漫画を読んで涙が出たのは久々です。
「花のみやこで」のラスト、穏やかな空気からの
最終ページの辻村先生のセリフ「とってもうれしいです」
でもう堪えられなかった…。
何が、どこがと言えないのですが、この時代設定だから
こそ有りえる全編を通した切なさが積もり積もって、
最後2ページで決壊しました。穏やかな顔をしてるのが
余計に…!ああ…!(泣)
「花のみごろに」は、女装好きにはたまらない
サービスシーンがあって悶えました。
家族も含めた2人のその先をさらに見たくなりました。
この2作を読んだ上で、スピンオフ元の「花のみぞ知る」
にふと立ち返ると、このタイトルがいかに秀逸なもので
あったか気付かされます。
まさに、何もかも“花のみぞ知る”。
装丁も好みでした。
黒い帯とあのフォントで、その時代っぽさ(?)がすごく出ていてセンスを感じました。
おそらく、初めて?か2つめ?ぐらいに読んだBL作品だと思います。
そのせいで、どうしても他作品にこのレベルを求めてしまって困ります^^;
何度読みなおしてもキュンとして、みずみずしい感情が体の中を駆け巡ります。
高校生だからまだ包容力なんてないし、相手を大事にしなきゃと思うのに、先に言葉が
出てしまって相手を傷つけてしまうし、正直な思いを伝えられず、消化もできず、ぐるぐる
してしまう。
でも、それらすべてが青春!
酸いも甘いもなにも知らない彼らがいいのです。
すごくすごく好きな作品です。
「卒業生」と併せて、これからもずっと、私にとっては神作品でありつづけると思います。