よ……よすぎた。よすぎましたぁぁぁ……\(//∇//)\
1話目の陽汰の1人エッチのシーン、ギャップがやんばい。
保育士の仕事をしている陽汰がお世話をしているちっちゃい子どもたち。お目目がくりくりで可愛くて、天使たちがいっぱいいる〜♪とか思っていたら、その次の次のページにドびっくり。
天使たちの可愛いさに浸る間もなく、エロス神のドアップと、そこに畳み掛けるように現れた清廉潔白な保育士さんのあられもない痴態。脳内ドーパミンが大分泌フェスティバルでした!
えっちで可愛くってちっこくて一生懸命で、陽汰の魅力にメロメロになった一冊です。
ちょっと天然のところも、エッチなことに興味津々なところも推せるキャラで、控えめでありながら、推しに邪な目線を向ける人たちに怒りを見せる姿は凛としていてカッコ良かったです。
可愛くてエッチなだけじゃない陽汰の素敵さに、隣人の海江田がどんどん惹かれていくのも納得でした。
そんな海江田はというと、陽汰の推しAV俳優だったのですが、彼が時おり見せる何か思わしげな態度がめちゃくちゃ気になる。いや、気にさせてきます。
たまーに腹黒さを見せたり、陽汰のことをまるで前から知っていたかのような発言も出てくるので、この男……なにかあるな?というのがこの作品の見どころです。
ヤバい系の作品?……では全くないのでご安心してお読みくださいね^ ^
ヤバイどころか、彼らのどこまでも繋がり合う縁にとてつもなく感動至極でした。
陽汰のことをいつも気にかけている海江田の表向きの顔、裏の顔…彼の表情や態度・セリフから垣間見える陽汰への執着にぜひご注目いただきたい。陽汰が海江田と過ごす時間に溺れていくのは、何も陽汰がエッチなことが好きなだけではありません。
そこには陽汰がそうなるように誘導している海江田の思惑が含まれており、海江田がいかに陽汰に執着しているか、いかに陽汰を愛しているかといった海江田の愛の重さを強く実感できることでしょう。
第4話の終わりの「捕まえた」の海江田セリフが全てを物語っています。
このページを見た瞬間にはゾクゾクヒャッハーしました!!
設定や構成、キャラ、絵、エロ度やかわいさ、どれもが素晴らしかったです。伏線のあるストーリーや2人の運命力から終始目が離せませんでした。
エロ度は高いですが、エロ頼みのストーリーではなく、ストーリーの良さで魅せてくれる逸品作。ページを追うごとにどんどんワクワクしていく読み応えに気付いたらどっぷりハマっていました。
陽汰の推しポジを根こそぎ持っていく海江田との関係は、まさにベストカップル賞。ずっと甘い2人からは幸せな未来しか見えず、心が満たされていく読後感にいつまでも浸っています( ´▽`)
ひとことで言うとかわいい♪
高校の同級生設定を生かしたボーイズラブの可愛さが最大限に描かれている作品です。
幼馴染の同級生と再会したことをキッカケにボーイズラブが始まっていく2人の恋愛模様は、焦ったいのか進んでるのかよく分からない距離感のバクが非常に面白い。ヤンキーの凪が和真を前にすると、ヘニャッとなるギャップ……笑えます(笑)
まるで猛獣使いのような構図で、2人が幼少期にそうしていたように、高校生になってもまるで変わらない2人のイチャつきにはニンマリでした^ ^
2人の関係はノーマルモードでも甘いしイチャッてるし、くっつく未来しか見えません。腐の道に入りたてのビギナーさんでも分かりやすいBL感です。
