の溺愛世界、
モフモフ世界の幸福感をたっぷり味わえる一作でした(*´˘`*)

天然なメイだけど、なんとプロポーズは(無意識で)自分から!という
意外と男前なところや、
「中途半端な自分でも、よかった」「自分が自分で、よかった」と
自分の存在・価値を前向きに認められるようになっていく変化も心地よく、
攻め受け共にニヤニヤしながらずーーーっと壁となって眺めていたい気持ちで
楽しめました(。-∀-)❤︎

契約婚から始まった二人が、名実ともに「夫夫」となるまでー
その過程を存分に楽しめる、最高にハッピーでモフモフなラブコメ(すれ違いすらもハッピー!)、
甘さにキュンとする一冊でした✨

あ!それと、犬好き人(?)としては、秋田や柴、といった
犬族が活躍してくれるのも嬉しいポイントでした◎できればイラストも見たかったな...

クリストファの嫉妬した”湯浴み友達”の正体は…?

「辺境伯アルファと目覚めた眠り姫」電子版特典SSのこちら。

本編では少なめだった、攻め・クリストファ視点で読めるのが嬉しい!✧
とても甘くて、可愛くて(そしてエッチで…!)攻めの溺愛に浸れるお話でした(*´˘`*)♡

長年想い続けてきたバーデ侯爵家の息子・アシュリーと結婚して
1ヶ月後。
国境近くに滞在していたクリストファのもとに、リュカからの報告の手紙が届くのですが…

そこには「アシュリー様には最近”湯浴み友達”ができたようだ」と書かれており、
にわかに落ち着かなくなるクリストファ。
そんな意味深な言葉を使っちゃうリュカにも笑ってしまうんですが、
慌てるクリストファが可愛い…!

大急ぎで屋敷へと戻り、ドキドキしながら真相を確かめようとするクリストファ。
言葉を探していると、なんとアシュリーから一緒に湯浴みを…というお誘いが!

喜びに震え、一緒に湯浴み…だけでは済まず、もちろんそこで
濃密なエッチを。
このエッチ描写、甘くて震えました。あくまでも優しく、じっくりとアシュリーを
蕩けさせていく年下溺愛スパダリ攻め、たまらないです。

で!事後にふとアシュリーが漏らした言葉により、
謎の”湯浴み友達”の正体を知ることとなったクリストファ。


まさか自分の愛鳩・ペルルに嫉妬していたなんて!(*´艸`)
恥ずかしく思うクリストファの描写にキュンと萌えて笑ってしまう、
なんとも可愛く癒されるSSでした…!

本編も最高にキュン萌えでしたが、電子版SSにもグッときた◎
大好きな釘宮先生の作品の中でも、特にお気に入りの一作となりました✨

”眠り姫”を囲い込み、癒して…初恋純愛、優しいオメガバースファンタジー

釘宮先生のXでリポストで紹介されていて興味を持ち、手に取ったこちら。

…控えめに言って、”最高”でした・:*+.

電子版にはみずかね先生の美麗挿絵がついておらず(でも電子版限定SSがあります!)、
どうしても挿絵付きで手元で読みたくて、紙本も注文してしまいました。


一途な攻めに最高にキュンと萌え、
主人公・アシュリーの気持ちに共感して涙…
心を揺り動かされる、中世風オメガバースファンタジーです。

オメガバースものではありますが、オメガバースならでは!という要素は薄め。
うなじを噛んで番になって…等の描写はありません。
でも、攻めの一途な初恋の成就にたまらなく萌えてしまう…!
自分の萌えツボをグイグイ押され、身悶えました。


主人公は侯爵家の美しき跡取り息子・アシュリー(オメガ、受け)。
母親の頼みで、王宮で流行している「青い花」を摘みに行こうとし、
山で落馬事故に遭ったことから4年間も眠ったままの状態になり、
4年後に目を覚まします。

しかし4年後の世界、母は既に亡くなり、父には後妻と息子までおり、
アシュリーは追い出されるように「婿に出すからどちらか選べ」と
嫁ぎ先の選択を迫られます。

そこで嫁ぎ先として選んだ2歳年下の辺境伯・クリストファ(アルファ、攻め)の
もとへと嫁いでゆくのですが、
無愛想でぶっきらぼうな彼の態度に失望することとなりー

と続きます。


あらすじを書くとどうも攻め・クリストファが冷たいような印象に
なってしまうのですが、これ、全っっ然そんなことはなくて!!!!

