「恋が落ちたら」シリーズ3部作、ちょっとでも好きなら是非読んで欲しいです。上田アキ先生の10周年記念誌とSNSで最初に見た時は、画集なのかなと勝手に想像していました。が、その遥か上をいく素晴らしい1冊です!
まず表紙からしてすごい。落ち着いたシックな色調、喫茶シルベのコーヒーの薫りが漂ってきそうな。なのに溢れ出る大人の色気。豪華なんだけどノーブルな金文字。攻めの二人のこちらをけん制するような、それぞれの受けちゃんを自慢するような視線、堪らないです。裏表紙は打って変わって、砕けて談笑する四人。カバーを捲るとかわいいぷにちゃんがいっぱい。表紙だけでこんなにもたくさんの想いを受け取れるなんて、初めてです。
もちろん中身も最高。イラストページ、全部ポスターにして飾りたいです。このシリーズから感じる、オシャレでスマートなんだけど実直で素朴な温かさが、いっぱい。本編には入らなかった何気ない日常が、ほんとに優しくて、愛おしくて、ありがたくて。どっちのCPも大好きです。
上田アキ先生、10周年に巡り合えてこんなにも素晴らしい1冊に浸れる幸せを、ありがとうございます。
連載1話目からもう、うわあ好きってなりました、陽汰くん!可愛い園児達に囲まれた佐藤先生としての1日が終わり、大好きな男優KAIさんで妄想オナニー、自己を解放してスッキリ、からの絵本を読む練習っていうのがデイリールーティンなんですね。ちゃんとタイマーかけて、鳴ったらスチャッと眼鏡。この切り替え、このギャップ、面白くてかわいくて。
そして、ねこねこねこちゃん。この絵本が海江田さんと陽汰くんを、出会う前から結びつけていたっていうのが素敵です。キュートな黒ねこちゃんがいろいろ頑張るほんわか温かいお話っていうのもいいなあと。ねこねこねこちゃんってタイトルもシンプルにかわいい。
でも、そんなほんわか絵本をかいてきた海江田さんが見せるちょっとコワイくらいの執着、がまた素敵です。
仕事熱心で真面目なのも、ねこねこねこちゃんが大好きでエロいのも、みんなひっくるめて自分なんだって、陽汰くんが肯定できたのは、海江田さんのおかげ。
一方、絵本作家いだれんとして諦めずに頑張ってこられたのは、陽汰くんのファンレターに支えられたから。
二人の幸せなイチャイチャをもっと見せてほしいなぁ、出来れば。あと、ねこねこねこちゃんグッズ、私も欲しい!です。
すっごくオシャレでクールな絵。タイトルに刺青ってあるけど尖ってたり危うかったりする要素はないです。刺青を介して心の奥を探ったり、それを受け入れたり、包みこんでいったりするような。優しい物語だと思います。
蛇はすごく象徴的。脱皮して成長する様子を生まれ変わると捉え、洋の東西を問わず、神様、神様に繋がる特別な存在と見なされてきたそうで。その蛇を纏った愛助くんと出会い、惹かれながら関わっていくことで、本当に尚紀さんは生まれ変わったんだと思います。
そして、初対面なのに、尚紀さんをエッロい想像へと誘ってトロトロにしちゃう、愛助くんの不思議な魅力は、蛇の神がかった力から来てんだなあって、なんか勝手に想像して浸っています。愛助くん自身も、尚紀さんと出会ったことで過去に「けじめ」をつけ、直樹さんとの新しい未来へ。
とにかく、全編通して刺青が綺麗でいちいちかっこいい!ぜひ続編をお願いします。
このシリーズ、巻を重ねる度に二人の人生がどんどん立体的に、深く描かれていって、ほんとに大好きです。
7巻は、吾妻が久慈にハマっている自分をよりはっきり自覚していき、翻訳を仕事として続けていくことができるのか、やりたい気持ちと焦りや不安を抱えつつ、次のステージへっていうところでしょうか。
シリアスなんだけど、吾妻の踵がガサガサだったり、40過ぎには堪える夜桜だったり、すっごくいい、笑っちゃいます。
