幼少期からずっと好きで告白し続けるのだから間違いなく執着なんですが、ドロっとした重い感じではなくひたすら好きだー!と叫んでいるような明るくまっすぐな執着愛でした!!
攻めの諒くん、めちゃくちゃ顔良くて男前で男女共にモテそうなビジュアルをしていてなんでもそつなくこなしそうな雰囲気のくせに、大好きな圭都のことになるとだいぶアホの子になる感じが最高に好きです。
そして告白され続けきっと少しずつ少しずつ好きを育てられた圭都もひたすらまっすぐ迫ってくる諒にドキドキしている姿が可愛い!!
無事に恋人になれた2人はどこに出しても恥ずかしくないバカップルになっていて、それがまた可愛くて愛おしくて大変良かったです!!
切ない場面もありますが、終始楽しく読める1冊でした!
波乱の展開になりそうなラストの2巻からどうなるかとずっと待ち望んでいた3巻でした。
恋人にすらなっていない2人、タイプも考え方も正反対で、面と向かっては中々素直にもなれない2人が遠距離…しかも深見くんが梶さんから直接聞く前に耳にしてしまう(微妙な嘘が混ざって)という最悪と言わざるを得ない状況で迎えた3巻。
序盤あーやっぱり拗れてしまうか…という悲しさや焦りと2人ともがぼろっぼろに涙を流すくらいお互いに離れたくないと思うようになったのかという感慨深さを感じました。
そして色々な選択や会話を経てようやく無事に恋人になれた2人ですが、電話のやり取り1つとってもやっぱり本当にタイプの違う2人で、寂しいも不安も好きも会いたいも表現方法が全然違う2人ですが、お互いを想う気持ちの重さはちゃんと釣り合っているんだなあと読み取れるお話が最高によかったです。
会いたくなって会いに来ちゃう深見くんも、口ではがみがみと怒ってしまっていたけど会いに来た深見くんに抱き着いてしまうくらい寂しいと思っていた梶さんもどちらも愛おしくてたまりませんでした!!!
本当にタイトル通りなんです。
本当にタイトルのまんま幸せがひたすらに詰まった上下巻。
多幸感に泣きました。
下巻では上巻の続きからと少し時が経って颯太郎が高校生になってから、つまり榛名と麻矢がもっと時を重ねて大人になってからが描かれています。
大学生のときと大人になってから、変化しているけど本質的には変わらない2人が、お互いのことをもっともっと好きになって必要として執着しているのがしみじみと分かるお話に何度胸がいっぱいになったことか。
様々な家族の難しさを交えながら、でもそんなこともあったよねとすべてハッピーエンドへとつなげてくれるのがこの作品だと思います。だからこそその幸せがより沁みる。
誰にでも優しくてニュートラルな榛名も、誰も特別にしないでいた麻矢もある意味似た者同士なんじゃないかな…
執着を覚えた榛名の強引さ、最高にかっこよかったです。
本当によすぎてみんなに読んでもらいたい作品でした!!
タイプの違う2人のごくごく普通の日常が描かれている青春に満ちた上下巻作品です。
無理にBLにしない、お互いを人としていいなと思い尊重し大切にする2人をじっくり堪能することができてすごく良かったです。
あくまで友達だけどほかの人よりちょっと特別で、それゆえに下巻ではあれ、ちょっとドキドキしている…かも??くらいの気持ちの変化がこちらとしてはたまらなくむずがゆくてときめきました。
恋になるか特別な友達のままか、本当に想像するしかないですが、でもこの2人はつかず離れずずっと一緒にいるんじゃないかなと思えるラストに心が温まりました。とってもよかったです。
試し読みをしただけでは恐らく義兄弟という設定も相まってとても不穏な作品に感じられてしまうのではないかと思います。
でもハピエン厨の方も安心して読めるくらいとても後味のいいラストに大満足な1冊でした。
兄をいじめることを生き甲斐とする弟とそれを嫌われているからだと思う兄。
この弟がそもそも驚くほど不器用だったというのが全ての始まりですね、自分を見て欲しい好きになって欲しいからくるいじめ、ひねくれすぎている。でも本当に愛情からくるものだったからこそ逆に兄が生きる気力をなくした時になんとか生きたいと思って欲しいと尽くしまくる姿にはグッときました。
対する兄は誰からも必要とされていないと思っていた自分をとことん愛してくれている弟の気持ちに喜び絆されてしまうのがもう共依存の始まりの香りがして最高です。
お互いがお互いを必要とし、親にも受け入れられるという文句なしのハッピーエンド。大満足です。