とらうさ
官能と不憫に染まった、抑圧された生活。
行き場なく高まる熱は解放を求め、それは読者にも乗り移り、指先は次のページを捲る。
目を逸らせない背徳に、香り立つ描写。
真っ暗な洞窟で先から感じる熱を手探るように、奥へ奥へと物語に踏み入っていく。
これは引き込まれる。
肉食獣と草食獣の出会いから動き出す物語は、BLという枠を越えても楽しめる作品になっている。
読んで損のない作品なので、是非、手に取っていただきたい。
またモフモフしている要所要所のケモケモしさは特筆に値する。
とてもさわりたい。
すごくさわりたい。