小説の中のモブキャラ側近に転生し、自らが仕える主人の断罪ルートを回避すべく立ち向かっていく物語です。
転生もの作品としてはここんところよく見かける人生やり直し系のお話かなと思います。本来の不幸ルートを回避して、あの手この手で幸せエンドを獲得していく過程がオモシロ楽しいストーリーです。
ハピエンがある意味確定事項になっているので、そのエンディングを楽しむというよりは、そこに辿り着くまでの経緯、苦労、その流れで結ばれていく主人公たちの恋愛模様……といった間のストーリーを楽しむのがメインかなと思います。注目すべきポイントはBL部分であっても、その背景に巻き起こっていく事件や悪人たちのザマァ展開も同じくらいの熱量でワクワク感を味わえるので、作品全体がまるっと見どころだといえるでしょう^ ^
この物語の敵は、同じ転生者だということで、その対立はハラハラドキドキの連続です。早々にこのことが判明するので、小説の断罪ルートを遵守したい敵側と、断罪ルートを回避したい主人公のグレン側とでバチるることになっていきます。
敵はなかなかの策士で、毒を仕込んだり、罠に嵌めたり色んな手を使って陥れようとしてきますが、グレンと主人であるオルティガも負けてはいません。転生者のグレンの方がブレーンとして主で動いていくのかと思いきや、オルティガの方もちゃんと頼もしくてビックリ(笑)
最初、ほわほわ系キャラで頼りないなコイツって感じだったので、急にしっかりしちゃって。本来がこっちが素なのかしら。王妃にビシッと言い返すオルティガはめちゃカッコ良かったです( ´∀`)
頭の弱い王妃がオルティガにウザ絡みしてきて、こっちもこっちですごーく邪魔くさい。ですがご安心を。ハーレム狂いの王妃の転落ルートもちゃんとご用意されてますので、敵の断罪エンドとも併せてお楽しみ下さいね^ ^
2人のBL展開は、2人で敵に立ち向かっていく過程の中でオルティガがグレンへの想いを自覚して盛り上がっていく感じかな。グレンは元からオルティガのことが好きだったみたいだけど、いつ間に推しから恋愛的に好きになってたのか分かりにくかったです。心理描写がもうちょいあれば良かったなと思いました。
ストーリーの組み立てが、うまっ!∑(゚Д゚)
こう始まって、こういう展開なって、こうやって終わるのかと……すごい引き込まれました。初めてのコミックスとは驚きです。
内容でじっくり魅せてくる系の作品ですね。作品の世界観や雰囲気、絵のタッチ感なんかもストーリーと非常にマッチしていて完成度が高い。しっとりと攻める過去への追求がジワジワきます。
過去軸が大きな鍵を握るストーリーなので、伏線回収は重要マター。セリフの端々から匂う"何かありますよ"のオーラにそそられます。
前半部のストーリーの中に実はヒントがいくつもあって、あのときの発言がこう繋がるのか、これが伏線だったのか……などなど、次第に解明されていく真実にゾクリ。掴みどころのない男・黒瀬の素顔がどんどん暴かれていくと、彼の優しさが胸に沁みてきました。
黒瀬の優しさは分かりにくいけど、その優しさには嘘くささがない。実直で素敵な男です、昔も今も…。
罪悪感を感じる柏木への助けた理由の返答が、「下心です」と返すあたり、やはり彼は優しい人。柏木があまり罪悪感を感じないように適度にウィットを効かせながらも、サラッと告白してる高等返答術に萌え心がうずきました。可愛かったから……との追加告白も最高でした^ ^
過去から繋がる2人の関係の読み応えが猛烈に面白かったです。
この2人の続編があったらぜひ読みたいです。
面白い作品を読み終えたあとの読後の余韻というのは、なんたる至福のときでしょうかっ!!今巻も死ぬほどクソめちゃ面白かったですぅ〜( ´∀`)
エロい、甘い、笑える、シビれる、キュンとする、ニヤる、酔える…などなど、いくつもの感情が一冊の本の中にぎっしり。巻を重ねるごとに面白さを都度アップデートしていくモンスター級の読み応えに、今宵もひれ伏しました。
9冊目突入のシリーズ作ともなると、中だるみなターンがあっても良さそうなのに、それが全くないことがすごすぎる。予想が出来ないストーリー展開をぶん投げては、見事な回収と見せ場を作る隙のなさに毎回圧倒されています!
