発売すると決まった時から
18禁という言葉だけが先行していたこの雑誌。
蓋を開けてみれば、私も最初はこれが18禁…?という感想を持った。
それは、「そもそもBLの18禁とはどういうものなのか」という共通認識が
提示されなかったことに原因があったのではないか。
ツイッターで作者や出版社の読ませて頂いた。
18禁の定義について、出版社としては以下の2つを挙げていた。
1つ目は「Hシーンの修正が少ない、Hシーンが多い」こと。
2つ目は「ご時世的に普通に書きづらい内容(近親相姦、18歳未満のH、暴力、犯罪シーンなど)」であること。
最初に、または誌面のどこかにこの本のコンセプトを記していれば
より読者が納得できるものになったのではないかと思う。
特典のペーパーが作者のあとがきの役割をしていたが、
これもペーパーなどではなく巻末に載せてほしかった。
全員のコメントが知りたかった。
あと、明らかに続編と思われるものは載せなくても良かったなーとか
色々細かいことはあるが、
エロエロもありつつ、エロだけでなくちゃんと読ませる作品もあり
大人の女性向けの雑誌になっているかなとは思う。
個人的には中村さん、池さん、緒川さんがベスト3だったが、
ただ、コミックスに収録する時って
1つ目の表現的なタブーは白抜きで対応できるとして
2つ目の内容的なタブーに抵触する漫画はどう収録するつもりなんだろう。
中村さん、池さん、緒川さんは全員内容が18禁に該当するが
(緒川さんの漫画に至っては近親相姦、18歳未満のH、暴力的行為の3アウトだし…)
ちゃんとコミックスになるよね…?
最後に、この18禁本は読者のためというよりも、
作者のフラストレーションの発散の場という意味合いのほうが強く感じた。
「PINK GOLD」は、数年前なら年齢制限をしなくても描けていた内容だし、
読者が思う以上に出版社は厳しい規制を強いられているのかもしれない。
作者がその規制を気にしないで自由に描ける場所ができるのなら、それはとても良いことだし
第2弾があるなら応援するけど、
次はあと200~300円ほど値段を下げてくれればもっといいかな。