yoco先生のイラストが気になり単話1話を読むもよくわからず、その後丸木戸先生がつぶやいてらしてならば、と再度読んだらあれよあれよとハマり今に至ります。
とにかくゾクゾクしておもしろい!
たくさん散りばめられた伏線が回収される快感!
葛藤!混乱!!病み!!!狂気!!!
こんなに先が気になるのは
とにかく噛み合わない2人の行きつく先が気になるからかもしれません。
はたしてBがLする日は本当にくるのか?
この2人に愛は生まれるのか?
狂気に満ちてしまう賀予が謝清呈の前でたまに見せる誠実さがぐっとくるのだけど、
でも謝清呈には伝わらない。
謝兄さん、とんだクズ行動が多々ある賀予に大分酷いことされてますからね(レイ プなど)…それでも読み進めると、何故か賀予を応援したくなる不思議。
賀予が、息子に無関心な両親のもとで先の見えない病気を抱えながら普通であろうと努力してきたのは、大嫌いだと憎んでいた元専属医・謝清呈の
「患者も普通の人として扱う、自分の力で道を切り開け、社会の中で生きろ」という教えがあったから。
その必死さと健気さを応援したくなるのかな。
そしてトラウマ級に憎んでいると思っている相手(謝清呈)への感情が変化していく過程が、無理がなく歪で、そこも推せるポイント。
謝清呈に至っては賀予のこと、まだ眼中にないもんな…。
肉包不吃肉先生は受けも攻めも問題を抱えているのがお好きだそうで、なるほど納得。
怖すぎる凄惨な事件や暴力的なシーンもあるので、読む人を選ぶかと思います。
ちなみに私は前情報なしで読み始め、ことが起こるまでずっと受け攻め反対だと思ってました。
心の内を明かせる相手が1人もいない謝清呈と、愛を渇望する賀予。
個人的に昨年出会った中で1番ハマったBL作品。