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女性__モコ__さん

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よっぱら遊佐さん!

燐花×薬師寺、お付き合いする前のお話をCD化。
本編を聴いた直後に堪能致しました♪
元となっている同人誌は未読です。

イケメンホスト高校生・燐花が初めて愛した人は、高校教師で同性の薬師寺。
薬師寺にいいところを見せたくて、クルージングに誘い出したけれど――と進むお話。
既に燐花が薬師寺を好きで好きでタマラナイ、という流れ。

初めて人を愛せたからなのか、鈴木達央さん演じる燐花が凄く幼くて子供っぽくて、可愛げが生まれている姿にキュンと来ます。
しかもコメディタッチで進んでいくので、燐花のモノローグを話す鈴木達央さんが面白いw
そんな薬師寺は、怖くて出てこなかったり、雛胡と意気投合してお酒浴びるほど呑み出したり…と、臆病なのか大胆なのか分からない!という魅力たっぷり。
そしてそれを遊佐さんが演じると、その緩急のつけかたがとってもお上手だなぁと思いました。
酔っ払いな薬師寺が、妙にオヤジくさい感じも否めないけれど可愛かったです♪

結局愛の言葉も吐き出せなかった訳ですが、面白い燐花と酔っ払い薬師寺を楽しめるお得な1枚でした。

燐花の声…が……。

レオパード白書シリーズはほぼ未読ですが、こちらに収録されている【燐花編】【燐世編】のドラマCDは聴けたので、その流れでこちらも聴きました。

case1・燐花編でも、case2・燐世編でも。
本編CDでは全くと言っていいほど見られなかった、
『兄弟としてお互いを好きな感じが無意識に自慢となって声に出してる』
という流れが面白かった(笑)
いや、燐花は分かりますとも。だってあんな超有名な格闘家の兄を持っている訳だし、自慢もしたくなりますよね?
しかし燐世…いやもう何か可愛いとしか言いようがw
それを聴かされる雛胡。そりゃ寂しくなるよね~♡
そしてcase3では、鉄狼がいると負ける筈の燐世が何故勝てたのか、その理由は――というお話。
しっかしかわいそうだなぁ燐世!本当はそんなつもりなかったんだって鉄狼さんは!(笑)
酔っ払って思い切り誘ってきちゃう鉄狼役の興津さんがまた可愛くて。
本当、鉄狼は興津さんが演じて下さってよかったな~と改めて感じました。


しかし、ちょっと…アレ?な疑問というか。
燐花って、あんな声でしたっけ?もっと低くありませんでした?
当のご本人も、久々で忘れて~というようなニュアンスでお話してらっしゃいましたが、本編CDを聴いて間もないせいか、尚更その違いに驚きを隠せませんでした。
う、うーん…ちょっとそこが…;

でも、仲良し周防兄弟が垣間見れるこちらは、とっても可愛くておばかで愛しくなります。
レオパード白書がお好きな方は、ぜひぜひ♪

弾ける興津さんに童貞チックなおのゆー最高!

原作、しっかりは読んでいませんが、雑誌連載中はチラホラ読んだ記憶があります。
(しかも途中から。そのためすごーく曖昧な記憶しか残っていません)
こちらの前に同シリーズの『2』を聴きまして、イケメンホスト高校生・燐花の兄のお話だ!とワクワク。
何せ曖昧なもので、こちらを聴くことによって「あぁそうだ!こういう内容だった!」と補完もして頂きました♪

ホストクラブ『レオパード』で働く天然ヒトタラシの鉄狼(てつろう)を興津さんが。
その鉄狼に惚れ込んでいる、サイボーグ並みに強い格闘家・燐世(りんぜ)を小野友樹さんが演じてらっしゃいます。

まず始めに思ったこと。
興津さんの鉄狼、めっちゃくちゃハマり役っっ♡♡
最近、偶然にも興津さんが出演されているドラマCDを聴くことが続いているんですが、いやー、まさかあの3枚目ホストをこんなに爽快に演じて下さるとは!
本気で鉄狼が目の前にいるんじゃないかと思えるくらいの演技にクラクラきちゃいました。

