切ない話・友カプが大好きな人にはオススメです。鬼畜要素もありますが、鬼畜なほうとは最終的にくっつきません……。
行都の健気っぷりはこの本の泣き所。借金のために、医者である芳隆の愛人をさせられ、親友への恋は片思いという不幸な子です。
片思い相手の晃に抱かれたとき、「金のためなら何だってやる」と強がった場面があります。健気受けがあまり好きではない私も胸が痛みました。
ただ、最後のほうの芳隆が行都の前から去っていくシーンは呆気ない気もしました。もう少し行都に執着してもよかったんじゃないかと思います。
しかしこの作品はあすま理彩先生の作品の中でも一位二位を争う出来だそうです。一読の価値はアリ。