リアルな世界であんな風にイチャつく高校生、いますかね?(笑)
フツーに学校内でギュッてしちゃうしさ、同じクラスの女子たちのニヤニヤと黄色い悲鳴が聞こえてきそうです( ̄∇ ̄)フフフ…
最初っからイチャイチャ気味な彼らですが、ただそれに終始してるだけの話では実はないんですよ。
何で凪がこうも和真を慕うのか。繰り返し回想されるの2人の幼少期にその答えがあります。
それを見ると和真が凪にとってどれだけ大切で大事な存在だったかが分かります。凪が和真をどれだけ心の拠り所にしていたかが分かります。
そして、凪が和真に惹かれていくのがどれだけ自然なことかも分かります。
同じ幼少期を過ごした第三の男・冴も登場し、ちょっとした三角関係が巻き起こっていきますが、和真ってつくづく人たらしだなぁ…としみじみ。小さな身体で大きな正義感を持つ和真に、同性ながらも恋しちゃうのも納得です。
まぁ…冴は少々ヤミー(闇・病み)な男だったけど、不器用なところが嫌いになれませんでした。凪のダチの宍倉に絡むエピソードにはめっちゃ笑いました。
可愛さ特化型の幼馴染再会ボウイズラブ、最高に楽しかったですヽ(´▽`)/
キス以上…それ以上のシーンも少なめではあったけど、ちゃんと恋人同士の甘さに浸ることができて大満足でした。
正義と悪の対立構造がここまで分かりやすいと、物語にグッと入り込めちゃいますね。
ストーリーは実に単純明快!
腐敗してしまった王国を、牢獄に追いやられた1人の王子と兵士見習い、そして身の回りの世話をする奴隷たちとで本来の国家のあるべき姿に取り戻していく王国再構築のストーリーとなっています。
中身だけを見ると、BLとは思えない読み応えです。
追いやられた者同士が数年の時を経て、国家最高権力者とその側近として国難に向けて取り組む奮闘劇が、かなりの面白さ。愚かな貴族たちの抵抗に遭いながらも着実に身分制度廃止に向けて動き出すユリウスは、王としての資質が抜群で、牢獄の中でコツコツと勉学に励んできた成果を発揮していく姿は、なるべくして王になった選ばれし者だと言わざるを得ません。
あの小さかった子どもがこんな風に立派な王になるなんて。ああ……めちゃくそ最高です。゚(゚´Д`゚)゚。
もちろん立派になったのはユリウスだけじゃなく、フェルノも腕を磨いて立派な騎士になりましたし、奴隷の子たちも側仕えとしていい働きをしてくれています。
逞しく成長したユリウスは、フェルノの背丈を追い越していつの間にやら立派な執着攻めへと華麗に転身(笑)基本的に忙しい2人ですが、2人だけのちょっとしたイチャつきの時間は、束の間の癒しのひとときです。
物語が物語なだけに、どうしても国家改革や貴族との対立についてのボリュームが多くなるけど、ちゃんとBLの存在感もハッキリと出してくるのでBL欲も十分に満たされました^ ^
これまで確立してきた身分制度を廃止することは、相当な苦労の道のりです。故に、物語も後半から終盤へと動いていくと、かなりシリアスなシーンも出てきます。
貴族という上流階級に守られ、のうのうと生きてきた私腹を肥やす面々には吐き気がしますが、じわじわと貴族たちを追い詰めていく大きな社会のうねりには、大・興・奮!華美な衣装を身に付け、国民から税を過剰に搾取し、奴隷をモノのように扱う貴族たちの没落はスカッとしますよ。
