霊感体質にずっと悩まされて来た大学生の明(アキラ、作中攻めの立見:タツミ先輩からはずっとアキちゃんって呼ばれてます)
今日も今日とてお部屋に明らかにヤバめな霊が沸いてます。。。
そんな明の前に偶然現れた男
なぜか彼が登場すると自分に憑いて来てしまった霊が消えている!?
これが除霊体質持ちか!!と藁をも縋る思いで”家に来て欲しい”といきなり声を掛ける明
当然明の”お願い”を本気とは思わず、あろう事か”お誘い”と思ったその男が後の攻めとなる立見先輩です
なかなかの始まりではあるのですが、この勢いと勘違いがあったからこそ続くお話しなのでこの辺は楽しく流れで読んで行きます
立見先輩は勿論自分の除霊体質なんて感じた事もないですし、彼自身には霊以上に自分の周りにうろつく人間の方がよっぽど煩わしく思ってます
なぜなら立見先輩はお金持ち!なので彼を利用しようと思ったり、あやかったりしたい学生たちがいつも周りに沸いているのです
そんな中声をかけて来た明は何と自分の事を全く知らない様子!
お金持ちの立見としてではなく自分自身を求められた事で俄然興味を持つ立見先輩
ここから一気に立見先輩によるアキちゃんへの執着攻撃が始まります!!
さてさて形勢逆転したこの関係性はどうなる事やら???と続いていきます
二須先生作品で「霊」なのでもう少しエロ方面なのかな?と思ったのですが、思いのほかこの辺が抑えめだったのは意外でしたが、その分しっかり2人の関係性変化のストーリー部分を追って行ける展開になっていたと思いました
先輩の変化や愛情表現にワーキャー出来る部分とちょっとアキちゃんの性格自体が自分の好みではないかも・・・という点のせめぎ合いの結果実際は少し評価は抑えめです(付けられるなら星評価は3.5かな?と思います)
逆に受けがそこそこ無自覚に人気者に好かれたり甘やかされたりするパターンが好きな読者さんには向いてるのかな?とおすすめしたいです♪
試し読みでの不穏な始まり、多くはないセリフで進むしっとりとした雰囲気・・・
少し腰を据えて読むタイプの作品かな?と最初は背筋を伸ばした所もあったのですが・・・
読み進めれば進むだけ、そこまで身構えずに読める柔らかな空気感を感じて入れ過ぎた力を抜いて読める事に安堵しました
安堵はしつつも気が抜ける訳ではなく、ずっと紙面(画面)から目が離せずに読み耽っていける没入感のある作品でした
多感な年代の子供たちとその親を冷静に丁寧に描かれていて、読者としては作品と適度な距離感を保って読めるのがとても心地よかったです
浮ついたり気もそぞろな気分でもなく、でも慎重過ぎるシリアスな気分でもない・・・
「何か」を読んで「何か」を感じたい!
そんな気分の時に手に取るとすごくスッと読めるような作品だと感じました
潤君は潤君の、ミチル君にはミチル君の、そして琴子や彼らの親達にも、それぞれに合ったスピードでその時に流れる時間の中で感情も行動力も移り変わって行くのだと思います
そのタイミングが合い、そこから時を動かしていく
タイミングが合う事が奇跡のようにも見えるけど、それはまるで時計の長針と短針が合うようなもののように感じます
当然一瞬の事ではあるけれど、それは実は日に22回は必ず起こる事
その一瞬を逃さず気付き「意味のある時」にして行く
軌跡は待つだけでダメなんだよって教えられてる気がしました
偶然の再会を大事に喰らいついた潤君
あの時頑張り切れなかった分、しっかり今回は頑張ったんだなって思えて来て凄く応援したくなりました
ジワジワと好きになって行くとても良い作品に感じました(´▽`*)
新刊の存在を知ってから、しっかり履修して準備万端でお待ちしておりました!
続刊を読めるという事実がとにかく嬉しかったです
先生方、ありがとうございます
前巻、1冊をかけてじっくりと気持ちを傾けて関係性を築いたあかね君と京二
あの1冊があったからこそ、序盤からベッド事情に突入したとて性急さを抑えられていた!と思えたのはとても良かったところと思います
言ってもあかね君だって健康な10代男子!