そして小野友樹さん。
正直最初は、
「弟の燐花より何だか幼い感じに聴こえるなぁ…」
と割と不満なトーンだったんですが、聴いている内に、燐世は童貞だとか免疫がないとか、ずーっと何年も鉄狼に片思いをしていたとか格闘しかしらないとか。
そういう点が積み重なっていって、
「世間を知ってる燐花より幼声になるのは当然かも!」
と、いわゆる童貞感的な感じが逆にツボに入ったという(笑)

自分のイメージでは、どうにもトークCD等で聴くはじけっぷりや楽しそうな具合。
そういうのが先行していたのか、おのゆーさんが静か~なキャラを演じているのが新鮮で新鮮でw
しかも、役どころはあの純粋で無垢で童貞な燐世。
ずっと求めていた人が目の前に現れたときの、
「…フーッ…フーッ…」
というケモノのリアルな息遣いにズッキュンきちゃいましたっ!
何あれー!おかしいはずなのにキュンキュン来ちゃう(*ノωノ)
そして怖がる鉄狼役の興津さん(笑) そら逃げ腰になりますわ(笑)

こちらもCD1枚に、二人がくっつくまでをギュッと凝縮して収録されていますので、鉄狼が燐世にオチるのが少し性急かな~…致すシーンですんなり入っちゃってるっぽいのもな~…と思わなくもナイですが。
そういう点を上回るほど、私にとってナイスキャスティングな作品だったなぁと思いました!
時折出てくる、雛胡役の武内さんも艶やかさがあってメロッとなりました♡

おのゆーさんに私と同じようなイメージを持っている方、これはオススメです☆
ケモノの息遣いは最高でした♪

遊佐さんの豹変っぷりにドキドキ

原作未読です。
読みたいな~と思いつつ、先にこちらを聴く機会があったので、こちらの『原作変更点』にある、
「圧縮されています」
にひやひやしつつ、イヤホンをしました。

ホストで自分の体を女たちに売りながら生活をしている高校生・燐花を鈴木達央さんが。
燐花が通う高校の教師をしている一見冴えない教師・薬師寺を遊佐浩二さんが演じてらっしゃいます。
原作未読な上、コミックス2冊分をCD1枚に圧縮されている訳ですから、やはり時折ついていけなくなる感じが結構ありました。
多分、そもそも自身の脳内で、燐花がどれだけ煌びやかでセクシーで男前でモテモテなのか…という部分が想像できなかったせいもあるかと。
聴いているだけでは、冷たいツンケンしてる男子高校生、という部分が突出してるように感じてしまって…あぁもったいない!せっかくのお声を!

しかし映像があまり思い浮かばないながらも、意外にがっつり心掴まれてしまったのは、「冴えない風な男から突如強気に変わる薬師寺先生」に変わる遊佐さんの演技!
はじめは優しいようなトーンなのに、強気になった瞬間、何とも艶やかな…!(*ノωノ)
けれど、恋心を抱く教授へ見せる、都合のいいダメダメ男っぷりがもうもうもうっっ!!
思っていた以上に遊佐さんに心が持っていかれてしまいました♡
今までそれほど遊佐さんの、こういう変化のあるダメ男役CDって聴いたことがないと思うのですが、何だか病みつきになりそうです♪

流れとしては、燐花が薬師寺に恋に落ちていく過程が性急に感じてしまい残念。
どうせならゆっくりと2枚組でも良かったのでは?と思いました。
元々薬師寺はゲイですが、燐花に至っては、女相手のホストで、そんな男が男に惚れるわけですから、もう少しゆとりが欲しかったかも。

しかししかし。
本当、色んな遊佐さんの演技が見れて本当に素敵でした!
特にダメ男(すがったりストーカーまがいなことをしてみたり…)な役は凄く好きです。
新たな遊佐さんの扉を開けかけている予感…そんなキッカケをくれた1枚でした(笑)

心も胃袋も掴まれて♡

購入して結構経つのに時折読み返していて、気付けば最近毎日手に取っている。
読み終えるたび、可愛さにほわんとして満たされるのに、次の日になると又自然と手に取って読み返す。
作中にもありましたが、料理で胃袋を掴む、ならず、ぢゅん子さんに心を掴まされた気分!

