悲しい時・寂しい時でも、読んだら絶対笑顔になる!
そのくらい、最初から最後まで笑っぱなしの一冊でした笑
普段は超絶クールで「アンドロイドの安藤さん」と呼ばれる安藤さんと、安藤さんを笑わせる事に情熱を燃やしている菊池くん。
二人は同期なんですが、超絶クールなはずの安藤さんが飲み会でお酒を口にした途端、理性がぶっ飛んではちゃめちゃ可愛い方向に酔っ払い、その勢いで菊池くんとエッチしてしまった事から物語は始まります。
お互い憎からず思っているのに、妙に思い込みが強いところもあったりして、絶妙なすれ違いを繰り返すんですよ・・・。
そのすれ違いが悲哀のあるものではなく、とことん笑わせてくるところに、瀬戸うみこ先生の抜群のユーモアセンスを感じます。
ポストと名刺交換したり、お返事が「あい」だったり、終わりじゃなくて始まりだった(イミフでしょうけど読めば分かりますw)り、エチシーンもエロいのにしっかり笑わせてくるので、いったい瀬戸うみこ先生のギャグの引き出しは何段あるんだ!?と脳がバグりましたわ(笑)
そして第6話の最後・・・ああ、もう終わりか寂しいなぁ・・・って思ってたら、どうやら続くみたい!?
そういやナンバリングされてるわっ!
という事で、続編があるみたいでめちゃくちゃ楽しみです♪
笑いたい方・楽しい気分になれる作品が読みたい方はぜひどうぞ!
ギャップ萌え可愛い受け&溺愛一途攻めで何だかんだでラブラブなので、読後感は最高にハッピーですよ!
美容師同士のケンカップル・久坂晶と清水憲は、シリーズ1冊目でセフレから恋人同士になり、2冊目で永遠のパートナーになる約束をした二人。
ヴィ・アンサンブル編は、晶の家族(祖父母)に憲を紹介するにあたっての困難や、新人美容師・芦佳とのイザコザ、晶と憲の独立に向けた動きなど、お話が一気に未来へ向かって動いていくシリーズでした。
晶は幼い頃に両親を亡くし、祖父母に育てられた子。
お祖母さんは、自分の息子とそのお嫁さん(晶の両親)を立て続けに亡くして辛い立場だったけれど、一生懸命に愛情を込めて晶を育ててくれた優しい人。
だけど晶がゲイだった事には気付いていなかったので、カムアウトされ清水を紹介された時、つい晶を傷付けるような事を言ってしまったんですよね。
すごくセンシティブなトピックだし、お祖母さんの気持ちも理解できるだけに・・・
最愛の家族と理解し合えず苦しんでいる晶の姿は、見ていて辛いものがありました。
芦佳にも心無い言葉をぶつけられて。
だけど、清水が本当に強くて愛情深い男で・・・
ぶっきらぼうで情が薄そうに見えるけど、本命を一人心に決めたら、めちゃくちゃ一途で深く愛してくれる男なんですよね清水は・・・!
清水の晶への愛情・晶のお祖母さんに対する細やかな気遣いが本当に晶を支えてくれて、最後はお祖母さんも二人を祝福してくれる結果となって、これ以上ないくらいのハッピーエンドになりました。
清水だけでなく、晶の幼馴染み・裕也や、清水の友人・天野、ヴェルデ・ブランコのスタッフたちも、晶を支えてくれていて。
普段から仲間を大切にしてきた晶だからこそ、皆も晶のためならと力を貸してくれるんです。
個人的に芦佳はあまり好きなタイプじゃなくて、それは最後まで変わらなかったけど(笑)
もう少し先の未来までシリーズが続いたら、芦佳の成長した姿が見られるんだろうな、きっと・・・。
下巻描き下ろしでは、龍&山さん、裕也&天野、晶&清水の少し未来の様子が描かれています。5年後くらいかなぁ?
シリーズとしてはヴィ・アンサンブル編の下巻で完結だけど、晶たちの人生はこれからもずっと続いていくんだなぁ・・・としみじみ思える、素敵な描き下ろしでした。
終わってしまうのが本当に寂しいです。
龍&山さんの物語「その時までは、君のともだち」から派生した作品でしたが、そちらも合わせて全部大好きなので、本当に寂しくて仕方ない・・・(涙)。
キャラの内面的な成長や家族との関係性の変化、そしてエチシーンも意外(?)としっかり描かれていますので、読み応えのある大人BLを読みたい方におすすめします!
