攻めも受けも「出来過ぎてない」キャラなのがとても良かったです
攻めの壬生は少し天才肌気質な所がありながらも成熟し切っていない、人としての余白を感じます
受けの筒美は人当たりはすごく良いけれど、決して優等生過ぎない人並みに僻んだりするような負の感情も持っています
攻めはその余白故に他人の「機微」に疎く、瞬間を捉える事が求められる写真家としての不足を悟られてしまったんだと思います
そんな自分の未熟さを筒美と居る事で、自然と彼を捉えようとする事で成熟させたんだと思うと筒美は壬生にとっての芸術そのものなんだと思います
逆に筒美はそんな壬生が向けて来るフィルターに映る自分を知る事で、負の感情すらも美しく見てくれてる壬生を通してやっと自分自身と壬生を受け入れていける覚悟を持てる
壬生の成長に救われたように見えるけれど、この成長も筒美との10年前の失敗があったからだと思うと筒美の存在がなければきっと壬生の成長は周回遅れだったろうな・・・と思うので、やっぱりこの2人は出会うべくして出会い、そして必要な時間を経て、再会したんだな!と思い、とても良いお話しだったなってじんわり浸れました♡
凄い世界が広がっていました。。。‼
そっか・・・6→7に続くのは「8」
無限に広がる末広がりの数字の「8」∞…!
広い世界には七海のように淡々と完璧な仮面の下で必死にもがきながら生き抜いてる人も多くいるでしょうし、もしかしたら禄斗のような”人ならぬ者”も居ないとは限らないかも知れない。。。
そしてそれは今、自分が生きてる現実的な世界の中に潜む、人の形をしながら心を失くしただ寄生しているような「人種」かも知れない。。。それを人に依っては”クズ”と言うかも知れないけれど誰かにとっては掛け替えのない存在なのかも知れない・・・
心に隙間の無い人の方が多くはないはず
そんな時に自分の隙間を埋めてくれるような相手が現れたら・・・?
縋ってしまいたくなるのも人の情だろうな、って思うのです
そんな現代社会の闇を彼ら2人をメタファー的に据えたメッセージ性も感じました
そう思うと、七海的には最後の最期までその隙間には禄斗が共に居た訳だから寂しくはなかったのかな?
どうなんだろう・・・
ここの解釈は人それぞれかな?とは思うのですが、私的には禄斗は七海が引き寄せたと思っているので、そういう意味では七海の願望は叶えられたのかな、と思いたい
逆に禄斗は終わりの無いずっと続く不完全な世界を生き続けていくのかな、と思うと苦しいな。。。
途中で出くわした禄斗の仲間?彼らの存在がとても気になります
何かのこれもメタファー的なメッセージを含んでいたのでしょうか?
先生がこの作品の中に潜めたものが闇なのか、それとも希望なのか、はたまた愛なのか・・・まだまだ読み方次第で見えて来るものは「無限」に広がりそうな1冊でした
お話しの設定、ブラボー!
ギャグ、ブラボーー!!
キャラ、ブラボーーー!!!
BのL、ブラボーーーー!!!!
修正、ブラボーーーーー!!!!!
この1冊5つ星間違いなしです★★★★★
ずっと笑ってました笑
藤峰式先生の冴え渡るオモシロが隅々まで行き渡ってます
何だかんだ年下攻めに翻弄されちゃう年上受けを描くの、本当に上手い!
年上攻めで年下が・・・ってパターンも勿論お上手なんですけど、年上受けのチョロ哀れ可愛さの方が印象的には強い気がします(自分の既読作品の傾向でしょうか?)
先生の既読作品の中でも今作は3本の指に入る位に爽快にエロくて面白くってキャラが愛らしかったです♡
読もうかどうか悩んでる方が居るならば・・・是非ともGOして下さい(≧▽≦)
その先に広がる【宇宙】を是非とも感じて欲しい!!!
前から気になっていた作家様なのですが、今回初めて読ませて頂きました
すごく柔らかい空気感を感じる作風で、好きな飲み物を片手にリラックスして読める1冊でした
ちょうどこの作品で2人が出会うのがカフェなのですが、美味しいコーヒーを飲みたくなりました(*´▽`*)
柔らかな空気の中ではありますが、キャラの性格を知る為の過去エピや2人の関係への感情の揺らぎや葛藤は優しいだけではない一面として、ストーリーに惹き付けてくれていました
駿君は自分自身で何かを頑張るっていうより、頑張ってる人を応援したいという足長おじさん的な推し活体質なんですね
だからこそMAOの努力がちゃんと見えてる!それが例え下心からの始まりだったとしてもちゃんと見てるからこそ気付けた事だし、って思うと・・・うん!この駿君の下心は良き下心だ♡って思いました
そして、努力を認めてもらえるってすごいMAOとしても嬉しいですよね
でもここで茉央としては?
