前作でラブラブな恋人同士になった二人のその後を描いた続編。
攻めは前作からかなり甘やかし系なキャラでしたが、本作では甘やかしが加速してた(笑)
甘やかしの中に仄かな闇というか、執着系の片鱗も見せていたり。
まぁでも、執着というよりは独占欲の強さだったのかな?
受けの子は前作でパパ活をやっていたとは思えないくらいクリーンで可愛げのある子になっていて、愛の力って偉大さを感じてしまった。
攻めの友人のお子さんの話が出て、(自分は攻めの可能性を奪っちゃってる。自分と一緒にいる事を、いつか後悔されてしまうかもしれない)って受けはグルグル考えちゃうんですよね。
本当はずっと一緒にいたいのに、叶わない未来や最悪の事態を想像して自己防衛してしまうのが辛い。
受けのこういう思考は、親の愛を得られなかった生育歴ゆえなんですけどね。
受けの様子がおかしい事に気付いていた攻めがしっかりと真正面から向き合って、受けにたくさんの愛と自信をくれるのは王道ではあるけれど、王道では終わらないのがHIカロリー先生。
意外にも前作では挿入の無かった二人でしたが、続編では初エチに向けて受けが拡張を頑張ったり、二人で準備(洗浄)したりするエピソードがあって、エチがめちゃくちゃ丁寧に描かれていて、読み応えがありました。
NO準備でするっと攻めジュニアを受け入れちゃう魔法のような受けが多い中、準備してないと出来ないっていう二人は新鮮だったし、リアリティがあって良かったなぁと思います。
ちょーーーっとだけきになったのは、攻めの溺愛&独占欲キャラが、ちょっと狙い過ぎたように感じられたところ。
他の作家様だと気にならなかったかもしれないんですが、何と言ってもHIカロリー先生なので・・・!
もうちょっとだけ、狙った感が出ない描き方があったのではないか・・・と、ハイレベルさを求めてしまいました。
(偉そうにすみません・・・)
とはいえ、絵柄良し・ストーリー良し・エチシーンの見応え満点だし、ラブコメBLの良さを備えまくった作品です。
ラブラブ系が好きな人に特にオススメ♪
いやー、今回もぶっ飛んだ設定と類稀なギャグセンスでした。
さすがだよ羽毛先生!
言葉のチョイス一つ一つにセンスを感じます。
特に好きなのは「ムード台無シバ」と「全社員が全シャイン」かな(笑)
先祖がえりαでシバ犬になっちゃう芦名と、ヒートが無く自称・出来損ないΩの神戸。
マチアプで出会った二人が、アレやコレやを経て恋人同士になっていくんですが、構成的にはギャグ半分マジメ半分。
マジメパートで芦名が「Ωがいないとαは遺伝子を残せない。跪くべきはαの方」と言っていたんですが、そうよねぇ・・・と深く頷いてしまった。
オメガバ作品だと大抵Ωがひどく扱われたり、「αとΩは対等」っていうのはありますが、「αの方が下」っていうのは見かけた事がなかったと思うので新鮮でした。
ちょっと絵柄(線?ペンタッチ?)が荒いのは気になりましたが、ストーリーやユーモアセンスは流石です。
笑いながら楽しんでBLを読みたい時にオススメです!
前作で恋人同士になった藤井と甲斐。
続編となる本作では、付き合って数ヶ月が経ち互いの家を行き来しながら日々愛を育んでいる二人が、なかなか本音でぶつかり合えない事からすれ違っていく様と、藤井の初恋相手や甲斐が趣味を通じて知り合った男性の存在により、小さな誤解が生じてしまう様子が描かれています。
藤井と甲斐のすれ違いって、元々の二人の性格による所も大きいけれど、二人とも恋愛経験が少ないが故だと思うんですよね。
二人ともお互いが初めての恋人ですし。
相手にどこまで求めていいのか?
相手はどこまで受け止めてくれるのか?
かっこ悪いところを見せても大丈夫なのか?
嫉妬したら言っていいのか?