貴族たち保守派とユリウスたち改革派との戦いは、息をつかせぬ展開のオンパレードでしたが、あっちもこっちも見どころいっぱいの大決戦はクライマックスに相応しい盛り上がりでした。
ユリウスとフェルノの甘い恋愛を思う存分楽しめるのは全てに決着がついてから。あああ…待ちかねましたともさ(//∇//)!ようやく拝めた最高の景色でした。
この作品は主人公2人だけでなく、脇を固めるキャラクターたちも個性ある面々が多く、彼ら1人1人の動きからも目が離せなかったです。
隣国の王の圧はすごいし、奴隷出身の側近2人も面白い。フェルノの師匠も実はすごくいい人でしたし、キャラクターあっての物語だったと思います。
また読み返したくなる面白さでした。読後感、満足度、ともに素晴らしかったです。
なかなか告白してこない親友に焦れたりとか、ちょっと意地を言って最後に困らせちゃうとことか、ほんの些細な親友同士のやりとりなんだけど、普通の日常の世界線にいそうな2人の空気感がめちゃくちゃ好き。
好きな親友から意地悪を言われて涙をホロッとさせるシーンなんかね、結構感情移入しちゃったくらいです。いや、あんな風に冷たく言われたらそりゃ泣くって。
しかも、好きというのもバレていて思考回路が定まっていない中で、畳み掛けるように突き放すように言われちゃったら尚更です。
圭悟も圭悟で、なおの口から何がなんでも言わそう言わそうとする腹黒さ。絶対ドS確定(笑)
ずっとなおの告白を待ってたんだろうな……自分も好きだよって言いたいけど、好きになったのはなおが先なんだから絶対あっちから告白させたいって思ってて、今の間際にまで何も言ってこなくて、それで焦れて怒った、と。そんな筋書きでしょうか。
背景は詳しくは分からないけど、こういう変な意地を張る圭悟の気持ちも分からなくないかな。めっちゃドキドキしました。
この部分の1話は、読み切りだったとのこと。
そのあとの2話からは付き合ってからのお話になっていて、遠距離恋愛で愛を深める圭悟となおの姿や、不安感からケンカしてすれ違う2人の姿だったりが描かれています。遠距離恋愛の良いところ、悪いところ、周りにカミングアウトするか、しないか……色んな角度から2人の恋愛を見届けていくことにハラハラとドキドキでした。
ストーリー的には特別大きな出来事というよりは、遠距離恋愛カップルなら起こりえそうな内容で、ありがちな恋人同士のやりとりなんだけど、日常の現実に即しているせいか身近に感じるリアルさにグッと引き込まれます。
元々親友同士で、そのポジションだったら圭悟もうまくケンカの処理ができたんだろうけど、恋愛となるとそう簡単にはいかないナイーブな問題を孕んでいますし、その辺りの難しさが露呈していてつい読み入ってしまいました。
圭悟がまさかの涙……こちらまでもらい泣きです。
1話ではなおが泣いていて、最終話では圭悟が泣いていて、男の人は滅多に流さない涙のシーンだからこそ(元フィギュアスケート選手の織田信成みたいな人もいるにはいるけど…)、好きな人のために流す涙にはとてもアツいものを感じました。
親友歴十数年の彼らも、恋人歴は数ヶ月のまだまだ初心者みたいなもん。これから先また色々とすれ違うこともあるだろうけど、きっと大丈夫だと思える2人です^ ^
加藤くんも素敵な良いキャラでした。
もし彼のストーリーがスピンオフで出るならぜひ読みたいです!
