キスから始まる恋心に翻弄されていく2人がおバカ可愛いくて、親友同居人カップルのジレモダ恋愛模様が楽しいお話です^ ^
童貞同士恋愛経験ゼロ同士、彼女欲しいエッチしたい気持ちが前のめりな男子大学生の気持ちの揺れ動きが見どころとなっているラブコメ作。あんなに"可愛い彼女欲しい!""早く童貞捨てたい!"と息巻いていた2人の気持ちが思わぬ方向へと転がっていくストーリーから目が離せませんでした。
ずっと親友のような近い距離にいた陽向と隼人の関係に変化を与えたのが王様ゲーム内でのキス。皆に煽られて挑んだお遊び的なキスが、まさか恋の芽生えに繋がるキスになろうとは……。
2人でしたキスがトリガーとなり、今まで抱くことのなかった親友への恋心に戸惑い、悩み、振り回されていきながらも、自分自身の気持ちと向き合っていくそれぞれの交錯する思いに注目です。軽く周りも巻き込み、時には嫉妬や誤解もしながら好きの感情を高め合っていくのがこの作品の面白さでしょう。
どタイプの女子から誘われた念願の大チャンスを断ってしまったことが、気持ちは既に友だちのアイツに向いてしまっていることの証明になったシーンにはグッときました。ちゃんと心と身体が胸の中にいる友人に反応してる誠実さが素敵だなと思いましたし、なんだかんだと言いながらもちゃんと答えが出てるんですよね。
今思えば、彼女欲しいエッチしたいの叫びも本心からじゃなくただのノリで言い合ってるみたいなところもあったんじゃないかなと思う。ずっと存在していた気持ちがひっそりとあったから、ここまで2人とも童貞だったのではと感じるところもありました。
元々がノンケの友人同士だし、どうなること思ったけど全くの杞憂でした。描き下ろしが最高ON最高!2人のベッドシーンの甘さは格別でした♪
嬉しいことに2人は同居中ですし、いつでもイチャつける好環境に甘えながらたくさんの愛を育んでいって欲しいなと思います。
親友から恋人へと変わりゆく2人の恋愛をたっぷりと堪能して下さいね^ ^
トンデモない乱交パーティーに巻き込まれてしまい、それだけで心臓に悪い状況なのに、北白河が予想以上に頭イカレてて気持ち悪いのが更にワをかけて最低最悪なシチュエーションでした。モブもちょいちょい絡んでくるし、はぁ〜…シンドかった。゚(゚´Д`゚)゚。
今回のターンには大きな展開が2つあって、北白河へのギャフンと、2人の恋愛の進みの部分です。特に後者は、やっとここまできてくれたかと安堵しました。
元はと言えば、鴫原が陸と付き合ってるのに誘われたら誰とでも寝るようなゲスな行動をしていたせいなわけで、自分のやったことの後始末がここにきてようやく報われたといった感じです。
鴫原がどうこうというより、陸の中に燻っていた鴫原への想いに助けられたところが大きいかな。普通なら、誰とでも寝るような彼氏なんてお断り案件なんですが(しかも悪びれない)、鴫原の粘着質な執着攻撃を受けても突き放しきれない陸の内面を見抜いたサイコパス男の執念は賞賛に値します。
鴫原が「悪かった。ゴメン」で片付く問題だったと思うのに、ここまでになってしまったことを次への教訓に繋げて欲しいです。
生まれ変わった鴫原ならもうバカなことはしないと期待して、これからは陸の気持ちにちゃんと寄り添ってくれることを願います。
それにしても。
北白河の罠にかかってピンチの中、アブノーマルな状況で陸からの嫉妬を受けて密やかに悦に浸る鴫原の姿はやっぱ並の神経してませんね(笑)こんな男に捕まってしまって陸は大変だと思うけど、鴫原のことを完全に拒絶しきれなかった陸も大概のメンタル強者。
ダークな背景を背負うカップル2人の恋愛模様に翻弄され続けてきましたが、その暗さが2人の魅力を増幅させていく萌え感は他にはない唯一無二だと言えるでしょう^ ^
次が最終巻とのことですが、もう既に頭の中は5巻の妄想で頭の中がいっぱいになっています。どんな2人に会えるのか楽しみです。