そりゃ性欲だってあるさ!(むしろあってくれ!笑)
元から性欲の影を感じ難かった京二の覚悟が肝にはなるだろうとは思っていたので、展開としてはまさに見たかったヤツ!という序盤にワクワクして読んでました
そして、流れや勢いでなし崩しにならなかった所にあかね君の年下彼氏としての意地と成長の複雑な感情が見え隠れしていたのが読者としてはいじらしく思えて応援モードスイッチオンでした♡
序盤の恋人事情を垣間見つつ2人の関係が変わっていくんだな~という空気感を楽しみながら進む先では、エピソードがしっかりと待ち構えてくれておりました
まさかの再会2連チャンエピソード!
それぞれを通して家族のカタチも愛情も色々だし、家族も愛情も大事だけど、それよりもどんな人に出会っていくのか?がもっと大事なんだなって思えるお話しになっていて読み応えもありました
そして、無自覚人たらしの京二はホントにキッズキラーですねw
保育士、天職なんだろうなとつくづく思いました(笑)
生まれた瞬間から京二はあかね君に心を奪われていたんだと思うんです
それが「お父さん」という分かり易い言葉を選んだんだと思うけど、きっと「ずっと一緒に居れる存在=家族」であり、当時の京二に取ってはそれがお父さんであったんでしょうね
兄弟の存在が居ない京二だからの発想だと思うと「お父さん」選択にも納得出来るようになりました
あかね君の運命でもあり、京二の運命でもあった
それが2人の出会いのデスティニーなんですね♡
綺麗にまとまった終わりですがまだ延長戦が見れるならまだまだ見たいお2人です!
西洋の歴史大作作品風で映画なんかの題材にもなっていそうな普遍的な軸と引力の強さを感じます
ここに惹きつけられるのはきっと「ロマンでありロマンス」なんだと思います
1つの国の中で運命を翻弄されるかのように描かれる人々
これが主人公である2人だけでないのが「ロマン」の部分にもしっかり反映されているので奥行きをすごく感じます
だからなのか?架空の国であってもちゃんと「歴史」を感じるのです
そしてこの歴史を動かしていくのがユリウスの存在!
更にこのユリウスを支えながらも、ユリウスと共に在る事で自らの人としての人生に意義を見出してい、くフェルノの人生再構築としてのカタルシスを感じる部分にも心を動かされます
この2人が居る事で影響を受ける奴隷の双子がまた大変重要なポジションです
王族でありながら虐げられたユリウス
平民ながらも貧しく、先を見る余裕など到底なく動く感情は飢えに対する時位のフェルノ
奴隷として生まれた双子は「考える」事すら放棄している虚無の極地
この立場の違う三者(四者)三様の位置付けが非常に分かり易い!
そして彼らをこんな困難に陥れている元凶としてユリウスの父=王族を懐柔して来た「貴族」の存在をしっかり悪として描き出しています
ここで「正と悪」の対立構図を生みながらも単純な勧善懲悪と言った明快な下克上にしていないのが更に良かったです
しっかりと知力を使い人を動かし、圧倒的な「正義」だけを通さない上手さが非常に素晴らしく軽さを一気に軽減してくれました
この種明かし的なエピソードをサラッと入れ込む演出にはクライマックスの昂揚を更に盛り上げて貰いました!
お見事でした
お見事と言えば、隣国の王の存在も良かった・・・!
ベタベタな友情ストーリーにしないで陰ながら見守る存在
ちょっと忠臣蔵精神にも通ずるような筋と情を感じさせられてすごくグッと来ました
後に振り返った時に「ロマン」を感じられるだけの夢物語ではない「精一杯の生き抜いた軌跡」を感じました
このしっかりした「ロマン」の中で芽吹き、育まれる「ロマンス」
これがまた納得するしかない「愛」でした
主従と言う「絶対的な信頼関係」を揺るがす事無くしっかりとその延長線上で生まれた確かな愛
「この人しか居ない」と思う感情が生まれる背景にBLの理想がありました
”生涯を共に居たいと思う気持ち”が主従の枠を超えて同じ量で求め合える!
心休まらぬ政情の中での癒しともなる非常に作品に合った甘やかさ
痺れました
ロマンスがしっかりしている中で生まれ、育まれたロマンス
最高にロマンティックな1冊としか言えない素晴らしさでした
新刊情報を何気なしに見ていてレビュータイトル通り「!?・・・マジですか!!!」ってなりまして・・・笑
なんと、来る7/24に続編出るって言うではありませんか(≧▽≦)!!!
う、嬉しすぎるーーーー♡
あの2人の続き・・・!
早く読みたい・・・!!
