しゅしゅしゅ作品としては耽美っぽさに重きを置いているかな、という感じがしました。
『ジャングル・キング』に見られたような、先っぽがぷるんとしたチ○コが好きなのに、今回はそういう描き方でなかったのでちょっぴり残念。でも萌えて笑えてよかったー!!
◆無人島ラバーズ
船が難破して無人島に男2人。自然と惹かれあい、満月の晩に結ばれる。う~ん、絶妙なシチュエーション。動きのある絵で未開の大自然がいきいきと描かれている。エッチは淡泊な印象ながら、愛が感じられて満足。島にはほかに誰もいないものだから常に全裸なのがまた乙。
◆平和島ラバーズ
無人島ラバーズの続き。島から日本に連れ戻されて以来、ヒロツグ(受)はボディガード宮川(攻)にさっぱりときめかなくなっていた。はたして倦怠期をどう乗りきるのか。雨降って地固まるというかね。宮川がいちいち甲斐甲斐しいわ、がっちり体型でエプロンしてるわで萌え。
「新玉ねぎだから食べやすいぞ。ちゃんと食えよ(はぁと)」
仲直りは船の中でのエッチ。離れていた時間が長く感じられた分、狂おしいほど求めあいます。たがいに頬染めちゃって、見てるこっちがときめきました。
◆エレベーター
平社員の赤坂27歳×謎のリーマン小沢27歳。
エレベーター(三方向窓つき)に二人きり閉じこめられ、救助を待つ。29階の夜景に囲まれたこの状況で何も起こらないわけがないですね、まさに BL マジック! 作者曰く「恋はするものではなく堕ちるもの」。見知らぬ他人でも魅惑の密室空間では即日フォーリンラヴ(*^v^*)
◆嵐山、恋駆くる。
人力車の車夫×陰間の螢(けい)。
「おまえとこの町を走りたい」だって…!! ベタな告白だけどキュンときました。なんだろう、和の京都だから? 陰間の人生ははかなく、途中シリアスで胸が痛みましたが、ラストは一転して、人情味あふれる終わり方。さわやかな読後感でした。
◆枯れぬ瞳をそそげば
後輩教師(24)×先輩教師。
健気なアプローチに萌えた。でも先輩(メガネ白衣)はかたくなに拒む。それは、かつて付き合っていた教え子に卒業と同時に捨てられた過去を引きずっているから。先輩の閉ざされた心をひらくには…? トラウマ・再会ものでしっとり。
◆描きおろしマンガ~執事・富岡のつぶやき~
無人島ラバーズのカップルを執事側から見た番外編。執事ってなんて愛にあふれているの…!?
読んでしまいました。明治カナ子「キモチの行方」。
「痛い」「えぐい」とあちこちで言われるので、ずっと気になっていて、とうとう怖いもの見たさで古本を入手して読んでみました。
いや、痛いとは聞いていたけど……
マジ痛----------い;;;;;;;
乳首やペニスにピアス……ペニスに新しく穴あけるシーンもあり……寿命縮まります。
ってかフィスト! シーツに血!! 痛ぁぁあああーーーぃ!!!
やばい。
休憩をはさみながらでないと読みきれませんでした。
で、あとがき。
「イヤー恐しい本です」とあり、「やっぱり作者もそう思うんだ?!」と思ったら、ところがどっこい、恐ろしい理由というのは「毎回絵がちがう」から (^▽^) えぇー
つづく言葉が「ヌルいのようーー!!」とは……あれだけ激しくSMしといてヌルいの? あたしゃ、おったまげたよ。この作品が載っていたというSMボーイズアンソロジー「絶対麗奴」は、きっと想像を超えた代物にちがいない。世界は広かった!
心臓の弱い人が読むとキケンかもしれないと思って中立評価です。夜うなされちゃうかも?!