全部に迷いが出ちゃうんです。
で、迷った末に不正解な行動に出ちゃうんです。
この迷い方や、迷った末の行動が妙にリアルで・・・。
本当の気持ちを口にするのって、怖い。
相手に対して絶対的な信頼が無いと、なかなか出来ないことだと思います。
本音をぶつけ合い、お互いの考え方を理解し合って、違いを認め合いつつ前に進んでいくというのは理想的だけれど、一歩間違えば関係は破綻してしまうので。
藤井と甲斐が懸命に迷い悩みながら、二人なりの答えに辿り着く様子が丁寧に描かれており、前作と同様じんわりと胸に沁みます。
終盤に描かれていた互いの家族にパートナーを紹介するエピソードや、当て馬ポジのキャラたちのその後についてはやや都合の良さも感じましたが、変に拗らせて長々と描くよりは良かったかもなぁとも感じました。
全体としては、迷いながらも一生懸命に前へ進んでいくキャラたちに眩しさを感じる良作で、純愛系が好きな方には特にオススメです。
何だろう、読後感がめちゃくちゃ良かったんですよね、この作品。
攻めと受けの関係の始まり方が、クローゼットゲイの攻めに対して「バラされたくなかったら僕と寝てください」と受けが迫っていたものだから、まさかこんなにもピュアで一途で心震えるような純愛が展開されるとは思ってもいませんでした。
BLはファンタジーだから、わりと簡単にラブラブな恋人同士になる展開も多いんですけど、現実の世界で男性同士が愛を見つけることって、なかなか難しいと思うんです。
この作品の受けの子も、自分には恋愛する事は難しいと思っていて、だけど好きになった人に、たった一度でいいから抱かれたいと思っていた。
それで、慣れているふりして攻めに吹っかけるんですよ・・・。
そういう背景を知ると、行為が終わってからの受けの涙には胸を打たれます。
攻めの方もクローゼットゲイでいるのには理由があって、彼は彼で「自分には恋愛する資格が無い」と思っている。
悲しいですよね。
「自分は恋をしちゃいけない人間なんだ」と思って生きなければならないなんて・・・。
関係を持つのは一晩きりだと思っていた二人は、その後も何だかんだで関係が続いていき、やがて攻めの受けに対する気持ちにも変化が訪れるのですが、この過程が丁寧に描かれていて、するっと感情移入できます。
派手な事件が起きたりや強力な当て馬が出てくるという事はなく、日常生活の中で二人の関係が育ったり変化していくのがとても良かったです。
81先生の絵柄やコマ運びセンスと相まって、静かな感動がある素晴らしい作品でした。
作家さん買い!
試し読みからの即買いでした。
ナンバリングされてるのでお察しの通り・・・続きものです!
ブラコン(兄大好き)の大学生・律と、同じくブラコン(弟の面倒見が良い)の先輩大学生・桐生。
桐生はちょっと意地悪、だけど実は優しくて真っ直ぐで、包容力のあるタイプ。
一方の律は末っ子気質で、天然無自覚甘えん坊で、誰にでも可愛がられるTHE・弟。
全面的に桐生が律をイジリつつ甘やかしてるんですが、律も何だかんだ言いつつ甘え上手で、桐生のハートを無自覚にくすぐっているのが可愛い
律も桐生も根っからのブラコンじゃなくて、本当はワケあって兄・弟と仲良くしてます。
桐生の方は義弟だし、たぶん何か重めな理由があって、弱みを握られているような感じ。
桐生弟が恋愛として桐生を好きなのか分からないけど、間違いなく今後、律の邪魔をしてくるはずなので、願わくば早く義弟に桐生以外の好きな人が出来て欲しい(笑)
律と桐生は完全に両想いなので、早く恋人同士としてイチャイチャしてるところが読みたいんだよ読者はぁぁぁぁぁぁ!(乱心)
ちなみに1巻でのエチシーンは、キスと兜合わせのみで挿入は無いです。
でも十分エチエチだし、桐生も律もお互いに「好きーー!」って気持ちがダダ漏れてて、幸せな絡みでした❤️
意地悪しつつ何だかんだで甘やかす年上×無自覚甘え上手年下が好きな方はぜひどーぞ♪
名門寄宿学校で出会った、優等生のノアと問題児と言われるカイ。
正反対の二人が少しずつ心の距離を近づけ、互いに強く惹かれ合っていくラブストーリーです。
ストーリー的には、けっこうゆっくり進む方。
でも性急になりがちなBL界において、ゆっくりじっくり確かに関係を深めていくって、ものすごく萌えのスパイスになります・・・。
カイもノアも、単なるお金持ちのボンボンってわけじゃなくて、家族仲や親に対する承認欲求・愛情の飢餓など、それぞれ複雑なメンタル状況を抱えてる。
だから普段はとても大人というか、大人びた態度なんですけど。
時々、二人でいる時だけ、年相応の恋愛中の青年の顔になってるのが良いですね。
相手は自分に気があるのか?
