作品タイトルや表紙、あらすじだけでは全然内容の予想がつかずに試し読み
なるほど!ますます分からん笑
でも、何かおもしろそう~♪と思い読んでみました!
先ず、ファンタジーとかバースとかSMの調教とかでは全然ありません!
多少の強引さはありますが、現代設定の再会BLです
2人の関係性は元々は高校時代の部活の先輩と後輩
攻めが後輩です
攻めがだいぶ変わっているのですが、属性としては執着系だと思います
わんこ属性とはまた違うんですけど、それでも作中では完全に「犬」ですw
この辺は作品の軸のお話しなので是非本編で読んでみて下さい(試し読みでも確認できますわんw)
思う以上に「犬」過ぎて笑ってしまいます
お留守番中の待機姿勢の姿には不覚にも萌えてしまいました♡(そのボールは先輩がくれたのかな?笑)
再会後の2人の同居生活や近付いていく感じはすっごく良かったです
楽しいし可愛いしドキドキもありました♡
すっごく良いな!って思う所もあるのですが、物足りないな・・・とちょっと奇跡の偶然過ぎないかな・・・って思う所がありました
先ず最初の再会も余りの偶然なんですが、その後の再再会も唐突過ぎました・・・
ここの再会に繋がるような布石をそれまでに何か仕込みが出来なかったのかな?ってちょっと思いました
だって、この偶然の再会がなければ高坂(攻め)は賭けに負けてしまう訳だったと思うのです
高坂の突然過ぎる行動は少し突飛過ぎたのが残念でした
あと、須田(受け)の同僚や高坂の同僚も少し中途半端な出方だったのも勿体なく感じました
初めて拝読した作家様でしたが、作画がとても綺麗で見易かったです
発想は面白かったですし、萌え所もありましたのでその辺を今後の期待に乗せて評価しました
先生の作品を読んだ感想を言語化しようとするって結構難易度が高いと常々思うのです
それでもこの読後の気持ちを含めて作品の良さを伝えたい!知って欲しい!ってどうしても思ってしまうので、レビューに書きたくなってしまう
今作も、ぶっ飛んでましたね!
「聞き屋」と来ましたか・・・!
たまに街中で「あなたのグチ聞きます」みたいな人を見ますが、春生くんはそのアップグレード版のような気がします
やっぱりしっかりと居を構えてるって大事なのかも知れない・・・
実際野ざらしの中雑踏に紛れてしまわないように話すよりも、相手がAI以上にAIな優秀な壁であったとしても、自分のペースで話すだけ話せたらもしかしたらスッキリするのかも知れないな~
などとどうでもいい事に感心してしまいましたw
お話しに戻します!
今作も攻め受け共に目が離せません
攻めは秋充、受けは春生くん
どちらについても思う所はたくさんあります!(思わずにはいられません!)
だけど、やっぱり春生くんについて語らずにはこのレビューは始まれないし終われない(≧▽≦)
春生くんは31年間お友達は居ないけれど陰キャとか卑屈でも全くない
1人で何でも出来るし1人テーマパークだって行けるし、色んなグループに顔も出す事は出来る
だけど「みんなと同じ」かは分からない・・・
そんな「分からない」を払拭するように春生くんは走ります!
神社の階段ダッシュをカマします←なんで?って思うのになぜかその行動に「分かる!」って思える
あまつさえ春生くんの猛ダッシュに謎の爽快感すら感じてしまう
面白いと切なさと説得力
これをこのダッシュで表現してしまう先生に今回も”ヤラレたぁーーー”って思いました(*´▽`*)
碗島子先生の手によって生み出されたそんな魅力的なキャラ達のお話し、キャラの強さだけではないたくさんの嬉しいヤラレた‼がたくさんです
同時収録の「宇宙人」へのバトンパスが最高でした♪
この2人+弟のお話し、もっと読みたいくらいです
1冊で色んな楽しみ方が出来る濃厚さ!
濃厚だけどスッキリ!
今作も最高に楽しませて頂きました♡
デビューコミックスだそうです!おめでとうございます!!
