どみちゃんさんのマイページ

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女性どみちゃんさん

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恋人として成長してる二人

 まず灰賀くん。これまでになく、家族や涼さんに自分の考えや思いをはっきり伝えてて、頼もしい。これまで自分の気持ちや要望にカバーをしていたのが、今回はしっかりと自分の考えを伝えているところ、いいなあって。どちらも涼さんのことを思っての行動だけれど、この違いは二人の関係性の深まりによるんだなあと。
 それから、灰賀くんの実家でのあれこれ、すごくリアリティを感じました、リアルを知ってるわけじゃないのに。ご両親の手探りな感じ、歓迎しているんだけれど和やか円満にはならない、そんな様子がとてもナチュラルに感じました。そんな中での、さすがのお祖母ちゃん、でした。
 そして涼さん。優希くんを想うがゆえのモヤモヤ、イライラ、こんなふうに出してくれるとは。自分のせいって重々わかってても、優希くんにもたれ掛かって…。自分で八つ当たりって言ってても思いを吐露する涼さん、いいなあ。それをまた、優希くんが柔らかく受け止める。
 今回は、表紙がグッと落ち着いた深みのある感じになっていて、二人の仲を象徴しているように感じました。すてき!
 最後に、メイド服、ありがとうございます!次はマキさんのお話かなって楽しみにしています。

一緒の未来へ

 一葉、二葉…と、どんどん入り込んでいってます。両思いになって、一緒の帰省で矢野くんの家庭とその事情を目の当たりにした小田島くん、やっと普通の学校生活を楽しむ文化祭の二人、そして五葉も…ほんとに楽しみにしていました。
 期待を越えて、また泣ける泣ける。一大イベント修学旅行もすっごくよかったです。小田島くんのちょっとした変化を心配する矢野くん、お正月を迎えるにあたって家族とさらに向き合おうと意を決した小田島くん。
 中でも一番刺さったのは、来年度の部屋替えのくだりです。これまでも、自分ではどうにもならない状況に耐えてきた矢野くん。たった一人で家族と離れ、東京での新生活に向かう車中での寂しさや不安を思うと、自分も泣いていました。それが、小田島くんに胸の内を吐露して泣けるように。さらに、卒業後の二人の夢へとつながっていくシーンでもあります。
 それから、矢野くんのお誕生日!去年の分まで渡せて、小田島くん、ほんとによかったね。去年の分っていうのが、また最高!
 ああ!!これからも二人で色々なことを乗り越えて行けるよ、きっと。次も楽しみに待ちます、三上志乃先生、ありがとうございます。

うわあ、やっぱり凄いです、中村明日美子先生

 続きが出るって知って待っていました!上下巻通しての感想です。佐条くんのあのお父さんが社会のコンセンサスに合わせてアップデートしていくお話かなあって想像してたんですが。やっぱりそんな平凡なもんじゃありませんでした、すいません。特に下巻読んでて泣いてました!さすがの中村明日美子先生、神!ですよね。
 佐条くんのお父さん、父親としての目線にぐっときて、やられちゃいました。寿一くんと知り合って、彼に向けられる酷い言葉や、同性愛者であるがゆえの彼自身の苦悩を直に肌感覚で知るにつれ、変わっていくお父さん。光くんが本当にいい人で「なんであんなへんくつな奴とくっついたんだ」って思っちゃってるのに、それでもやっぱり受け入れられない自分がいる。
 でも、寿一くんに対して息子を重ねるように、可愛い、守りたいって思ってるんですよね、お父さ〜ん。上巻の最後の方は、そ、そこまで頑張っちゃうんだっていう展開でした。
 そして、寿一くんに「殴ったんだ」の吐露。寿一くんを心配しながら、彼を殴った岡田くんが象徴している「世間」と自分が同じだった事に気づく場面。ささってささって、涙でした。
 お父さんと寿一くん、そして利人くんのその後、ぜひ読みたいです。素晴らしい人間ドラマを再び、ありがとうございます!

トリチュンチュン!!

