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女性Lily2022さん

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純愛上等! 下 コミック

七緒 

ヤンキーの純愛

ランキング上位に入っていたのと、実写映画化という話題性が気になって購入しました。

圧倒的にカリスマ性のあるヤンキー・亀井円と、他校のトップヤンキー・佐藤美鶴。
ある日、美鶴が円の祖母が営む駄菓子屋の2階へ下宿しにやって来るが、美鶴には何やら思惑があって・・・。

過去のある事件のため、無用な喧嘩はしないと弟に誓っている円は、一見するとヤンキーとは思えない人懐っこさがあるんですが、前向きな陽キャというよりは「過去の自分の行動を悔いて臆病になっているのを必死で隠している」状態なんですよね。
この設定が、円自身や作品世界をエモーショナルなものにしていると思いました。

一方の美鶴は、権力者らしき父親と、父親の言いなりな母親。
そして非行に走り、面倒ごとばかり起こす兄という、温かみのない家庭で育った子。
現実世界を冷めた目で見ていたけど、兄の障害事件の被害者兄弟(円と弟)をこっそり見守っているうちに、円に特別な感情が芽生えてしまうんですが、「兄」というものに対する憧れなのか、恋愛対象として好きになっていたのかは不明。
恋愛対象として・・・だったのなら、ちょっと唐突感があるかも。

円と美鶴と、美鶴の兄。
過去の因縁により再会し、円は「喧嘩をしない」を守りつつ、美鶴も兄への制裁を済ませて大団円。
美鶴の兄は喧嘩が強かったの?
全然カリスマ性が無くて、脳筋タイプのように感じたけど・・・。
BLジャンルのヤンキーものって、少年誌・青年誌と違って喧嘩・抗争がメインじゃないから、喧嘩シーンがあっさり解決しちゃうんですよね。長引かせても読者が引いちゃうだろうから、匙加減が難しいところではあります。

終盤はいろんな問題が片付いて、円と美鶴の恋愛ターン。
美鶴は一途で一直線タイプなので、円に対してストレートに好意を伝えてくるのは良かったです。
円も本気の愛情に戸惑いつつ、少しずつ過去の自分も許して前向きになっていくのが良かったですね。

一つ気になったのは、円の親友・露木の、円に対する密かな恋心。
個人的には、露木には円に対してはあくまでも友情のみでいて欲しかったかな。
完全に個人的な意見ですが、登場人物全員がBLしちゃう流れに、私は冷めやすいので・・・。

面白かったけど、全体的にちょっとエモを狙いすぎたかなという感じでした。

ノンケとゲイの焦れキュン

初読みの作家さんです。
会社の同期同士で、ノンケの馬場とシークレットゲイの鹿島。
毎夜のように隣人の喘ぎ声に悩まされていた馬場は、ある日隣人が鹿島であることを偶然知る。
以来少しずつ接点を持つようになるが・・・
というストーリー展開。

馬場と鹿島は実は出身大学も同じで、過去に接触した事があります。
けれど馬場はその時の事をまったく覚えておらず、鹿島が一方的に片想いしていたんですよね。

鹿島は過去に恋愛で傷付いた事があるので、恋に対して臆病になっていて、馬場に対して本当の自分をなかなか見せないのはちょっと切なかった。

ただ・・・ちょっといろいろと展開が都合良すぎる感じがしました。

鹿島は一途に片想いしていたわりに、他人との性行為による喘ぎ声を馬場に聴かせちゃうし。
馬場はノンケの割に、無自覚に鹿島に気を持たせるような行動を取るし。
キャラに設定と作中での行動が噛み合わない感じがして、その点が少し残念でした。

絵は上手く綺麗なので、ストーリー展開にもう少し説得力が出たら、もっともっと魅力的な作家さんになるだろうなと思います!

2と車 コミック

虫歯 

カッコよくて痛くて眩い

読んでいる最中も、読み終わってからも、何度も息を呑んだ。

この作品は、美しい音楽が好きで人間嫌いのニ兎(にと)と、全方位に好意的で、優しさよりも恋よりも音楽が好きな来間(くるま)がバンドを組み、全力で音楽と共に生きていく物語。

もうなんていうか、音楽以外に大事なものはない二人です。
恋もするし弱さもあるし、楽な方に流されそうになったりもするけれど、必ずお互いの音楽が引きもどしにくるような。

来間に恋をし、何度も何度も自尊心を破壊されながらも来間と共に生きる二兎(にと)に共感しまくってしまって、本当に苦しみながら読みました。
共感性が高い人は、この作品を読むのは辛いし、心が酷く痛むと思う。