料理人を目指し専門学校に通う彗(けい)ちゃんと、役者志望ながら少しフラフラしている祥平くんのお話。
シェアハウスに越してきた彗は、家主のヤス、医大生の翼、役者の卵の祥平に歓迎会をして貰った際、売り言葉に買い言葉で料理を振舞ったが――と進んでいきます。

【料理できちゃう系男子はモテる】。
これは確実なものとなった気がします♪
細かな料理描写は少ないながらも、料理自体よりそれらを口にした人たちの、幸せそうな顔・顔・顔!
見ているだけで、「あぁ、彗ちゃんの料理は本当に美味しいんだ!」と分かる空気が凄く和みます。
素敵なレストランでお上品に、というより、あったかくて、口にいれた瞬間すぐに次をかき込みたくなるような、お腹いっぱいになるまでいくらでも食べたい!という懐かしい味なのかな。
祥平くんのみならず、ヤスや翼の心まで掴んじゃうんですから、純粋そうに見えて彗ちゃん、中々のヤリ手ですな(笑)

ぢゅん子さんの絵柄はとっても可愛くて、デフォルメ画も可愛かったり、途中で出てくる女の子も可愛い。
しかししかし、ふとした瞬間の角度や、赤面した表情、なんと言ってもくちびるのツヤプル感がタマリマセンっ!
可愛いのに時折セクシーで色気があるような、熱を帯びた表情にクラクラ。
その緩急をつけた描き方にグッと惹き込まれます。

後半に進むにつれ、彗ちゃんと祥平くんが互いを意識する訳ですが、この意識するキッカケとなった出来事が面白かった♪
下着1枚(しかもボクパン♡)になってデッサンモデルになるバイトだったのですが、ポージングをリクエストする女性の皆様。
……確ッッ実に腐女子さんですよね!(爆笑)
あの本気モードの目がかなり怖いですw
しまいには画を描くことを放棄し、
「写メれ写メれ!」
とか言い出すし……いやちょっとデッサンは!?(笑)

面白いといえば、上記のモデルバイトを境にモジモジギクシャクする二人に危機感を覚えたヤスが提案した、女の子との合コン。
アレも、結局彗ちゃんと祥平くんのせいでダメになるし……そりゃ帰るよねあのカップルも(笑)
「俺が!」「いや俺が!」
の中に、徐々にお互いのイイトコを出しつつ庇い、みたいな流れがもう(笑)

ラストの書き下ろし【Dessert】は、翼とヤスの出会いから現在までを描いたお話。
本編でも翼がヤスに惚れ込んでいるのは分かっていましたが、あの描き下ろしを読むと、翼の年季の入り方が違うな~と。
しかし、あの子はいつしっかり打ち明けるのかな…?


彼らの性格や料理にほっこり和みつつ、突然現れる色気たっぷり艶やかな表情&くちびるに一気にヤラレました。
つやぷる万歳!

うーん…不完全燃焼!

 
桜日梯子さん、待望の続編!と言ったところでしょうか。
全部で3作品が収録されていますが、エロのバリエーションが私好みでホクホクしちゃいました♪


◆【年下彼氏の恋愛管理癖】case4、5(2話収録)
卒研やコンペ準備に忙しい泉と、相変わらず幸薄げなサトシのお話。
二人の関係が落ち着きつつも、満足にサトシの世話ができない事にイラつく泉が――というのが2話両方とも共通している点。
case4ではあの子の弟・林太郎がカマしてくれ、case5ではサトシさんが主導権を握る!?という展開。
エロありサトシさんの出来なさ全開に萌えたりとツボを押されつつ、一番の萌えはこの林太郎♡♡ 最後はまさか、あの人に…!?
桜日さん、どうかどうか、林太郎とあの人のお話を!本編よりこっちの方が読みたくなりました!
言われて見れば、確かにあの人も幸せオーラは皆無ですもんね~♪

◆【お手をどうぞ、王子サマ♡】case2(1話収録)
コスプレ大好きミネオと、再び大学に舞い戻ってきた王子・リドのお話。
一緒に住めるかと思いきや、半ば強制的に公務に向かわされるリド。
嬉しいけど満足できずにゴロゴロするミネオの元に――と進むお話。
リド!可愛くて男前で素敵!まさかリドの方からあんな登場とはーっ♡
それにしても、致している最中にミネオがやり出したあの行為。
え?出ている感じにしてどうすんの!?と思いつつ、ミネオのおばかっぽさに笑ってしまったw
「許す、来い」
と放ったリドが男気溢れてて最高でした♪
しっかし、気付かなかったミネオより、一目で気付いてたリドが凄いわ!w