という葛藤が生まれて来るのがこのお話しならではの転機
きっと元来の茉央自身のひたむきさがあったからこそのMAOだから茉央の肯定感を駿君が側に居る事で高めていってくれるはず
そんな希望を感じる2人でした
それにしても、配信者界隈には詳しくないですが、身バレ防止で声を出さないようにするなんて・・・
大変なんですね~。。。
原作もスピオフ元も未読です
でも明らかに気になる第三者がいるのでこれは先ずはスピオフ元の「αの花嫁」だけでも読んでおいた方が良い気がしてきました
既刊作品の存在は気にはなりますが、未読の状態でも惹き付けられるには十分な魅力を感じる始まりの1巻でした
大抵セレブ系のオメガバースにおいてあんまり美人じゃなかったりするΩは滅多に見ないかな?とは思うのですが(例外でやたら漢気あるとかはいらっしゃるかもですが)今作のΩである李里耶の美人度は一線を画していました!
儚さとか不憫さがないから「凛とした美しさ」があってとても目を引きます!
凛としてはいるけれどどこか冷静というか諦観を感じるような低体温っぽさもあるのがまた影を感じていいです
孤高の美しさというか「格調の高さ」を感じる美しさに心が奪われました
もう1名!
李里耶の幼馴染みの圭騎もすごいオーラでした
スマート過ぎて驚きです
そんな完全無欠感のある、少し常人離れした2人とは違う魅力を感じるのが攻めの旺です
彼は何と言っても幼少期からのギャップが激し過ぎて・・・!!
ほんと、何があったんだ!?って気になってしまって仕方ない
あんなに可愛らしかった少年が拗らせ青年になって、更に李里耶との再会により新たに「執着属性」まで発生しているとは・・・!!
もうこんな始まり読んでしまったら次が楽しみで仕方ないですね♡
確立された世界観を感じる作風の作品は没入感があってすごく読み応えがありました(≧▽≦)!!
血縁関係者という事もあるとは思いますが、お互いを想い合う気持ちに恋心を感じつつももっと深い絆や縁を感じる愛を感じる関係性の蛍と晶の日高先生流のアノマリーな世界の中でのBLを感じられました
下巻は少し種明かし的な回収が押し寄せて来るので読み込みをすればする程手応えを感じられる1冊でした
1回読んだだけで分からないか?と言われれば”そんな事もない”とは思います
でもそれは私の中で辻褄を合わせていくような所もある上での理解なので果たしてそれが真の正解か?見落としはないか?と言われれば「分かった」とは言えないかも知れません
さながらそれはまるで数学の問題を正しい公式をハメずに正解に導いたようなものかも知れませんね(;^_^A
なので上巻のレビューでも書きましたが私自身はすっごい何度も読んでみています
それでもストーリー的な仔細を「ネタバレあり」でレビュー出来る程ではないのかも知れませんので、今回はこの作品から感じた「愛」の部分をレビューでお伝えしたいと思います
ひいおじい様の愛
これはこの作品の中に於いて実は1番シンプルで分かり易い愛でした
自己犠牲的な愛を感じつつも悲壮感以上に使命感を感じる大きな愛でした
親族の愛
従兄弟やお父さん達の彼らを気遣う、見守る愛も大きかった
何かがあった時に頼れる人が居るっていうのはすごく力になる
曽我部さんの存在
これは愛とは違うかな?とは思いますが信頼や絆という人類愛を感じます
特に晶が人を救う事を大事にしている事を知った上で彼を信用して力になってくれる所に「人としての懐の大きさ」を感じました
蛍と晶
これが愛じゃないなら何なんだ・・・‼⁇って思う位に「愛」でした
勿論今回のように誰かが危険な目に、しかも命に関わるような状況に陥るかも知れない⁈となったら例え相手が誰であれどうにかしようとする2人だとは思います
だけど、あの10年前があった2人だからこそ必死になったのだろうという鬼気迫る捨て身の行動はお互い相手が違ったらここまでは出来ないんじゃないかな。。。
だってどうなるか分からないような時空の狭間に自分自身を賭して助けるなんて・・・
これは自分以上に相手を大事に思えなかったら出来るような事ではないと思うのです
そして、どんな世界線に居たとしてもずっとずっと変わらない蛍の一途な愛・・・‼
間違いなく「愛」でしょ、愛♡って思いました(*´ω`*)
本編終了後のあの内容のお話しで終えてくれる構成も良かったです!
2人の柔らかな表情に辿り着けるからこそ何度も何度も読み返す事が出来ました♪
上下巻読みました
この3連休の楽しみだった日高ショーコ先生の新刊!
まさかまさかの設定にシンプルに驚きました!!
そして・・・結構すんなり理解出来るタイプのお話しではなくってそこそこ頭を使う展開に読み始めは少し手こずりました
3連休の初日はほぼこの作品を読みまくって時間を過ごした気がします笑
上巻のレビューなのでこの設定に関してあれこれ書くのは危険かな?と思うので感想を少し残します
上巻だけで言えば萌えたか?と言えばそんなに萌える!って感じではないです
それよりも「気になるーーーー!」という引力を感じまくりました
ミステリー的な要素にソワソワするような感覚が落ち着かないけど楽しいです
そして上下巻を読む事で完熟するような自分の感情が生まれた作品でした
なので時間はだいぶ費やしましたが、この作品に出会わなければ出会えなかった感情を得られた作品を読めた事は読書時間冥利に尽きる!と思います♡
すごくDKらしい6巻でした!!