今巻用意された物語の舞台は旅行。残念ながら、2人きっりの甘々旅行というわけではないのですが、ディアボロ系の瑞人と陰キャ討魔師・勝利を入れた何ともアクの強い4人での遠方外出がメインで動くストーリーです。
何かありそう……いや、何かが起きることは確定値です。このメンツを見れば(笑)普通の旅行で終わるハズがないハラハラドキドキの展開に心動かされ、気付いたらあっという間に読み終わってました。
なんといっても、"狐がひとりじめ"のタイトルですからね。独占欲と嫉妬心丸出しの有生がいっぱい拝めます。モテ期突入の慶次の周りには不穏な男たちがいっぱいいるので、有生にとってはある意味試練的な旅行です。
いつもクールな有生の嫉妬狂い、束縛と独占欲の圧……!!あぁ、たんのしいーー♪( ´▽`)
有生は基本的に慶次には塩対応っぽくしてるせいか、ここぞってところの甘やかしの高低差萌えがヤバい(〃∀〃) どこでもエッチせがむし、周りに誰がいても愛情表現すごいし、慶次にベタ惚れな有生を見るたびにフォッフォッフォッ…ニヤけ顔が止まりません。
嫉妬狂いしてる有生も、お仕置きハードモードエッチを迫る有生も、最後は敵から守る有生も全部が素晴らしい…!!恋人だけど、同じ討魔師として慶次にビシッと言う導き手のような関係も最高にそそられます。
そんな2人の恋愛模様を絶妙な解説と毒付いた軽快なコメント力でオチに誘う待ち針がこれまた光る存在感。丁度いいタイミングで現れては爪痕を残す発言で場を和ませる喋りはさすがです。
おしゃまで口達者な子狸の豊富な語彙力もこの作品の大事なスパイスで、昭和のネタから令和ネタまで扱う守備範囲の広いボキャブラリーと的確なツッコミは素晴らしい才能といえるでしょう。はーー最高( ´∀`)
井伊家との関わりもガッツリありましたが、最後のシリアスシーンを除けば基本的にコミカルテイストです。瑞人の井伊家次男に対する鬼畜さを目の当たりにして、めちゃくちゃ腹抱えて笑いました!!弍式家の三男はヤバい。クセもアク(悪)もキャラが濃すぎる^ ^;
毎度期待を超えて最高のエンターテイメントの世界を作り上げてくる夜光花先生の神筆にまたも酔いしれました。早くも10巻目をくれくれ乞食状態です(笑)
イラストも可愛いくてエロくて最高!…なのですが、
いつもはセルフレジなのに、有人レジで完全油断して、書店員さんにブックカバーサービスお願いしたら、見開いたすぐのイラストがエロすぎて非常に気まずい思いをしました( ;∀;)
皆さんも有人レジのブックカバーサービスにはお気をつけ下さいませ。
新しいタイプの"兄弟モノ"ですね。
正確には擬似兄弟ですが、ひょんなことから好きな人の"兄"になってしまった道下のドギマギ感と、"兄弟"だからこそ普通の恋愛に進めないジレンマが切なかったです。
加瀬は家族愛に、道下は恋人愛に。2人とも向かう対象は違うけど、愛に飢えている点では同族です。
お互いの存在が救いであり拠り所になっている彼らの関係は不思議な一体感があって、互いに求め合うものが同居の時間を経て次第にハマっていった印象。心にポッカリと空いていた穴が幸せで満たされていく彼らの生活は、記憶喪失だった加瀬の心だけじゃなく、道下の心も癒すことにも繋がりました。
一緒に同じ時間、同じ空間を共有し、同じものを見て同じものを食べる……そんなささやかな日常の共有が2人にとっての救済だったのは間違いなく。もちろん、それはお互いに好意を持ち合わせていたから成立したことですが。
兄と慕う割には兄に対する態度でもないし、道下の周囲への牽制と独占欲を見ても、加瀬は完全に弟になりきれてなかったですよね。弟化は建前で、根っこの部分での願望がダダ漏れなのは一目瞭然でした^ ^
加瀬の母親が毒親で最悪な関係なのは分かったし、トラウマの元凶なのは分かったけど、母親に褒められたい願望でウリまでやっていたその後どうやって這い出したのか、本当に母親との縁が切れてるのかなとか細かいところが気になってしまった。。。
話が重そうで重くなりきれてないせいか、サクッと読めてしまったのは少しもったいなかったかな。過去語りにもうちょいタメがあったらより感情移入できたかなと思いました。
同棲してからのストーリーは、ほのぼのホッコリ。こちらまで笑顔になる素敵エピソードに癒されました( ´∀`)
特に電子限定のおまけマンガはお気に入りです。ぐり(道下の飼い猫)の反応が面白すぎだし、バカップルのイチャイチャが最高でした!
