とにかく質の高い作品だと思います。
タキとクラウスの恋も、時に切なく、時に甘々、エロエロ、萌え萌え・・・
で、とってもいいんですが、
それを抜きにしてストーリー自体すごく面白いし、設定がしっかりしています。
一番すごいと思うのは、表情とかの描写がとても見事で、
物凄く細かい所にまで気を配って描かれているのがわかる所です。
たとえば、セリフも心理描写も何もないページで、ただ絵だけでしっかり語ることができているとか。
ストーリーは時系列ではないし、伏線張りまくりなので、読んでて謎も多いんですが、
続きを読んで初めて一つの真相が明かされたとき、
前の話を読んで、改めて言葉の意味とか、表情に隠されていた気持ちとかが分かったりします。
なんというか、小説で言えば、面白い作品を書く作家はたくさんいるけど、
「文学」といえる作品は、面白いだけでなく、違一種の芸術としての質の高さがありますよね。
それと同じで、「百日の薔薇」は面白いだけではない、芸術的な質の高さがあると思います。
のびのびになってる3巻(4巻)、いったいいつになったら出るのかな??