何気なく表紙がずっと頭に残っていて手に取ったこの本。
ネタバレやあらすじすら見なかったのもあったのですが、次々わかる事実に驚かされメインキャラたちの本当に姿を見たときにうわーこの二人本当に出会ってよかった…ずっと幸せでいてほしいと願わずにはいられないくらいのめり込みました。
いろんな方がレビューで書いてくださってますが、初見は一回しかないのでぜひあまりネタバレを見ずに読んでほしいです。
読み終えたあと、他の方のレビューを見て作者さんのTwitterのこぼれ話をのぞかせていただいてたのですが、予想より濃縮して練りこまれた作品で新たに知った情報を得て再読するとまた違う響きがあります。
そしてこぼれ話を見ながら再読しているうちに、ふと「ママ活」というワードに気後れされる方も多いだろうなと思うなかで、どうしてこんなどぎついものをわざわざ題材として選ばれたんだろうと勝手に気になり始めました。
作者さんのツイを見る限り、面白半分でネタにされるような雰囲気ではなかったので。
すると先日、作者さんが読者の方からもらった手紙の返信をSNSでされてるのを覗かせていただいた際、はっとしたんです。
「ゲイ」ということに対して快く思わない感情を抱く方がいるように、その部分を「ママ活」にすり替えたら私も似た快くない感情を抱いてたことに。
そうすると、圭吾の母親の気持ちも余計に疑似体験してしまったというか、うわー-となんだかやられた気持ちになってしまって、気づけばもう一度本を読み返していました。
作者さんは敢えてコミックスの後書きやこぼれ話で言及されてないけれど、誰しも対象は違えど、何かに対して快くない感情を抱くものなんだ、それが起こりやすいものを敢えて題材にしたんだと勝手に納得したところです。
最初に評価だけつけてたんですが、興奮がやまずレビューさせていただきました。
次の作品も楽しみです。
映画部シリーズから知り、なんだこの面白さはとどんどん作者さんの作品の雰囲気に魅せられて、今では過去の作品にも手を出し始めました。
この映画部シリーズ3作を拝見した結果、一番こちらのカップリングに沼ってしまいました。
なんといっても主人公の受けの子が最高に可愛いのに中身が最高に男前。
序盤は彼氏が欲しいと周りを若干困惑させるものの、その潔さが一層すがすがしいですし話を進めるごとにどんどん彼の良さが出てきて最後はなんて男らしいんだと感嘆しました。
一方攻めの子はビジュアル最高か!?からスタートしていっての途中からわかる(いい意味での)クズ感が受けの子の影響で徐々に振り回されていく姿がまた可愛らしくてこの二人まさにぴったりだなと思いました。
絵もおしゃれで構図や魅せ方にもとても工夫があって終始見ていて飽きが来なかったのと、やっぱり後半初夜の眼鏡のシーン、あそこで射抜かれました。
何度も読み返したいと思えたこの作品に初レビューを捧げます。