獣医×犬と言うことで…
ちょっとハードな世界を垣間見れるかしら…と思いましたが期待外れでした。
攻め様はもちろんイイ男なんです。
受けちゃんも、カワイイ大学生なんです。
で、思った通り、受けちゃんは健気で、流されたにも関わらず、攻め様を受け入れるのです!
と、関係性だけを語ると「ウンウン、良いんじゃない」
と思うのですが…
なんだろう…
「飼い主×ペット」を描くのって、思いっきりシリアスで、攻め様に悲しい過去があって…とかじゃないとインパクト無いのかも。
攻め様の性癖は、前彼の趣味で…そんな攻め様を、受けちゃんは、まぁいっか的に流してて…
軽いっ!軽すぎるっ!!!
と言うのが素直な感想です。
まぁ…好みはそれぞれなので、否定はしませんが、どうも中途半端な設定で、イマイチ入り込めませんでした。
超シリアスです。
牧山先生の得意な、コミカルな感じが、全くなく・・・違う人の小説を読んでいるようでした。
それにしても・・・受けの千明さん・・・あんな家庭環境で・・・おまけに最愛の恋人にも先立たれ・・・不幸全開でした。
千明ちゃんの絶望感や辛い気持ちも、うまく表現されてて、一生懸命さも垣間見えてて・・・
もう、浸りました・・・泣きました・・・一気読みしました・・・。
ちなみに・・・Hな場面はほぼありません。最後にちら~っとです。
攻めさんは・・・・・・・・・。
お話の最初から「恋のお相手はこの人ね~」と分かるんですが・・・凄い人だって分かるんですが、陰薄いです。
亡くなった恋人のインパクトが強かった~。
シリーズ全巻読破しておりますが・・・今回はなんか甘い雰囲気が漂ってました~(//∇//)
個人的に、勝手にですが、このシリーズをBL要素が入った、SFファンタジーの部類に入れてるのですが・・・今回は甘いです!!
ツンツン受けのカイですが、三四郎を求めてます!
ちゃらんぽらんの三四郎(攻め)ですが、頬を染めてます!!
って書いてと何が何だか・・・と言う感じですが、SFが好きな方だったら好きかも♪
ちなみに・・・作者の久能先生ですが、どの著書を読んでも、Hの描写は控え目と言うか、直接的な表現を使わない感じですね。「BL」という枠に入れてしまうと物足りなく感じるかも知れません。
けど、読むと必ず引き込まれてしまうので、お奨めです。
黒崎先生のお話は、当たりハズレが大きいと・・・個人的に思っていましたが・・・この作品は、正直・・・ハズレかな?
好きな本もあるので、嫌いな作家さんではないんですけどね。
攻めさんの年令設定と、攻めさんの「真面目で凄いところ」がイマイチ見えてこない・・・。
受けちゃんが、必死で攻めさんの好きなところを言う割には、その場面にリアリティーが無く、「仕事に妥協しない」と言うかのがスッゴク薄く感じました。
それに、受けちゃんとの初Hも、あれよあれよと始まっちゃって、「え~攻めさんの本命って、受けちゃんだったの!?」と、心の中でびっくりしてしまう位、流れが唐突な気がしました。
Hの場面もスル~って感じで終わっちゃったしね。前に付き合ってた彼の登場も、いきなりだったし・・・。
スッキリしないお話でした・・・。
個人的にはやっぱり、黒崎先生は「デロアマ」位こてこてのお話の方が好きだな~と思いました。