もう多分これはただのラブラブ漫画ですね。
ラブラブな二人のラブラブイチャコラ漫画です。
素直に好きだと表現する橘くんと、素直になれない(というより好意を素直に受けきれない)藤原くんのカップルなのですが、受攻とか関係なくどちらもウブで可愛い!
一方がカーッと赤くなってしまえば、もう片方も真っ赤になって…みたいな感じで、ずっと付き合いたてみたいな感覚に陥ります。
特に何が可愛いって、藤原くんです。
藤原くんホントはすっごいヤキモチとか妬いちゃうんですけど、素直になれなくてどうしたらいいかわからないところが堪らないです。(笑)
ライトな感じで読み味すっきり、って感じです。
2作品目の「十五歳」、いいですね~ 青春を感じます。
展開から終わり方の至るまで、どこかの少女漫画みたいな感じです。
言ってしまえば王道なのですが、主人公の男の子が可愛い女の子顔なのもあって、なんだかマーガレットとかその辺りの少女漫画を彷彿とさせます。(笑)
なんとなくキラキラしています。相手の男の子も爽やかイケメンだし。
此処からは好みによると思うのですが、どくろさんの絵が好きな私としては、性描写は少なめなはずなのに、魅せる表情が非常にエロチックです。
というか、艶があるというんでしょうか。非常にそそられる感じの。
短編漫画がたくさん詰まっていて、ジャンルも様々な感じで、いろいろ楽しめるのではないかなーと思います。
ぺらぺらと捲っていると、大体セックスばかりで、表現も露骨でそういういわゆる「ヤマなしイミなしオチなし」…的な作品かと思いきや、個人個人が悩み葛藤し苦しい中で生活している事が分かります。
主人公である景吾の過去であったり、ハイジの実の顔であったり、いかにも続編のありそうな終わり方であったり、恐らく妄想用といては大変完成されています。(笑)
皆様がおっしゃる通り、「続きそうで続かない」という感じです。
そのもどかしさも堪らないのですが。(笑)
此処まで言っておいてなんなのですが、やはりセックスの魅せ方ですねー。
ほんと濡れ場上手だと思います。
ただ暴力的なものもありますので、注意ですね。というか、全体的にバイオレンスな感じの世界観なので、なのかもしれませんが。
お気に入りのシーンは、景吾のうなじをハイジが撫でながら、「首輪つけてーなぁ」って言う所です。(笑)
細かいところの萌えを掴んでくる石清水先生ほんと好きです~。
「野ばら」ですが、ゲイ→ノンケ のような最初の方の神田さんの葛藤が非常にキます。(笑)
「自分は好きになってはならない人を好きになった」という気持ちから、2人は大きくすれちがってしまうのですが…。…実を言うと、私はとっても涙もろいので(笑)、ほろりときました。
結ばれてからの展開もよかった。
なんというか、メリハリのない終わり方でも無く、かといって続きの気にならないような終わり方でも無く、「続きが気になる!」と言えるような理想的な終わり方でした。
神田さんの属性は「オヤジ」ですが、可愛らしい腰の細い人です。(笑)
人の好みが非常に分かれそうなのは、やはり「みみクンシリーズ」ですね。
ボーイくんが非常に可愛いのですが…。
リバ表現ですが、どちらも受けたい側の悩み…のような感じで。リバ苦手な人には「うーん」と思わせる内容なのかもしれません。
個人的に推したいのは、カバーをめくるとある、各登場キャラのパンツ姿の立ち絵です。(笑)
衝撃的な作品でした。しかし、とにかく人を選ぶと思います。
普通にまったり両思いでラブラブ、という「BLをメインとした作品」というわけではなく、「とある人間関係・同性愛関係の中で展開されていた裏の関係」を描いたという感じです。
BLというくくりでいいのか非常に悩むところ…。
途中、薬物仕様者が見ているような景色を描くシーンがあるのですが、感情移入してみているとその表現に目の前がグルグル回るような感覚に陥りました。(笑)
引きこんでいくのが上手な方だなぁと思ったり。
絵の描き方も、よくあるキラキラしたかっこいい男ばかりではなく、ただ人間味に溢れた表情が多くで私は好きです。
キャラ自体もなかなかです。
イケメンとは言い難い男の子が受なのに萌える私ですが、龍とトシミチの性描写の中でなかなか良い表情を描いてくれたところにズキューンでした。なんて可愛いんだ、龍…!
素直にBLを求めている方にはズレたものがくるのかなという感じです。
ブラックで、なんとなくBLではくくり辛い作品を見たい方にはなかなか良いかも。