1番染みたのは、環の「そうだといいなぁって思ってたし」。朔ちゃんが飾らない率直な言葉で伝えた事に、環も思っていた事を素直に発した場面。久慈さんが涙ぐむ前に、私もじんわり。環は、朔ちゃんが久慈さんと恋人同士である事も自然と受け止め、それも含めて朔ちゃんが大好きなんだなあって。本当にすてき、幸せな気持ちを分けてもらってにやにや、泣けました。
そして、頑張って頑張って走り続けたて辞めてしまったMR時代の経験が、今やりたい事に繋がっていくという展開!辛かったことも次へと活かされていく、報われていくんだね、本当によかった、よかった。
また何度も読み返して続きを楽しみに待ちます!波真田先生、ありがとうございます。
すっごく楽しみにしていました。そして期待の上をいく満足度!です。
やっぱり種くんなんですよね。そもそもの二人の出会い、それ以前の、豊は覚えていなかった出会いも、種くんがきっかけを作ってくれてたわけです。種くんあっての二人の関係。
そして、穣がいないと種はできない、みのらないんですよね。おとんも頑張っているけれど、種くんの毎日にはまだまだ兄ちゃんがいないと。健やかに成長していけないんだ。だって、ずっとずっと一緒に生きてきたんだから。種くんにとっては母親的な側面も大きい兄ちゃんなのだろうから。
種くん視点での豊は、兄ちゃんの仲良しの友達であり、頻繁にお家に来て遊んでくれる人。クリスマスや初詣、お花見に海水浴などなど家族の行事を一緒に過ごすことが種くんにとっても自然なことで特別感のある人。
でもやっぱり兄ちゃんとは違うんだよね、まだまだ。お母さんが亡くなって豊と出会うまで、穣も種くんも日々を積み重ね、精一杯生きてきたんだなぁって、丁寧で優しい表現が心に染みてきました。豊との出会いで毎日が明るくひらいていった穣の想いがより伝わってきました。二人で住むことを考えていたけれど、種くんが泣いてしまったことで豊も大粒の涙、とても好きなシーンです。
「僕らの食卓」の終わりに中学生の種くんが登場しています。稔が出張から帰ってきても、兄ちゃんいなくても大丈夫、むしろもう少し豊かと二人でいたかった的な、種くんの気持ちが表現されています。そこに至るこれからの展開、すなわちただ種がみのっていくのではなくて、豊かにみのっていくお話が楽しみです。
電子で見かけて紙本買いしました。最初は読み切りで描かれたとのことですが、みーんな続きが欲しくなりますよね、この作品。
とにかく二番くん、チョロすぎにも程がある可愛さ。素直で頑張り屋で、負けず嫌い、特に一ヶ原に対して。まあ、保育所の頃からの因縁を見るに、そっかあって。二人ともめちゃくちゃかわいい!車谷先生の描く小さい子たち、とにかく愛らしい。むにゅむにゅほっぺにくりくりお目々で悔し泣き、一ヶ原くんがドスッと射抜かれちゃったのも無理はないかも。
そして一ヶ原くんの執着。二番くんの泣き顔で性癖ができているって言っても、酷いことをして泣かせたい訳では全く無くて、ずっとずっと好きで、本当は側で大事にしたいって思ってるのに実はなかなかのSっ気。すごく素敵です。
続編が既に始まっているらしいので、そのコミックス、楽しみに待っています。
かねてより仏像の中性的な美しさを漫画に!と思ってました。そんな作品を見つけたあ!!って嬉しくてわくわく。
モデルは興福寺のあの阿修羅像。この作品ではホントに可愛い、可愛いシュラ、となってます。別に仏像だからって小難しい話じゃなくて、デレデレだったり、ツンツンツンデレだったり、キュートでコメディ要素大の物語です。阿修羅像の三面がそのままハルの人格となっているところが、物語の根幹となっていて、かわいいだけじゃないよって厚みを出しています。ハルの素朴な、温かい包容力も好き。そして、仏様(?)らしきキャラもびじーん!好き。
優しくて温かい雰囲気を醸しているのは、なんと言っても物語の舞台。ゆったりとした時間が流れる田んぼや縁側、地域の人たち。ほわっと読め
てほっこり癒やされます。素敵な作品を見つけられた高揚感、ありがとうございます!