すっっっっごい!!!!!!
圧倒的な画力と漫画の構成力!!
これがデビュー作とか、末恐ろし過ぎるっ!
幼い頃から幽霊の類が見えてしまう結真と、なぜか自身の周囲の人間が不幸に見舞われてしまう体質のイケメン・叶糸。
6年ぶりに再開し、いろいろあってお付き合いする事になった二人には、前世から続く因縁があり・・・というお話です。
結真の前世・透真と、叶糸の前世・隼人の哀しい過去や、不幸を招くと言われた叶糸の辛い幼少時代、たくさんの未練や後悔を抱えた妖(あやかし)たちなど、多くのエピソードがうまく絡み合い、物語が進むにつれてグワっっと盛り上がる構成は見事です。
攻めキャラ・叶糸の一途さと真っ直ぐさが筋金入りで、離れていた間もひたすら結真を想い続けた叶糸の気持ちの本気度を垣間見た感じ。
イケメンで一途って最強過ぎる。
また、最後に描かれた幽霊の正体に、思わず涙しました。
そうか、あなただったのね・・・。
ずっと罪の意識を持って、何度も生まれ変わるたび透真(=結真)を見守り続けてきたのかな。。
最後、ちゃんと成仏出来ていたらいいなぁ。
たこまっちょ先生は画力がとにかく高いので、絵の上手さに目が奪われがちですが、ストーリーの展開の仕方や小物類・脇キャラの使い方、コマの運び方など、漫画を描くという技術そのものが非常に高いレベルなんだと思います。
本当に、デビュー作とは思えない。
本作はホラー要素もあり、絵が上手い事も手伝って幽霊描写がなかなかのグロ度なので、ページを捲る際にドキドキする瞬間は確かにあります。
でも、ホラーが苦手な私でも普通に読めたので、ビビりさんでも大丈夫♪
個人的には「ミセロミセロ」幽霊に超共感。
あの子ら、叶結のイチャイチャ見て成仏出来たんなら本望やな(笑)
というわけで、絵もストーリーも120点満点な本作です!
ホラーが苦手な人も、食わず嫌いせず読んでみて欲しい!
世話焼きが性癖の後輩と、仕事は出来るけど病的に片付け・身の回りのあれこれが出来ない先輩による、リーマンもののラブコメです。
後輩は配属直後から何かと先輩を手助けしてくれていて、それどころか彼氏にアパートを追い出された先輩を自宅に住まわせちゃうほどの世話焼き好き。
仕事以外まるで生活能力のない先輩の世話を焼くのが何より幸せ・・・。
書類整理から飲み会後の送り届けからお風呂から食事から歯磨きからもう・・・何から何まで!
入浴後、パンツまで履かせようとするのは特殊性癖すぎる(笑)
これまでも世話焼き好き過ぎて恋人に去られてきた後輩だけど、世話を焼きたい=恋愛として好きなのかどうか、いまいち分かってなかったんですよね。
お互い気持ちを確かめ合ってからは、後輩は思いっきり世話焼けるし、先輩は至れり尽くせりしてもらえるし、完全なるバカップルが爆誕してました♪
後輩はたまに仄暗い瞳というか、闇を抱えたような表情をするコマがあるんですけど、そこまで強烈な「執着攻め」っぽさは感じなかったです。
愛が重い執着系拗らせ攻めというには、ちょっとライト過ぎだったかな。
絵柄はとても綺麗で好感持てます。
イケメンがしっかりイケメンでした♪
ストーリーとしては割と揉める事なく両思いになったので、もう少し焦れた展開だったら尚良かったかもです。
1巻で「めおと」になった人間のたま(たま菊)と狼のタツ(タツフジ)。
タツは人間に変化出来るので、時折二人で里に降りるときは、「人間」として人間社会に混じっています。
そんな二人のもとに、ヤマネコと人間のハーフと思われる子ども・いちごが現れ、やがていちごと家族になっていく様が描かれているのが2巻でした。
いちごは人間からの迫害で天涯孤独になってしまった、悲しい過去を持つ子ども。
育ててくれた祖父を想い、フラッシュバックに襲われる様子は見ていて辛いものがありましたが、たまとタツ、狼の子であるベニやスズと触れ合ううちに、少しずつ子どもらしさを取り戻していく姿に胸を打たれます。
