この2巻は本当にすごい作品だと思いました。
少し言い方が悪いのですが、普通続編が出るとなると、ちょっとグダグダしてしまうことが多いと思うんです。でもスニーキーレッドはこの2巻無しには語れない!と言えるほど2人の仲が深まっていく様子が丁寧に描かれていました。
付き合って何ヶ月(?)か経った頃の2人の"就活"に焦点を当てた内容になっています。
就活がなかなか上手くいかないハルがピリピリしてぶつかり合うことが多くなった2人。
無事就職先が決まり新しい生活が始まっても、ストレスが溜まり、一時は辞めていたのにまた三崎さんに手を挙げてしまうハルの葛藤だったり後悔だったりが物凄く伝わってきて辛いです(涙)
そして私が1番「この作品はすごい!」と読んでいて思ったのが、この2巻の第4話です。
仕事でのストレス、そして三崎さんが血を流すほどの怪我をさせてしまった自分への後悔で体調を崩してしまっていたところに、三崎さんが現れます。もう殴らないと宣言しますが、三崎ざんが自分を必要としているのは暴力を振るってくれるからだと勘違いしていたハルは、なぜ三崎さんがここに来たのかが分かっていません。
そんなハルに三崎さんは自分がハルのことが好きで心配したから来たんだと説明します。
ここで三崎さんが暴力だけを求めているのではなく、自分のことがちゃんと好きでいてくれているということにハルが気づけたのです。
思い返してみれば三崎さんがちゃんと「好きだ」ということを伝えたのはここが初めてでした。
このシーンはお互いがすれ違っている感じで読むのが辛いです(個人の感想です)が、このエピソードがあったからこそ、この2人がずっと一緒にいるというビジョンがしっかりと見えてきて感動しました。
そしてそのあとの怒涛の甘々ラッシュ……!
自分の気持ちにちゃんと気づけたハルの三崎さんへの甘え方が最高です…!本当に本当に大好きなんだなあ…とめちゃくちゃ伝わってきます!
長くなりましたが、本当にこの素晴らしい作品に出会えて良かったです。
きっとこれからも色んな漫画を読むと思いますが、これを超える作品はもう出会えないだろうと個人的に思っています。