始まりから謎解き物語のように進むストーリーに、クエスチョンマークがてんこ盛り。どんな風に進む話なのかも全く見当もつきません。
タイトルも全然ヒントにもなっていない、物語の道すじもイメージできない、物語の終盤近くに差し掛かってようやく…といった感じです。
謎が謎を呼ぶって言うんですかね、分からないことが更に分からなくなってドン詰まっていくストーリーに少し戸惑いました。
読んでいると、主人公・ユハニに何かがあるんだなというのだけは分かります。でもその"何か"の部分は、終盤に差し掛かるまでシークレット状態です。唯一のヒントと言えば、ユハニの姿が大人びて劇的に変わっていくことですが、でもただそれだけで、話の全貌がずっと見えてこないことにソワソワでした。
何かを知ってる魔法使いのアウリスの含みのある言い方がすっごい気になって仕方ないんですよね。
ユハニに関連があることなのに、ユハニ当人にも言わず、"私はそれを知ってますが裏で色々と手を回してるので、しばしお待ちを"という雰囲気がすんごく漂ってくる(笑)ユハニがアウリスの手の中で転がされてるような感じも意味深で、早く明らかにしてよーと悶々するだけの読者タイムが妙に疲れました…( ̄▽ ̄;)
アウリスがユハニに何かを隠して、意図してあちこちにお使いに出させるんですけど、いつもそんなことしなかったのに何故突然1人で使いに遣るんだろうとか、やたらとユハニが大人になることを気にかけていたりとか、時期がきただの、今の生活が終わるだの、変化がどうのこうのとブツブツ言ったり、アウリス一体何なんだ?!∑(゚Д゚)という感じです。
その反面、ユハニは素直な感情をぶつけてくれるので、健気な彼の恋する気持ちは応援したくなるほど可愛い。秘密主義のアウリスと素直なユハニは、2人足してちょうどいい感じです^ ^
静かに淡々と想いを伝えるアウリスには少々物足りなさを感じた一幕もありましたが、ベッド上では意外にも積極的で、あまり表情には出さないアウリスの欲望が昂る瞬間は彼のホンネが垣間見えた気がして、最後の最後でヒャッホウ♪でした。
ユハニの秘密に関しては、アウリスがユハニを引き取った背景含め複雑めな感じなので実際に読んでご確認下さいね。
色々と大ドンデン返しな真実も露わになっていくクライマックスは、謎解きの答え合わせのターン。私の予想していた答えはカスリもしませんでしたが(笑)、ずっと謎が渦巻いていたモヤモヤ感がスッキリと晴れていく回収劇には大満足でした。
気分が落ち気味なときに読むお話じゃないかも。。。
一応ハピエンに着地しますが、宗教における異端審問や拷問官の仕事がストーリーの主軸となっているので、そういう系のシーン……痛々しい拷問や不当な罪着せ、不条理な審問に冤罪による処刑の裁決……が、めっちゃ出てきます。
生々しい拷問シーンに耐性がある方はぜひ、とオススメしますが、全く罪のない人たちを粛々と罰する異常な光景を見るのがツラい方には少し勇気がいる作品だと思います。
疑義をかけられた人たちを罰する異端審問所が物語の舞台。
ピンとこない方は、中世〜近世にかけてヨーロッパで広まっていた"魔女狩り"と聞けば、高校の世界史で確かそんなの勉強したな、くらいは思い出せるはず。現存する明確な地域には言及されていませんが、舞台や世界観はその頃の欧州がモデルといった感じです。
宗教こそが、神こそが全てだと信じられている世界で、拷問官に就く青年が置かれた立場が非常にツラい。疑いをかけられた人たちを拷問にかけることもそうだけど、自身も父親から苛烈な虐待を受けてきた幼少期、父親が亡くなったとてそのしがらみから離れられず、自分で自分を痛めつける自傷行為に囚われているアーロンの身の上が、ああ…読んでいて泣けます。
聖職者ではあるけど、ケガレた存在として人々から敬遠されている存在の拷問官は、当然ながらぼっちです。ただのぼっちなら良いですが、忌み嫌われている上、差別的な扱いをされていることが実は一番の精神的なダメージじゃないかと見えてしまいます。
疑わしきは罰するという現代では考えられない審議や処刑が横行してる中、拷問として従事するアーロンの心の闇はなかなかに深い。父親からの虐待や敬虔な信条主義を叩き込まれた彼は、この社会全体から追い込まれていると言っても過言ではありません。
そんな中、異教徒風の男・クレトと出会い、アーロンの中で何かが変わっていきます。
