おお……なんだ、これは。世界観が金田一っぽい。
民俗学チックなとことか村の風習とか、よそ者にどこか排他的なところとか、秘密のベールに隠された淫靡な慣習にゾクリとしました。
何か隠してますよ的なオーラの不気味さたるや。。。村の雰囲気も村の人たちの反応も陰鬱で嫌な感じしかしない。これから村ぐるみで何かが起きていきそうでコワッコワでした((((;゚Д゚)))))))
村の神事が、まー悪趣味。村の男たち何人もと交わる祓いってなんだよ……
その行為自体が穢れそのものなのに、誰も何とも思ってないのがこの村の価値観の闇深さを物語っています。
事件の調査で訪れたとは言え、双子と双子が共鳴し合うかのように出会ったことには何かの縁を感じましたし、監獄のような村から慶臣と三輪を救い出すための救済の足掛かりになったことの運命性を感じざるを得ませんでした。
まぁ、とにかくですね……
薄気味悪い村の薄気味悪い慣習が物語の鍵になってるのは間違いないわけで、慶臣と三輪の役割、彼らに課せられたお務めなどなど胸糞悪い背景が浮き彫りになることによりストーリーから目が離せなくなってきます。
まだまだ謎だらけなところもあり、下巻ではどう回収されていくのか楽しみです。
誠一郎が襲われてピンチを迎えたものの、そこからのリカバリーが最高!
誠一郎を救うため血相を抱えて"治療"を施すアレシュの姿、誠一郎を襲った犯人たちへの断罪。見る景色全てがワクワクハラハラいっぱいで最高潮の楽しさでした。
今巻、浄化遠征を申しつけられて、何かが起こりそうな予感しかない……。゚(゚´Д`゚)゚。
あの第一王子め、毎回毎回意地悪言ってくるのどうにかならんかね。聖女もろとも外野で大人しくしておいて欲しいのですが、一応この2人とて物語のキーパーソンでもあるのでここはグッと我慢我慢…。
第一王子が遠征に誠一郎を指名しないと動かない物語展開でもあるので、第一王子の愚行はスルーするとして、瘴気の多い現場へ行く→誠一郎への身体の負担→アレシュの過保護→治療という名のイチャイチャ(甘み成分はナシ)に繋がるルートは期待大でした。
誠一郎に当たりの強い勢力が一定数いるのが地味に嫌な感じですが、反面誠一郎の味方もいますし、ずっと嫌な気持ちにならずに読めるのは良かったです。
大掛かりな遠征で何が起きるのか、アッパラパーな聖女の方にも何か心境の変化が生まれたようですし(誠一郎、よくぞ言ってくれた!)、どんな結果に転がっていくのか楽しみです^ ^
詐欺師とは違う槙尾の別の一面が少しだけ分かったけど、一体この男はどれだけのバックボーンがあるのだろう。。。
妙に肝が据わってるのもヤクザと付き合いがあるからなのか、知れば知るほど槙尾のことが気になって仕方がないのは和智だけではなく、私もでした^ ^
槙尾のことが知りたくてたまらない和智の勇み足が、とある事件の始まりに繋がるのがこの2巻の見どころ。爽やかイケメンとの出会いにより、きな臭い動きもありーの、ピンチ展開ありーので、またもやハラハラドキドキ襲来です。
簡単にはボロを出さない槙尾は手強いですが、槙尾も槙尾で表向きは和智を突き放すような態度を露わにすれども、ちゃんと和智のことを見守ってることに愛を感じました。槙尾の突き放すような態度には裏があり、そのときは一面に切ない感情で覆われるけど、ネタ明かしの瞬間は格別の幸せです。
槙尾のツンな態度も可愛いし、2人の距離がしっかり詰まっていってるのが分かって思わずフフフとなりました♪
どんどん槙尾への執着が止まらない和智の本気の愛はアクセル全開の恋模様です。
ベッドシーンも甘くて、読み方もたっぷり。3巻を読むのが楽しみです。
美人詐欺師、かっこい〜〜( ´∀`)
恋愛に誠意のないクズ男・和智へのギャフンは小気味が良いですが、何よりもその和智が槙尾にどんどんのめり込んでオチていくのが面白い!
人を好きになることも、恋愛がどんなものかも分からなかった男に芽生えた恋心はカッコ悪いし部分もあるけど、槙尾への感情を剥き出しに執着する姿はがむしゃらでグッときました。
槙尾もワルっちゃワルだけど、ホンマもんのワルじゃないところもこれまた良いですね。和智に詐欺投資を持ちかけた"友人"なる男への華麗なる制裁にはゾクゾクしました。
10巻まで続く長編作品なので、どうこれから2人が物語を紡いでいくのか楽しみです^ ^
社畜根性が叩き込まれ過ぎていて、洗脳的で病気かと思うくらい。
何でこんなに頑ななんですかね?
