湘子さんのマイページ

レビューした作品

マスターレビューアー

女性湘子さん

レビュー数542

ポイント数9736

今年度2位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

幼馴染特有な胸を焦がす感情が最高

隼人×レオ

幼馴染ものの王道の王道。ピュア恋。

2人の心理と行動、誤解、すれ違い、そして
ついに向き合うという上巻と下巻の展開が、
予想できる内容で特に驚きはないのに、


レオの単純さが可愛すぎて、
レオに向かう隼人の男前さが絡み合って、
そんな2人の飾らないシンプルな恋心や、
幼馴染特有な胸を焦がす感情が溢れる
小学校から続く両片想いのじれったさにすっかり引き込まれました!


小学生時代の冒頭が良くて、2人の関係性に自然と感情移入できた。
当て馬に見えてしまう同級生・蒼との
3人の熱い友情が描かれた序盤に期待が膨らんだが、
本番の高校生編に入ってから蒼の存在感が薄れてしまうのは少し残念だった。

女顔で天然すぎて鈍感すぎるレオ、
恋に対しても、性的な好奇心も警戒心もゼロで、
「隼人の一番でいたい」という純粋で子供っぽい気持ちが恋だと気づかなく、
無邪気&無自覚で、隼人に甘えるだけ甘えながら、
隼人のことで心情を掻き乱していく様子が刺さる!

それに振り回されている隼人、
レオにとって自分はただの友達だと思い込んで、
思慮深く、ひたすら押し殺している気持ちの不器用さの中に、
レオへの愛情の重さがひしひしと伝わってくる。

お互いのことが好きなのに、
無自覚に恋心をぶつけるレオと、
必死に恋心に耐える隼人。
お互いを考えすぎるあまり、
その恋心だけが噛み合わなくて最高にドキドキします。

不器用さが確信に変わっていく姿に胸が締め付けられる

水沢×紺

付き合っている2人。
もう甘々な展開かと思いきや、
押し寄せてくる予想外の真実に感情が大渋滞してしまう。

水沢に包まれ、頼り、甘えることを覚えていく中で、
恋人らしい振る舞いを一生懸命に頑張る紺の姿にホッとする一方で、

2人が恋に向き合う中で、
紺だけではなく、水沢も手探りで進んでいく過程が、
家族を含む複雑な感情が絡み合って、
心の痛みが滲む「好き」ゆえに現れる2人の切ない表情や、
「好き」だけでは処理しきれない関係性の重さが心をえぐる。

水沢に大切にされることで、
1人ではいられない無力さを認めざるを得なくなっていく紺の様子や、
孤独が癒されて、紺に惹かれすぎていることに気づく水沢の自覚、
そんな恋で満たされていく2人の姿に胸が熱くなる。

10代から大人へと変わっていくという時間があったからこそ、
躊躇いがちで不安を抱えて、一歩踏み出せなかった
2人の「好き」が、本物だと実感できる。
10代の不器用さが、大人になって確信を持ち、
2人で前に進む姿に胸が締め付けられました。

受けの強がりの裏に隠された弱さが刺さる

水沢×紺

梅田みそ先生の爽やかな絵柄がやっぱり繊細な高校生ものにぴったり。

少し不憫な家庭環境に育ち、劣等感を抱えた高校1年生の紺、
強がりで気丈に振る舞う姿の裏には、脆さを隠しているのが刺さる。
母親から得られなかった愛情を埋めように、
「誰かの頼りになること」を自分の支えとして、
必死に弱みを隠そうとする健気さから
10代特有の感情がほろりと伝わってくる。

そんな紺を見抜いて、守りたいと真っ直ぐに接近するのは、
紺とは対照的に金持ちでスパダリな
3年生の人気美形先輩・水沢。

水沢の優しさに戸惑いながらも、
心を溶かしていく紺の変化が見どころでしょう。
愛に飢えた本心を見透かされるたびに、
突き通せない寂しげな様子がダダ漏れに、
水沢との関わりと壊れやすい内面の隙間に揺れ動く姿や、
水沢への強気で不器用な対応する姿がいじらしい。
そんな強気な紺のことを真剣に欲しがる水沢が、
こつこつと紺の硬い殻を剥がしていく圧倒的な気持ちにもギュンと胸を掴む。

水沢の味方をする女子や、
紺の強気と弱気を絶妙に煽る男子生徒たちも醍醐味で、

2人のじれったい距離感から漂う恋の気配、そして
恋人へと進展する青春な恋模様。
下巻への期待感が高まります。

軽快な吸血鬼コメディ

諭眞×アズサ


次見やをら先生のBL!

