1月ですが、発売前からこれは発売されたらその年のマイベストと決まっていた作品です(笑)
ストーリーテラー三月えみ先生の圧巻の今作品。
できればネタバレなしで読んでいただきたい!
2055、2072、2075とオムニバス形式で進む3つの物語ですがコアな部分で全部繋がっています。
2055
愛する人を亡くしたらきっと誰しも思うであろうことが、AIによって実現可能になった近未来。
弥凪は病気療養のため愛するアオイのもとを去るため、自分の代わりに、自分そっくりのアンドロイドを置いていく。
しかしニセモノはやはり本物ではなくて。
そしてアオイが実は、、、!
これにはビックリしました。
2072
AIによって人間が管理され支配される世界。
2055時代のアンドロイドはオールドタイプと呼ばれるようになり、ニューオーダーが台頭する。
人間の意識体を導入するニューオーダー、しかし生き物らしい感情や揺らぎをもつようになるとノイズと呼ばれコントロールされる
人間によって求められ生み出されたのに都合よく消されたりアップデートされたりの矛盾が切ない
AIが人間を管理する世界へ舵をきられるのも致し方ないと思わされる2072
それでもみんなが共存できる社会を模索して、描き下ろしから有償小冊子へと繋がる
2075、2076
弥凪(そして葵たち)からスルガたちへと繋がった想いに涙腺崩壊しました。
吹き出しの細やかな心理描写もコミックスで気づきましたし、アンドロイドたちの洋服の線の本数もあとがきで気づきました!
そして
2055の弥凪の[心が痛い]→2075のスルガの[頭が痛い]
これもすごい素晴らしい表現で震えました!
心停止か脳死かどちらが死なのかという問題にも繋がるような、
(スルガを生き返らせるために頭部を…という事情があるので、記憶や感情が載るのは「心」ではなく「頭」になっているところが)
人の感情の出所(でどころ)とは、記憶のありかとは、、と、深く考えさせられました。
インタビューも拝読し、愛がテーマということで、
亡くなった人を生き返らせたいと思うのも愛、追いかけて死を選ぶのも愛、
遺されたアンドロイドと共存する道を選ぶのも愛で、
そしてデータが消えても、体がなくなっても意識は海の底にあり、時には奇跡を起こす、それも愛と呼べるのではないでしょうか。
とにかく幸村先生の絵が超絶美しくて、冒頭の李里耶の美しい寝起きに姿に釘付けでした!!!
個人的みどころは、ビジネス提携に向けての会合。
魂のつがいを前に理性で抗いながらTOPとしてそつなく仕事をこなそうとする李里耶と、学生時代からガラリと変わりたくましく成長しつつも拗らせ執着メガネとなった(笑)旺との応酬!
圭騎にかつて「君ではまだ無理だ」と言われ、その悔しさを糧に成長した旺!
フェロモンに周囲もソワソワしはじめたとき、「二人にしてくれ」と機転はきく男になったものの二人になった途端に止まらなくなる旺。
旺のなんとしても李里耶を逃がさない意気込みをはしばしに感じます!
一方、李里耶側も、昔のようにフォローしてくれる圭騎はもう近くにいない。なんとかうなじを守ろうとする姿が儚げで、、。その後、自力で帰宅してアフターピルを飲んでシャワーを浴びる。屈辱でなんとも形容し難い表情が、そんな姿も凛としていて美しい。
書き下ろしにすごい人物がぶっ込まれましたね!
ちらっと1巻で話にでてきた子ですね。
ライバル、花季ちゃんは今後どんなふうに掻き回してくるのか、どうなのか!楽しみです。
1巻も素晴らしくて大好きでしたが2巻も最高でした!