でもね。
たしかに痛いシーンがあって目をそむけたくなるんですが、それでもわたしは作品のもつ重力、濃厚な味わいに拍手を送りたい。痛いシーンを見るのは怖いから、わたしの場合は休憩をいれないと読めなかったわけですが、そんなに怖いならよせばいいのに、なぜか「また読みたい」って思ってしまうんです。こうなると、ただの怖いもの見たさではありません。不快な怖さではなくて爽快な怖さといったらいいのかな、心をつかんで離さず、どんどん引き寄せる重力のようなものがある。
つらい思いをしながらでも、読み終えると心にずっしり響いてきます。タイトルの「キモチの行方」ってそういうことなのか、と。いっそ清々しいですね。読ませる作品です。あっぱれ!
総(オネエ言葉)が啓治くんに執着する様子がなんだか……うまく言葉にできません。いまだ反芻中。
かめばかむほど味が出るようなホントに奥の深い作品なので、たとえ寿命が縮んでも(笑)、読んでみてほしいです。
8つのストーリーが収録されており、どれもエロあり、8話8様でなかなか良かったです。
「ビンカンイズム」では乳首をいじられるだけでイッてしまいます。それもバスケ・ユニフォーム着たまま。エロエロ(*^.^*)♪ セリフも「おいしそうな色になってきましたよ?」とかそういう路線。それぞれの話にお似合いのプレイが描かれていて楽しませてくれます。
だけど目の描き方が受けいれがたかった。瞳孔の色に違和感……それに目に感情がないことが多く、まるで死人か人形のよう。目から受ける印象って大きいので、いちいち気になって、萌えに到達できませんでした。悲しいことです(ノД`;)
あと「UBUB -ウブ×ウブ-」は、マジメな童貞×チャラい童貞の話ですが、受の尻穴がなんか変……? 縦長の穴、その周囲はぷっくりふくらんでいる。これは一体……? やおい穴というやつでしょうか、いかにも不自然で萎えました。他の話ではちゃんと男のカラダが描かれているんだけどな。
あとがきの作者の自画像が少しこわかったです。てか「○道にパスタ」って、サイゼで話しちゃまずいでしょ(笑) 隣の男が食べてるのパスタだよ!! これには笑っちゃいましたが、それでも作者のキャラが病んでる感じでこわいせいか、後味悪く読了。
CJ Michalski さん初期の作品で、ショタまみれの一冊です。
実は『AS YOU WISH』(光彩書房)の続編。前作では2人のなれそめが描かれていますが、本作でも8ページのダイジェスト版が冒頭にのっているので、これ一冊でも楽しめるでしょう。
本格的なショタに初挑戦だった私には、刺激が強すぎました……すっかりショタ一色の世界にのみ込まれてしまいました。
受攻ともに年齢不詳。攻はたぶん成人していますが、しょっちゅう受(子供)に欲情しては手を出しています。ショーンちゃん(金髪)は小学校低学年くらい(?)の未成熟な身体なんですが、あんな激しく入れたり出したりしていいのだろうか……っていうか精通してるんですね(早くね?!)……ショタ作品はよくわかりませんが、《見た目は子供、Hは大人》という感じですかね。フェラも挿入もバッチコイ!!な好き者。
ふだんは子供ならではの言動で和ませてくれます。たまに「ちょこざいな」とイラつくこともしでかしますが、そこはやはり子供。まだ知能が発達しておらず受け答えがちぐはぐになるところや、いちごあめを買ってもらってはしゃぐところなんかは、可愛いですね。それが情事になると豹変して……ショタってすごいです。
「恐怖のコブラ館」は表題作とは別作品の短編16ページ。コブラの毒を「解毒」しちゃいます(笑)
CJ ショタスキーさん、なかなかやりますな。CJさんの過去を知ることができて有意義でした。私は本来ショタが苦手で食傷気味なので気持ちは中立ですが、ショタ作品としては結構イイ線いっているのかなと思い、萌え評価にしました。
外ではバリバリ仕事をこなすが、家の中ではぐうたらのダメダメ人間……
あー、『ホタルノヒカリ』っぽいなーと思いました。
秘められた私生活……自分だけが知ってる課長のダメな姿。
にんまりしてしまうのは、優越感? それとも…恋?