誠一郎のモーレツな仕事ぶりによって結局倒れてはアレシュに迷惑かけてるし、過度な残業で同僚たちに気を遣わせているし、頑固で自分勝手な仕事スタイルは少々頂けないですね。
自分の存在意義のために周りを巻き込むなって話で、もうちょい要領よく立ち回れないものかとモヤモヤしました。あと、自分の身体を心配してくれる人に対する態度でもないし、誠一郎の仕事への執着はここまでのレベルかとビックリもしました。(どんな会社に教育されたんだか…)
でも今巻、一番モヤモヤしたのは誠一郎にではなく、あの聖女。
あーーーウザい…めちゃくちゃウザいー……!!。゚(゚´Д`゚)゚。
アレシュに惚れたんだね、すごい迫るじゃん。そしてしつこいじゃん。
早くにご退場願いたいのですが、腐っても聖女だし、これからもウザ絡みしてきそう。お呼びでないことにも気付かずにずっとアレシュにアプローチする可能性も大ですね。地味にイラッとしますが、アレシュにコテンパンにフラれる日がくるのを楽しみにして我慢しときます。
唯一の楽しみは、アレシュの誠一郎への態度。恋が芽吹き始めたアレシュの内面を覗き見ることだけが癒しです^ ^
もう7巻まで発刊されているというのに、今更ながらに読んでみた。
やっぱ元ネタが小説なだけあって、文字やセリフで魅せる手法がズバ抜けてますね。舞台背景の説明は細やかな設定がベースにあるためやや固めですが、人物相関はさほど複雑でないのが有り難い。持ち前の社畜体質で国の杜撰な予算管理をどうにかしようと奮闘する姿は見上げたものだけど、身体に鞭打つ危うさにはハラハラしました。
仕事に献身的で、かつこの身を捧げるほどの熱量で仕事に向き合う無茶な仕事ぶりが、まさかのBLルートの重要トリガーになるとは、面白い設定を入れなさる(笑)
ベッドシーンはあるにはあるけど、ちょこっとだけ。必要に駆られての意味しかない2人だけの治療の時間に、いつしか甘さが加わるのだろうかと思うとワクワクします。
ただ気になるのが、あの聖女の女の子。頭の悪さが際立つノンデリ発言にはイラッとしましたし、物事を深く考えない思慮の浅さが今後台風の目とならないことを祈ります。
今のところは、聖女がメインで誠一郎の方がおまけ的な存在ですが、もしかするとおまけの方が聖女の方でしたよパターンがあるかもと期待しています^ ^
続きもので完結はまだしてません。
途中の段階ですが、今んとトコなかなか良いところまでいってるので、次巻も大期待です!
とはいえ。1巻終わりの時点では、不穏なシーンで終わってしまいました。
いや、あれはきっとアングルが悪くて、キスしてるようで実はしてませんよのパターンではないかと踏んでいますが……さて、どうなんでしょ。
好きな女の子がいるノンケ後輩に想いを寄せるなんて、ああ……前途多難な恋の道を、伊吹はどう歩いていくのか。ひょんなことからメイド姿を見られ、それをネタに脅し脅される関係になってしまった東と伊吹ですが、ラッキースケベのような、お近づきのチャンスが転がり込んだような、お互いの距離がグッと近づいていくメイドなラブにドキドキでした。
東は恋敵として伊吹に敵対心を抱いていたはずなのに、いつしかその女の子の存在より伊吹の方を優先していく東の変化は非常に分かりやすくて面白いです^ ^
単純なのか、自分に正直なのか、心も身体も素直に伊吹に反応していく東の感情変化の高低差はすんごい。いや、キスまでしちゃうのも、おお!ってなったけど、まさか伊吹のバイト先まで追いかけるとは。これはもうマジもんのマジでしょう^ ^
お互いに身体目当て的なことで気持ちを誤魔化してるすれ違いにはモヤモヤするけど、うまくいくフラグしか立っていないので嫌でも期待しちゃいました。
東が絆されやすいのもナイス!ほどよくエッチなシーンがあるのもナイス!
BLの旨み成分がたっぷりと散りばめられている楽しさで満たされまくりでした。
2巻では、2人の気持ちが両思い確定に向かうと良いな。
瑛子ちゃん(東の好きな子)の存在も地味に気になりますし、どんなエンドを迎えるのか楽しみです。
途中、まさかの衝撃の事実が明らかになります。
主人公・アベイルの突然の死によってもたらされた彼が持つ"ギフト"の正体。最初からどことなく抱いていた違和感や疑問に、なるほどそういうことかとどえらいビックリでした((((;゚Д゚)))))))
急にアベイルが死んだので、は?(´⊙ω⊙`)…と、頭の中がフリーズしました。
まっっっっったく読めなかったです!!
