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女性おさつ新時代さん

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田那辺嫉妬の温泉エッチ巻

良かったー!
3巻は鳴海嫉妬のオフィスエッチ巻だったのが、今回は田那辺嫉妬の温泉エッチ巻。

"社員旅行中は手を出さない"なんて、この二人が守れるはずもなく。
止まったら死ぬ回遊魚の如く、セッッしないと生きていけない二人ですから。
期待通りでした。

しかも、当て馬(でもないんだけど)としての新キャラが、また美しい!
仕事ができる美リーマンはなんぼいたって構わない。しかも、この彼、ヘッドハントされてきたところで終わったの。5巻が楽しみ過ぎる。

布団かぶっての攻めフェも温泉エッチも最高でしたが、私は描き下ろしが好きだった。
餃子を包むのが下手な鳴海、最高。
餃子のタネをぐちゃぐちゃするプレイ、最高。
一回手洗ったら冷静になりそうなのに、そのままキッチンで舐め回すの、最高。

つまり、最高でした。

余韻がすごい。震えた。

男2女1の仲良し3人組で男女カップル誕生→結婚。1人あぶれた男は、新郎に片想い中だった。
結婚式の帰りに、1人公園で引出物バウムクーヘンをかじっている最中に異世界から召喚される。1年勇者として過ごして戻ると、こちらでは5年経っていた。

ここまでは、サラッと進む。
戻ってきたら親友夫婦は離婚していて、失恋相手の男が同居を申し出て、一緒に暮らす。
これがメインストーリーなんだけど
両片思いだったり、結婚した理由・離婚した理由等々は、ままある感じ。なんだけど!

異世界転異してた影響がばちばちに残っていて、魔力はあるし、向こうでかけられた呪いも残ってるし。
そして、攻め(結婚した方)は言葉が足りな過ぎるし。
で、受けは全然社会復帰出来ないのに、世界は当たり前に動いているわけで、更に呪い発動。
"存在する"って何なのでしょう…とか思ってしまうわけで。
戻ってきた受けの現実世界が崩壊していく。

ラスト、震えました。
2人手を取って崖から飛び降りるのとか、好きなんですよ。これは飛ばないけど。
一か八かの掛けじゃん…!離れるくらいなら、どうなろうと運命を共にする。愛です。
なんだかんだで最後は全部上手くいきました、なハピエンが多い昨今。
結局どうやって向こうに行ったのか、果たして成功したのか。全く触れずに、美琴(仲良し3人組の。攻めの元妻)視点で終わる。
本を閉じて、表紙を見て。震える…!
二人の"今"なのか、思い描いた、だが実現しなかった"未来"なのか?
こういうの、めっちゃくちゃ好きです。
最高に好きな終わり方でした。

御成婚

とうとう結婚です。
渋りに渋っていた唯央ですが、さすがにここまできたら腹括りました。

今回は、
・結婚式までの準備
・公世子妃教育を受ける唯央
・公務として自分にやれることを考える唯央
な内容。 
セッッは一回だけど、良かった。騎乗位、大歓迎。

2、3作目は、唯央がどこか遠慮しているというか、発揮しきれていない感があったけど、今作は唯央だな!って感じがしました。
1作目の駆けずり回って頑張る唯央を彷彿させる、ようやくお屋敷生活に馴染んで本領発揮、な回。

アルヴィパパとママ、唯央ママも出てきます。
アルヴィママのキャラが濃い(笑)

アウラは本編は少なめな印象だけど、英語の勉強に付き合うアウラがかわいい!
ルーナ絡みのエピソードもすごく良かった。泣いたわ〜
同時収録の短編がアウラ、スピネルで、スピネルなるほどね…と彼の気持ちを汲んでやろうか、という気になりますが、コミコミ限定SSであー…となります。
スピネルは、やっぱりスピネル。

アモルエピソードはほとんどないけど、イラストではかわいいのが見られます。

そして、やっぱり蓮川先生の口絵、イラストが最高で、表紙に至っては神です。
1〜3作の表紙はピンクの花やリボンが差し色になっています。今作は、紅白とゴールドのウェディングカラーに、シャレード30周年のピンク帯が差し色なんですよ。狙ってやったのかしら、とニヤリです。   