と逸る気持ちを落ち着ける為にも一旦履修を、と読み返しました
何回読んでもあかね君が愛おし過ぎて堪らないです
子供と大人の丁度境目に居るような憂いと可愛さに萌えまくります
そんなあかね君がベタ惚れしてる京二はとことん良い人
ちょっとヘタレ感はあるけど優しいヘタレだと思うので嫌味が無くて好きです
この1巻で終わってしまっていたら正直「ここからでしょーーー!」と焦れ感満載の読後だったのですが、この後がある♪となれば話は別です♡
間違いなく”色々と”期待してしまいますし、寧ろこの巻で丁寧に進んでいるからこその盛り上がりにも感じられます
じっくり時間をかけて2人の関係性や歴史を知れるこの始まりの巻
丁寧さがあってこそキャラを知れる1冊です
受けしかすぎじゃない年下攻め
年下攻めにあたふたしながらも大きな愛情は揺るぎない受け
こんな2人をとってもチャーミングに描いて下さっています
やっぱり阿賀先生とyoshi先生大好きです
続刊を読める日が楽しみです(*´▽`*)
インタビュー記事を読後に読みました!
先生、一言いいでしょうか?
そのお蔵入りエピソードが見たかったーーーー(≧◇≦)!!!
もはやこれを言いたくてレビューを書いてると言ってもやぶさかではないです(笑)
1巻がかなりインパクト大きかった作品です
義兄弟の天(兄)×琥珀(弟)のお話し
今巻は恋人同士編
予想はしていましたが糖度が上がっていてイチャラブを読みたい気分にはピッタリ展開です♡
でも、同時に天兄ぃのサイケデリックな迫りっぷりに抵抗する琥珀、そして更にその上を行く天兄ぃ・・・というループも少し懐かしくなりました
恋人同士になったので、琥珀にいつまでも抵抗されたら多分それはそれで嫌なんですが、すぐ応えちゃうのも物足りない・・・というすごいワガママ読者なジレンマを少しだけ感じました
まぁこれは天兄ぃの1巻のインパクトが大き過ぎたって事なので致し方なしなのかな?とも納得はしています
逆に衰え知らずな溺愛ぶりは思いっ切り楽しみ味わい尽くせた幸せ巻だったと思います♡
今回新キャラが登場します
設定が天のイトコで且つ芸能人(アイドル)なのですが、そこに付随してちょっとメンヘラな女子キャラも出ますので苦手な方はご注意下さい
彼自身の立ち位置としては程良いエッセンスですが、この展開自体はちょっとエンタメ性が高過ぎたかな?と個人的には感じました
屋上からのダイブとかはちょっとお口ポカンとしちゃいましたw
THEラブコメらしいドキラブ展開を楽しみたい読者さんには楽しめると思います!
ちょこっとだけやり過ぎ演出はありましたが、完結巻と言う事なので・・・
この盛大さもお祝い気分でいいのかな?と、読後は良かったです♡
いつまでもお幸せに!
6巻単体で言えばすごくアフミスらしい内容で楽しかったし、犀川さんの魅力がまた知れたようでシリーズ愛読者としては見逃せない1冊でした♡
充実してたと思います(*´▽`*)
ただ、シリーズで考えるとやはり5巻からの流れを汲んではなかったように思い、そこが少し消化不良でしたね・・・
5巻後半からの流れが、この6巻を一旦通過の繋ぎとして次巻以降に続いて行くのか?という展開の仕方次第で5巻自体の印象が少し自分の中で変わるような気もしています
次巻以降が益々要注目になる5巻だったな、と思うと同時にシリーズの中の1冊としては大きな山場自体はなかった巻だったように思いました
虎ちゃんと鳥野さんのお話しは想定内過ぎたので山場というより、犀川さんの表情を引き出す為のアペタイザーのようなエピソードだったので、とても美味しく頂きました♪
鳥野さんなら大丈夫!きっといい人見つかります!!
色々知れるのは楽しいですし、知りたいし見たいですが、変に引き延ばし過ぎたりして間延びだけはしないで欲しいな・・・と願っています
大好きなシリーズなので鮮度を落とさず楽しんで行きたいです♡
あらすじにしっかり明記されてる【――未来を諦めない光の救済BL。】
確かに榎本先輩と颯真にだけ焦点を絞って読めば実にその通りだと思います
素敵な表紙もしっくり来ます!