読み終えて、おそらくはハッピーエンドなんだけれど、私はいつか来間がニ兎のもとを離れるんじゃないかという予感がして、暗澹たる気持ちでページを閉じました。

虫歯先生は後書きで、「強い絆で結ばれた二人」と書いているので、多分そうならないとは思うけど、ついそう思ってしまうくらい来間はどこかフワフワしていて、気を抜けば飛んでいく風船のような人だと感じました。

ニ兎が来間を想う気持ちの方が強過ぎて、きっと死ぬまで一生、ある意味ニ兎の片想いなんだと思う。
そしてきっと、ニ兎は「それでもいい」「それで良い」と思っていそう。

二人の関係性を上手く表現出来ないけれど、お互いベッタリではないこの関係性こそ、男性同士のカップルなんだろうなぁと感じます。

虫歯先生ってコマ運びもセリフも、全てがセンス良くて、一見するとライトでポップな中に深い世界観が描かれていて、唯一無二の作家さんだと思います。

綺麗事だけではない、ひりつくような片想い(あえて片想いと言いたい)が読みたい方はぜひ。
後悔させません。

不死身の命日 コミック

虫歯 

爽快な疾走感の中に隠れる深さ

これぞTHE・マンガ!なハイスピード感!
ありえないシーンが多々あったけれど、そうよね、漫画って自由よね!と、漫画の持つ可能性を120%生かした作品だと思いました。

超ハイスペ・自身家な三角と、名家生まれで家出人のフジミ。
独特なコマ割りやオノマトペ・効果音に、三角とフジミの漫才のような掛け合いが面白くて、200ページ超えなのにあっという間に読み切ってしまいました。

何でも持ってる三角が実は真面目で努力家で、正義感に溢れた青年なのも好印象。
フジミはまたちょっと独特で、恵まれすぎた故に達観していて、ものすごく高いところから俯瞰的に世界を眺めているのが、三角と対照的で良いです。

性格的には正反対な二人だけど、お互いに「自分のかけているところ」に相手がスポッとハマるような関係なんですよね。
まさにパズルのピースのような二人。

時々ハッとするような、的確な金言が飛び出てくるのも、この作品に、スピード感だけではない魅力を与えています。
この事が、より作品の魅力を高めていると感じます。

分かりやすい感動ものよりも、ある意味哲学的な深みのある作品が好きな人におすすめ。

めっちゃキュンキュンする!

陰キャで恋愛初心者な太郎と、陽キャでカースト最上位な一軍メンズたちによる、恋が始まるまでのわちゃわちゃ!

なんかもう、ひたすら太郎が可愛いし、太郎を取り巻くイケメンたちも可愛いし、全員アオハル全開でむずがゆい!!!!

mememe先生って、今どきの若者描くのめちゃめちゃ上手ですね。
彼らのカッコよさも気だるさも、全能感ある彼らの情けない部分とか、不意を突かれた時の照れ顔とか、そういう一つ一つを描き切る力が凄い。

漫画というより、ドラマを見ている気分になるような、実写ドラマをそのまま絵に描き起こしたような、そんなテンポの良さ・臨場感を感じる作風だなと思いました。(伝わるかな・・・)

太郎くんと恋する一軍男子の正体もサプライズだったし、とにかく魅せる・見せるのが上手い。
とてつもない才能を感じます、mememe先生!

エチは一切なしだけど、キュンの大量発生で心拍数爆上がりです!
まずは読んでみてくれ!!!!!
という激推し作品です!

大人の男の恋

ドイツのクリスマスマーケットで出会った二人の男の恋愛ものです。
方や医師、方やMRで、その昔MRの天地は大学病院の教授選で担当医師を勝たせるために、票を握る医師に枕営業をしていた。
その教授選で敗北したのが、ドイツで出会った医師の奥村だった。

奥村の正体を知った天地は、奥村とは距離を置くべきだと考えつつも、強く惹かれいた奥村を突き放すことが出来ないまま、帰国後も関係を続けてしまう。
いつ自分の正体が知られ、そして自分のしてきた事を知られるのかと恐れながら・・・。

シゴデキな大人の男たちによる、オシャレなムードのラブストーリーです。
なんて言うか、二人とも「THE・イイ男」みたいな描かれ方。
全体的にお話がソツなくサラッと描かれていて、スルスル読めました。
けれど、そのスルスルっぽさゆえか、若干読み応えに物足りなさを覚えてしまいました。

なんか・・・上手く行き過ぎたんですよね、二人の恋が。
奥村があまりにあっさり天地を許してしまったというか。
2度目の教授選が終わるまで許さない態度でいて、最後の最後に許してデロデロに甘やかす感じが良かったかな、個人的には。
あと、2度目の教授選開催があまりに早いのでは?という、わずかな違和感も、作品への没入を邪魔してしまい・・・。