むしろ彼の心の内や再会までの行動は、全部全部アシュリーへの想いが
溢れている…というところに、激しく萌えました。

主に受けのアシュリー視点で進む物語ですが、
冒頭では攻め・クリストファの幼い頃の思い出、アシュリーの言葉に救われたー
というエピソードが語られます。

このエピソード、クリストファの内なる思いを知っているからこそ、
再会してからうまくアシュリーと交流できない彼への焦ったさ、もどかしさ、
あああなんとかしてあげたい…!というお節介心が刺激され笑、
くうう…!という気持ちに。

眠っている間からアシュリーのことを甲斐甲斐しく世話してくれた
新しい使用人・リュカも、実はクリストファの手配によって
侯爵邸に来ていたこと。

愛鳩・ぺルルの話す言葉が「アシュリー」だけで、
ペルルの前できっと何度もアシュリーの名前を呟いていたことが想像できること。

そのペルルにメッセージを託して伝書鳩として飛ばしたアシュリーのために、
馬を飛ばして大急ぎで城に戻ってきてくれたこと。

そして侯爵邸に来た当初、熱を出し意識が朦朧として
苦しい思いの丈、辛さを涙ながらにぶつけたアシュリーに(←この場面、泣きました。。)
「あなたが目覚めるのを長い間待っていた者もいる」と告げ、
口移しで苦い薬を飲ませるシーン。


不器用なクリストファの、アシュリーへの思いと行動、
全部が全部胸熱…!一つ一つにときめいてしまいます。

目覚めたアシュリーを不憫な環境から救うため
男嫁として自分のもとへと来させたクリストファですが、

先にアシュリーに求婚したジーゲル侯爵というライバル(?)に
焦り、なんとか自分を候補に入れてもらえるようにと奔走したことが
分かるシーンも、個人的キュンポイントでした。

実家から冷たく扱われ、追い出され、
自分なんて目覚めなければよかった…と寂しく感じていたアシュリーが、
クリストファの(見えにくいけれど)底なしの優しさに触れ、癒され、
特別な気持ちを抱くようになっていくー

その過程、アシュリーの気持ちの変化と二人の関係性の変化が
丁寧に描かれていて、
なんとも心地よく優しい気持ち(と果てしない萌え…!)で満たされます。

彼ら二人を支える人々、使用人リュカと
クリストファの親友であり側近でもあるシルヴァン(+鳩のペルル♡)にも
癒され、大満足の読み心地でした。

銀髪に赤目の麗しいクリストファの姿が、電子では表紙でしか
眺められないのがちょっと悲しいですが;
紙本が手元に届いたら、じっくり読み返しながらみずかね先生のイラストを
堪能したいです(๑•̀ㅂ•́)و✧

幼い頃から受けを追いかけ続ける、一途な攻めの初恋と純愛。
たまらなく萌えて胸がきゅんとする、優しいオメガバースファンタジーでした✨

タイトルが秀逸…!表紙の強い視線に心射抜かれる

表紙の受け・想(そう)君の視線、右下にきらめく紫陽花の花、
謎めいたタイトルに惹きつけられて手に取ったこちら。
シーモアさん先行配信で拝読しました。

もう、もう、たまらなく萌えて萌えて、読み終えてすぐ
コミコミさんの有償小冊子付き紙本を予約してしまいました。。

巻数が振られていませんが、続きものです。
ときめき、萌えとキュンが最高潮、心臓ドンドコドンドコ…というところでの、
To be continued..の文字に、「ああああ〜!!」と悶えました。

お話の構成も面白くて、始まりは二人が一つ屋根の下、恋人同士として
一緒に生活している風景から。

そして第3話(day.3)の後から、攻め・あお視点での二人の出会い、
馴れ初めが語られます。

自分の居場所が欲しくて、家族や周囲からの反対を押し切り
郊外に小さな平家を買った会社員・青屋太一(あお・攻め)。

ある日、満員電車で隣に立っていて、
自分が肘をぶつけてしまい倒れた青年・想(そう・受け)を介抱したあお。
その後偶然にも再会し、あおは酔いにまかせて想を自分の家に連れ帰ってしまいます。
優しくてまっすぐなあおの言動に惹かれていく想と、
想の瞳に吸い込まれるように好きになっていくあお。
それぞれの想いが交差してー

と続きます。

タイトルの「つまさきの紫陽花」って、そういう意味だったのかあ…と、
想の絶妙な言葉選びになんか、なんだか胸がきゅーっとしました。

想の言動を見て、交流を重ねて、どんどんどんどん
想へと気持ちが惹きつけられていくあおの心情が伝わってきて、
ときめきが止まりません。

攻めのあおもまた、ものすごく魅力的な人物なんです。
正しくて、清廉なんだけれど、そこに生真面目すぎるがゆえの”硬さ”みたいなものは
あまり纏っておらず、ふわっと受け止めてくれる優しさのある人。