ただ、一方でこの2人には(と言うかこの作品には!)切っても切れない重要な第三の存在「春名先輩」が居ます
彼が担ったストーリー部分がかなり大きい
すごく大きいのにここへの言及が余りにも少ない
個人的にはこの部分を理解しないで感動してしまうには余りにも残酷な救済に思えて仕方なかった
なので「ふたりの救済」には納得だけど、「作品としての救済」としては私の中では成り立ってなかったな、というのが感想です
序盤で颯真が学食で榎本先輩との会話で出た「天使の羽根」が、春名先輩に羽根が映えたように見せた絵画への伏線であったとするとやっぱり春名先輩って・・・?と勘繰ってしまう
そこを脇に一旦置いたまま気持ちが通じ合えて良かったね、生きていて良かったね、と2人を祝福する気には私にはなれなかった
かと言って春名先輩が”そう”だったとも言及されてる訳ではないから一概に彼らを軽んじる事も出来ない・・・
すごくどんな気分でこの気持ちを処理していいのか正直分からない
そんな私を救済して欲しい…気持ちが読後の今1番残ってます
作画の上手さには魅力を感じました!!!
デビューコミックスとの事
なので作家さんの方向性の意図を汲んでもっと読み易く担当さんが導いてくれてたら・・・!と思わなくもなかったです
なのであくまでも作家さんへの評価ではなく、この作品自体への評価として今回は辛い評価ですがさせてもらいました
折角のデビュー作に心苦しいですがどうか、こんな風に感じる読者も居るんだな、とお含みおき下されば、と思います
初めての作家様です
すごいリズム感の良い作品タイトルが気になって試し読み
多分落語の寿限無にある「くうねるところにすむところ」由来かな?
受けの和臣が飼育員設定なので良く動物描写がありますがすごく上手でした
攻めの不動をハシビロコウに例えてるのも上手いな!って思いました
そしてもう1つ上手だったのが数々出て来るお料理が・・・
すごい美味しそうだったんです!
食後に読んだから良かったけど、これは空腹時に読んだらちょっと困ったかも知れないです(笑)
お話し的にはあらすじ読んでしまうと結構読めてしまうかも知れない・・・
だからこそ安心して読めた所はあったけど、逆に少し驚きが抑えられた所と不動のヘタレ気味な所に若干ヤキモキした所もあったかな?と思います
でもイラストも素敵だったし、先生の今後の作品も是非チェックしたいなって思えたので読んでみて良かったです
和臣みたいな同居人が居てダメになっちゃう・・・
分かるような、でもそれを和臣のせいにしてしまうのは違う気もする・・・
先輩と和臣はお互い生きて行く上でピッタリな2人なんですね
良いカップルだと思いました♡
羽毛先生作品をお迎えするのは今作で4作品目です
今作は子連れBLです
先生の家族ネタが絡んだ作品は外さない!と思っているので楽しみにしてました
大爆笑!って感じではなかったけれど確実に「楽しい♡」1冊でした
作品タイトル的にはネガティブっぽいですがそんな要素は一切ないので安心して読めると思います
攻め側に子供が居ますがお母さんである存在はほぼほぼ出て来ません
離婚理由は「推し変」だそうで、ライトにサラッと描かれてる程度
唯一存在を感じたのは慎太郎が虎太郎の秘蔵写真として辰巳くんにあげた写真
すごいいい写真なんですが、その写真撮ったのって奥さんじゃない?ってふと思ったりしました(作中に言及はないです!勝手に私がそう感じてしまっただけです・・・)
攻めの虎太郎、なかなかな環境ですがしっかり愛情注いで子育てしてる感じが微笑ましい
お家の床の子供用クッションとか食器とかもちゃんと子供優先感があってすごいほっこりしちゃいます♪
辰巳君は少々脳内忙しないタイプですが、羽毛先生のキャラっぽいと言えばキャラっぽい!
妙な安心感があります笑
流石に偶然のスーパーでの出会いから虎太郎を会社で再会、という流れは出来過ぎかな?とは思いますが、序盤でこの展開がある事でこちらもしっかりラブコメモードにしっかりスイッチオンで楽しめるっていうのもあったように思います
細かい事を考えるよりも、愛らしい人々の微笑ましい「こんな再会からの恋愛への発展があったら夢楽しいよね♡」を笑顔で読んでたらこっちもハッピーになっちゃう(≧▽≦)っていう作品でした!!!
羽毛先生の楽しい所、ほんとに大好きです
そして先生のえちえちも好きなので、また先生らしいインパクトある作品に出会えたら嬉しいなって思っています♡