そんなの決まってるでしょうが…!!
楽しかったです!
疑問なのは、出会う場面。
隣に引っ越してきたとき、すでに課長と顔つきあわせてるんですよね。会社でも会ってる。だけどお隣さんだってことに気づかない。いくら私生活がだらしなくて、見た目もヌボーっとしてるとはいえ、顔見りゃ課長だって分かりそうなもんだけど…
朝チュンもどきで目を覚ますまで気づかないなんて、どんだけ鈍チンなんですか(^-^;)
読んでいて、鈴木ツタさん『あかないとびら』収録の「冷たいさびしがり」を思い出しました。《生活能力がないダメダメ男を、見るに見かねて世話したくなる年下男》という設定が同じで、ほかにも《攻がオタオタしてるあいだに受がリードして H しちゃう》とか通じるものがあります。
それにしても、この課長がカワイイ! たとえば…
「今日会社で無視した!」といって年甲斐もなくスネちゃう。あらあら、という感じですかね。
あと初めて手料理をふるまおう!と頑張ったけど鍋から黒煙だしちゃう。…こりゃ保護欲を刺激されるわな。
それから年下に H の主導権にぎられて恥じらいつつ感じまくってる…///
全部かあいい~(*´▽`*)
外では超デキる男なのに、家での変わりっぷりはなんだ!
どっちの姿も素というミラクル…
しかもだらけた方の姿を見せるのは窪坂くんにだけという……やっぱり萌える!!
決して斬新ではないけれど、基本は押さえてあって、これから期待したい作家です。もうちょっとツヤがほしい気はするけれど、絵は好みだし、手書き文字も繊細な感じで好き。帯のちょっとした遊び心にもクスッとしました。
痛みで官能が刺激される子の話です。ただし精神的な痛みは苦手。あくまでフィジカルに感じたい子。はじめは自分の性質に無自覚な分、かえってインランな気がします。どこがインランかというと
整体でツボを強く押されて感じてる…
準備運動で前屈して気持ちよさそう…
ベロチューで舌を噛まれてぞくぞくしてる…
まあ最後のは違うかもしれませんが、確実に痛みで感じる性質です。前屈のときは「胸が押されて苦しいのと押される痛みが何か…」とハァハァしながら話しており、己の M 気質に気づきかけていてハラハラしました。好き好んで痛いことするんだからやっぱり……うあー
マッサージやエッチのシーンは、顔とか臀部とか足首とか特定部位がアップで描かれているので、ほかの部分が見えないんです。「この瞬間どういう表情しているんだろう?」などと、あられもない姿を想像しちゃいました。隠されると、そのぶん想像力たくましくなりますね。
攻は、黒髪・メガネ・Sっ気、の三拍子がそろっています。
最後のアレは絶対に痛い(笑)
どんぐりまなこの絵柄がかわいらしい! ジャケ買いです。
かわいくてインラン……ゴクリ。
全然耽美ではありません。
むしろ生々しいセックスのオンパレード。
効果音がすさまじいです。
44ページの4コマ目なんか特にすごい。
挿入時の局部アップの図ですが
ルル…ッ ヌ い…いっ
ヌッ ぶ ぶこっ
ぶぽっ マ ジ? ヌルッ
ぶぶっ ぶぽっ
ヌ ヌルル
どこ? い…の?