うっっっっわ!!(´⊙∀⊙`)
シベリアンハスキーがめちゃかわゆい。
表情が豊かで、愛くるしい仕草にホッコリとなってしまうシベリアンハスキーのビジュアルは天下一品のメロさです。人化するときはキリッとした男前に、犬化するときはモフッとブリチーにと、犬化と人化を繰り返す穣司の変化描写もこの作品の楽しさでした。
ずつうやく先生のキレイな作画がとてもよく映えていて、まずそこでもう満点^ ^
キャラクターの魅力と、ファンタジーなワクワク感、ちょっとエッチなラブコメエッセンスも合わさって、モフモフを楽しみながら恋愛の行方を見届けました。
穣司の塁への募る想いが健気で一生懸命で、いじらしくも可愛い姿はつい応援したくなっちゃいますね!塁の言葉1つ、態度1つでくるくる変わる穣司の感情表現の豊かなところは、ワンコ攻めそのものでした。
穣司は昔に塁と関わりがあったときから想いを抱いている執着攻めでもありますが、下心いっぱいなアプローチをかけていても、犬化したときの可愛さのおかげで「終着攻め」の要素がかなりマイルドに仕上がっているのは穣司の持ち味でしょう( ´∀`)
最初は穣司のパートナーのお願いを拒否していた塁だけど、何だかんだ動物好きの塁にとってみたら最高の彼氏なのでは??いつでもモフらせてくれるし、冬場は添い寝だけで温かそう。
穣司といると変な虫も寄りつかないだろうし、他のワンコたちとの通訳もしてくれるし(あと実家も太い)、書いてて穣司の良さがボロボロ出てきます。何気に最強スペック男子だけど、あまりそういう感じに見えない控えめさも素敵だなと思いました。
2人の幸せ溢れる温かい景色は、満足度の高い読後感です♪
笑いあり切なさあり、エロさあり、モフモフありの、ファンタジーの良さをギュッと濃縮した再会から始まるストーリーの楽しさに虜になった一冊でした。
前作のときはミツ視点のお話で、不安定な心情が心許ない感じだったけど、今作のextra Editionは、気持ちが良いくらいの視界良好です。恋人同士のあまあまラブラブを存分に見せつけてくれて、自然と目尻が下がりました^ ^
何と言っても楽しいのが、ナナ視点!
可愛い恋人にデレるナナの心中を掘り下げてくれて、ありがとうございます♪( ´▽`)
嫉妬シーンはあれども、不穏な嫉妬では全くないのでご安心を。
ナナがミツをどれだけ好きかをアピールしてるような可愛いレベルの嫉妬心なので、イチャラブの一部くらいに思っててOKです。ナナのミツ大好きは揺るぎないですね、"不安"の2文字が頭をよぎることなく最後まで安心して読むことができました。
髪が伸び、一見すると女子っぽく見えてしまうミツのビジュアルは可愛らしいものでしたが、わたし個人の好みで言うと前の方が良かったかな。女子感ない方がBL読んでるぞ、って感じがするので。
ナナと恋人同士になることが出来て、私生活充実してますよオーラがハンパないミツの余裕ある雰囲気もまた後日談ストーリーの良き安心材料です。ナナへの愛情を素直にぶつけ、そしてナナからの重い愛を受け止めるミツの姿からは、甘えや信頼が溢れており、2人のいい交際状況が垣間見えました。
この1話だけでもストーリーが完結しきっていて、番外編のような甘めの読み心地がとっても楽しかったです。
単話完結…?ではないですよね、多分。連載ものだと期待して、ナナとミツのこれからの物語を期待しています^ ^
タイトルのごとく、ふんわりと温かくなるようなお話に癒されました〜( ´∀`)
素敵なストーリーに花を添える木下先生のイラストがこれまたよろしくて、「花降る町の新婚さん」のイメージそのまんまで、作品の世界に没入でした。
同級生同士で結婚する設定なので、同性婚が許容されている世界観なのかと思ったら、リアルな現実的世界と同じく認められてはいない世界観です。(パートナーシップくらいはあるのかも?)