自分は相手が好きなのか?
この「好き」は友達としてなのか、それとも恋愛対象としてなのか?
目一杯悩みながら、少しずつお互いを知っていき、距離を縮めていく。
ノアとカイの関係性が眩しいのは、二人ともお互いの言葉や存在によって、自分自身の本当の気持ちや願いに気付かされているからだと思うんです。
自分でも気付けなかった、心の声。
進むべき道を照らしてくれる存在。
そんな相手に出会えるって、奇跡なんです。
2巻で両想いになった二人だけど、この先平穏無事にカップル関係を続けていけるとは思えない。
間違いなく波乱はあるでしょうし・・・。
最後はハピエンで、二人がずっと一緒にいられる未来であって欲しい。
ちなみに、両想いになってからの二人は甘々で、遠慮の無くなったカイがノアにグイグイ愛情表現するのが堪らないです❤️
帯に「独占欲が溢れ出す」とありますが、まさにその通り。
普段寡黙な人が、愛する人にだけ惜しみなく愛情表現したり執着するのが大好きなので、この展開は滾りました♪
3巻でも甘い展開がたくさん見られると良いな・・・。
上巻に続いて、「今」っぽさ全開で彼らの日常が綴られるのかと思ってた。
そしたら、いきなり二人の親にカムアウトする展開だった!
全体のノリはさすがmememeワールドと言いたくなるような、THE・今!なボーイズたちの戯れでした。
それぞれの親へのカムアウト、特に佐山の親へのカムアウトが思ってた以上にシリアスで、ウェットな展開でした。
とはいえ、双方の親から特に反対されることも無く、かなりあっさり関係を認められました。
本当であれば、こんなあっさりカムアウトを受け入れられるのはめちゃくちゃフィクション感が漂うのですが、この作品の作風からするに、下手に親に反対されてハードモードになるのは合わなかったでしょう。
なので、結果オーライかな。
佐山・真山はチューと手繋ぎくらいで、エチエチする事はありません。
でも、エチない方が「らしい」感じはする。
イマドキのDKたちが、めっちゃ等身大な感じでふざけ合ったりドキドキしたり、キューーーっと苦しくなったり・・・。
その様子を愛でられるのが楽しいです。
普段飄々として不敵な感じのボーイズたちが、好きな子相手に悩んだり自信を無くしたり、思いっきりテンション上がってるのが本当可愛いので、イマドキDKの恋に「ぐぁぁぁぁぁぁ」ってなりたい人はぜひ読んでみて!
なんか、とっても「今!!!」な作品でした。
ニコイチ当たり前な幼馴染のボーイズたち。
ふざけ合って冗談半分で「好き好き〜」って言ってたけど、実際片方は本気だった。
後にもう片方の気持ちも追いついて、なんや両想いだったんかオンドリャアって感じ。
ボーイズたちのノリが、めちゃくちゃ等身大なんですよ。
「今を生きる10代の若者たち」をそのまま切り取って漫画にしたような、どこかライトで時々ウェット、核心に迫るのは怖いけど、覚悟決めてちゃんと向き合ったら一途、みたいな。
mememe先生の作品は、太郎逃げとフェイバリッツを読破済みですが、どの作品も共通して、徹底的にリアル感・「今」感があります。
これはちょっと、他の作家さんにはなかなか見られない感覚。
もちろん、他にも「今っぽさ」を描くのが上手い作家さんはいるんですけどね、mememe先生は群を抜いてる気がする。
作り込んだ「今」じゃなくて、めちゃくちゃナチュラルに「今」なんですよね。
上巻は『恋人同士になりたての二人』までなので、下巻でどんな風なカップルになっていくのか楽しみです。
とにかく「今」!!!!