っあ…っ
画面いっぱいに広がる効果音とあえぎ声。
「BLは美しくあるべし」という人には直視できない光景が広がっています。
セックスシーンは激しい一方、日常の場面は驚くほど静かです。効果音は数えるほどしかない。ページを比べれば一目瞭然で、まるでセックスのところだけ別の作品みたい。
激しいからといって、残虐なシーンはありません。
ちゃんと愛があるので、安心して読めますよ。
ムラムラしていて何かを発散したいときにおすすめです。
アダルトPCゲームが元になっているそうですが、私はまったく知らずに読みました。「俺の下であがけ」というくらいだから、それはもう止むことのない凌辱の嵐か、と身構えていたのも束の間、中途半端なうちに愛が育まれていて拍子抜けでした。「やるなら徹底的にやれ!」と思いました(;´▽`A``
各話とも中盤までシリアスで、実際に「俺の下であがけ」なのに、結局ハッピーエンドにまとまります。黒崎壱哉という男は、愛情表現が不器用でムリヤリ犯すというやり方しかできない、という設定です。凌辱される男たちははじめこそ嫌がるものの、しだいに黒崎の心の闇にシンパシーを寄せる。それが黒崎の闇を解放して想いが通じあい、気づけば「凌辱」など何処吹く風、という筋書き。タイトル通りのブラックな展開を期待して読むとおもしろさ半減ですが、不器用な俺様タイプが好きな人にはオススメです。
プロローグ(亜樹良のりかず)フルカラーイラスト4p.
樋口編(天城れの)
清水編(池玲文)
山口編(桜遼)
吉岡編(環レン)
秘書のお仕事(九州男児)四コマ漫画。
エロがテンポよく繰りだされます。汁はあふれ、効果音もたっぷり、局部描写もリアルです。
H というよりも、SEX という感じです。
あとがきによると作者は「筋肉のおっぱいが大好き」なんだそうで、たしかに乳首に並々ならぬ情熱を感じます。表紙の乳首もイイですね!
体は筋骨隆々である一方で、中身は女々しかったりして、ギャップにウケました。
一番笑えたのは「純恋フルスロットル!!」です。
攻の花屋さんがヤンキーにお仕置きするときのセリフが…
(うしろに花瓶をぶっさして)
「痛い? でも潰されたお花はもっと痛かったんだよ」
↑ そういう問題か?
(アソコにフラワーコーディネートして)
「きれいにされてココも嬉しがってるみたいだよ」
↑ そ、そうなのか?
「胸のピンクのお花も……お尻の小さな蕾もどんな花より愛おしい」
↑ 変態……決定…
どれもズレていてツボでした。
初版は2009年3月15日、第2刷は3月25日。10日で増刷していて、売れ行き初速は好調みたいです。
高1が高2に一目ぼれして、どうすれば好きになってくれるかな、とか悩む話です。
非常に丁寧な展開。
テンポのよい話が好きな私は、最初よんだとき退屈に感じました。だらだらしているように思えて楽しめなかったのです。
でも改めて読んでみると、ゆっくり、じわじわと萌えてきました。というか、萌えがあふれて苦しいくらい。こういう「手さぐりで恋愛してます」系統の話は、丁寧に丁寧を重ねるくらいの進度でちょうどいいのかもしれません。
「はぁ このきもちは何なんですかね」
まだ自分でも恋していることに気づかない…
「おまえ」って呼ばれてキュンとしたり、
「いい奴だな」って言われて赤面したり。
すっごくカワイイ。これが恋なんだ…!
「でんわしたい
しかし話すことないし
あーー イタ電とかする奴のきもち超わかる」
うんうん、とにかく触れあいたいんだよね。
それでいて踏みこみすぎて嫌われることを恐れて、
あんまり勇気がでなかったりして。
本ッ当にかわいい。読んでいる最中、何度もそう思いました(声にでてた)。
なんか知らんけど、恥ずかしくなって、こう、胸のあたりがキューっとなりました。何回も。
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロいくら床を転がってもおさまらない。
表紙がパステル調なのは、雰囲気ぴったり。
これなら萌え死ねる。心底、そう思います。