犬猿同士にある家業を改善させるため、昔ながらの老舗旅館の家の子と振興ホテルの家の子とが結婚するお話となっていて、本来なら娘と息子同士をお見合いさせて姻戚関係になろうとする親たちの目論見があったのですが、それを反故にさせ、息子同士で結婚しちゃうという、予想外の展開から始まる新婚生活開幕が楽しいストーリーでした^ ^
温泉町の更なる活性化を促すために"新婚さんごっこ"を打ち出すことになった瑛人と昴流でしたが、どうやら瑛人の方は別の感情で昴流を意識していたようで、2人の新婚さんごっこがいつしか"ごっこ"ではなくなっていく関係変化は非常に読み応えがありました。
本気なのか冗談なのか分かりかねている昴流の戸惑いと、瑛人の本気がうまく噛み合わずすれ違ったり誤解を生むシーンにはちょっぴり切なくなってしまうことも。仮初が本物にのパターンにはあるあるの展開ですが、この2人が良いのはわだかまった気持ちをそのまま置き去りにしないで、ちゃんと話し合って解決することです。
このテの話の場合、大抵は受け側の方がウジッたり、引いたりすることも多いんですが、昴流はそうじゃなかった。むしろ、自分から瑛人の本心をちゃんと理解しようと前向きに考えて行動してるところは好感度大でした!♪( ´▽`)
老舗旅館とホテルの御曹司の長男同士が結婚となったら、何をばかなことをと親や周囲から大反対されそうなものの、親からの反対は最初の方だけで、あとは皆好意的に受け止めてくれる懐の広さも良い読後感に繋がりました。
この温泉町が活気付くようなアイデアを出しながら地域貢献していくところも、2人が町の人たちにすんなりと受け入れられている理由でしょう。古くさい派閥の対立をなくし、町が一丸となって盛り立てていくキッカケ作りとなった2人の結婚が、瑛人と昴流の関係だけでなく皆を幸せにしていくところが素晴らしいなと思いました。
誰も嫌な思いをする人がいないのもGOOD!強いて言えば、瑛人が嫉妬しまくることくらいでしょうか(笑)
ようやく片想いが実り、昴流が自分だけの奥さんになった瑛人の嬉しさが微笑ましい独占欲からたくさん伝わってきました。
2人がおんなじくらいの好きになっていくラブラブっぷりにたくさんの幸せをもらった作品です。素敵な町と素敵な人たちに囲まれながらたくさんの愛を育んで欲しいなと思いました^ ^
短いお話の中にも、真剣に仕事に取り組むシーンや仕事へのリスペクトの思いが込められているシーンが盛り込まれていて、BLだけでなく2人の背景にもしっかりアプローチしていたところの読み応えは抜群でした。
通常の小説のボリュームよりは少なめですが、そのぶん読みやすい仕上がりになっています。普段小説を読まないけど小説に興味を持っている方や、小説初心者さんの入り口的な作品としてもぜひオススメしたい作品です^ ^
中身も複雑じゃないのが良いですね。登場人物たちの立ち回りやストーリー構成もスッキリと分かりやすく、2人が惹かれ合っていく経過に共感が持てるのもこの作品の推しポイントです。
甲斐はノンケですが、紘もおそらくノンケかと思われます。まぁでも、紘の方は見た目が美人さんでも中身は漢気溢れるキャラで、男らしい男に憧れを抱きやすい一面もあることを考えると、男の人を好きなる素養があってもおかしくはなさそうですが。
そんな2人が仕事を通して意識し、惹かれ合っていくストーリーとなっており、同業者だからこそ見えてくる意外な一面からの恋心の芽生えにはキュンときます。
甲斐は軟派なチャライケメン。紘はそんな甲斐にツンな態度をとるガテン系の硬派美人。真逆なキャラクター性もまた2人の恋愛の見どころとなっているので、2人がどう想いを通わせていくのか目が離せませんでした。
甲斐は軟派男だけど、恋愛にこれまで本気になったことがありません。モテる男だけど、恋人に執着できずに長続きしない恋愛ばかりしてるようなヤツです。
そんな甲斐が、紘だけはどうしても気になってしまって仕方ないところに萌えゴコロがくすぐられました^ ^
来るもの拒まず、去る者追わずの恋愛観を持つ攻めが、自分が追う側になる"コレマデトチガウ感"が、わたし大好きなんです…!!(//∇//)