短めだったけど、ほのぼので、切なくて良かった。アルヴィ、良い夫だよね。

想像が広がる世界観。面白かったよ〜。

面白かった!何回も読んでしまった。

味付け概念の無い世界に転生した受けが、美味しい料理を振る舞いながら旅をする、のだけど。

レイ(受け)にチートな料理スキルがあるわけではなく。この世界の食材で作れる祖母のアドバイス入りレシピノートを持っている、というだけ。
これを活かして、ユアン(攻め)の胃袋を掴むのですね。
味付け概念がない飯まず国なので、頼りはノートのみ。チートアイテムのように見えるけど、本人の工夫と努力を要するんです。
描写少ないけどレイは魔物を倒すべく、自ら剣術を教わって、実際倒してたりする。かなりの努力家さんです。

そんなレイを、安全な場所まで一緒に旅をしてあげているのが、攻めのユアン。
彼は、自分の生きる道を見失っている状態。
国外に逃げるはずが留まり、逃がしてくれた兄を助けるでもなく。
そんな自分に嫌気がさしている時に、レイと出会う。何もわからない世界で、状況を受け入れ、他人を思いやり、出来ることを懸命にやるレイに惹かれていくんですね。

最初の集落で、2人の関係がグッと近づく。
2人旅になって初めてレイ以外と食卓を囲み、他人がレイの料理に喜ぶのを見る。また、王室の評判を聞く。
これか、ユアンの気持ちが変わっていくきっかけになったんだと思う。
完全に私の想像だけど、国民が美味しい味付けに喜ぶ姿はユアンも嬉しかったはず。と、同時に、ほんの少し嫉妬もあったんじゃないかと。自分だけが食べていた味だったんだから。
レイに対する、感謝とほんのり独占欲。恋心がむくむくしてくるんですね!

ここから、2人の関係は進んでいって…。
ドラゴンの卵が孵ったり、次の町でも料理を振る舞ったり、人探しををしたり…。

とにかく、ユアンがカッコ良いのですよ!
かわいいけど、カッコ良い!!
寡黙な男の頭ぽんぽんはずるいよね。

ご飯、めちゃくちゃ美味しそう。
ドラゴン、めちゃくちゃかわいい。
セッッ、めちゃくちゃエロい。

ユアンの口数がどんどん増えてく。
レイの成長はもちろんなんだけど、ユアンもすごく変わっていくから、そういう視点で読むと、また面白い。
最後のセッッシーン、ユアンがめっちゃ喋るから。ビビるくらい喋る。

長くなっちゃったけど、この10倍は書ける。

ギッチギチに書き込まれていないからこそ、想像が広がるんですね!これ、大事。
こと細かく書かれ過ぎていると、自分の想像との答え合わせになってしまう。
「この時は、もう好きだったんじゃ…?」とか、「いつから計画していた?」とか。考える余地があるのが面白いんです。
読めば読むほど、読み手の想像が広がる面白い作品でした。


口絵の攻めの尻、最高

あらすじも何も見ずに作家様買いして読む。

読み始めて、すぐに経理マン時代の記憶が蘇る受け…え?これ、転生ものだったの?と驚く。
最近の本は、大抵、タイトルに"転生"って書いてあるよね、などと思いつつ。

記憶が蘇る前は、浪費家で傍若無人、顔と家柄が良い(養子だけど)オメガ。
経理マンの記憶が蘇った矢先、婚約中の第二王子に捨てられて…から始まる。

経理マン人格の新生・受けが、非常に冷静に自分を客観視できる人で、卑下するわけでもなく、過去の行いを反省し、今できることを考え、真摯に取り組む、素晴らしい人になるんですね。挽回しよう、よく見せよう、と気負うわけでもなく。ある意味、淡々と。
サラリーマン根性が若干滲んでる感じ。
そして、この受け、前世はやたらうるさい経理さん。いるよね〜、とお局経理を思い出す。

そんな受けを見て、諦め、抑えていた初恋心がムクムクする攻め様。
これが、何というか。不器用さんなのか?とツッコミたくなる。
「私の顔のどこが良いか、言ってみなさい」だって(笑)
パーティーのエスコート用に、受けの瞳に合わせた服、誂えちゃうし。やる気満々なんだけど、受けには全然伝わってないのね。
先回りして周到に入念に…みたいな粘着感は、あとから出てくるけど、いまいちスマート感がないのが、すっごく良い!
執着攻めの義兄にしては可愛いんですね。
そんなにあっさり、セッッしちゃって良いの?義理とはいえ兄弟なんだよね?と思うけど、そこは無問題なのが、後々わかります。

そうそう。首噛み防止に、攻め様のクラバット・タイを受けの首に結ぶのが良かった。
タイがゆらゆら揺れるの良い!