未読の方は是非是非読んでほしい作品です。
腕はものすごく良いが人の心がわからないポンコツな産婦人科医の芥川先生と、芥川の亡き姉の忘れ形見の剣人くんが通う塾講師八木先生。
2巻では芥川先生が八木先生に告白し盛大に振られてしまうところからスタートします!(笑)でも八木先生の顔は真っ赤だし戸惑って逃げて帰ってしまっただけ!と言うところがものすごく可愛い。
芥川先生はショックを受けつつもそれでもめげない。
八木先生はこんなに芥川先生に惹かれているのに何故なのか…
2巻では八木先生の事情がつまびらかになっていきます。
施設育ちで奨学金で大学を出たものの、教員に正規採用されず、完済できないまま塾講師を続けつつ細々と返済していること。教員にさえなれていれば…というやるせなさを一人で背負ってたのです。(しかし奨学金返済免除制度は八木が卒業した頃にはなくなってしまっていて、どちらにせよ返済しなければならなくなってた)
一方、芥川家の事情も明らかになりました。剣人を引き取ったと言うことは姉夫妻が亡くなったと言うのは1巻でもわかっていましたが、姉夫妻だけでなく、芥川の両親も亡くなったことで実家の医院を畳んで色々お金を返済して剣人を引き取っていたんです。彼も背負うものが大きすぎたんですね。
八木先生の借金についても、制度の穴というか、ちょうどこの世代の人は、すごく悔しいだろうと思うのですが(何故なら調べてみると、教員に採用されたら奨学金返済免除の制度が2025年度からまた再開されたんです!)
芥川の「困っている人を助けたい」という医者らしい精神と好きな人の役に立ちたいという思いからか、八木に奨学金返済の目処をつける提案をしてあげて、ここも素敵な展開だなと思いました。たった一人で生きてきた八木には考えつかないことも家族と共に不自由なく暮らしてきた芥川の視点からだと呆気なく解決する…なんというか教育というか教養というかの差を見た気がしました。
途中、八木と同じ施設出身のシン兄ちゃんが登場し、八木先生の様子をたまに見にくるんですが、
なんかちょっと危うい感じの容貌で、八木先生が困ったら助ける気はもちろんありそうなんですけど、まっとうに生きてるのかちょっと心配な感じの人で。
でも、シン兄ちゃんは八木先生がしっかり前を見て自分の力で歩いてるところを見て眩しそうに、でも心配そうに見守ってるスタイルな不思議な人で彼も魅力的でした。
剣人くんが、異国の地で、芥川からの手紙を読んで涙しているシーンも胸を打たれました。
アレルギーだよ!って誤魔化すところも医者の血を引いてるなーって胸熱で。
剣人くんが一人前になって、芥川先生と八木先生が同棲してて、その家に帰ってくるところ、ちょっと先の未来の3人を見たいなぁと思いました。続編希望です。
待望の続編!
交際も順調、仕事も順調…!の楓と瑛ちゃん…のはずが、距離が近すぎて危機を迎える二人!要するに楓が瑛ちゃん好きすぎて、瑛ちゃんを見るたびにくっついてきて(笑)瑛ちゃんが怒ってしまう…という展開です。体目当てなんだろって思われても仕方がないくらいの重〜い、楓の瑛ちゃんへの好きの矢印!
ですが、事件事故などの波乱もありつつ、瑛ちゃんも自覚していくわけです。
そして結果的に好きの矢印はお互い同じくらいだったという…♡
温泉事件はほんとハラハラしましたし、手!!商売道具!!とすごく心配しましたが、楓にとってはそんなことよりも瑛ちゃんの方が大事なんですよね。
瑛ちゃんも、万が一のことがあれば自分が楓を…!と。
相思相愛とはまさにこの二人のこと。
同棲編も是非是非読みたいです!
下巻のレビューです。
改題されたタイトルもほんと素敵で読むほどに意味が、東湖の後悔がジーンと染み込んでくるタイトルですね!
下巻では西野との関係が奥村にばれてしまい、会える状況ではなくなってしまう二人。会えなくなってから、本気で奥村を好きだったことを自覚に大号泣する東湖にキューンとしました。
そんな中、教授選で勝った加藤先生の祝賀パーティが!
仕事だから奥村も東湖も気まずくても顔を出さないわけにはいかず‥そして再会。
奥村は東湖が西野と寝たことも、教授選負けたこともずっと悔しかったんですね!
そして「やましさ」を抱えたまま、何のために兄を思ってMRになったのかまたしても虚無感に苛まれる東湖を救いたいとの思いもあって、
奥村が動きます。次回の教授選に向けて動く奥村、とっても見応えがありかっこよかった!