 続編も大好き!です。会話のテンポと面白さ、更にパワーアップって感じです。店長さんはやっぱりクールな美人、自分には明るいのは似合わないみたいなことを前作で言ってましたが、本作でなるほどそういうわけだったんだ、となります。古川くんの事がかわいくて大好きなのに、大切にしすぎてどっぷり恋人エロモードには入れない店長さん。これから社会に出て、いろんな経験を積んでいくであろう古川くんと、自分が深い繋がりを持っていいのだろうかって思ってしまう。生い立ちから来る自己肯定感の低さ、みたいなのもあるんだろうなあと。そもそも、家族とですら、温かい特別な関係はなかったんじゃないかな。
 自分視点で大切にしすぎてすれ違っちゃうのを象徴してるのがトリチュンチュン事件?だと思います。もう、ネーミング最高!何度読んでもニヤニヤしちゃう。
 前向きで素直でまっすぐ自分をぶつけてくる古川くん。古川くんによって、店長さんの心が開かれ、あたためられていったんだなと。二人はこれからもいろんなことを、時には軽やかに、時にはシリアスに、乗り越えていくんだろうな。
 最後になっちゃいましたが、2冊とも、表紙もホントに素敵です。この物語の世界観をドンピシャで表現してますよね。
 秋平しろ先生、ありがとうございます。

最高!大好き

 秋平しろ先生の!軽妙洒脱、ふわっと軽い感じなんだけど、ズキュンと来る感じがほんとにすてきです。会話のテンポも最高!
 まず、古川くん。誰に対しても素直で明るく、爽やか、コミュ力強、と言うより豊か、の方が合ってる気がします。古川くんの真っ直ぐで子供みたいな感情表現がかわいくて。きっと誰でもほっとけなくて、かまいたくなっちゃう。店長さんもそう思ってずっと見てきたんですよね、気づかれないように。
 採用の時から好きになっちゃうからってずっと気持ちを抑えて押し殺してきた店長さんに、古川くんが気持ちを知りたくてグイグイいくところ、すっごく楽しかったです。耐えている店長さん、気の毒なんだけど可愛い。
 二人が思いを伝え合えたのは、踏み込んでいった古川くんのおかげかな。店長さんの、諦め感、自己肯定感の低さ、何かあったのかあるのか、なんだろうな。続編を読むと、そういうわけかってなります。ぜひ「トワイライト・アンダーグラウンド+」もすくに続けて読みましょう。

読み手をも救済してくれる物語

 有馬さん、かわいい、とにかく可愛すぎます。満員電車で具合が悪くなった涙目の顔も、寝落ちそうな表情も、寝起きの顔も、電車でお出かけ出来てテンション上がってる顔も、映画館での嬉し泣きも…。氷鷹くんじゃなくても、大丈夫って声かけて何とかしてあげたいって思っちゃう。でも、社会人としてちゃんと頑張っていて、氷鷹くんに頼り過ぎず、氷鷹くんを助けようとちゃんと試行錯誤していく、そんな有馬さんだからこそ余計にカワイイ!
 氷鷹くんは誠実で優しいイケメン。一見すると無敵の人生を送ってきた人、余裕のある人、だから通勤電車で有馬さんを助けたのかなって出だしを読んでて思いましたが。
 でも、氷鷹くんの特異体質を「凄いよ!」って手放しに尊敬と感謝で受け止めてくれたのが、有馬さんだったわけですよね。そして、有馬さんの抱える問題を、氷鷹くんがアシストしていく…。
 なんてすてきな関係、お互いを助けて補完しあっているけれど、すごく誠実で優しい。読む度に二人ともほんとに良かったって、しみじみホッとして癒されています。
 そして、くまさん印刷の方々も本当に優しくて、頑張る有馬さんにとって最高の環境をつくってくれているところも好きです。
 「猫になりたい田万川くん」も大好きです。自分で何とかしなきゃって頑張り過ぎてる人を、ふわっと優しく、楽しくコミカルに助けてくださる、灯乃モト先生のお話、読者をも救済してくださっているんですね。本当にありがとうございます。
 二人のその後を是非読みたい!です。

あたたかい雪華

 政権争いのお家騒動かなーと勝手に思っていましたが、温かいお話でした。
 オメガであるが故に一族から疎まれ、軽んじられ、蔑まれていたイリヤの心をほぐし、イリヤ自身を認め、惹かれ、愛したハーリド。ハーリドの大きな懐に抱かれ、自己を肯定し、自信を持ってハーリドと共に歩んでいったイリヤ。
 本巻では、実家とのわだかまりに向き合っていくことになります。長兄、そして父。もちろん、艶やか、ゴージャス、ドラマチックな物語で大好きですが、何より心惹かれたのは、イリヤと父親の関係の雪解けです!父親から疎まれていたのではなくて、ちゃんと認められて、行末を親の情をもって考えてくれていたことがわかり、イリヤはどれだけ嬉しかったことか、安堵したことか。イリヤの子ども時代に深く刻まれていた傷に、暖かい光が差し、包みこみ、癒していったんだろうなあと思いました。やっぱり親から認められ、尊重され、愛されていたんだって気づくことは、人格の根幹に関わる大切なことかなあと。イリヤ、本当に良かったね。背中を押したハーリド、やっぱり凄い人です。
 上下巻を読んだ時も、本当に爽やかな満ち足りたような読後感でしたが、本巻も!二人はずっと幸せに暮らしていきました、めでたし、めでたしってわかっているんですが、またスピンオフ的なお話が読めたら、ありがたいです。
 