ともすると、どこか頼りないような気もしちゃうんですが(あお、ごめん…!)
不思議な魅力に溢れた人で、自分は虜になりました。

特に印象に残ったのが、スーパーで子供が指でぎゅっとしてしまった
魚パックを、敢えて選んで買おうとするところ。あくまでも、自然に…

それを咄嗟に”嫌だ””別のにしよう”と言ってしまった想の気持ちもよく分かるし、
そんな自分に嫌悪感を抱いて落ち込む想にも、愛おしさを覚えました。


もう一つ、元モデルの想がカフェで女子たちにこっそり写真を撮られてしまった時の
エピソードも印象的。
彼女たちのところに歩いて行って、威圧感を与えないように(あおは身長が190センチぐらいあります)
跪いて写真を消すようお願いするところ。

そして想の隣に戻ってきて、
「君は 君自身を所有されることについて もっと危機感を持っていい」
「俺は嫌です 君が意図せず撮られるのは」

ーーーこのセリフ…!!!

驚いて息を呑む想くんの見開かれた目、
一呼吸置いて「ぶははっ」とはにかむように笑う反応、
一連の流れが心に刺さって刺さって、何度も何度も読み返してしまった…!


恋人同士の日常から始まり、
遡って二人の出会いと、恋の予感まで。

その間の”恋人となるまで”の過程がすっぽり抜けているのに、
こんなにも自然に二人の気持ちに寄り添って読ませてくれるなんて。。
ただただ、ため息(感嘆の!)しか出てきません。

これからどんなふうに、どちらからアプローチしていくのかー
続きが読みたすぎて、読み終えた今もうずうずしてしまう…

年齢差(年上溺愛攻め、大好き)×身長・体格差のある二人の甘い恋、
その恋の過程が次巻で辿るのを、楽しみにしています✧

★修正:tn白抜き(シーモア)

出てくる女性の言動に振り回されて終わってしまった

楽しみにしていた、崎谷先生の新刊。
読みやすく、世界感に没入できる先生の文章がとてもとても好きです。

でも、今作は「共感&萌え」という意味では、終始ローテンションで
(それどころか途中激しく萎えて)終わってしまった…


こちら、慈英×臣シリーズのスピンオフ作品です。

実は慈英×臣のお話は全て読んできたわけではなく。
ただ、シリーズの別のスピンオフ作品、灰汁島セイ×瓜生くんという
「こじらせ作家」シリーズが大好きなため、新刊もいけるかな?と思い
拝読しました。

シリーズ未読の方でも、こちらの新刊、問題なく読み進められます。
ただシリーズの人々がちょこちょこ話に出てくるので(灰汁島も出てきて嬉しかった!☺︎)、人間関係等を知っていた方がより楽しめそうかなと思います。

で、こちら、超絶美形年上(なんと、アラフィフ!?)の攻め・
ジュエリー工房副所長で職人の久遠 × 寡黙朴念仁受け・新海 というカプのお話です。

カフェバーを経営する新海のお店へ、偶然やってきた久遠。
そこから店主と常連客という関係になり、やがて体の関係を持つようになり、
気付けば10年経っていてー

そんなある日「区切りをつけたい」という久遠の言葉を聞き
”関係の終わり”を意識した新海は、覚悟をするけれど…


と続き、10年もセフレのような関係(厳密には”セフレ”ではない)を
続けている”踏み出せない”男達のもだもだ恋の行方が描かれています。


うーーーーーん、最初に描いたとおり、攻め受け共に「共感&萌え」があまり
感じられず、終始ローテンションで終わってしまいました。。

それどころか、久遠(攻め)の恋愛トラウマとなった兄嫁・真央(まなか)が
なかなかに好感度”激低!!!”タイプで(あくまでも自分の中で、ですが;)
読みながら気持ちがずーん…と沈んでしまいました。
(※以下大きなネタバレとなりますので、未読の方、ご注意ください)



久遠の気持ちが自分ではなく、久遠の実の兄へと向かっている…と
思い込み、久遠を苦しめるためその兄と結婚した真央。
(↑実際、激重感情的なものはあるけれど、久遠→兄への気持ちは恋愛感情ではないです)

…いや、「結婚するから」って宣言する三日前までセックスしてて、
突然「お兄ちゃんと結婚します」って、何!?
久遠の気持ちどころか、恐らく真央のことが好きであっただろう久遠兄のことも
激しく侮辱してるし傷つけてるし…