無念なのは、こんなに可愛いいちごを残していかざるを得なかったいちごの祖父・じじだよね、きっと・・・(涙)
紆余曲折はあったけれど、たまとタツが交流している里のみんなが、偏見を持たずに二人といちごを受け入れてくれて良かった。
これまで誠実に、里の住民たちと心を通わせてきた成果ですね。
終盤には、少し大人になり、天国のじじへ近況報告するいちごの姿が描かれていますが、ずっと温かな愛情を受けて成長してきた事が十分に分かりました。
獣人ものに分類されるであろう作品ですが、人と獣との共生や、血の繋がりがなくとも家族のような関係を築いていける可能性を描いた良作です。
出会って間もない頃、半ば事故のような感じで番関係が成立してしまったΩの基弥とα飛鳥。
基弥はΩである事を決して言い訳にせず、勉強もスポーツも何でも頑張る努力家。
密かにずっと飛鳥を好きだったけど、自分の不注意で番になり、飛鳥を縛りつけていると罪悪感を持っていて、自分の気持ちに素直にはなrdないでいる。
飛鳥も密かに基弥の事をずっと好きなんだけど、基弥にとっては不本意な番関係だろうと思い込んでいる。
絵に描いたようなTHE・すれ違いですけど、かなり分かりやすくすれ違ってくれていて、良い感じに読者は焦らされます。
ここで気持ちを伝えちゃえばいいのに!!!って呼んでる側は思うんですけど、片想いだと思っている当事者からしたら動けないものですよね・・・。
作品中盤で両想いになり、その後の二人のラブラブ・甘々な恋人ライフが読めるので、めちゃくちゃ満足度高いです!
二人とも本当に真面目で一途で、正式な番関係になるのも社会人になるまで待ったりとか、エッチの最中に昂り過ぎてラットになっちゃう飛鳥とか、巣作りにこだわりのある基弥とか・・・一つ一つのエピソードに強い愛が感じられるんですよね。
やっぱりね〜、カップルになって幸せいっぱいのエピソードがたくさん描かれていると、満足度が全然違うんですよね。
ラブラブ一途な二人からしか摂取できない栄養がある・・・。
オメガバ・一途・すれ違いの恋が好きな方にはきっと刺さるはず!
おすすめです♪
長年片想いしていた親友に彼氏が出来た事を知って、奪い取ろうと奮闘する攻め・マコト。
ふわふわした不思議な魅力の持ち主である受け・アヤト。
アヤトの年下彼氏でハイスペックなミロク。
三つ巴の略奪愛・・・と書くとドロドロしてそうですが、わりとサラッと描かれていて重さはなし。
なんていうか・・・妙に現実にありそうな略奪愛っぷりで、正直に言うと攻めのマコトに共感出来なかったです。
これまで想いを伝える事が出来なかったのはしょうがない。
過去に異性と付き合ってきたアヤトに対して想いを伝えるのは、友情さえも無くしてしまいかねないので。
でも彼氏が出来たと知り、それなら俺でも良いんじゃね?とアヤトに迫っていくのは・・・なんだかズルい気がしてしまいました。
ミロクは勇気を出してアヤトに想いを伝えて、せっかく付き合いたてでラブラブ・幸せなムードだったのに、付き合い始めから恋人を不安にさせる行動満載なアヤトも、なんかものすごく現実にいそうなタイプで、受けとしての愛され度がやや低かったように思います。
ミロクが束縛彼氏で重い感じに描かれてますが、そりゃ重くもなるし束縛しちゃうでしょう、恋人が他の男と自分以上に仲良くしてたらさ・・・。
物語の展開上、アヤトがマコトに傾くようにしなきゃいけなくて、ミロクを重い束縛彼氏に仕立てたのだと思いますが、だいぶ可哀想でした。
絵柄は綺麗だし、今時っぽい雰囲気のある作家様なので、若い世代の読者さんに特に刺さるのではないかなーと思います。
奥田枠先生の振り幅に圧倒される本作。
出来ればレビューを見ずに読まれる事をお勧めいたします・・・。
(女性との絡みも堂々と描かれているので、苦手な方は要注意です。)
【以下、ネタバレ】
暴力的な父に支配されていた兄弟が父の死を機に再会し、やがて近親者間で支配・被支配の性的関係に堕ちていくお話。
