それにつきます。
ギャル男っぽい、今風の、チャラッとした見た目の受けがスキなので
迷わず表紙買いでした。
受けの弓くんは、外見のみならず、中身もあっさり軽く 特段女々しいところもなく、ほんとうにそのへんにいる「大丈夫大丈夫」が口癖の子、という感じで
DV受けて鼻血まみれになってるところなんか、もうほんとうに胸がつぶれるかと思うほど萌えたんですけど
DV彼氏のほうにリアリティが全くなく……
なんとか真山くんとくっつけるために、作者さんも色々考えたのでしょうが、あそこまでひどい暴力をふるう人間が、他人の助けや、矯正もなく、恋人を手放すかな……?
弓くんが自分に惚れてるという確信があったから、弓くんの体を好きにしていたというなら、その弓くんの気持ちは本当は随分前から、ろうそくの火みたいな小ささでほかの男に対して向いていたことを知れば、
てめぇこの野郎、死ね!となるんでは?
そこが簡単に普通の人の感覚に戻っちゃうんなら、そもそも暴力をふるう不毛さや、そういうところにもっと早く気付くものじゃないのかなと思います。
個人的には、この手の受けに暴力は似合う、もっとやってほしいと思う。
こういう路線の本が出ればまた迷わず買うと思いますが、
整合のとれないキャラクターをメインに持ってくるのは、すこし興ざめしてしまいました。
それでも、虐げられる軽い若者や愛される軽い若者は大好きです。