1巻〜3巻まとめて読みました。
上手いことは言えないのですが、もっと早くにこの作品に出会いたかったです。
しかし、この作品の愛は美しくてもどかしいですね……。
記憶喪失であることを望まないと幸せになれないって中々珍しいし、そうでもしないと上がれない社会で間違えて生まれてきてしまったかのように周囲から思われる深見……。
性的な目では見ているけれど、愛しさが勝ってかただそばでピアノ(下手くそ)を弾かせてくれれば、穏やかな顔でそれを聴いてくれれば良いんだと欲を隠して深見と友好的な関係を続ける祐介がまた良い。(途中でやけになったみたいにセックスをする関係になりますが……それもまたなんとも言えぬ良さがある)
ハピエン否かは読み手によって違ってくるかな、と思うので人と人との感情や巡り合わせで苦しむのが苦手な人には不向きかもしれません。
また、深見(受け)の女性とのセックスシーンが頻繁にあるのでそういったものが苦手な方にも不向きかもしれません。
西田先生の「青春の病は」という作品の中に工藤のスピンオフも載っているので、気になる方はそちらもぜひ。