個性豊かなキャラたち(人間と、人間と変わらない見た目の吸血鬼)が織りなす
コミカルな吸血バーの日常が軽快で面白い!

少しドキドキする恋の気配にキュンとしてしまう!

エロなしで、
吸血シーンはなんと血を見せず、
むしろ吸血される人間の気持ちよさそうなトロ顔が可愛い!


吸血バーのキャストとしてバイトする、
血の上品さが売りだが接客下手な大学生・アズサと、
その吸血バーの吸血鬼マスター・諭眞。

血の品質に対する熟練っぷりと余裕たっぷりな諭眞、
下心も恋愛感情もまったく見せないのに、
アズサのことを特別扱いして大切にして、時々のぞく独占欲がズルい! 
品のある年上の敬語もいいね。
そんな諭眞の特別になりたくて、もやっとするアズサの気持ちがまた可愛すぎる! さらに、
アズサが吸血鬼を理解しているところのほのぼの感もあって、
ゆっくりゆっくり進展していく両片想いのような恋に思わず笑顔がこぼれてしまう!

諭眞の友人(当て馬)のチャラさや、
吸血バーに訪れる客たちの事情がまたいいスパイスで、

接客が下手なアズサと真っ逆さまに突き進む吸血バーのキャスト
ーー美人系なミカ ーー小悪魔系なマドカ  この2人は絶対に注目すべき!
個性全開の接客テクがもちろん、
それぞれ特別な客とのピュアな恋模様は個人的に一番のお気に入り!

彼らの恋がこれからどう進展していくのか、続きが楽しみです!

何それ愛かよ コミック

ろじ 

ぶつかり合いから生まれる無自覚で自然な関係性

『青と碧』のスピンオフ。
碧の大学の同級生で、恋愛に本気にならない・飯田(メガネ)と、
碧の高校の同級生で、空気を読むことを優先する花屋・吉田が、
碧がきっかけで関わるようになる。


家庭の背景から、本心を隠し、
感情や弱さを見せないという共通点を持つ2人。

相手の本心をぶつけ合うようなバチバチの会話が繰り広げられながらも、
徐々に縮まっていく距離感が、
無自覚すぎて、でもあまりに自然で、
確かに特別な存在へと変わっていく関係性に思わず萌えてしまう。

ノンケ同士だから、男同士の恋に不慣れな曖昧さを感じつつも、
恋の駆け引きというテンポ感が随所に見られて、
本能が導くようなキスが最高!

吉田の探りを入れる態度や、共同で進める花屋の仕事を通じて、
閉ざされていた飯田の人間関係の価値観が、
本当の自分や他人を見つめ直しながら変化していく様子が見逃せない。
その変化していく飯田に触れることで、
花と愛する祖母だけで安定していたはずの吉田の世界にも揺らぎ始める、そして、
募っていく飯田への独占欲がまたポイント高い。

2人の内面の動きが丁寧に描かれて、
進展は急すぎず、緩やかに、
お互いの前でしか本心をさらけ出せず、
深く踏み込めるのもお互いだけという
それぞれの感情にじっくり寄り添える作品でした。

保護欲全開な攻め×強気で健気な可愛すぎる受け!

桧垣×由宇

仕事一筋のイケメン若手社長・桧垣が、
思いも寄らない形で、再会してしまうのは、
年離れの年下の幼馴染・由宇。
仕事も居場所も失った由宇を保護することになって、
一緒に住むことに。


硬派な桧垣が、
由宇の純粋さに翻弄されてしまう、
その庇護欲と恋心の狭間での感情の変遷が見どころで、
思い出す昔のこととともに、
由宇の変わらない無邪気な笑顔や、
プライドの高い行動、理不尽に立ち向かう姿を
桧垣はつい可愛いと思ってしまうのが仕方ない!
無自覚に続出する溺愛、
抑えようとしても止まらない劣情も必見!

強気な態度と健気な恋心もMAXな由宇!
気高い姿の裏に隠れた桧垣への長年の一途な想いというギャップ!
その泣き顔に胸がギュッギュしてしまう!
エッチになると根からの純情さや、
桧垣に褒められたい姿・・・
デレていきまくりで、とにかく可愛すぎる!