滝沢先生作品は、サブキャラ達が毎回素晴らしいのだが、今作も然り、で。

子獣人ティモ。好きにならない人、いる?ってくらい愛らしい。

侍女パウラ。発情期の受けのお相手を初めて攻めがした翌日。「説明せよ〜!」な顔で受けに近寄る。親近感しか無い(笑)自分がこの世界に転生したら、間違いなく一番なりたいポジションだわ。

受けを捨てた第二王子。浮気して捨てたくせに、縋りついてこなかった受けに、絡んでくるのよ。側室にしてやる、的な。
こういう男、いるよね〜。

第二王子の新たな婚約者。女。
またまた、やたらと絡んでくる。いるよね〜。
悪役キャラ好きだから、マリア、もっとやれ、と思う。

しっかり滝沢ワールドで、面白かったです!

さくさくっと読める

タイトル的にややこしそうだけど、ややこしくない。
さくさくっと、行ったり来たり。時間も、さくさくっと過ぎて、あっという間に三十路になる感じ。

設定は、盛り盛り。
異世界に転移すると、チート能力有りの神子になる受け。
ドラゴンと意思疎通し、癒しの子守歌を歌い、なんか浄化能力やら、治癒能力もある。
攻めは隣国の国王で、出会った時は年上だったけど、行ったり来たりしてるうちに逆転。受けが年上になる。

登場人物・キャラが多くて、設定もしっかりしているから、もっとボリュームが欲しかったかなぁ…個人的には倍あっても良かったくらい、さくさくっと読んでしまった。
出版にあたって、ページ数の制限とかあるのかしら。
気軽に読めるけど、受けと攻めの接点が少ないまま三度目の転移で、いきなりピンチだったから、その前にもうちょっとエピソードが欲しかった。
受けが順応性が高すぎるのか、どっちの世界にいても、さっぱりと上手く生きている様に見える。
もっと悩んだり、行き来出来る方法を模索したり、足掻いたり、なシーンが欲しいとも思った。
ある意味、流されやすい子?
攻めは、地味に外堀埋めていく執着くん。

あと、攻めを治癒するのに、肌を重ねて体液を共有する設定があるけど、神子の精液を体内に注ぐのかと思った。攻め・受けが逆?と一瞬思ったよ。
そして、三十路の童貞処女…魔法使いじゃんと思ったのは言うまでもなく。

でも、エンタメなゆりの先生って感じで面白かったです。
すき間を埋めるちょこちょこしたエピソードを、同人で出して欲しい。

だれやねん コミック

菅辺吾郎 

奇妙で切なく、でも可愛く温かい。

「山小屋にて」がとても良かったので、あの感じかな、と思って購入。

ですが。不思議な話でした。
読後、ずっと考えてしまう作品。
後味が凄い(悪い意味でなく)
アンソロで読み切り、なんかでありそうな話だけど、コミックス一冊分なので読み応え充分。

え?え?と思いながら、ページを捲る。
読み進めるほどに、更に困惑する。

あー、そういうことね、と思った矢先。
更にドーン。

読み手によっては、かなり印象が分かれる作品のように思います。
ホラーやSF的な想像が膨らむし(光が死んだ夏、のような)、変身願望や深層心理と読むことも出来るし、不変のものなんて無いよね、と読むことも出来る。
それを希望ととるか、絶望ととるかも自由。
不思議な余韻がある。

サブキャラ田所さんのおかげで萌えポイントを見出せる。彼女がいなかったら、結構ホラーテイストだったかも。田所GJです。

私はホラーもオカルトも大好きだし、ちょっと歪んだ愛情が好きなので、好きな作品でした。
が。
わかりやすく甘々、ほっこりが好きな人には…?と思う。

コミックスではあまり読んだことの無いタイプで面白かった。
けど、母親の立場で考えると…恐怖だわね。

壮大な使命を、共にやり切ったような気分!