続刊待ってました!待ちきれなくて単話追いもしてました^ ^
単話買いしていたときは思わなかったけど、一冊にまとまってみると話のテンポ感がすごくいいですね。サクサクとストーリーが進むので、モヤモヤ感情を引きずる余韻がありません。
それが良いところでもあれば、少し物足りないところで、イヤな感情がすぐに解決スッキリしますが、物語にじっくり浸る時間の余裕がないとも言えます。
これは好みの分かれどころかなと思います。私は気が短いたちなので、イヤな展開が早々に解決回収するのは有り難かったです( ´∀`)
椎奈が健気で頑張り屋さんなんでね、なるべくこの子には幸せを感じて欲しいなと思っています。ま、私がそう願わなくとも、東條がちゃんと溺愛でドロドロにコーティングしてくれるので心配不要でしたが(笑)
というのも、この2巻は椎奈にとって試練のターンが2つあって、お仕事パートと、恋愛パートでそれぞれモヤモヤ感情が湧き起こります。同僚のコンシェルジュからの嫌がらせと、東條の幼馴染2人のやらかし案件です。
その試練に椎奈はどう立ち回るのか、どう解決していくのか、東條との番関係はどんな様相を見せるのか…といったところに注目して読んで下さいね。
恋人編となった2巻は、あまいシーンがいっぱいで、東條と椎奈のあんなプレイやこんなプレイを堪能できるニンマリ巻でもあります^ ^
番になったのでパートナーではありますが、恋人期を楽しみたいという椎奈の気持ちを汲んで、一応恋人同士の関係ってことで2巻は進みます。
甘さは文句なし!エッチなシーンも盛りだくさんです。
色んなトラブルがあれども、この2人の仲は鉄壁で、危ないところは全くありません。さすがは独占欲の強いα……東條の嫉妬ムーブがキメキメで、椎奈に付けられた他のαの匂いにイラついて、結果椎奈を激しく抱く東條は最高でした(〃∀〃)
椎奈にとって苦しい状況であっても、椎奈にちゃんと寄り添い、椎奈を大事に想う番の東條の存在がすごく大きかったなと思いました。
東條がαの勘が働くのかいつも丁度いいところで助けてくれるんですよね。あんな綺麗な顔をして、椎奈をいつもグズトロに抱き潰す余裕のないギャップが大変によろしい(笑)エロみも濃厚でたっぷりと2人の愛に包まれました!
少しだけ気になったのは、意地悪コンシェルジュ女・馬淵。彼女の存在は、ホテルにとって損失でしかないと思います。性悪女のギャフンやザマァ展開が見たかったー!
お仕事BLとしての見せ場もあり、椎奈が少しずつ成長していく姿を見届けるのも楽しい作品でした。これからも続いていく2人の先の未来を想像しながら、彼らをずっと応援していきたいと思います。
『初恋王子』のスピンオフ・ライアン編。
えー!?子どもの頃の姿知ってるけど、こんなに美しく育ったとはビックリです。
良い子のライアンの恋を応援したい気持ちはあるけど、最初からずっとモヤモヤ…。
攻めのヒューバートって子どもいたのかー。…で、萌え度20%減
側室を2人娶る発言で、更に萌え度50%減
攻めに子どもがいようが、側室がいようが別に構いません。私がモヤつくのは、ライアンに恋してるくせに無自覚で地雷踏みまくってるからです。
結婚して子どもをもうけ、夫婦仲は最悪で離婚寸前。最初から義務的な子作り、むしろ妻がいるとライアンに会えないから別居になってラッキー。いや、ヒューバートが結婚すると知ったときのライアンの気持ちを思うと、コイツはよ…って感じだし、無自覚故にやたらとスキンシップとってくるしで、タチ悪い。
妻不在で、息子とライアンと自分しかいない離宮の居心地サイコーと思ってるヒューバートにイラつきました。政略結婚とはいえ、妻も可哀想だし、ライアンもいいように扱われてる感じがするし、ヒューバートの無自覚は罪深いです。
で、国王に側妃を娶れと言われて、ヤケになって良家の娘を2人娶るとな。
まだ自分の気持ちに無自覚なので、こんな暴言吐けるヒューバートに、更にイラっとしました。王子だから仕方ないけども、どこに萌えみを感じればいいのやらで、読むテンションがダダ下がりでした。
