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女性ゆうんさん

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久遠さんのとろりとした表情がたまらんかわいい!!

もう大大大好きです!!

最初、食わず嫌いだったんです本当にごめんなさい!!
でも、試し読みしてみたら久遠さんはクールビューティーめちゃめちゃ初心で、虚勢すらかわいいっていうね。ちょっとめんどくさいようなところもスマートだし顔がいいから(スーツ姿最高)つい「だよね~」って味方したくなるんです。
そこへきて、蓮のがっしりしたプロポーション、ラフでワイルドなファッション、無骨な手、なのに柔らかい表情や髪の感じがまたいい!!眉をハの字にして優しく笑うのに、割と押しが強いところがすごくよかったです。不慣れな分、わがまま言っちゃう久遠さんをすんなりいなしてあんなセリフ言っちゃう。そうして久遠さんは蓮の愛の坩堝に…たまらんな~~~!!!

おそらく、久遠さんは女性と付き合うということが普通にできなくて、好意や愛なんかをあまり信じられない、なのに他人の目が気になって女性にそれなりに興味があるフリをしてきた。愛なんてそんなものなくったって生きられると努力を重ねて自分のスタイルを作り上げてきたひと。
そんなひとの、山より高いプライドを性差を超えてあっさり崩したのが蓮。大工(家具職人)であり、恵まれた肉体と大きな手。優し気な顔で相手に威圧感を与えない雰囲気のいい男。
蓮は久遠に初めから質問や尋ねるようなことばかりを言い、久遠を知りたいというところを隠さない。悪酔いした久遠を介抱するシーンもとても紳士的。蓮はとてもバランスの取れたひとだと思いました。だから、久遠がヤダヤダしてもわがままな子猫をあやすように扱える余裕がある。けっしてバカにしているわけではなくて、ちゃんと相手の気持ちを尊重して久遠をきちんと愛してあげるのです。

その扱いや心遣いに、いやむしろ与えられた性感が忘れられなくてもう一度久遠が連絡を取るところからの流れが最高です。本当に初心でかわいい。わたしは蓮と一緒に久遠を好きになっていきましたね。

薄井いろはさんの作品はこちらが初めてでしたが、絵が素晴らしく美しく、特に肉体の描写や表情が本当に素敵です。それからドはまりして他の作品もコンプリート済みです。
「まゆ毛」の個性がたまに囁かれていますが、それがむしろ表情を豊かにしていていいんです!!「俺しか」の良平だってイケメンに拍車をかけているのはあのまゆ毛ですから!!

この「アンダーマイスキン」は続編をぜひ読みたいです!もっとラブラブなところやちょっとしたすれ違いなんかも歯ぎしりしちゃうほど読みたいです!!あー素敵。
これからも薄井いろはさんを応援します!!
大好きです!!

アレックスというヤツぁ、しょうがねえなあ

アレックスの車が自然災害で破損、車を買うためにゲームモデリングの仕事をするためコールと1か月離れることに。それに対して寂しいけども自由を感じるコール。
自己肯定感マイナスのコールには、完璧オトコ・アレックスと付き合うには自分はふさわしくないという後ろ向きな気持ちを抱えたままでいたため、アレックスと離れることで自然な自分でいられる気軽さを感じる。そこへアレックスの友達・ブラッド(ノンケ)が現れて急激に接近する二人。

とゆーところからブラッドを、アレックスと一緒に住む自宅に泊まらせるコール。アレックスはどうせ優しいから自分がノンケのブラッドと間違いを犯すとは考えないだろう、だってオレだよ?みたいな気持ちだったんでしょう。でも、予想に反してノンケのはずのブラッドは自分を口説きにかかります。ブラッドも、のちにアレックスに言いますが「おまえがなんで男なんかと」というところからコールに興味を持っていたようです。
それな。

コールも、つい絆されそうになってしまいますが、アレックスの顔(メガネ付き)を見た瞬間に吹っ飛びます。その吹っ飛び具合がめちゃ面白かったし、コールのごく単純にアレックスの見た目とセックスにいかに惚れていたかという微笑ましいエピソードですね。
遠く離れた街でも、浮気ひとつせずにちゃんとコールのところに戻ってくるモテ男アレックスの実直さを、コールは気づくべきでしょう。わざわざオッドアイだしヤレるからってだけでヤンデレ・コールと付き合ってるわけないじゃん。
コールのひたむきに自分を求める気持ちと、けなげなかわいさと、あと体にハマっちゃってるアレックスですが、ブラッドとのことを白状された(キスだけ)とき、自分のトラウマを告白し、「別れたくない」ときっぱり言います。聞いたかコール、君は愛されているんだよ。

しかし、これで終わるアレックスではありません。
彼のプライドはズタズタです。しかも、過去に因縁のあったブラッドのこと、すっかりその復讐と思い込んで彼のところへ赴きます。
その思い込みは、ブラッドに指摘された「コールなんかに浮気はできないと思ってたろ」が如実に表しています。