上巻は、藍と悠斗と共にウラヌンティウムに飛ばされたような感覚で、とにかく世界観に馴染むのに必死で読みました。
ニキアスと藍が通じ合ったことも、少し唐突な印象を受けましたが。

下巻に入り、上巻で少し引っかかっていた部分が全回収されました。

転生または転移ものって、比較的早く異世界に行くパターンが多いですが、こちらはNYが割と長かった。ウラヌンティウムに飛ばされてからも、ニキアスとすぐ合流しない。
藍とニキアスだけでなく、藍と悠斗という関係も物語の重要な軸であり、またアンブロシアとしての"性"を描くためにも重要だったのだなぁ、と。
そして、ただの人間として過ごした藍の25年と、イーサンとして生きた30年、NYで出会い2人で共有した僅かな時間が、藍とニキアスにとって重要な人生の一部で、使命や役割から離れた、確かに価値ある時間だったんだな、と思った。

神の世界は、馴染みのあるギリシャ神話や古事記のように嫉妬あり、裏切りありでドロドロサスペンスな感じで最高に面白い。
個人的には戦闘シーンがもっとあっても良かったですが。

登場人物も上巻より増えて訳がわからなくなりそうだけど、全然大丈夫だった。

ニキアスとカイロス、オケアノスと悠斗、悠斗とセルジオン、悠斗とユーニス、エロクアとタナトス(←最推し)、藍とクロノス、藍とシメオン…

それぞれの関係、全部が尊い。
クリソテミスと藍も良いわね。おばあちゃんと孫、みたいな。

遅読な私は下巻読むのに3日かかったせいで、脳みそが完全にジャックされ、読後容量オーバーで、少々の頭痛。
長い旅が終わって、若干の燃え尽き症候群。
素晴らしかった。
神力でワームホール開いちゃう厨二感が、また良かったわ〜

良すぎて言葉にならない…

「蒼穹のローレライ」で泣きすぎて、なかなか手が付けられなかったのだが、「碧のかたみ」も出ちゃったし…と思って恐々読む。

冒頭で、もうたまらなく好きなやつ…!と。
妄愛とでも言いましょうか。受けの盲信的な愛情。好きです。
ところが。読み進めているうちに、あれ?なに?めちゃくちゃ苦しい。。
とにかく、会話が無い。から、攻めの考えを押し計るしか無い。
これが、また、私好きなパターンで。いつからなのか。どこまで計算なのか。そういうのを探らせてくれるキャラが非常に好きなので、攻めが良かった…!
戦場シーンも訓練シーンも無い。が、戦時中の暮らしや価値観が息苦しさを感じるほど。
口に出せない、出してはいけない攻めの気持ちを想像させる。

そして商業番外同人誌「葉隠否定論」は、「天球儀の海」のアンサー本です。天球儀の海上下巻で出せばいいのに、と思った。
坊ちゃん(攻め)の独白本。
答え合わせができて、私は満足。

今年読んだ本で一番好き。
ずっしり重たくて、頭がくらくらするほどの愛でした。

ほんわか癒される一冊

可愛かったです。これに尽きる。

花術師なる魔法使いの国。彼らが咲かせる花以外に"花"が存在しない世界線。
(果実とかないのか?根菜と葉しか食べないのか?などと一瞬思うけど、まぁ置いといて。)

"花"って、ビジュアルが命ですよね。匂いも大事だけど、目で見て愛でるものだから、それをメインに文字で表現するのって、とても難しいと思うのです。しかも、ファンタジー。
ファンタジーも、今、現実に無いものを想像出来るかどうか、が重要だと思っていて、そういう意味で、なかなか難しいんじゃないかと思って読み始めましたが、

面白かったです!

こねくり回してない描写が良かった。
実際にある花をモデルに、とあとがきにもありました。
シロツメクサ、霞草、アジサイ、ハイビスカス、チューリップ、カラー、ひまわり、桜、ガーベラ…等々、花の名前こそ出ませんが自然と頭に浮かぶし、花術師のキャライメージと咲かせる花が合っているから、更に光景が浮かぶんです。

悪者は出てくるし、不憫受けだけど、ドロドロはしていない。闇っぽさが薄いのが花の国のイメージを損なわない。

普段、自分はもっと激しめが多いせいか、とても心洗われました。まさに癒しの花術師だわね、と密かにニヤリ。
元気がない時に、また読もう。