田中森先生の不憫受け、自己否定的で虐げられ慣れていて愛されることに慣れていなくて不憫受け好きには最高に刺さります。
今回のメインのお話もそんなダメ男ホイホイが故に恋人として大事にしてもらえず存在を軽んじられてしまう受けちゃんが愛が重いと振られ続けてきたコンビニ店員と出会うお話です。
不憫な受けが大事にされたり愛を感じたりした時に過剰に感動する姿、切ないのですがめちゃくちゃ可愛いんです!!今まで諦めてきた色々なことをぜーーーんぶ叶えてもらってほしいなぁという気持ちになりました。
そしてそんな受けの希望をさも当然というふうに叶えてくれる攻めも最高に良かったです。(いや恋人なら普通のお願いばかりな気もするので特別甘やかし攻めではない気もしますが)
やはり不憫受けには溺愛攻めが最高ですね!!これからも幸せでいてくれ~!!
毎回とても気になるところで終わる単行本、5巻もとてももどかしいところで終わってしまいました…!!早く6巻が読みたい~!!
祖父と交渉をする侑也、運命の番との問題にぶつかる智也、妊娠をしたなつお、それぞれがそれぞれの幸せのためにぶつかる壁を乗り越えようとしていますが、なかなか解決にまでたどり着けません…とりあえず5巻で智也の問題に無事決着がついてやった~と思った矢先に侑也…なつおの妊娠を知った2人の笑顔や甘々に蕩けさせられてるなつおを見るのを楽しみに耐え忍ぶ巻、というイメージでした。
もちろん大筋はしんどいですが途中途中可愛いなつおを見ることが出来ますし、この状況でも明るい智也に癒されます。性別関わらず色んな人をたらしこんじゃうなつおが大好きです。
6巻、ついに最終巻とのこと。どのような結末を彼らが選びとるのか見届けたいと思います。願わくば甘々で幸せな彼らがたくさん見られますように。
精神的ダメージを負った上巻、いろんなことに悩まされた下巻、という印象でした。最終的にはめでたしめでたしですが、そこに至るまでだいぶ精神的に疲弊します。それがいいんですが。
個人的に上下巻の中で一番刺さったのは両と幸太郎の母の再会シーンで両が泣き崩れ土下座したことでした。
ここだけは間違いないのですが、悪いのは幸太郎の母で、養子として引き取った子供を金儲けだろうとそうでなかろうと倫理的に反することに巻き込んでいたのは良くないことで、そんな状況を打破したのは両の通報だったので世間的にみたら両の行動は勇気あるものとして称えられるものだと思います。
でも当時の両の好きな人を助けたいという気持ちによって振り下ろされた正義は、間違いなく幸太郎とその母の仲を強制的に引き裂き、母を犯罪者とし精神的に追い詰めたことは間違いなくて、正しい事だったとしても一人の人間を追い込んでしまったという事実はずっと引っ掛かってしまうのだろうなというのを見せられてすごくずしんときました。
ただただ2人が救われて幸せハッピー希望のある未来というまとめ方をせず、また同じような問題に直面する可能性も抱えている過去も見せた上での幸せなラストというのが沁みました。体力を消耗するので頻繁に読み返せる気はしないのですが、完結まで読むことができて幸せです。
緩い人気配信者×ツンデレ竜人族の種族を超えた癒しBL
人間を食べないと竜人として認めてもらえず人間を食べるために人間界で暮らしていたところ、配信者であるミヤマに竜人であることがバレ、興味を持たれてしまったところから始まるお話。
初心でチョロくてツンデレなキュースケとそんなキュースケがやること全部許しちゃうくらい甘やかしなミヤマのやり取りがひたすら可愛いです。
ふざけ合いながら寂しさを忘れられる関係性になった2人が食べる食べられるの問題にどういう答えを出すのかもハラハラしつつ、キュースケがちゃんと大事なものを自覚して答えを出したのがすごくよかったです。
弟くんがただただブラコンだったというオチも癒し…
あとしっぽお触りのえちがめちゃくちゃ可愛くてえちで大変良かったです!されるがままになっちゃうキュースケ可愛すぎる!!
最初から最後までニヤニヤが止まらない1冊でした。可愛い!
ずーっと幸せとかずっと甘いとかそんな優しい世界なわけではなく、でもお互いが大好きでお互いを思い遣る2人に最初から最後まで心が暖かくなる1冊でした。
周りからの反応とか寮の部屋がバラバラになっちゃうとか親への紹介やカミングアウトとか、立て続けに苦しい展開ばかりが襲いかかってくるのが前巻に引き続きのこの作品らしい苦さだなぁと思いながら読んでいましたが、前巻と違い確実にお互いが相手のことを好きというのだけはどかんと伝わってくるのがすごく幸せです。
思い込みが激しい2人だからこそすれ違うけど、一緒にいたいって思ってる2人だからこそ遠回りしてもちゃんと気持ちを通わせることができる。
一生懸命に恋するふたりに胸を打たれました。
かつての親友と6年ぶりに再会する2人のお話。
再会BLって昔の気持ちを再燃させ伝えられなかった思いを伝え恋人になるまでが王道かと思うのですが、今作は恋人になってからの齟齬やもどかしさまで描かれたすごくリアルで、でもすごく爽やかな読後感の1冊でした。
いやでもそうなんですよね、大人になって仕事して新しい友人もできた今を構成する要素って学生の頃とは全く違くて、再会して昔の好きという気持ちのままずっと仲良くできるかというとやっぱり難しいよなぁと。
才能のある友人への嫉妬や八つ当たり、口論まであまりにもリアルで読んでいて心がヒリヒリしました。
でもその昔と違う部分も受け入れて一緒にいたいと思うのはやっぱり昔からの好きの強さや気持ちを伝えずに離れてしまった後悔からくるものだと思うので、最後にはこうやって時々ぶつかり合いながらなんだかんだずっと一緒にいる2人なんだろうと安心出来るラストでした。
やはり繊細な感情の動きを描くのが上手な先生ですね、、すごくよかったです。