全体的にはオシャレな雰囲気でキメシーンもしっかり決まってて、さすがベテランのウノハナ先生といった感じなんですけど、何かあと一押し、物足りなかったです。

作品の舞台がドイツのクリスマスマーケットだったり、日本の冬という事もあって、シーズン的にはピッタリの作品でした。

作業着男子 電子 コミック

そうゆず 

切なさとキュンがいっぱいの、職人同士の恋の物語

某サイトで、以前から投稿され続けていた作業着男子シリーズ。
そうゆず先生がずーーっと好きでフォローし応援し続けていましたが、この度待望の電子配信化!

舞台は某足場屋の職場。
主人公の雪斗は足場鳶の職長として働く28歳。
クオーターのイケメンだけど、性的嗜好はゲイ(クローズド)。
ある日雪斗の職場へ、ハルオミという腕のいい(顔も性格も良い)職人が転職してきます。
某サイトでは雪斗とハルオミがすでにラブラブな恋人同士である日常が綴られていますが、「作業着男子」コミックスは、雪斗の過去の恋や、ハルオミと恋人になる過程が描かれています。

1巻はまだまだ導入といった感じで、雪斗とハルオミは何も始まっていません。
でも・・・初期からハル雪を見守り続けてきたファンとしては、まだ全然恋仲じゃない二人の様子や、ちょっとずつ距離が縮まっていく様子を見られるのがめちゃくちゃ嬉しいです❤️

そうゆず先生の作画も天才すぎて、キャラも背景もうっとりするほど美しいです・・・✨

中学時代の雪斗についても収録されていて、雪斗が自身の性的嗜好を自認する、初恋のエピソードでした。

実らなかった初恋や、深く傷付いた元カレとの別れはほろ苦く切ない。
もう恋愛は良いや・・・と思っていた雪斗の前に現れたハルオミ。
全ての傷や別れは、ハルオミと出会って幸せになるためにあったんだよ・・・という気持ちで、私は読み進めています(笑)。

雪斗は匂いに敏感で、ハルオミの体臭がめちゃくちゃ雪斗好みだったんですよ不眠だった雪斗が爆睡できちゃうほど。。。
相手の匂いを心地よく思う場合は相性が良いと聞きますから、雪斗にとってハルオミは運命的な相手だったんでしょうね。

ファンボックスで配信準備の進捗は拝見していましたが、改めて、コミックスとして配信されたのを見て感慨深いです。

そうゆず先生が描く、不器用だけど真っ直ぐなな職人同士の恋。
ゆっくり進む恋愛が好きな方はぜひ読んでください♪

日常にある笑いと切なさを描いた秀作

全寮制のおぼっちゃま学校で出会い、恋に落ち、駆け落ちした「元耽美系」の日下と御厨。順調に関係を続けていると思われていましたが、32歳のある日、日下が別れを切り出して、浮気もしてない・愛も冷めていないのに何故!?と御厨は困惑するばかり。
けれど日下が別れを口にした背景には、御厨が日下にある隠し事をしていたからで・・・。

正直、男同士でこんなに長く付き合ってずっとラブラブ・・・ってほとんどあり得ないよなーと思いつつも、この二人の場合は男同士っていうより、人間としてお互い愛し合っているんでしょうね。

何のヒントもなく「別れたいって言ってる理由を思いついたら撤回してやる」っていうのは一方的過ぎる気がして、相手の愛や気持ちを試す行為でもあるので、あんまり好ましい手段ではないのですが・・・。
御厨の、日下との愛に対する覚悟と、日下の育ってきた環境を考えると、なるほどなぁと納得出来るところがあります。

32歳になった日下のお耽美な演出(えっちな下着とか学ランコスプレとか)も、ストーリーの流れとして丁度いいスパイスだったし、御厨の仕事の手助けのために御厨の職場へ来た際の日下はセクシーでエロティックで、素敵でした。
御厨も本当に日下一筋で、モテるのに日下以外まったく眼中に無いのが素晴らしい。

めちゃくちゃ大きな事件が起きたり当て馬が登場するわけでは無いけど、些細なすれ違いや家族のこと、性生活のことなど、少しずつ波が立っていて、お互い「愛し合っている」という根っこがあるからこその、「日常クライマックス」だなと感じました。

愛する人が同じように自分を愛してくれて、そばに居て一緒に年を重ねていけるって、最高にドラマティックでロマンチックです。

クスッと笑えるユーモアと、ほろっと涙が滲みそうなシリアスのバランスが素晴らしい秀作でした。

うみこ先生のセンスが光る、笑顔になれるBL!

