少年漫画+少女漫画
大きな罪悪感を抱え死んだように日々を生きていた主人公ユハン。はじめは復讐という新たな目的を機に立ち上がったが、その過程で知ることになった人々とかかわるうちに、復讐の持つ意味が変わっていく。
男2人の関係性のドラマと、物語全体が、作者の用意した世界観と思想のなかでしっかり溶け合っていて、その密度がすごい。
正直なところ「理解した」と言うことができない。思想に奥深さがあるし、描き方も抑制的で、微かなヒントとして描かれているだけの要素が多くあるように思う。
それでも、難しいわけではなくドラマチックなエンターテイメントであり、読む手が止まらないほどおもしろい。