◆【君に捧ぐサディスティック】case2、3(2話収録)
本当はドMなのにドS役ばかりを求められるキョーヤと、そのマネージャー・倉本のお話。
今回のテーマは『線引き』。倉本の心が、いろんな意味で揺さぶられ始めます。
実は、収録されている3作品の中で、一番好きなお話だったりします。
それは前回から変わらないのですが、だからこそ、case3のあの終わり方…
もうすっごく不完全燃焼!
勿論次に続くのだろうと思ってはいるのですが、この単行本の最後のお話があれ…だなんて。
正直、怒りすら湧いてしまった(怒)
いや、それほど桜日さんの新刊を楽しみにしていたって訳だし、好きな作品だからこそ、なんですけどね…あんな感じで終わりますか…。
倉本の言葉攻めが大好きで、更にはキョーヤがあぁなので尚のこと悶えてはいたのですが、肩透かしを喰らった気分でした。


大期待した1冊。
回を重ねるごとに、サトシさんが女性に見えるシーンが増えたような気がしないでもないですが…まぁ、林太郎の好きなあの感じだと仕方ないのかな…。

しかし、好きだからこそ思うこと。
これ、こういう風にバラけさせないで、どうせなら表題作で1冊。
【お手をどうぞ、王子サマ♡】case1~2、【君に捧ぐサディスティック】case1~3で話をまとめたもので1冊。
という風にしてくれると良かったのになぁ。
今回読んでいる限りでは、表題作以外のお話もまだ続きそうな気がするし、これからもっとそう感じるんじゃないかなぁと思います。

大期待した1冊!だからこそ読み終えて思う欲も湧き出ちゃいました。


※前作を電子書籍版で購入したため、今回も電子書籍版を購入。
早く読みたくて『amazon kidle』で購入しましたが、書き下ろし・特典系は一切ついておりませんので、kindle購入を考えている方はお気をつけ下さい。
小冊子付しか登録されていないようだったのでこちらにレビューをしました。
こういう場合はどうしたら良いのでしょう?

安定の帝王ここにあり!

原作既読です。

山田2丁目さんの、サササッと描いたような描線であっさりめかと思いつつ、致すシーンになると蕩けるような表情をするギャップに心鷲掴みにされていたのですが。
ドラマCDも、原作を裏切ることなく、ギュウッと鷲掴んでくれました!

何と言っても、ひっさびさに森川帝王を堪能したな~と思える1枚!
優しいトーンの帝王も好きですが、個人的にこのくらいの低さでツンとしているような、それでいて相手を欲して止まない少し獣っぽい感じがクラクラ来るくらい好きでして。
『帝王×低音=腰砕け』を実感し、思わず唸りそうになりました。
……あ、車中でw

安定の帝王のお相手は、なりたくないのに魔王なんかになっちゃってる眞王(まお)。
その彼役を興津和幸さんが演じてらっしゃいます。
この興津さんがまったイイんだ!
特に、テキーラ勝負の酔っ払う眞王。頼んでもいないのに集まってきちゃう人間たちもなんのその、「電話にかまけてるお前が悪い」と神子に告げ、勝手に酔っ払ってくれちゃうシーン。
そして結局神子の好きなようにされちゃうというパターンな訳ですが、お酒のせいで何倍もとろけちゃってるように聴こえるのは気のせい?
上あごにあるシルシを撫でられてトロトロになるのも、興津さんがかわいくてかわいくて…。
あれ、役のせいもあるかもですが、興津さんが異様に可愛く聴こえてくる(笑)

しかも全然気付きませんでしたが、執事役が新垣さんでしたか!
他作品に出てらっしゃる雰囲気と違うように聴こえたので、気付きもしませんでした。
何気に眞王の影響を受けてましたしね…思わず笑っちゃいましたよ(笑)

帝王の安定感が抜群。
そして興津さんの、キャンキャン言いつつトロトロになる可愛さがドキドキさせてくれる1枚。
欲を言えば、もう少しいやらしさみたいなものがほしかったけれど、腰砕け一歩手前は味わえたので楽しかったです♪

魔王のような帝王は本当は勇者w

すいません!もう大爆笑!
私、特典トークCDって大好きで、いつも聴くときはワクワクしながら聴いてるんですけども。

こんな爆笑した特典トークCDって久しぶりかも!?
車運転中に聴いたのですが、いやもう危ないから…
車内で笑いがこらえきれずニヤニヤしてる顔、来る車来る車に晒してましたから…
すれ違う白バイにめっちゃ見られましたから…

久しぶりに帝王こと森川智之さんのお声をじーっくり聴いたことの喜び。
そして、なんだかんだ言って絆されちゃうマオが可愛くて仕方なかった興津さん。
そうそう、もうまず始まりでココロ掴まれましたから!

