地味目で性格がツンケンしている先輩(受け)がバイト先のイケメン後輩(攻め)に色々指導したり優しくしていくうちに後輩が先輩を好きになるという割と王道な話なんですが、あんまり萌えませんでした。
攻めが昔付き合っていた人に受けを重ねて、「似ている」と受けに言ったり、受けを呼び間違えたりとなかなか有り得ないことをして、しかも最後までそのことにフォローしない攻めにもやもやしました。
唯一の救いは、受けが男らしく、バイト先の女子に「ゲイですか?」と攻めをいじっているときに庇ったり、最後は優しく受け入れてあげたりしていたことですね。イケメン後輩は特に活躍もせず、「何をしているんだ?」という感じでした。
上下ともに一気に読みましたが、涙が止まりません。
特に下巻では、アシェルとセオドアのストーリーだけではなく、2人を取り巻く家族や城内関係の人たち、獣人たちのバックストーリーや伏線がいくつも出てきて1つ1つに涙したり、安心したり、納得したりと色々な感情が読みながら溢れてきます。
アシェルの頑張りやセオドアへの愛情が至る所で出てきて、どんどん幸せになっていく姿に涙しました。特に闘技場でのアシェルの活躍にはとてもキュンキュンしました!
ページ数が多く、キャラクターも多いですが、理解力が乏しい自分でも混乱することなく、とても読みやすく感じました。ただ、1つ惜しいなと思ったのは上記のバックストーリーや主人公2人以外のキャラクターに関する話が多いことでアシェルとセオドアメインの甘い話が少し少なく、そこは物足りない感じがしました。ですが、最後の2人の甘いシーンの追い込みがすごく、最後は大満足をします。
キャラクターも少しずつキャラがかわっていくおもしろい家族たち、主人公2人を温かく見守ったり手助けしたりする人たちなど、色々なキャラクターが出てきてそこも読みごたえあります。
気持ち的に何巻も続いて2人のストーリーをずっと見続けたいなと思ってしまいました。今まで色々な転生ものを読んでいましたが、1番気に入った作品です。
従順×女王様の話が好きで読みました。
確かに譲は女王(わがまま)でいいキャラクターをしていました!嫉妬深いし、健気なところもあり、間宮を一人占めしようとする姿がとてもキュンとしました。
ただ、間宮のキャラクターが少しふわふわしていましたねー。何年も思っていたのに、いきなり飼い主に噛みつく犬のように譲にヤキモチやかせたり、わざと冷たくしたりと間宮本人も言っていたが、本当に子どもっぽい感じでした。従順な割には他の女性と関係を持ったり、当て馬女子にメロンパンを買ってあげたりと「本当に一途か?」と感じる場面が度々あり、そこは残念でしたね。途中、譲が不憫に思えてくることがありました。
最後は文句なしのハッピーエンドでしたし、書下ろしのコミックも面白く見させてもらって大満足です!
最後まで読んで「心温まる」の一言で終わりました。
レニのひたむきさや真っすぐさ、優しさなどが前面に出ていて、またそんなレニを一心に支えるダグラスの力強さや包容力に何度もうるっと来てしまいました。
最後の方のダグラスとレニの告白シーンは一言一言に愛情を感じ、ずっとこのまま2人のやり取りを続けてほしいと思う程にほっこりしたシーンです。
少しわからなったのが、冒頭の初めての出会いのシーンでダグラスがレニに対して自分の知る方に少し似ていると照てれた様に笑っている所で、多分ユリアン王子のことだと思うのですが、それが敬愛なのか恋愛なのかが少しわからずもやっとはしました。
他のキャラクターもレニやダグラスを支える心温まるキャラクターばかりでとても良かったと思います。
中村くんのキャラクターが好きで2巻も読んでみたのですが、広瀬くんとの関係が1歩進んだと思ったら、また下がったりとなかなか進展しないのに少しもやもやしました。
このまま2人でゆっくり発展していけばいいのですが、広瀬くんは教師とのフラグがたってきたことに更にもやもやが増しました。
タイトルのように主人公が頑張って頑張って空回りしたりして最後、結局他の人と広瀬くんが結ばれることにならないといいのですが…
教師も好きなキャラクターではあるのですが、非の打ち所がなさすぎて、中村くんが第三者から見てすごく可哀そうに見えてきます。
今後の展開に期待します。