彼らにも文化祭に向き合う高校生らしさがある事になぜか感動すら覚えてしまいました笑
何だかんだ言って部活外でもちゃんとヤリ部はヤリ部で「先輩と後輩感」があるのもちょっと癒されます
結局すごい邪魔にしかなってなかったけどw百合君も遠野の力になってあげようとしたりしてるのも微笑ましいし、文化祭中に先輩の所に顔を出してるのも何かいい♡
そしてやっちゃんと遠野は劇を通して距離が近くなったし、やっちゃんは遠野の存在のお陰で素の自分を出せるようになったのはすごい成長!
すごくこの2人、悩ましい。。。
大好きな2人だけど、とっても良い友達でいて欲しい気もする・・・
今後の三角関係が心配です
そしてもっと心配なのは3年生・・・
明美先輩と糸目先輩・・・
すごい糸目先輩が好きなので、心配です
実はずっと薄っすら心配していたのですが、美波さんの登場で、明美先輩と糸目先輩の気持ちがグラグラしそうですごく怖い
勿論美波さんと明美先輩は「終わっている」とは思うけれども、どうにも安心出来ない
で、安心出来ないのがもう1組!
まさかのジミーの決意!!流石の百合君もビックリ⁉
やるなぁジミー!!!
流石あの百合君の心を掴むだけの事はあるな、ジミーw
6巻自体はすごく穏やかな巻でしたが、良~く考えると今後への火種が沢山な巻でした・・・!
この巻のワチャワチャした楽しさが「嵐の前の静けさ」なのかも知れない?!と思うと、先を読みたい気持ちと苦しくなるかも知れない事に少しビビる気持ちでドキドキしてしまいます。。。
この先も目が離せません!!!
コマの生い立ちを振り返る事で、彼の従順さの裏にある不安などが見えて来ます
その上でコマがサイに惹かれる理由に納得が出来て、すごくこの2人は一緒に居る事でお互いが生きる理由になっているように見えるのが胸に迫って来ます
共依存のように見えるけれど共依存とはまた違う・・・
2人で一緒に居る事でお互いが高め合えるような「相乗効果」を生めているのが前向きでいいな~と思いました
離れて分かる事があるような回り道も物語の起伏を感じられてドラマ性がありました
結局は・・・
\\\\\\これだからサイコマは!!//////
って事なんだなってwww
っていうすごくキュートなお話しでした(*´▽`*)
作品としては神まであともう一歩欲しかったです
特に上巻の始まりで感じたコマのSっぽい雄味がもっと見たかったーーー!というのがありました
終盤でサイに「ちょっと黙りましょうか」と迫る感じを見れて「お♡来たかな♪」ってワクワクしたのですが、結局やぱりワンコ味が最後まで強くて・・・
そこがコマの良さなんだとは思うのですが、自分的にはもう少しグイグイキャラであっても良かったかな~という・・・勝手な欲望を反映した評価にさせて頂きました
miso先生作品はまだ2作品目なのですが、他の作品も興味が湧きました!
是非今後も含めて応援していきたいと思います
上下巻既読で、このレビューではネタバレになりそうな事は上巻内容のみになるよう気を付けて書きます
先ず作品として良い所はキャラがすごく人間味があって、読み込むことで味が沁みてくる所!
軽めなノリで始まりますが思っていた以上に「キモチ」を大事にしたお話し運びになっていた所!
そんな上下巻作品の、上巻は表紙になっている受けのサイについてを残します
この作品はサイの物語と言ってもいいのかな?と思います
すごく色んな表情を見せてくれてこの作品に惹き付けてくれるパワーを感じます
裕福ではないけれど夢がちゃんとあって、努力をしていた学生時代
それでも努力すればどうにかなる程芸能の世界は甘くなくて、そんな現実の世知辛さに気付いてしまったサイ
だからと言って腐らないのがサイのいい所
強かに生きる…生き急いでいると言ってもいいのかな?刹那を生きるような儚さと、同時に勢いも感じる
カリスマ性に憧れ、付いて行きたい!と心酔しながらも、自分しか知らない顔を知りたくて、知ってしまったら守りたくなってしまうような・・・
このアンバランスさが目を離せなくなってしまう魅力なんだと思います
攻めのコマ目線で読むとより多くのサイの魅力が見えて来ます
サイがコマをどう想ってるのか?もとい、2人の事をどう思っているのか?
という気になる視点を残しつつ、サイからコマへバトンタッチしていく流れも面白かったです
すごくキャラに興味を持たせるのが上手い作品だと思います
レビュー冒頭に書きましたが「ノリ」ではなく読み込む系の作品だと思います
何となくここは試し読みした時に購入して見たいと思ったインスピレーションとは違うかな~とは思ったので、その齟齬を反映しての萌2評価です
逆に良い意味で予想と違う読み心地を得られる可能性もあるので作品として神評価でも良い気持ちもありますが、今回は個人的な基準で評価しています