「どぅあって まおうさまは かれが きらぁぁ~~い」

みたいな言い方にどんだけ悶絶したか…知らないだろ興津さんよ…(爆)
タイトルコールを聴いた瞬間に、この特典トークCDが面白いものだと確信したようなものでした〃


特に、二度ほど出た、帝王の「冷え性」話と、興津さんの汗腺足裏集中話(笑)
もうどう考えたってイヤでしょう!顔は涼しげなのに足元ビッショビショとかwww
だめだ、思い出し笑いが…w

18分も二人でフリートークだなんて結構なボリュームでした!
ずーっと笑ってた記憶しかありません(私が・笑)
お二人の楽しさが伝わってくる1枚でした!

あ、森川さん!
神子が社長だから抜擢された訳じゃないと思いますよ!w

3人の異常性がより一層際立つ。

原作既読です。

原作を読み終えた時は、彩景でりこさんの絵柄が特別濃い訳ではないので割とアッサリと。また、致すシーンでのミネのエロさとか唇のツヤ加減とか、いい意味で
「どいつもこいつも蕩けやがって可愛いやつらめ」
の感覚が強かったのですが。
…そうですか。
本の中の彼らが立体的になると、こうも異常に感じます、か。


実は今まで自分が聴いたドラマCDには、そう多く登場されていないであろう
お三方が今回の主役で、個人的にとても新鮮でした。
一人暮らしをしているタケ役を佐藤拓也さん。
幼馴染のタケと何でも分け合ってきた拾(ひろい)を武内健さん。
高校を中退して3年が経ってもなお拾を好きだったミネを興津和幸さんが演じてらっしゃいます。

何と言っても、タケ役の佐藤拓也さん。
本当に漫画の中のタケが喋ってるのかと思うほど、タケ!タケ!リアルタケ!
一番まともな常識人と思いつつ、私的にはどう考えたってダントツでおかしく歪んでいるように見えるタケ。
淡々と、サラリと冷たく、それで居てミネの前では奥に眠る熱を放出してしまう姿が佐藤さんの演技で際立っていました。
神経質そうな雰囲気が滲み出てて、素晴らしかった。

拾役の武内さん。
いやー、もう文句なしに可愛いですよね(笑)
前に違う作品で可愛い役を演じられていた武内さんのお声を聴いた時も、正直萌え熱出てしまったのですが、それをすっかり忘れて油断しておりました。
拾の、あざといような天然のような、しかし自分とタケの間だけで通用させてきた
『確固たる芯』
のような部分が、可愛い彼の台詞回しや武内さんの声のおかげで、その異常さが際立っていました。

そして、お疲れ様でした興津さん!(笑)
この二人に、愛情はあるとは言えいいようにされるミネ役は、本当に大変だったでしょうね…大変素晴らしかった。
ヤンチャっぽい中に、拾だけを思う純粋さ。しかし一旦抱かれ始めると快楽に溺れ、更にはタケとの行為の方が乱れてしまうという、ある意味振り回される欲張りさんみたいな位置のミネ。
この3人の中では一番色んな顔を見せる彼だと思うので、そういう全てを表現して感じ取ることが出来て本当に楽しかったです。
グチャグチャにされるミネ、相当いやらしかった。


ちゃんとした(?)3Pモノは多分初めて聴くのかなぁ…とうろ覚えですが。
やはり、各視点で章が分かれていたりモノローグが入るのが分かりやすかったですね!
原作未読の方でも、3P等々に抵抗ない方は楽しめるのではないかと思います。
3人ごとのお話が聴けるので、それぞれの章で少しずつ変化する心情を、端っこでも感じ取れるんですよね。
それが分かりやすいのがミネとタケなんですが、拾役の武内さんも、声の僅かな高低差でそれを表現してらっしゃるかなぁ、と。

3Pものですので、致すシーンはほぼ3人(当たり前?w)ですけども。
本当、何ていうか…いやもうえろい!(笑)
正直言って、今まで彼女を二人で分け合ってきたタケと拾。
こうも簡単にミネに性欲が湧くの?
簡単にしちゃうの?
しゃくられて興奮するの?
と、原作よりも少々多めに疑問が湧いたのも本音なのですが。
開発されていくミネに心は掴まれるし。
意外に酷い拾に思わず口角は上がるし。
とんでもない奴だなと思うタケに思わず疼いてしまいました。
それもこれも、ドラマCDの臨場感があったからこそ!