悲しい時・寂しい時でも、読んだら絶対笑顔になる!

そのくらい、最初から最後まで笑っぱなしの一冊でした笑

普段は超絶クールで「アンドロイドの安藤さん」と呼ばれる安藤さんと、安藤さんを笑わせる事に情熱を燃やしている菊池くん。
二人は同期なんですが、超絶クールなはずの安藤さんが飲み会でお酒を口にした途端、理性がぶっ飛んではちゃめちゃ可愛い方向に酔っ払い、その勢いで菊池くんとエッチしてしまった事から物語は始まります。

お互い憎からず思っているのに、妙に思い込みが強いところもあったりして、絶妙なすれ違いを繰り返すんですよ・・・。
そのすれ違いが悲哀のあるものではなく、とことん笑わせてくるところに、瀬戸うみこ先生の抜群のユーモアセンスを感じます。

ポストと名刺交換したり、お返事が「あい」だったり、終わりじゃなくて始まりだった(イミフでしょうけど読めば分かりますw)り、エチシーンもエロいのにしっかり笑わせてくるので、いったい瀬戸うみこ先生のギャグの引き出しは何段あるんだ!?と脳がバグりましたわ(笑)

そして第6話の最後・・・ああ、もう終わりか寂しいなぁ・・・って思ってたら、どうやら続くみたい!?
そういやナンバリングされてるわっ!
という事で、続編があるみたいでめちゃくちゃ楽しみです♪

笑いたい方・楽しい気分になれる作品が読みたい方はぜひどうぞ!
ギャップ萌え可愛い受け&溺愛一途攻めで何だかんだでラブラブなので、読後感は最高にハッピーですよ!

万感胸に迫る完結編

美容師同士のケンカップル・久坂晶と清水憲は、シリーズ1冊目でセフレから恋人同士になり、2冊目で永遠のパートナーになる約束をした二人。

ヴィ・アンサンブル編は、晶の家族(祖父母)に憲を紹介するにあたっての困難や、新人美容師・芦佳とのイザコザ、晶と憲の独立に向けた動きなど、お話が一気に未来へ向かって動いていくシリーズでした。

晶は幼い頃に両親を亡くし、祖父母に育てられた子。
お祖母さんは、自分の息子とそのお嫁さん(晶の両親)を立て続けに亡くして辛い立場だったけれど、一生懸命に愛情を込めて晶を育ててくれた優しい人。
だけど晶がゲイだった事には気付いていなかったので、カムアウトされ清水を紹介された時、つい晶を傷付けるような事を言ってしまったんですよね。
すごくセンシティブなトピックだし、お祖母さんの気持ちも理解できるだけに・・・

最愛の家族と理解し合えず苦しんでいる晶の姿は、見ていて辛いものがありました。
芦佳にも心無い言葉をぶつけられて。

だけど、清水が本当に強くて愛情深い男で・・・
ぶっきらぼうで情が薄そうに見えるけど、本命を一人心に決めたら、めちゃくちゃ一途で深く愛してくれる男なんですよね清水は・・・!

清水の晶への愛情・晶のお祖母さんに対する細やかな気遣いが本当に晶を支えてくれて、最後はお祖母さんも二人を祝福してくれる結果となって、これ以上ないくらいのハッピーエンドになりました。

清水だけでなく、晶の幼馴染み・裕也や、清水の友人・天野、ヴェルデ・ブランコのスタッフたちも、晶を支えてくれていて。
普段から仲間を大切にしてきた晶だからこそ、皆も晶のためならと力を貸してくれるんです。

個人的に芦佳はあまり好きなタイプじゃなくて、それは最後まで変わらなかったけど(笑)
もう少し先の未来までシリーズが続いたら、芦佳の成長した姿が見られるんだろうな、きっと・・・。

下巻描き下ろしでは、龍&山さん、裕也&天野、晶&清水の少し未来の様子が描かれています。5年後くらいかなぁ?
シリーズとしてはヴィ・アンサンブル編の下巻で完結だけど、晶たちの人生はこれからもずっと続いていくんだなぁ・・・としみじみ思える、素敵な描き下ろしでした。

終わってしまうのが本当に寂しいです。
龍&山さんの物語「その時までは、君のともだち」から派生した作品でしたが、そちらも合わせて全部大好きなので、本当に寂しくて仕方ない・・・(涙)。

キャラの内面的な成長や家族との関係性の変化、そしてエチシーンも意外(?)としっかり描かれていますので、読み応えのある大人BLを読みたい方におすすめします!