この変化というのは、クレトと共に生活しているたった数日のことの出来事だけど、アーロンにとっては大きな事件に等しいです。アーロンが何年も支配されてきた精神支配から解放の手助けをしていくクレトのやり方は、結構荒々しいですが、これにはちゃんと意味があってのこと。しかもクレトの身の上には秘密があり、アーロンとの出会いは実は偶然の出来事ではなかった背景描写に、思わずおお…!!となりました。
クレトとの出会いにより、身も心も救われていくストーリーはもちろん喜ばしいですが、拷問官という仕事がねー……その喜びに浸りたくても、痛々しいシーンによってかき消されてしまうので心情的にはあまり楽しい気持ちで読めなかったです。
こういう世界観だから、って言われてしまうと仕方ないですが、読む前に痛いシーンが結構あるということを知ってたら、自分の中で読むのを控える選択肢もあったかなと思いました。
拷問シーンが得意な人、得意じゃない人、、、いると思います。私はあまり得意じゃない。あくまでも恋愛とは別観点だとしても、やっぱり拷問シーンもこの作品の大事な構成要素ですし、無視できません。
なので、作品評価は萌1としましたが、物語背景が得意じゃない私の評価として参考にしてくれたら有り難いです。
義父攻めによる独占欲、囲い込み欲、溺愛欲。。。
トンッッッッデモなく楽しめました!! 余韻がすごいです。
国一番の騎士で、家柄もすこぶる良く、顔も性格もいいスパダリがですよ、引き取って育てることになった養い子をモーレツに溺愛するようになって、執着とも独占欲とも言える感情を剥き出しにしてくる姿に、ヒャッホウが止まりません♪
ジョナスが実は、ウィリアムの亡くなった元恋人の転生者ときいて、悲しい系寄りになっちゃうのかなと思ったけど全然です。BLに関して言えばラブコメといって良いくらい笑わせてもらいました。(特にウィリアムに 笑笑笑)
しかしながら。転生してきた元恋人と再び始まるロマンスにはドラマックでワクワクする側面もあれば、不遇の死を遂げたという点では悲しい側面もあるストーリーとなっています。
BLパートと事件パートで構成されているため、緊張と緩和の中で展開していく物語に引き込まれていくと同時に、亡くなった元恋人・ダニエルの存在を感じながら義父に恋をしていくジョナスの感情には切なくなってしまうことも。。。
ダニエルはジョナスであって、でもジョナスではない。そんなジレンマを抱えながら恋心を隠すジョナスが健気で堪りませんでした。
そんなジョナスの恋感情とは別に、ウィリアムはどうでしょうか(笑)
こっちは、まーー溺愛執着モンスター化してるので、この2人の恋愛温度差は見ていて飽きることがなかったです。
軽快に進むストーリーに加え、ウィリアムの執着心が2人のBL展開を何重にも面白くしていくのですが、とにかくこの男のジョナス愛は読んでるこちらがムズムズしちゃうほどの愛しようで、日に日に美しくなっていくジョナスへ向ける感情が明らかに義父ポジのものではないことに注目いただきたいです^ ^
元々、ウィリアムを義父と扱うには若すぎる年齢なので、あまりしっくりはきませんが、本人は義父という立場をジョナスに一番近い関係としてアピールするために都合良く利用している節があるんですよね。聡明で美しく成長するジョナスをハイエナたちから守るように常に目を光らせてるウィリアムの行動は、誰が見ても親が子にする対応ではないのは明らか。義父感情から徐々にシフトしてゆく恋愛感情から目が離せませんでした。
有り難いことに、ウィリアムとジョナスの両視点で構成されている作品なので、ウィリアムの感情変化の激しい心理描写は彼の視点ターンでたっぶと楽しめます。
結構この男アホだな……とツッコミたくなるようなウィリアムの言動や(笑)、そんなウィリアムを冷ややかに注意・叱責する執事や部下との掛け合いもこの作品の推しポイントです。
それに、ダニエルの死の真相を追求していく事件解決へのエンドも見応え十分で、国家反逆の陰謀に巻き込まれて亡くなったダニエルの無念をウィリアムとジョナスとで解決していくストーリーも最高に面白かったです。
皆に愛されるジョナスの健気な可愛さと、ジョナスしか目に入らないウィリアム、それを温かく見守る周囲の人たち、素晴らしい読後感でした。
ジョナスが就職してからのお話もできることなら読みたいなぁ。まだまだ読み足りません。
読み終えてもなお、まだこの2人のストーリーに飢えている私の興奮はしばらく続きそうです^ ^
利人のお父さん、すごくいいキャラしてる!