こんな真相が隠されていたなんて、1ミリも予想がかすりませんでした。
"アベイルの死"も衝撃度としては大きなレベルですが、彼の死は物語全体の入りの部分。言わば、前フリです。
主人公が死亡すること以上に驚くことって何なんだよって感じですが(笑)、アベイルの死は普通の死ではありません。これには彼のギフトの能力が絡んでいて、ギフトの謎が解き明かされていくと、アベイルの人生がどれだけ過酷なものであったか想像を絶する思いでした。
死亡であって死亡じゃない。
死と生が表裏一体の関係にあると言えば分かるでしょうか……。(察しの良い方なら分かるかも)
彼の死が意味するものは一体何なのか。彼の死によって変わるもの、変わって欲しくないもの……色んな想いを抱えてアベイルは死に至るわけです。
だからあんなにも淡々とした態度でいたのかとか、物事の本質を見極める力が優れていることだとか、冷静な見識を持っていることだとか、これまでアベイルが示してきた態度や振る舞いが全てヒントになっていることに注目して読んで欲しいなと思います。
読み始めのときは、悪役令息と言われているアベイルと接するうちに、アベイル本人の人柄に惹かれ好きになっていく護衛騎士様の恋の芽生えがメインかと思っていたらそんな単純なストーリーに収まるシロモノではなかった。また、領地改革によって悪役令息の評判を回復していく這い上がりストーリーも予想していたけど、そうでもありませんでした。
蓋を開けてみれば色んな事象の積み重ねによって成り立っている複雑で壮大なストーリーです。
悪役令息が抱える真相が露わになり、なるほどと思えども、アベイルが理不尽な扱いをされてきたことにムカムカする気持ちはエンディングを迎えてからも収まりません。というのも、王女の一件も父親との一件も、結局悪人どもはそのまんまで、何だかスッキリしなかったです。
ギャフン展開が見たかった……!。゚(゚´Д`゚)゚。
あればまた違う読後感だったかもと思いました。
元奴隷の少年がいつしか英雄となり、自分を救ってくれた主人を最優先で迎えにいく忠犬ワンコな攻め力。冒頭からワクワク感を煽ってくれました^ ^
オメガバースの設定も加わり、お互いに惹かれ合っていく気持ちが最大限にまで引き上げられていくのも楽しい見どころです。2人は早々につがいになりますが、これはゴールではなく、スタートという意味が強く、つがいになってから始まっていく2人の恋模様が切なくも苦しい物語運びでした。
しかしながら、お互いの本音に向き合っていくキッカケになった側面もあり、切ない感情も悪いことばっかりじゃないんですよね。ミスラを諦めようともがき苦しむ感情からは、ミスラへの抑えきれない愛情がどんどん溢れてきて、何度もミスラの気持ちを拒否しちゃう意地っ張りなラムには焦れました。が、それを上回る好き感情を諦めずにぶつけてくるミスラの本気度にはシビれました!
戦争でそれまで置かれていた自身の状況が壊れ、家族を失って、Ωになって…と、明るく快活、公明正大なラムの性格が卑屈になっていくのはやるせなかったです。言葉を失ってしまったのもそう。キラキラと輝かしかった彼が、ミスラと再会したあとはそんな面影などなく、鬱々としてる姿は楽しいシーンではありませんでした。
この物語がラム視点だけだったらツラくて読むのに時間がかかったかもしれませんが、ミスラ視点も同時展開していたことにより、結果的にすごく楽しむことができて満足です。本当はミスラを好きなのに意地になりすぎるご主人さまをどうか最後まで温かく見守って下さいね。
この2人を見ると、衝動的につがっただけの2人じゃないのが分かることでしょう^ ^
ちゃんと2人の気持ちが一つ一つ大事に紡がれていて、好きになる理由も過程もしっかり納得できるストーリーは読み応え満載でした。
主従…からの、逆主従関係の2人の波瀾万丈な恋愛劇にハラハラさせられた一冊でしは。
最後は気丈にミスラを救う、かつてのラムの姿が戻ってきてあー良かった( ´∀`)
浮津のパジャマを佐後が着るという何でもないお泊まりのワンシーンなのに、 この2人にかかっちゃうとこんなにも煽情的に映ってしまうのですね( ´∀`)
エッチはなし、キスのみ。
ですが、自分のパジャマを着て興奮&敏感&トロン顔になっている佐後に我慢が効かない浮津の欲情に果てしなくドキドキしました…!!(//∇//)
彼パジャマを見てリミッターが外れる瞬間、浮津の熱を含んだ色気とキスのおねだりにはフォッフォッフォッです。壁ドンからのチューの態勢に入るときの浮津の首筋のラインがめっちゃ好きーーーー(笑)
恋を知り愛に浸る神様に迫られてオロオロする佐後のウブさが可愛かったです。
色気と甘さ、萌みとキュンがたくさん詰まったイチャイチャが最高でした。
2人の恋人のひとときをぜひまた更新願います!