今を感じたい人はぜひ読んで!
優れた宮廷魔術師のバジールと、多量の魔力を持ちながら、魔力回路が不安定ゆえ力を持て余している、双子の孤児ダリとクレムト。
三角関係で双子がバジールを取り合うのかな?と思ったら、双子がひたすらバジールを愛でるサンドイッチ3Pカプ爆誕だった!
蔓沢先生はさすがの画力と構成力ですね。
エチシーンのエロさはもちろん、魔法により災害に対処するシーンや魔力が発動するシーンなど、画面が本当に美しくて立体的で、奥行きを感じます。
バジールはスピンオフ元「秘密の森の魔術師はのどかを願う」でも、無表情で口数は少ないながらも他人を思いやる優しさが垣間見れましたが、本作でも優しさは健在。
爆発事故が起きた火薬庫のシーンでも、原因とされた職人に対する声の掛け方に、男として・人としてのバジールの懐の深さと視野の広さを感じました。
肝心のエチシーンは、3Pならではの二輪挿しもあり、かなりエッチ!
魔法で自身の筋弛緩して痛覚鈍化して、双子のアレを受け入れるとか、バジールに貞操観念は無い(笑)
というか、この作品のラクシュハラ王国の住民たちは、身体接触で魔力のやり取りをするから、魔力やり取りとセッススは別物なんでしょうね。
バジールが双子に対して恋愛感情を抱いているかは不明ですけど、双子と伴侶契約を結んだというのは、恋というよりは愛の方が優っているからかもしれない。
双子に与えられる魔力以上に魅力的な魔力は無いみたいですし。
バジールの作画、正直いうとあんまり好きなタイプではないんです。
美人なタイプではないし、目の下にクマもあるし。
でもエチシーンのバジールは色気があって、反応も良い。
不思議と綺麗に見えてしまうのは、蔓沢先生の手腕ですね。
蔓沢先生の作品は好物シリーズやその他作品もいろいろ読んでいますが、魔術師シリーズが一番好きです!
ファンタジー系が好きな人は、満足出来るシリーズだと思います❤️
お互い強いDomだけど、片方だけ実はSwitch気質があって、自分より強いDomのコマンドには反応しちゃう→プレイしているうちに恋人に・・・というお話。
Dom→モデルのオト、Sub→元モデルでセレクトショップオーナーのマサ。
1巻で恋人になり、2巻で仲が深まり、3巻はどうなるかなーって思ってたら、当て馬登場でした。
当て馬と言っても恋愛感情でどうこうなるわけじゃなくて、ただひたすら「強いDomのコマンド受けて気持ちよくなってみたい」っていうSubの子だった。
この子がまぁ、空気読めない(読まない)子で、ちょっとしたストーカーってくらい、オトとマサの気持ちを汲まない子でしたね。
こういう子、現実でもいるよなぁ・・・と思いつつ、ややイライラしながら読みました(笑)
結果的に、オトは強すぎるDom性にセーブかけることなくマサに思いっきりコマンド出せるようになったし、マサもDom性はワンコで発散しつつ、Sub性で思いっきりオトを受け止められるようになったので、結果オーライ。
人間関係においてパワーバランスって大事で、対等な立場でお互いを尊重し合えると、上手くいくんですよね。
マサはオトと同じくらい強いDomでもあるし、オトより年上かつビジネスパーソンでもある分、全体的にオトより大人で器が大きい印象。
そんなマサがSub側で、オトを文字通り全身で受け止めてくれるのが、この作品の一番の魅力だなぁと思います。
4巻まで続刊になるようですが、ストーリー的には1巻ずつ完結しているので、「え!ここで次巻に続くの!??」っていうストレスが無いです。
続きものが苦手な方にもオススメです!