えーーえぇー…なんか色々とビックリでした。もちろんいい意味で^ ^
『blanc #2』で、お母さんが亡くなったときに光を恋人だと告げたことで大喧嘩したあのお父さんで合ってますよね…?何だか人が変わったように丸くなっちゃって、素敵なイケオジ&素敵上司ではないですかぁぁぁ〜〜
そういえば、『blanc #2』の最後では、ちゃんと2人を祝福してくれたんだった。あのときの利人父の背中を見て涙が滝のように溢れた出たのを思い出しました。
そのときの利人父の姿からしても、今作のスピンオフはその続きとしてすごくしっくりときました。
利人たちの結婚を機に、LGBTが身近なトピックになったぶん、性の多様性について柔軟な理解を示すようになった父の置かれた状況がストーリーによく馴染んでいます。
ノンデリな部下の心無い言葉にビシッと言ってやったときの利人父、めちゃくちゃカッコ良かったです。部下への叱責は、昔の自分もゲイに対して同じように偏見を持っていたり、利人と光に酷い言葉をかけていたことから、過去の自分への戒めとして何か思うところがあったのかなって感じました。
いや、利人のお父さん、見た目はガチガチの昭和の親父ビジュですが、元々海外で仕事をしていたこともあってか、見た目よりかはかなり柔軟な対応をしてくれるシゴデキリーマンなんですよ。顔は怖い系だけど(笑)、性格はなかなかユーモアあるし、面白い。本人は面白くしようとしてないけど、彼の一挙手一投足から目が離せなくって魅了されっぱなしでした。
そんな利人父(以下佐条とします)のことが気になって仕方ない部下の夏目。表紙の色素薄めなイケメンがそうです。
夏目がカミングアウトしたことにより付き合いが深くなっていく上司と部下のやりとりには、ホンワカしたりヒリついたりするシーンもあって、佐条の色んな顔をたくさん垣間見ることができて、なんかもう…新たな発見ばかりでワクワクが止まりません♪
夏目がカミングアウトしてるからってのもあると思いますが、性指向についてオープンに話を交わしたり、夏目のプライベートな付き合いについて心配したりと、2人の距離がどんどん近くなっていくことへの期待感がどんどん増していく上巻ターン。佐条に振り回される夏目、可愛いです^ ^
読み終わった瞬間から下巻がソッコー読みたくなるムズムズソワソワにぜひ耐えるべし。1ヶ月後の発売には合掌でした。
佐条と夏目のレンアイ的な動きに注目しつつ、上巻終わりの一件がどう片付くのか見ものです。来月発売の下巻を心待ちにしながら、この1ヶ月を楽しみに過ごすことにします♪
恋することを知らないキューピッドのドジから始まるとても可愛らしいお話で、終始楽しく読ませて貰いました。
恋愛成就の金の矢を、間違って同僚・上条のハートにブスッとな(笑笑笑)
このしくじりにより、上条がキューピッドの聖川に恋愛モーションをかけていく甘くてキュートなラブコメが開幕しました♪( ´▽`)
面白いのは、キューピッドの聖川。
キューピッド歴うん百年の、おそらくキューピッド界ではそこそこのベテランでしょう。そんな彼は、な…なんと。恋をまともにしたことも、恋愛経験も全くないスキル値の持ち主だったという驚きの事実が判明します。
恋愛のなんたるかを分からないのに、人の恋を応援する立場とはこれいかに。キューピッド界の人事権者はどういう意図で聖川をキューピッドに任命したのかは分かりませんが、恋も恋愛もしたことのないウブなキューピッドが、うん百年もの間、第一線で頑張ってきたことのギャップが非常にオモローでした。
そして、上条に惚れられてしまった聖川は、上条に恋人ごっこを提案されて了承することに。かくして、ベテランキューピッドの恋愛成長と奮闘の物語が始まっていくのです。