当て馬も絶妙で、
引き出してされてしまう桧垣の嫉妬と独占欲も美味しい。

由宇が自分の元を去ると動揺し、
無意識に彼を求めてしまう桧垣の執着と、
子供扱いされたくない由宇の意地、
ぶつけ合う気持ちがあるこそ、
恋が最高に進展していく。
最後の甘々なエッチに悶えてしまう!

由宇のことを大切にする桧垣の愛情や、
桧垣のために仕事で成長していく由宇の姿にも感動しっぱなし。

2人の恋模様に幸せな気持ちになりました。

年下攻めの魅了される具合が最高

朔夜×蒼士

1巻です。まだまだ続きが楽しみ!


さすが川唯東子先生、安定の面白さ!
絵が綺麗になっていて、うっとりし、

コミカルなやり取りが笑いを誘いつつ、
軽快でありながらも味わい深いストーリー展開が絶妙!


主人公のノンケで真面目な医大生・朔夜(21)と、
隣に引っ越してきた軽やかで享楽的な魔性の男・蒼士(31)。
10歳の年の差、正反対の2人。

住人は2人しかいないのボロアパートの
ほの暗いムードと甘い香りのような空気感の中、
過剰な誘いをしない蒼士の
ただ人を魅了するオーラ、さりげない一挙一動に、
じわじわと魅了されていく朔夜の様子が見どころ!

底知れない愛人関係をちらつかせつつ余裕綽々な蒼士!
無職なのに金持ちという謎や、放っておけない危うさ、
妖艶な顔に浮かぶ微妙な表情、 純粋な心(?)の裏に、
隠された秘密を抱えているような気配という
謎めいたキャラの感じにも引き込まれる。

男前で大人しいけど、蒼士が相手にすると、
乱高下する心情から露われる青臭さや、
成熟した大人の蒼士だが、朔夜の前では、
あどけなく耽り始める様子が、
なんだか刺さる。

まだ恋と呼べない体の関係、それでも、
寄り添う2人の温かさに癒される。

蒼士の存在だけで変化していく朔夜の心境が、
恋の入り口に立っているようで最高!

蒼士という男、
その背景や恋に対する心理・・・沼が深まる深まります。

高校から大学、恋が育む瑞々しい感情が素晴らしい

一ノ瀬×美鶴

容姿端麗な箱入り息子・美鶴が、
高校1年の時に、
美形な同級生・一ノ瀬に告白し振られて、
地味な外見と陰気な性格に変わってしまう。
3年の受験期に、
一ノ瀬が自分から振った相手だと気づかず、
真面目に勉強する「隠キャ男子」の美鶴に惹かれていく展開。


不器用ながらも真っ直ぐな一ノ瀬の気持ちに胸キュンし、
恋に臆病になった美鶴の葛藤が絡み合う
高校生ならではの戸惑いが鮮やかに。
大学生になってからの恋人関係では、
信頼を深めながら、目一杯に恋する気分が伝わってくる。
少し切なくも温かい、
甘酸っぱく瑞々しい感情が詰まった青春恋模様。


育ちの影響で、男も女も関係なく恋愛対象とする美鶴。
美鶴と過ごす中で、恋を知らないから恋を知っていく一ノ瀬。
男同士の恋も無理なく自然に。
お試し恋人として始まる関係性、
徐々に距離を縮めていく過程や、
2人の心理描写が丁寧に書かれて、
10代の未熟な恋心の成長に目が離せない。

見た目を過信していた美鶴が、
かつての自分を見せたくないという矛盾を抱えながらも、
一ノ瀬の「好き」に触れ、
一ノ瀬への「好き」が加速していく過程の中、
自分の内面や本来の魅力に気づき、
見た目への自信を取り戻していく姿も大きな見どころでしょう。

エッチの初々しさ、
素股で美鶴を本気で大切にする一ノ瀬の優しさ、
ついに迎える初めての時・・・見ているこっちがぴょんぴょんする。

美鶴の幼馴染、結構いい味を出している、
支えになり、時に一ノ瀬に鋭くツッコむ感じが面白い。

伊達きよ先生のリアルな背景描写が新鮮で、
2人の繊細な揺れる情緒や恋心の変化に引き込まれて、
赤原ねぐ先生のイラストがその感情をより引き立て、
初恋の感覚に心が溶けるような作品でした。

巻ごとに違う驚きの連続!面白い! 