あ〜、しあわせ、大好き!!

 「恋が落ちたら」シリーズ3部作、ちょっとでも好きなら是非読んで欲しいです。上田アキ先生の10周年記念誌とSNSで最初に見た時は、画集なのかなと勝手に想像していました。が、その遥か上をいく素晴らしい1冊です!
 まず表紙からしてすごい。落ち着いたシックな色調、喫茶シルベのコーヒーの薫りが漂ってきそうな。なのに溢れ出る大人の色気。豪華なんだけどノーブルな金文字。攻めの二人のこちらをけん制するような、それぞれの受けちゃんを自慢するような視線、堪らないです。裏表紙は打って変わって、砕けて談笑する四人。カバーを捲るとかわいいぷにちゃんがいっぱい。表紙だけでこんなにもたくさんの想いを受け取れるなんて、初めてです。
 もちろん中身も最高。イラストページ、全部ポスターにして飾りたいです。このシリーズから感じる、オシャレでスマートなんだけど実直で素朴な温かさが、いっぱい。本編には入らなかった何気ない日常が、ほんとに優しくて、愛おしくて、ありがたくて。どっちのCPも大好きです。
 上田アキ先生、10周年に巡り合えてこんなにも素晴らしい1冊に浸れる幸せを、ありがとうございます。

ねこねこねこちゃんが繋いだ二人

 連載1話目からもう、うわあ好きってなりました、陽汰くん!可愛い園児達に囲まれた佐藤先生としての1日が終わり、大好きな男優KAIさんで妄想オナニー、自己を解放してスッキリ、からの絵本を読む練習っていうのがデイリールーティンなんですね。ちゃんとタイマーかけて、鳴ったらスチャッと眼鏡。この切り替え、このギャップ、面白くてかわいくて。
 そして、ねこねこねこちゃん。この絵本が海江田さんと陽汰くんを、出会う前から結びつけていたっていうのが素敵です。キュートな黒ねこちゃんがいろいろ頑張るほんわか温かいお話っていうのもいいなあと。ねこねこねこちゃんってタイトルもシンプルにかわいい。
 でも、そんなほんわか絵本をかいてきた海江田さんが見せるちょっとコワイくらいの執着、がまた素敵です。
 仕事熱心で真面目なのも、ねこねこねこちゃんが大好きでエロいのも、みんなひっくるめて自分なんだって、陽汰くんが肯定できたのは、海江田さんのおかげ。
 一方、絵本作家いだれんとして諦めずに頑張ってこられたのは、陽汰くんのファンレターに支えられたから。
 二人の幸せなイチャイチャをもっと見せてほしいなぁ、出来れば。あと、ねこねこねこちゃんグッズ、私も欲しい!です。

美しい刺青、二人の再生

 すっごくオシャレでクールな絵。タイトルに刺青ってあるけど尖ってたり危うかったりする要素はないです。刺青を介して心の奥を探ったり、それを受け入れたり、包みこんでいったりするような。優しい物語だと思います。
 蛇はすごく象徴的。脱皮して成長する様子を生まれ変わると捉え、洋の東西を問わず、神様、神様に繋がる特別な存在と見なされてきたそうで。その蛇を纏った愛助くんと出会い、惹かれながら関わっていくことで、本当に尚紀さんは生まれ変わったんだと思います。
 そして、初対面なのに、尚紀さんをエッロい想像へと誘ってトロトロにしちゃう、愛助くんの不思議な魅力は、蛇の神がかった力から来てんだなあって、なんか勝手に想像して浸っています。愛助くん自身も、尚紀さんと出会ったことで過去に「けじめ」をつけ、直樹さんとの新しい未来へ。
 とにかく、全編通して刺青が綺麗でいちいちかっこいい!ぜひ続編をお願いします。