CDのシナリオの構成がちぐはぐに感じました。
どこがと上手くいえないのだけれど、原作の言わんとするところとか本来の持ち味と違うんじゃないだろうかと。
CDの話をほぼ原作の話どおりと捉えるには、絶対な無理を感じたのでCDに出てこない場面を知りたくて原作を詠みました。
ドラマCDの構成が恋愛寄りに対して、このお話は恋愛も交えつつもキャラクターとその家族のドラマを描いていました。
CDを良く聴いていないだけかもしれませんが、主人公の結くんがテレビ局のバイトをしている理由に恩人探しが絡んでいたり、母親がテレビに対してあんなに嫌悪感剥き出しだったなんて知りませんでした。
人間一人生きるのに、他人がどれだけ絡んでいるのかをしっかりと教えてくれるお話だと感じます。
京平さんのモトカノの瞳さんも強か(良い意味)でカッコ良かった。
結くんと絡むことによって変わっていく京平さんだって良かったです。
ドラマCDがCDだっただけに、結構ガックリきてどこかで何らかの救いを求めるように読んだのですが、救われました。良いお話でしたv
最近、本の読みたいという意欲が薄れてきました。
ですが、前々から原作者の方の作品には興味があったので、このCDをきっかけに読みたくなればいいなあと思って、このCDを購入しました。
設定自体にも実はCDを聴く前は興味がなかったのです。
聴いて思ったのは森久保祥太郎さんのファンの方ならこのCDは楽しい作品だろうなあ、ということです。
ですが、あまり森久保さんを知らない私にとってこの作品はBLに受けと攻めの濡れ場は外せないのでしょうけれど、このCDに関しては必要なのだろうか?という気持ちにさせられました。
京平と結くんの距離が縮まっていく様子はコレといった当て馬キャラもいないこともあり、聴いていてすごくほのぼのとした気持ちになれた。
ですが、濡れ場に至って。
朴念仁というか、仕事一筋な京平さんが凄くヤラシイ(良い意味で)のに対して結くんの反応が………。
すいませんが、聴いていて痛々しく感じてしまいました。
あと小説が原作のCD化の場合、3000円代だとシナリオが如何に原作のシーンをどれだけ削るかというのは理解していますが。
この作品の場合は原作未読の私が書くのもなんですが、いいところがかなり省かれているのではないだろうかという印象を受けました。