木原先生の作品はすべて読ませていただいておりますが、本作が1番心に残っています。
この作品を読んだ多くの読者さんは「痛い」とおっしゃいます。
私も心が痛かったです。ですが、痛みよりも「どうしていいかわからない恐怖」をより強く感じました。
暴風吹き荒れる台風の最中、外に出されたような気持ちです。
透や藤島さんと一緒に嵐の中に放り込まれてぐるぐる回されたような、もう何が何だかわからないという感じです。
感情をこんなに上下に揺さぶられる作品は読んだことありませんし、今後も出会えないかもと思っております。
唯一無二の作品です。木原先生を心の底から尊敬しております。