「Kの支配者」「アンチアルファ」も支配・被支配が描かれた作品でしたが、本作はまた一味違った趣でした。
父亡き後、支配者として「家」を仕切っていた兄・龍彦は、本性は真正サブミッシブで、そんな兄の性癖に気付いた弟・龍蔵との新しい支配・被支配関係が描かれています。
龍彦は本当は父から、他の奴隷たちと同じようにご褒美が欲しくてたまらなかったのだけれど、「息子だから」という理由で、彼がご褒美を貰えることはついぞありませんでした。
真の支配者は血の繋がりも超えると思っていた龍彦にしてみれば、息子だからという理由でご褒美を与えられなかった父は、真の支配者にはならなかったのですよね。。。
もうこの辺りは常識の範疇を超えているというか、はっきり言って、ドムでもサブでもない自分には理解しきれませんでした。
けれど、そのくらい徹底してドミナント・サブミッシブの世界が描かれています。
生まれ切っての生粋の支配者・龍蔵は、ルックスからして圧倒的に支配者である事を連想させる力強さがあり、行動もまさに支配者。
飴と鞭の匙加減が絶妙で、ご褒美の種類も与え方も格別で、常にどこか余裕があり、王者の風格に痺れます。
風俗ライターをしつつ、どこか満たされない支配欲を抱えて燻っていた彼にとって、全てを捧げて支配を渇望する龍彦は何にも代え難い奴隷でした。
前編48ページ・後編58ページですが、読後の満足感は高いです。
エロス表現が生々しく激しい上に、暴力と近親ものという非常に読み手を選ぶ内容ながら、何度も読み返させる吸引力があります。
「糸永くんの恋の糸」や「獣の王」とは、作風も絵柄も全く異なり、奥田先生の引き出しの多さには平伏すばかり。。。
本作は「Kの支配者」と合わせて単行本になるそうですので、今からとても楽しみです!
コミックス化おめでとう御座います♪
人魚シリーズの同人誌を2冊とも持ってますが、95%描き直したというのが気になってコミックスも購入しました!
本当にほぼ全部描き直されていて、先生めちゃくちゃ大変だっただろうな・・・と思いましたが、画力の進化が素晴らしいし、キャラの描き方もコマ運びもレベルアップしてて、満足度の高い一冊に仕上がっておりました!
細かい設定(シグルドが首輪をしている理由とか、カイリの口元の深い傷の理由とか)も描き足されてて、物語の世界観が深まっていたなぁと感じます。
カイリが本当にめちゃくちゃシグルドを大好きで、一生懸命に求愛行動する姿が可愛いです!
ハートのバブルリングを送るシーンは特に素敵❤️
堀ボリ先生の描かれるデフォルメキャラも可愛くて、とくにおくるみに包まれているカイリが好きです(照)
終盤にカイリが懐妊したと思われるシーンがあって、シグルドの泣き顔にも似た感無量の表情が印象的でしたね。
カイリの出産や二人の子育て編も読みたいので、続編お願いいたします!
高校から友達で同じ大学に進み、ルームシェアもしている陽向と隼人が、飲み会での王様ゲームを機にキスしてしまい、お互いに意識し始めてしまう・・・というお話。
陽キャな今時の男子大学生らしくノリやや軽め、かといってウェーイ系でもなく、たまに現実的な雰囲気もあったりして、再現度高いな〜と思いながら読みました。
正統派な今時のラブコメです。
付き合ってないのに嫉妬したり、相手にキュンとした自分を否定したり、友達同士から、ゆっくりお互い意識しながら関係が進んでいく過程が良かったです。
もともと親友とはいえ(だからこそ?)、同性に恋する事への葛藤があまり描かれていなかったので、その辺りが描かれていたら良かったんですが、ページ数的に難しかったかな。
両思いになってから、隼人への好き好きが全開な陽向がカッコよくて可愛くて、恋人同士になってからのラブラブをもっと見たいなーと思えました!
原ペ〜ニョ先生、本作が初コミックスとの事ですが、めちゃくちゃ人気出そうな気がします。