4巻まで読んでの感想です。
正直、1、2巻まで読んだ時点で、ここがピークでは?と思っちゃったんですが…。違いましたね、すいません。
小田島くんの、家庭と自己のアイデンティティをめぐる苦悩、狂おしいまでの恋心、溺愛を自分の気持ちに気づいて認め、受け入れてきた矢野くん。ここでは、二人だけの世界にいた小田島くんが開けて、クラスメイトと共にやっと普通に交流するように。よかったねってホッと穏やかな気持ちになりましたが、矢野くんの独占欲と嫉妬、かわいい!
ここに至って二人がやっと普通の高校生らしい日々を謳歌している様子を、文化祭を通して見ることが出来て、ほんとによかった、よかった。
そして!!大サービスの小田島バトラー。やっぱかっこいいです。さらに!!矢野くんのメイドちゃん、めちゃくちゃかわいい、好きです。
今後、ちょっとずつ立ち直りかけてきた小田島母との関係も、どう展開していくのかな。二人の更なる幸せを願いつつ、楽しみに待ちます。
上下巻読んでの感想です。
紺ちゃん、早川、二人のキャラクターをすごく丁寧に描いているところがすごく好きです。絵も好みなんですが、読んでいて、ああ、こんな事言いそう、紺ちゃんはそうだよね、早川はそうはいかないよねって、共感しながら、腑に落ちながら。厚みのある、リアリティのある二人が進めていく物語だからこその魅力を強く感じました。
二人のやり取りにも、特に上巻の高校生編ではDKらしさが随所に表現されていて、そこからもリアルな二人を感じることができました。よく、キャラクターがどんどん動いて物語を進めていってくれるっていうような事を見かけますが、こんな感じなのかなあ。初めての感覚でした、上手く表現できませんが。
ハピエンなんですが、このあとの二人、また軽妙なやり取りをしつつも、互いへの想いや相手を大切にする様子が散りばめられた続きが見たいなあと。
ふわあ、ほわあ、かわいい、かわいい。タイトル、表紙ともにキャッチー。でも内容は奇をてらったような、無理のあるような、そんな展開ではなく、安定の癒しを提供してくれます。千野ち先生のあとがきにあるように、ほんとに「絵本のような優しいBL漫画」。
雨宮くんが心の安定を保つためにおしゃぶりを吸う気持ち、とても共感できます。期待されて、必要とされて頑張っちゃう、ちゃんとできちゃう、また頼りにされてしまう…。そんな循環からますます抜け出せなくなって、更におしゃぶり行為に依存していく。でも、そんな中でしか承認欲求が満たされない、自己有用感を見いだせない。雨宮くんはきっと自己肯定感も低いんだろうなあ。ここまでじゃなくても、少し似通った思いを抱いた経験のある人、少なくないのでは?
そして幸村くんに出会えてほんとによかった!優しくて、気遣い、包容力ともに大、雨宮くん「聖母フラッシュ」とはよく言った!でも、ちらりと見える希理先輩への仄暗い執着心がまたいい。独占欲が強いところも。
これから幸村くんのおかげでおしゃぶり行為は減るのかなあ、いやいやそのままでいて欲しいです、ずっと。そう思っているのは幸村くんだけじゃなくて読者のみなさんもですよね。ああ!!涙目のちゅうちゅう、最高です!
千野ち先生、可愛くて温かい物語、ありがとうございます。出来ればおかわり、欲しいです。