久々に兄弟ものを読みたくなり拝読しました
今回は義兄弟の弟攻めにオメガバースとなっています
兄がΩで弟がα
仲の良い兄弟(弟が兄に懐きまくる)だったけれど、発情期が来た事のなかった兄が初めての発情期で中1の弟を逆レしそうになってしまう・・・
この一件を境に兄は自分から弟を守ろうと家も離れるし、弟とも完全に距離を取ってしまう
それから5年
兄は大学生、弟は高3で再会
弟αの執着と、その執着は愛じゃないと教えて自分から離れさせようとする兄の攻防戦がメインです
明るいラブコメではなく、兄の後悔や弟のド執着が閉塞した世界の中で煮詰まってる雰囲気なのでジットリとした感じです
弟の兄へのド執着の理由は幼い頃からの兄への依存という蓄積もあるし(小さい頃の描写がとても可愛かった!)そもそも小さい時はまだαと決まってた訳でもないので、フェロモンに翻弄された訳ではない、と理解出来ます
一方兄の行動や思考が少し急過ぎたり極端過ぎて、良く分かりませんでした
兄の気持ちに寄り添い見悶えて見守る、という気持ちよりも、抗えない受け・絆される受けが攻めに翻弄される姿を描きたいのかな?という感じがしてしまい・・・
ストーリーやキャラに惹き付けられるよりも「そういう雰囲気」を感じる作品、という誘導感が印象に残ってしまいました
多分これを言っちゃお終いだよ・・・
と分かってはいるのですが、どうしても「いや、もっと話しておけば良くない?」って言いたくなってしまう
少しお話しの転機となるキッカケに納得がいかなかったり弱かったり、という所が引っ掛かってしまいました
兄が家を離れる行動や再会の流れなんかにそう感じます
特に再会のキッカケとなる「たすけて」の理由はもう少し他に何かあって欲しかった・・・
ご飯は最悪自炊しなくても買うなりウーバーするなり外食するなり、出来たんじゃないかと思うんですけど、この考えは野暮なんでしょうかね
どうにもこんな感じに理解が出来なくて気になってしまうキャラの行動が多く、あんまり集中しては読めなかった所もあります
それでも「萌評価」にしたのは、義兄弟問題に関しては置いておいたとして、オメガバ作品としてはオメガバならではの行為や行動が抑えられていたので、オメガバ作品らしさは色濃く描かれていたんじゃないかな?と思い、そこを評価としました
オメガバのえっちさも出てたと思います///
義兄弟もオメガバも絶賛今読み初め!というような読者さんには刺激的に映る雰囲気はあると思うので、そんな読者さんにはおすすめです!!
あまり普段は感情移入すると言うよりも、傍観者として読むスタイルの方が多いのですが、無印巻はそんな余裕もなく、すっかり巻き込まれて読み、しっかりと感情を乱されました
リアルさが響き過ぎる位に響き、先生の描写の手腕に驚かされました
その後電子の番外編を挟み、今回の続刊
無印巻よりも落ち着いて2人をしっかり見守れる距離感で楽しめました
時間を重ね、お話しを重ねてしっかりと2人が私の中で自分と分離出来、彼らのお話しとして読めるようになっていました
本当に読めて嬉しい続刊です
ほんの些細な事の積み重ねが招く後悔
計り知れない大きな後悔を知っている2人
そしてその苦さ、苦しさの深さが同じだからこそ「一緒に成長」しているのが感じられるのが凄く沁みました
お互いが心で想い合い、それだけでなく言葉にして態度にして伝え合う
想うだけではダメな事を知っているからこその2人が起こした次へのステップ
無印巻では彼らを囲む友人たちが居て、今回は家族の存在に支えられ、更に2人が家族の支えにもきっとなったと思います
親子の絆の深さにグッと来ました
続刊のサブタイトルも素敵でした
「Home and Away」
仕事に誇りを持って生きる顔も、リラックスして甘えて甘えられほっと一息つく顔も知っている
雨降って地固まる、ではないけれど色んな顔を知って全てをお互いが支え合って包み込んでいるように見える強い安心感を感じました
こんな2人に出会え、こんなに素敵な続刊を読めて、本当に感謝です(*´▽`*)
先生らしい面白さを忘れずに、オメガバという設定でありながらも即エロに持ち込まないかわし方も絶妙です!!
ここが凄くこのシリーズの魅力にもなってるし、何ならこの流れを描いてらっしゃるのが藤峰式先生だからこその期待値にもなっていると思います!!
佐一のちょっとすっとぼけ気味wなキャラに対して少々神経質な灯火というケンカップル具合も見ていてクスクス出来て楽しいです
そんな2人だけではない同僚忍者も曲者揃い(忍者だけに⁈)だし、気になる灯火の家族のお話しも見逃せない
シリーズとして楽しく読んでいけそうで次巻が今からワクワク待ち遠しいです♪
都合の良い優しいだけの世界でもなく、かと言って胸を掻き乱されるような過酷さがある訳でもなく、切なさに目を背けずに受け止め切れる作品
藤井さんの家庭と甲斐君の家庭の事情は勿論違うし、誰かの恋と自分の恋も勿論違う
誰かが本当はどう思ってるか?なんてすごく難しいですもんね
そんな非常にリアリティある感情を色んなカップルや家族視点を織り交ぜて、緩急を付けて描いてくれてました
時になんでそんな誤魔化し方しちゃうんだよ・・・とか、あぁ余計な事を・・・なんてジレジレしちゃう時もありましたが、そんな所さえも人間らしさだと思えます
完璧じゃないからこそ見守りたくなる!そんな気持ちにさせてくれました
でも、見守ってるだけではなくって、結果的には彼らを通して気付けたり学べたりする瞬間も多くって!