気持ちが強すぎてやらかしちゃったりもするけど、紘に誤解を与えちゃったりもするけど、甲斐の焦りや落ち込みは紘への本気度が伝わってきて良かったです。
エッチへの雪崩れこみは少し急すぎたかなと思ったので、その部分だけマイナス1しました。
ページ数的な事情があったのかも知れませんが、告白からそのままGO…というのは、事前準備的なものも、男同士の知識的なものも、全部すっ飛ばして成功を収めるなんていくら何でも上手くいきすぎかな、と。
とはいえ、両視点の良さもあり、全体的には満足度の高い作品でした。
仕事も恋愛も収まるところに収まってくれて、心地よい読後感でいっぱいです。
メンヘラ受けのダークテイストなストーリーかと思ったら、ガッツリコミカル要素も入ってて、意外と重たい話に振り切ってなくてひとまずホッ…( ´∀`)
自傷行為はあれども暴力描写はなく、律と瑠衣のお話よりかはあまりメンタル削られずに読めました。
『GOOD BOY中毒~再燃~』の最後の方に、大雅と皐月のベッドシーンがちょろっと出てきていたので、一体どんなシチュよ?と気になってましたが、あれは接客プレイ中だったということでしょうか。それともプライベートでの行為中だったのか…。
いずれにせよ、あのちょっとのコマ数でも大雅と皐月の関係が気になって仕方なかったので、このスピンオフは嬉しい続編でした^ ^
陽キャとメンヘラのカップルだけど、大雅の強烈なファンである皐月のメンタルがヤバいヤバい。推しとの触れ合いには、テンション高めの従順ワンコっぽいのに、嫉妬スイッチ入ったら、めちゃくちゃ怖ぇぇぇぇ……((((;゚Д゚)))))))
すんごい感情背負ってるなぁと、ドス黒い終着心を剥き出しにする皐月の別の一面にどビックリでした。
皐月視点で見ちゃうと、どうしてもガチ恋の切なさが痛々しく映ります。所詮、キャストと客の関係の範囲内でしか会えず、大雅が自分に向けている甘さが他の人にも向けられているんじゃないかと思ってしまう皐月の心の中はハリケーン級の大荒れです。
一方通行的に見えてしまう皐月の想いですが、大雅の心中やいかに。
皐月の苦しい感情の裏で、大雅の皐月に対する気持ちにも変化が出てきていることにも注目しながら、2人が今後どうなっていくのかしっかり見届けていきたいなと思います。
付き合ってからどんどん好きになっていく2人の想いに萌えられずにはいられません…!!( ´∀`)
165の彼の方は、小柄だけと器も度量も彼氏力も大きいナイスガイ!
おっとりとしているようで、キメるところはキメるカッコ良さが誠の魅力です。
185の彼・聖の方は、見た目はガッシリと男らしいけど、誠への好きが止まらずキュンキュンしまくってる姿は恋する乙女のように可愛らしいです。
軽いキス止まりの清い関係の彼ら。今のところNOエッチです。
良いんです、良いんです。彼らのストーリーの良さは、人を好きになることの温かさや嬉しさ、楽しさをたくさん伝えてくれること。恋人の良いところや尊敬できるところに気持ちが昂っていく恋愛の甘酸っぱさが沁みました。
恋人同士なのに、ずっと恋してるような初々しさで付き合ってるのが素敵だなと思いました。知れば知るほど好きをアップデートしていく盛り上がりが微笑ましい恋人たちです。
自分たちのペースで1つずつ、1つずつ。デートを重ね、メールを送り合ったり、大学でご飯を食べ合ったりと、恋人の存在が日常の一部に溶け込んでいる自然体の2人が眼福でした。
派手なストーリーじゃないけど、穏やかだから際立つ恋の存在感がいいですね。
次巻でもどんな素敵な萌え恋を見せてくれるのでしょうか、楽しみです^ ^
うーーーーーーん………
まだ1巻なので、物語がどう転ぶか分かりません。そして、おそらく次の巻からか、もしくはその先のストーリーが進むにつれて話がどんどん面白くなっていきそうな感じもしています。だけど、スミマセン…。
主人公の富があまり好きになれなくて、この評価にしました。
性にゆるくて、流される性格で、1ミリも彼に共感出来なかったです。