次の教授選の結果(二年後)とその時の二人も見たい!と思いました〜!
旧タイトルの時から連載を追わせていただいていたので、コミックスにまとまりとても嬉しい!
脳外科医の奥村×MRの東湖
脳腫瘍からの脳梗塞で兄を若くして亡くした東湖は、その無念からMRとなって待ち続ける患者さんに少しでも新薬を提供したいとバリバリと仕事に打ち込む。自社メーカーの治験を進めやすくするためなら手段も選ばず、教授選で暗躍するほどに…
そんな東湖ですが、いざ教授戦で推していた医師が勝つと罪悪感と虚無感に襲われたのか、ドイツ支社に赴任します。
そこで出会ったのが、教授選の対抗馬で負けた方の医師、奥村。
その場では双方気づかず、異国の地で惹かれ、流れのままに関係を持ってしまう。
つかのまの恋人気分で終わらせるはずだった東湖ですが、日本に帰ってもまた会いたいと思うほど奥村に惹かれていく姿が可愛い。
とはいえ、二人とも日本に帰国した後も、教授選に奥村が負けた原因が自分にあると言えない東湖、「罪悪感(やましさ)」を抱えながら奥村とつきあう姿が切ない!
いつバレるのかヒヤヒヤしっぱなしで‥!
上巻のラストは、東湖が加藤先生を勝たせるために、1票を動かすために関係を持った西野先生が登場し‥ドキドキで終わります。下巻レビューへ続きます。
東湖が教授選で推している加藤先生を勝たせるために、1票を勝ち取るために西野先生と寝ていたことが奥村にバレて
上巻に続き、大好きな作家様の下巻レビューです!
折り合いの悪い父親の手を借りてまで三輪捜索に駆け回る紀人!
愛する慶臣のためというのがまた素敵。
橘兄弟の両親のお話から、紀人はなんでも器用にこなす分、執着がない…というのがわかりますが、そんな紀人が!なんでもソツなくこなす紀人が!立ち回りが悪くなってしまうほどに心を奪われたのが慶臣なのね…とニヤニヤが止まりません。
仲がいいのか悪いのかどっちなんだよ!とツッコむ慎仁の気持ちがよくわかる(笑)
人魚事件の真相もわかり無事に事件も解決。この事件についても伏線がしっかり回収されていて上巻で謎だった部分もスルスルと解明されて小気味が良いです。
神主の巳國さんは悪役ですが事情を知ると切ないところもあり、
何より無駄に(?I)カッコ良すぎて勿体無い…ので続編などでまた登場してほしいキャラです。
「助けに来てくれるって信じてたからだ」
「ありがとう、信じてくれて」
の慶臣と紀人のやり取りもジーンとしました。
橘兄弟の関係性、宗像(卜部)兄弟の関係性、紀人&慶臣の関係性、慎仁&三輪の関係性がとても素敵で、喧嘩しつつも信頼してる橘兄弟や、自己犠牲も厭わない宗像兄弟、尊い…。
二組の双子たち、お互いが大切で信頼して成り立っている関係がとても素敵でした。
これからは4人で楽しく過ごすだろうなと安堵しながら読了しました。
上巻もレビューさせていただきます。
夜の帳、の事件から三輪は目醒めず、警察病院に入院中、慶臣は紀人と暮らしつつ、定期的に三輪のお見舞いや身の回りの世話をする毎日。
そんな中、三輪が突然病室から消える!
双子ならではのテレパシー?!で三輪おかれている状況がわかり、探そうと慎仁に協力を仰ぐ慶臣
ヒントは人魚伝説があり漁業がさかんな村。
慎仁とともに目星をつけた村へ向かい、村の伝承や因習から神社の神主へと繋がっていく。
ここまでが上巻で、めちゃくちゃ読み応えのあるストーリーで引き込まれます!
三輪が行方不明になり紀人ももちろん動きますがなかなか連絡がとれず不安な慶臣ちゃんが可愛いし、再会後の二人のイチャイチャも眼福!
いつものごとく怒られ損で不憫な慎仁も面白かった!続いて下巻レビューします