で、その兄がガンで亡くなった後、しばらくも経たないうちに
久遠に連絡&再会して「別の人と結婚してやり直すから」って…

もう、気分が悪いなんてものじゃなく、、
読みながら混乱して「はひ!?」とリアルに変な声が出ました。

そりゃ、重いトラウマにもなるわ…と久遠に同情。

で、とどめが今作のタイトルにもなっている
「わたし、瞬(久遠兄)には愛されたかったけど、久遠には殺されたかったのよ」


という真央のセリフ。
…もう、自分には意味が&わけがわからなかった。。。

久遠兄も兄で「謝らないからな」と言い放つところも、
兄&兄嫁まとめて自分の中でその言動に「????」となりました、、


と、最高に気分の悪くなった久遠の”過去話”なんですが、
それをひっくり返してくれるような久遠×新海の恋への萌え…が、
得られなかった。。です。。

久遠がヘタレすぎて。
そして新海が朴念仁のローテンションで、何考えてるか分からなさすぎて。

攻め受け共に、終始「なんかもうちょっとこう…」と思ってしまいました、、
特に受けの新海の恋情というものが掴みにくく、
自分としてはもっともっと、「好きなんだ!」という気持ち・熱量を感じたかったな。

互いが互いを求めてやまないー
という熱い展開を(勝手に)期待していた身としては、あれっ?と
肩透かしを食らった感じでした;

攻め視点で書かれていたら、見える景色が違ったかな?とも
一瞬思ったのですが。
それはそれで、真央や兄との確執が激重&黒すぎて
二人の恋に萌えるどころじゃなかっただろうなー…と(遠い目)。

とにかく、”真央”という女性の存在に攻めも読者の自分も振り回されたな…と、
疲労感を覚えてしまう一冊でした。


この二人の愛の形には、今回自分はうまく乗り切れなかったけれど。。
先生の「こじらせ作家」シリーズの主役二人は大大大好きですし、
慈英×臣カプにも萌えます。
糖分と萌えは、別カプの方で思いっきり摂取させていただきます…!

これ以上のご褒美ある!?という続編。感謝しかない…

待望の続編…!1コマ1コマ、噛み締めるように読みました…
もう、もう、甘いよーーーーっ!!! 糖度高いよー!「光」でしかないよー!!!

クリスマスの日、二人が体を重ねた翌朝から始まる冒頭から最後まで、
ただただ「尊い」「光」「ありがとう」という3つの言葉しか出てこず
心震えて呆けてしまう続刊でした


二人のウブウブな(←主に雀さんが)社内恋愛、
意識しないように…と考えるも、やっぱり相手を意識しちゃってる様子、
温泉旅行でメガネをしたまま、初めてじっくり
雀さんの体も顔も、繋がってるところも見ながら…の甘く濃厚なエッチ、
ついに全制覇したデパ地下のケーキ(店員さん達の温かい目がー!♡)…

全てが蕩けるように甘く、自分の見たかった「恋人編」の全てが
ここに詰まっていました✨

当て馬、なし!すれ違い、なし!
それが、最高。最高オブ最高…!

前作でも雀さんの可愛さは爆発していたけれど、
10年ぶりに”恋人同士”になった雀さんの可愛さ、
こちらの続編でさらに爆発してました。

慶司に無意識にお腹をぷにゅっと触られ、
筋トレグッズを毎週のように買い足していっちゃう雀さん。

一眼のないところで慶司に手を繋がれ、バス停に着きそう…ってところで
寂しくて握った手にぎゅっと力を込めちゃう雀さん。

恥ずかしいけど、「雀さんのことがいつもよく見えない」
と呟いた慶司のために
明かりをつけて、メガネもかけたままエッチしていいよ…と告げる雀さん。

悶えました。。。可愛さに。。
しごでき雀さんの描写もちゃんとあって、オンの時の頼れる上司っぷり男前っぷり、
オフ時の恥じらいながらも嬉しそうに甘える様子、
そのギャップにハートを撃ち抜かれました…

あと慶司!!顔が良すぎて…!シャワー慶司はドキドキしすぎてなぜか
ちらっちらっと見てしまうー…!心臓がもちません。
雀さんがぽうっとなっちゃうのも分かる。。

「やってみたかったことリスト」の制覇や、
そして前作で二人の間に亀裂の入った原因でもある田中くんとのエピソードの回収、
二人の甘い甘いエッチ…

何もかもがポジティブで光に溢れていて、眩しかった✨

紙本も予約してますが、待ちきれずに電子で先に読んでしまいました。。
読んで良かった(泣)

迎えた慶司の誕生日、雀さんがカチコチになりながら
高級店でプレゼントを選ぶ姿に愛が溢れてて、泣く場面ではないのに
うるっときてしまいました。

恋人と手を繋ぐのが初めてだった雀さん。
これからは何度でも、たくさんたくさん慶司と手を繋いで、
笑顔でいて欲しい。

「二人のイチャイチャが見たい!!!!」という願望を、
これでもか!というほどに叶えていただいた続編。マミタ先生に感謝しかありません✨

★修正:tn・結合部白短冊(電子シーモア)