凪×琴音

「ポリネシアンセックス」編(49話+描き下ろし)
「御子試験」編(50〜53話+描き下ろし)
(エロが今までで一番少なめの巻。 )


琴音と凪がメインの10巻。
子供がいても子育て一直線にならない
2人のラブラブっぷりが・・・とにかく見どころが盛りだくさん!
全キャラ(浅葱と飛龍も)が揃って、全員いい男だから、推しカプ大渋滞〜! そしてそして、
神獣たちのある変化!?こんな可愛くていいの!?
藤咲もえ先生は本当に天才です!


凪の絶倫さまが原因で、2人がポリネシアンセックスに挑戦!
夫婦喧嘩をテーマにした我慢勝負!がどこまで我慢できるか?
エッチ好きな2人、できるはずがない!と思いつつ、
2人の必死の堪え性、
その我慢の限界を迎えそうな表情にニヤニヤしながら見守った!

御子試験はどんな試験?別れさせ屋的なもの!?
御子と神獣の愛情はもちろん、御子同士の絆も問われる内容で、
アクションや緊張感、笑いもたっぷり!
試験が無事に終わったと思いきや、
ここからが琴音と凪の本当の愛の試練の始まりという流れが最高!

一番グッとしたのは、
凪との関係に見せる琴音の意志の強さ!
御子試験を乗り越える自信、そして・・・
ショックなんて受けなく、前向きに全力で対応する姿が尊い!
冷静さとBL知識の見事さのバランス、さらに
腐男子視点のツッコミが相変わらず面白い!さすが主人公!

凪の心が揺れ動く様子、
少しずつ滲み出る琴音への無意識な愛しさにじわじわと萌える!

御子試験編はまだまだ続くけど、

愛の試練のリアリティで、
成長していく琴音の愛の確信に胸が熱くなった!
シリアスとコミカルのテンポも絶妙で、
巻ごとに違う予想不可能な超絶展開にワクワクが止まらない!
10巻も神巻でした!

11巻が待ち遠しい!

なんと、浅葱の小説紹介が描き下ろしとして収録されて、
実際にその小説が読めるなんて・・・浅葱のクリエイター魂がすごい!



・ボイス付き描き下ろし40p小冊子
凪×琴音、呉×景虎
「精霊のイタズラ」編
本編とは別の予想不可能な面白いお話!
不能になった凪と呉!?、
琴音と景虎のエッチの好み!
CDではなくQRコードで声が聴けるのが超便利!大満足!

2人の渋滞してしまう「好き」が切なくも愛おしい!

佳寿人×司

恋人編。
甘々と思いきや、
付き合って半年が経つのに、あれ以来一度も進展がなく、
司の「早くしたい」という焦りと佳寿人の不器用さで、
またすれ違ってしまう2人。


過去のエピソードも少し描かれていて、2人の関係性に思い入れできるし、

両視点で溢れる
2人の渋滞してしまう「好き」が詰まって、
どうすればいいのかわからない感情が空回りしている様子がもどかしくも愛しい!

特に、司の愛されているのに抱いてもらえないという拗ねっぷりに超共感!
「佳寿人、早く司を抱いてあげて〜!」と思わず叫びそうになった!


自分のことを大事にしているという佳寿人の配慮を察しきれず、
拒絶されていると誤解して落胆する司の姿にギュンとして、
それでも自分を変えようと挑戦し、
佳寿人と向き合う成長が本当に素晴らしい!
どんなシーンも感情に任せて泣くーーその泣き顔が完全にグッとグッとくる!

愛しすぎるがゆえに、純粋な司に自信を持てない佳寿人。
こんなにも司を大切に大切に思っているよね・・・
独占や執着を超えて、臆病なくらいその慎重さ!
司との未来を家族として築こうとする決意が最高に尊い!

初エッチ!
2人の一つになりたいとい気持ちの重さが、こんなにも感動的だなんて!

佳寿人の元カレとの再会、偶然会うのが絶妙で、
その元カレに巡っての展開や司と佳寿人の嫉妬もたまらない!

星の登場もほどよいスパイス。

少し切なさを感じつつも、
2人の心からの「好き」がそのままダイレクトに伝わってきて、
後半の甘さ、優しさに包まれていて、
幸せすぎて心が溶けた・・・良かった、本当に良かったです!