原作はもちろん好きですが、ドラマCDで改めて気付く部分が多かった作品。
3人の愛情は平等か否か。あるのは明るい未来か暗い破滅か。
それぞれのキャラをそれぞれのお声で、もっと先まで覗き込んでみたくなる1枚でした!

溺れる コミック

恋煩シビト 

燃えるだけが恋じゃない。

「前に何かの雑誌で見かけた漫画、誰の何て作品なんだろう。読みたいな」。
ふと過ぎる疑問に『これかもしれないよ』と手を差し伸べてくれた友人に心底感謝。
少ない情報と曖昧な記憶でありながら、ピンポイントでこの作品だと知れたとき、異常な鳥肌が立ちました。
単にこの作品と再会できただけじゃなく、何とも言えない感情が湧き上がる感動にも。

中学からの仲間。多感な時期の高校生。
幼馴染を好きな馳男。
はじめての恋人が出来た次郎。
馳男の視線の雰囲気に、自分と同じ空気を感じ取ったハチ。
はじめ、この3人によるドロドロの三角関係なのかと思っていたが、そうではなく拍子抜けしたのが第一印象。
馳男を中心としつつ、次郎、ハチ目線でも話が進み、時折すんなりと解釈できないときがあったのだが、その為何度も読み返した。
その『読み返し』が、徐々に効いてくるのだ。

愛する男に彼女ができ、ずっと隣に居たはずのポジションをいとも簡単に奪われた馳男。
本当は俺の場所だったのに。
お前じゃなく俺だったのに。
幼馴染という特権が、馳男のココロに揺さぶりをかける。
なぜなら次郎こそが、『幼馴染』という言葉にしがみついているのを分かっていたから。

馳男に肩入れをすると、次郎がいやらしい男に見えなくもないが、実はシンプルで幼いバカなだけだった。
自分以外の人間と目の前で仲良くなっていくことに、ヤダヤダと駄々をこねているだけ。
それをハチは「ずるい」と言うが、何の事はなく、次郎の立場で見ると、何もズルくはなかった。単なる幼稚な考えなだけなのだから。

ハチは早い段階で自身の性癖を分かっていたし、馳男にトキメキを感じたし、そして馳男の視線の先に気付き――と、3人の中では1番細い光に希望を見出した男なのではないかなと思う。
だからこそ、どんな手を使ってでも馳男のココロの中に潜り込もうとしたんだろう、と。
それが最初は恋じゃなくたっていい。
ただ、気になるようにさせるだけでいい。
それさえできれば、あとはこっちのもの。
どう考えたって、もう最初から勝負は見えていたのかもしれない。

馳男は次郎に彼女が出来て、いやで、焦って、振り切ってでも本当は自分の場所を取り戻したかった。
ハチは、ただひたすら静かに静かに、馳男の気持ちの中に自分を沁み込ませて、僅かな希望を持ち続けた。

心がちりちりして熱くなるのも、燃えるのも焦がれるのも散るのもいいけれど。
地に足つけて、両手広げて堕ちて来るのを待つ。
そんなのも恋なのだと、改めて気付く1冊。

体の関係から始まった馳男とハチだけれど、改めて彼を見た時に感じた
「恥ずかしい」
こそ、彼に堕ちた証拠なのだと思う。

自分だけじゃなく、相手を自然と思い、会いたくなること。
どれが愛で恋で友情か。
『三角関係』という言葉は私自身の中ではちょっと当てはまらない言葉かな、としっくりは来なかったのだけれど、それすら吹き飛ばす余韻に頭がぼうっとします。

正直、萌えとは違うのだけれど。
読めば読むほど言葉では言い表せられない気持ちに包まれました。
神以外、考えられません。