これまで何百組ものカップルを成就させてきたであろうキューピッドも、自分事となるとドキドキしまくりで、そんな初々しい反応がとても可愛い恋人ごっこをお楽しみ頂けます。
これまで聖川は、自身の金の矢を放ってそこでカップルを成立させるまでが仕事だったはず。でも、人と人が恋をして恋愛をしてカップルになっていく背景には、デートして、触れ合って、この人のこんなところが素敵だなとか、もっと一緒にいたいなとか、たくさんドキドキして意識して……と、色んな過程や色んな感情が入っていることを知らなかったと思います。
素敵なカップルを成立させる仕事は素晴らしいけど、その裏には言葉で説明できないほどの幸せな感情で包まれていることを身をもって知ることができたのは、今後のキューピッド活動にも何か良い影響を与えそうですね^ ^
誰かを愛する想いも、心が満たされる肌の温もりも、何も知らないゼロのところから知っていくキューピッドの恋は、キューンとなったり切なくなったりの見どころたっぷりでした。自分の中に芽生えていく感情に不器用ながらに向き合っていくひたむきさもすこぶる良かったです。
意外にもエッチめなシーンも多く、ウブなのにエロいっちゅうまた別のギャップにも爆萌えでした。
とてもお似合いの2人なので、あの日矢を間違って刺したのはあながち間違ってなかったかもしれません(笑)なるべくしてなった結果だと誰もが納得の素敵エンディングでした。
帯に「殺しちゃうかも」や「共依存BL」のワードが連なっていたので、ダークっ気がある作品なのかなと思ったけど、全然物騒な感じではなかったです。
コミカルなやりとりもちょいちょい見られ、オンモードとオフモードの緩急がうまくついていたおかげか、最後まで面白く読むことができました^ ^
この作品のキーワードは、「存在価値」。
相手は自分のことをどれだけ必要としているのか、そして自分は相手をどれだけ求めているのか。自分の存在する理由を自分にも相手にも求めていく尭良の感情が歪んだ執着心を生んでいていて、ちょいコワなんですよねー……( ̄▽ ̄;)
"共依存"が謳われているけど、私にはあまりそうは見えせんでした。司が極度の不幸体質で、超幸福体質の尭良といることで司の不幸現象が緩和するから…ってことなんでしょうけど、司は別にそこまで自分の不幸体質を悲観してないし、ケガが減ることも有り難がってもいない。尭良だけが、"オレがいないとお前はだめなんだろう?"と、ドヤァしてる感じなので、共依存とカテるには攻め側の感情移入が強すぎてちょっと違うかなと思いました。
この感情のベースにあるものが何であるかを気付かない尭良が司を振り回しているようにも見え、結局尭良の心の闇に付き合わされているだけな気がしなくもないです。
"オレがいないとお前はだめなんだろう?"じゃなくて、お前が司がいないとダメなんじゃん、なんですよ。……つまり、好き感情の裏返しです。
俳優やってて、人当たりも良くて、これまでラッキーばかりの人生を歩んできた陽の男が、自分の存在価値を求めて彷徨ってるわけです。
ね、ヤミー(闇・病み)でしょ?
司は尭良を好きだから尭良と一緒にいるのに、尭良の方はあくまでも一緒にいる意味を司に委ねてるところが不器用だなーともうそれだけ。時おりドス黒い感情剥き出しにしないで、素直に自分の中にある好きの気持ちにはよ向き合いなさいよって感じでした(笑)
素敵なオネエ様や、893の取り立てお兄さん、美人占い師といった個性豊かな脇キャラたちに温かく見守られながら、あるべき場所に自分たちの感情を落ち着かせていくことがてきて安堵の思いでいっぱいでした。
絵がめっちゃキレイで、2人ともあんまタッパが変わらない筋肉美が何とも麗しや^ ^ 甘いシーンもたっぷりで素敵な読後感でした。
私の視界はすでにヤクザの兄貴のスピンオフにロックオン。続編ぜひともお待ちしております♪