下巻までの内容でレビューします。ネタバレというほどではありませんが、ほんの少し結末に触れています。ハピエンかそうじゃないかまで知りたくないという方はご注意下さい。
どこを切り取っても素晴らしいの一言。BLの枠に収まらないクオリティです。ネタバレなしで読んでいただきたいのであまり詳しく語れないのですが、深く美しい愛の物語。主人公達のCPの他にもう一組のCP(パベル×アウラ)が深く物語に絡んで来ますが、この二人の関係性は涙なしには語れない...下巻は何度も感涙必至ですのでティッシュ箱のご用意をお忘れなく!でも最終的には愛に溢れた素晴らしい結末。決して暗い気持ちになるようなことはないのでご安心ください。
BLの枠に収まらない…と書きましたが、この作品の素晴らしい所はストーリーがとてもしっかりしていながらも、ちゃんとBLだという所です。少年達の切なくも瑞々しい恋心がしっかり描かれていますよ。そうした意味でも完璧です。
美しい絵柄、情感に溢れ詩的とも言える台詞の数々、BL的萌え、ミステリーとしての面白さ、ファンタジーとしての魅力的世界観…全てがここにありました。