すごく81先生のマインドが素敵だなって思いました
相手の為に、自分の為にプライドを捨てれる強さを甲斐君を通して先生から学べた気がしました
あと、林さんもあかりちゃんも陽子先生もサブキャラの女性含めて、藤井さんの上司のイケオジな部長さんやちょっとやんちゃな同僚後輩高田君などが必要に応じてこの作品の世界観をすごく脇で支えてくれてるのが伝わるのも本当にすごく凄く良かったです!
身近な人が全員味方って訳ではなくても理解してる人が近くに居るだけでもすごく気持ちが軽くなる
そして1番近くて1番遠い味方だったのは甲斐君のお父さんですね
間接的でもお父さんの想いが甲斐君に届いて良かったなって思いました
是非とも「おかえり」と「ただいま」を繰り返す2人の日々をまた素敵なサブキャラさん達を交えて見せて欲しいです!!
続編を、どうぞお願い致します!!!
甲斐君は藤井さんの事を「大人」だと言い、藤井さんは甲斐君の事を「強い」と言う
それは事実でもあるけれどそれが全てでもない
大人である、という事は=(イコール)強いって事ではない
弱さを知っても尚立ち続ける強さ、それは先ず自分と見つめ合い自分の脆さを知る事から始める
甲斐君の前で「臆病者だから」と言えた時から藤井さんの学生の時から止まった時間が動き出したのでしょうね
そしてそれでも尚補えない弱さを救い上げて2人で強く、2人らしい大人になっていく
そんな姿にとても胸を打たれる物語でした
丁寧な雰囲気を崩さずにベッドシーンではしっかり濡れ場としての官能性も感じさせてくれるバランス感覚もデビュー作とは思えぬ出来栄えに驚きました!!
私が思い描く”初期作品”という言葉から感じられる”初期感”が一切無い1冊でした!
完全無欠な単話集
次はどんなお話しが来るのかな???をワクワクしながらずっと読み続けられる1冊で、ページ数が多い訳ではないのにすごく読後の満足感が高かったです
多分多くの人の萌えセンサーが作動したであろう奇行ヤンキーことねむ先輩が可愛過ぎて、彼に出会えた事が幸せだし、彼を知らないままの人生にならずに良かった!とさえ思える位に可愛かったです♡
そしてミサキさんのモデルにもお会いできるとは!!
結構意外でしたが、それこそが凡人の私と才能を発展させられるプロの思考の違いなんだな!というのを実感出来て大変感慨深い気持ちと崇高な空間に触れた気持ちになれました
本当に何の不満も不足も無い完璧な1冊で、山田ノノノ先生を今から知る読者様にもとっても読み易い作品集だと思います
久しぶりにじっくりとDom/Subの設定を活かしつつストーリーと恋愛の両立を〝オリジナリティを以って〟描き切った1冊を【読んだな~~~‼】って実感できました
他作が云々…と言う事を言いたい訳ではなくって、Dom/Sub作品もだいぶ定着して来て何となくの展開パターンが見えて来たり、Dom/Subならではの”プレイ”に期待をしてみたり、作品ならでは!の何か変わった個性を求めがちになってしまったり・・・っていう、私自身の読者としての読み方パターンもちょっと出来上がり気味だったりしてたりっていうのがあって・・・(個人的に‼です!)
楽しく大好きなDom/Subを読む事は出来るけれど、先を急いてストーリーや2人の関係性の展開を読みたい!知りたい!ってなるのは最近ストレートなDom/Sub作品ではあんまり味わってないかも知れない?!って思う所があった私にこの作品は光り輝く存在となりました♡
個人的な我儘読書スタイルからの渇望を除いたとしても、とにかく梗一郎という見事なSub攻めの誕生がおめでた過ぎます!
逆転のDom/Sub作品、つまりSub/Dom作品の良さを更に引き上げてくれるビジュアルと性格が最高でした
梗一郎を知るだけでも価値ある1冊だと思います!!
とは言え!梗一郎が梗一郎の良さを全開で読者に魅せてくれるのも愛弥というちょっと面倒くさいw天真爛漫な愛らしいDom受けが居てこそ!!
強気なワガママさえも「かわいい」って思えるキャラで居てくれて良かったです
時に梗一郎視点で、時に愛弥視点で、基本は2人を見守る読者視点で、彼らのすんなり行かない恋模様を楽しく読み切れる大変充実した時間を過ごしました(´▽`*)‼
1巻2巻と立て続けに読みました!
3巻に続くとなりますが、2巻迄一気に読んでも大丈夫だと思います
3巻を楽しみに待てる終わりになっているように私自身は感じました
お互いがお互いの生命線になっている2人
強い絆であると同時にそれは諸刃の剣でもある
そんな所を突いてくる展開にはドキドキというよりも心臓がバクバクして見守っていました
でも刀の元である鋼は打てば打つだけ鍛錬され強くなります
2人も何度も訪れる試練を乗り越え、そして2人だけの絆を築いていく・・・‼
誰かを傷付ける為の刀ではなく、相手だけを守る為に存在する武器
ボンドの関係となった2人
今後が益々楽しみで仕方ありません