国王・アーネストはちゃっかり同性の伴侶とイチャラブしてるのに、ヒューバートに子供を作れという厚かましさにもモヤる。私ってこんなに性格悪かったっけ、と思うくらい色んなポイントにイライラしまくってて大変でした。ふぅ〜……
無自覚攻めにモヤりながらも、側妃候補の娘たちが襲われたりと、事が物騒な方向へと進みます。
元を辿れば、ヒューバートの無自覚な行動に端を発するんですよね、実は。首謀者が悪いんですけど、ヒューバートも無関係とは言えません。
ライアンへの恋を自覚していたら……とタラレバをこの期に及んで言うのはナンセンスかも知れないけど、ずっとストーリーが間違った分岐を進んでるようで、背中がかゆいんですよ。なんかスッキリしない。
で、思いが通じ合ったと思ったら、別れましょう発言。いい加減にしてくれ……
事情があるのは理解できなくもないけど、理解したくないわこんな気持ち。
最後は好きだからやっぱり離れるの無理!ってなって、最後まで振り回す王子サマに、もう私にはモヤる気力など残っておらず…。なんか、すごい色んな展開あって疲れました。
一応ハピエンで終わる物語ですが、こんなにモヤりまくっててハピエンなのかよく分かりません。
『初恋王子』シリーズのライアンが主人公のストーリーとあって、楽しみにしてましたが、正直ライアンをこんな男の元へやりたくない(笑)アーネストも相変わらずな感じで苦手。
そんなわけで評価は中立にしました。
キッカケとか経緯とか、半ば強引な展開であれよあれよと3人の同居が始まっていくテンポ感がものすごい。良い意味でリアル感は無いですが(笑)、3Pモノを溺愛たっぷりのハッピームーブで楽しく読めたという点では、私は評価したいです^ ^
ストーリー重視というよりは、セックスシーンがメインかなと思います。
ストーリーとしての見せ場は、最初はセックス込みの可愛い飼い犬・悠介を愛でてるだけの飼い主の2人が、悠介に恋愛感情を抱くようになり、攻め側同士で嫉妬と牽制をしていくところ。俺とアイツ、どっちを選ぶ?と迫るトコなんかもお約束展開で、複雑な三角関係が巻き起こります。
スパダリ2人にここまで言わせる元ヒモの悠介。彼のどこにそんな魅力が……?と納得するにはちょっと情報が少ない。もっと彼の魅力を引き出す時間とタメが必要だったかなと思いました。
少し抜けてておバカキャラだけど、素直だしいい子なんだろうというのは分かります。分かるけど、櫂斗とハルが好意を持つだけの理由としては薄く感じました。
スパダリ2人、こんなに惚れっぽくて大丈夫かなと思ったりもしましたが、2人の攻めからグズトロに求愛されている三角関係を楽しめたのは良かったです( ´∀`)
3人で、時に片方ずつとのセックスプレイは超濃厚、そしてボリューミー。ページをめくれども、終わる気配がないセックスシーンには圧倒されました。(人目がないところで読んで正解だった…笑)
描き込みすごいし、手書き文字も多い。作者さんの大変さが画面越しに伝わってきました。
ちょっと気になったのが、巻数。この作品、たまに単話読みしてるのですが、続きがあります。
今作の単行本の巻数表示がないのは何故なんだろう…?2巻からはタイトルが少し変わったりするのかな。
今後の動きを注視していきたいと思います^ ^
私、この作品は単話からずっと追ってて、この2人の恋をいつもハラハラドキドキしながら見守ってました。
単行本化したときは、描き下ろしが読みたくて発売日にソッコー買ったし、それくらい大好きな作品。なので、この小冊子の発売ニュースはめちゃくちゃ嬉しくて、やっぱり直ぐに買っちゃいました。
本編のようにハラハラを感じなくてもいい。とことん2人の甘さを感じるだけでいい。ただただ一臣と唯人のラブラブに浸るだけで良いって、こんなに幸せなんですね( ´∀`)
唯人のこと好きすぎな男・一臣の独占欲と嫉妬が最高!バブみのある一臣はなかなか新鮮でした。
小冊子でしかお目見えできない新たな一面にニヤニヤ止まらなかったです。
唯人がメイド服を着ている理由も分かったし、ちょっとした新発見な小冊子。最後まで楽しませてもらいました^ ^