やって欲しくない方向にばかり行動する富にゲンナリ。富がそういうキャラじゃないと話がうまく転がっていかないのは分かってますが、村咲があれだけ注意してるのにノコノコと危ない目に遭いに行くオツムの弱さ……イライラしました。
セフレも店長もキモすぎて、犯罪を犯してるヤツらなのに、何で突き放せない?嫌悪感持ってる相手に危機感なさすぎでしょ。
最後は頑張って立ち上がってくれたからいいものを、ストーカーで、セクハラヤローで、レイプ魔で、拉致監禁に恐喝などなど、ああもう、書いてて腹が立ってきました。
性欲に縋る生き方が身体に染み付いてるのは、過去の村咲との関係があってのことで、そのことを強調する意味での過激な描写だったと思う。本来なら富はそんな風に生きる質ではなかったかもしれないと、村咲の罪悪感を絞り出すためには富の危なっかしさが必要なんだとも思いました。
富と律の間に起きた過去の事件から律父との関わりまで、昔のことが今になって掘り起こされて、富も村咲もこれからも巻き込まれていきそう。スピンオフとはいえ、黒瀬と律の存在が大きい役回りになっているのも見どころです。
村咲と富のストーリーに沿うカタチで、黒瀬と律の物語にも隙間が埋まっていくことを期待したいです。
久しぶりの律の父の登場には、変わらず最悪な男だったことを確認してウヘェ…となったけど、律が何か行動を起こしてくれそうでワクワクしています。
村咲と富の関係がどう動くのか、律は父親とどう向き合うのか(ギャフン展開を切望)、登場人物たちの次巻も楽しみです。
おおおおお……!!(//∇//)(//∇//)
なんて小気味の良いラスト、そして幸福感溢れるエンディング。これ以上ない素晴らしい終幕に拍手喝采のスタンディングオーベーションでした!
このシンデレラストーリーは新しいですね、すごくワクワクしました♪( ´▽`)
タイトルを見たときに、どんなお話かは大体想像がつきましたが、はっきり言って期待と想像を超えてきたストーリーでした。
奴隷のジャミルに意地悪する主人像をルキーノに抱いていたら、全くそんなことなかった。ルキーノがめちゃくちゃ素敵キャラやないかいと良い意味で裏切られました(笑)
公爵令息・ルキーノのキャラクターの良さはこの作品の要です。
可愛いし、賢いし、敵にも果敢に挑む勇気まで備わった主人公。特に知識量と語学力は素晴らしく、頭の良さで帝国の宰相をも唸らせる能力値の高さは、ルキーノの大きな武器です。自国では評価もされなかったことが、帝国では重宝されていくルキーノのサクセスストーリーにもなっているのが、この作品の二重の面白さでしょう!
家族ですらルキーノのことを理解してくれなかった自国での生きづらさに寄り添ってくれたのが奴隷のジャミルです。彼だけがルキーノの良き理解者でした。
喋ることが出来ずとも、ジャミルの存在はルキーノの癒しそのもので、そんなルキーノの日々の鬱憤を温かく受け止め、優しく包み込んでくれるジャミルとの間には、2人だけの特別な絆で結ばれているようでした。
カタチ的には主人と奴隷だけど、そんな物騒な主従関係ではないことは読めばすぐに分かると思います^ ^
ルキーノは、ジャミルに相当酷いことをしていたように言ってましたが、全然です。
どこが折檻?と思うくらいの可愛いらしいポカポカ叩きに、あわあわしてるルキーノが可愛かったです。ジャミルはじゃれつきくらいにしか思ってないところのギャップも面白かったし、奴隷でなくなっても変わらずルキーノを主人扱いしてゲロゲロに甘やかす姿には思わず笑ってしまいました。
可愛いルキーノを自分の部下に見せたくない執着心も嫉妬心も、より萌えゴコロを刺激し、最後の最後まで2人の主従ラブに酔いしれました。
ピンチな場面も、甘ったるいやりとりも、ルキーノの能力が認められるのも、私のヘキにグサグサ刺さった物語です。特にシゴデキな嫁に不満を漏らすジャミル視点の番外編は最高でした!
帝国のみんなに好かれてるルキーノの輝かしい姿とは裏腹に、ルキーノを慕う面々に嫉妬心を剥き出しにする帝国王の子どもっぽさも良い幸福感に繋がりました。
鷹先生のイラストと共に、大いに2人の物語を楽しめて大満足です!