この「コールなんか」というワード。
1巻でリリーちゃんが言った「コールなんかにキスして」っていうのが、彼女はアレックス自身が「コールなんか」と思っていると知っていたのだと思います。「俺じゃなくコールなんかに」と、アレックスの考えが透けていたんでしょうね。
だから、コールの浮気未遂の原因はコールではなく浮気相手にあると勝手に決めつけることで自分の思う力関係を維持できると思ったんでしょう。そういうとこやぞ。

でもそこで浮気の詳細は明らかにされず(ブラッドが出来た人物で、あの時のことをこと細かに説明するような野暮な野郎じゃなかったことに感謝)、自分の闇をえぐられたアレックス。コールが自分より優位に立つことを許しがたいアレックス。思わずコールの首に手をかけるが、コールの苦悶する声に我に返り、すぐさま謝りフォローするところ、本気ではなかったのでしょう。しかしこんなことをせずにいられないほど自分は愛される存在ではないという抗いが見れてよかったです。

本当はひどいヤツで、こんな俺でもまだお前はそばにいられるのか。

これ、よくわかります。
いくら大切にされている感があっても、本当は自分はそんなんじゃない、自分の嫌な部分を見たらきっと離れていってしまうだろう?
このように、相手にぶつかってみて初めてわかる自分のカタチって、あると思います。乱暴ですが、相手の気持ちの許容範囲を測る方法のひとつです。アレックスについては、モテすぎるゆえの孤独感でしょうか。
(非行に走る子とかビッチとかもね)

でも、コールは離れなかった。可愛いコール。
しかも、アレックスと一緒にいることの意義を、いつの間にか見出していたところも、とても良かったです。
画一化された過去の女性たちの反応を裏切る、ヤンデレの低~いところからの目線ならではのアレックスとの共存方法を、コールは見つけていました。

コールも手首の傷のことを打ち明け、ふたりはお互いの今まで知らなかった部分を見つめ始めます。分かり合おうとする姿を見て、やっとホッとしました。
このシリーズ大好きなんです。
ニャンニャさんの人物描写が一筋縄ではいかない具合が秀逸です。
そして、アレックスの見た目(体込み)とコールの可愛さがたまらんです。

また読み直そうっと。

衝撃でした。

ビッチ受けのお話は好きじゃないんです。
自己破壊型より、自分を大切にしてほしい気持ちになるんで。
そしてそんなズタボロの受けに欲情する攻めもあまり好みじゃなくて。

でも、ダニエルの屈折した考え方は、なまじ天才型で人生のプランもすっかり見渡せるからこその諦念だろうし、いいひとの権化・エド(ローガンの父)からあふれんばかりの愛情を注いでもらい成長したローガンの芯がしっかりしているのと比較してみれば、同情の余地は十分にあります。
そう、ダニエルは親の愛に飢えていたのです(確信)。

きっと、エドに似た赤毛を世界中探してもどこにもいないし、仮にエド相手に思いを成就させられたとしてもダニエルならきっと途中で「気持ち悪い!」と突き放してしまうと思います。なぜなら、ダニエルは長い片思いの中で、勝手なエド像を作ってしまっていたから。ローガンが指摘したダニエルの本当の気持ちは、まさに自慰だったのです(確信)。

おしりはゆるいのに、自分の内面に踏み込まれることを殊の外嫌がるダニエルに、15年の幼馴染・ローガンは容赦なく入り込み、本心をえぐり出します。そこが痛快でした。しかも、本当に恋人同士になるまで「浮気はなしだ」とは言い切らないローガン、初めは童貞臭香る青年だったのがグッと大人になる瞬間のスピード感がめちゃめちゃ良かったです。

そして、コカインや暴力でボロボロになったダニエルを、孔から他人のザーメンを掻き出し自分の肉体で癒すローガンに、もう慈愛を感じました。こんな博愛ないよ。ローガン男前すぎる。

おまけでローガンにメロメロになっちゃったダニエルが描かれていますが、ダニエルのつまんない駆け引きも相手にせず、モノのように扱われることが大好物なダニエルの性癖までも熟知して、よがらせるローガン。カッコ良すぎる。結局、ローガンはまだまだ男として成熟していき、確実にダニエルの好みど真ん中に収まるでしょう。ふたりの未来はハッピーエンドです(確信)。
ここが、将来を考えると子どもが欲しい攻めと絶対にいらない受けであるスイートハートトリガーとは違うところです(完結してしまったので、自分の中で彼らの未来の落としどころを一生懸命考えてハッピーエンドに持っていってます)。
(スイートハートトリガーの方が好きなんですが)

読めば読むほど、発見があり深い意味を見出せる作品でした。
BL歴がまだまだ浅いのですが、安易にエロになだれ込んだり動機が不自然なんだと思っていたBLの考え方が変わりました。結局、ターゲットが男×男なだけで、人間同士の思いのやりとりなんだと、納得することができました。素晴らしい作品でした。