待ってました!
原作の裏話、小話的なものがぎゅっと詰め込まれた本作品。
分かりやすくたとえると、原作者様による二次創作的な感じとでもいうのでしょうか。
本編の裏ではこんなことがあったんだ、とか。
「是」が大好きな人には嬉しいお話がたくさん。
なかでも、玄間&氷見と隆成&守夜の「八代不動産」な方たちの日常がおもしろすぎる。
この職場楽しそうです。
なんだかんだいって、「玄間さまは優しい」です(笑)。
それから、個人的にもっと読みたいと思っていた隆成と守夜のお話があったのがうれしかった。
他のCPに比べると糖度は控えめだけれど、仕事上の良いパートナーのような、少しドライな、けれどお互い信頼しあっているっぽいふたりの関係がいい。
他の紙と言霊様とはちがって、べったり甘々では決してないんだけど、その間にちらりと垣間見える甘さがとっても良いスパイスになっていると思います。
おすすめ!!!
着眼点がおもしろい!
でも、ドラクエをプレイしたことのある人じゃないと世界観が分からなくてストーリーから置いてけぼり感を感じるかも。
ドラクエなどのRPGの世界観を知っていて読むと、「なるほど」とうならされる設定。
勇者が死んでしまってから復活の呪文を唱えられるまでの短い間しか会えないふたりの物語。
1、会える時間が限られている
2、会えるのは勇者が死んだとき(本当は死なない方がいいのに…)
3、世界が平和になったら会えなくなる(平和になってほしいのに…)
お互いを求める気持ちと、世界が求めていることの差をどう埋めようか頭を悩ませるふたりの心の揺らぎがよかった。