何と言っても描かれる和の世界の優雅さに惚れ惚れします。着物や踊りに使われる布の動き、用意された食事(器なども含めて)や文を入れてある箱や置かれている几帳など、小物に至るまで一つ一つが丁寧に描き込まれ、そこに鳥類の世界としてそれぞれの姿や生態の特徴が盛り込まれています。あなや……作画コストが高い……。だからこそ、違和感なく一コマずつ丁寧に読めます。
目白一族の主人公と、鷹の一族の相手。出会ってから、主人公が少しずつ少しずつ、自分らしさを探していっています。愛しいな…もっと欲を出して生きていっていいんだよ…。
まだ2人が最後まで致してるわけではありませんが、官能的なシーンは巻中そこここに散りばめられています。侮るなかれ、致さなくともエロさは作れます。
1巻で劇的にお話が進むわけではなく、ゆっくり時間をかけて2人の関係性が描かれている印象です。私は気になりませんが、人によっては少しもどかしい感じがするかもしれません。今後もゆっくりじっくり2人を見守っていきたいです。
いや本当に、あの、聴いてくださいと大声で言います。聴いてください!!!!!!!(大声)
クロのぶっきらぼうな興味なさげな声からルカに惹かれて優しさが滲み出していく声色の変化、ルカの可愛い時は可愛いし泣きそうな時はクロ!!早く抱きしめろ!!とつい旦那(ルカはお嫁さんなので)を呼びたくなるほどしゅんとした声を聴かせてくれます。ルカのお兄ちゃんとしての声色と、お嫁さんとしての声色の違いも作品内としては大切な所かと思います。聴いてください。
メインキャラでなくとも、特にノアのセリフの言い方の、おちゃらけた態度の時と真剣な話をしてる時の落差の大きさ(表現力お化けェ…)、弟のケイくん(幼少期)の、子供であるがゆえの勢いや感情の爆発が起きた時(怒りでも寂しさでも)の声などとても良くて、全ての声優さんが漫画のシーンを一つ一つ丁寧に演じてくださっています。聴いてください。聴かなければわからないことなのです。聴いてください。
あとBGMが本当に良いです…良いです…BGMのまとめCD出してくれないかな(出ません)。作業用にしたいくらいです。本編でBGMが止まる時は視聴者がクスッと笑える時か感情が爆発する時です。どこのシーンかは聴いてからのお楽しみにしてください。とても良いBGMの使い方をしてくださっています、ありがとうございます。
えっちなシーンがこれはまたあの、あの…、最高でして…。聴いてくれとしか言えないのが本当に歯がゆいのですが、【理性崩れた(崩れかけの時もあります)】、【最中の攻めの声】、良いですよ(ゲンドウポーズ)。クロにとろとろにされるルカの声も…良いですよ。漫画にて最中の2人を読むのとはまた違います。視覚からの興奮ではなく、耳にダイレクトに2人の最中の声が届くわけです。大変興奮します、私は壁…私は空気…と唱えて聴いてください。いかに感情を抑えつつ聴けるか、修行僧の気持ちが味わえます。お家で1人なら、思う存分叫んだらいいと思います。
本編とは別の、番外編に当たりますが吉日のほうでは終始ルカに対するクロの声が優しくて甘いです。そんな声出せたんだねクロ…(失礼)。ありがとうございました。本当に聴いてください。
続編のほうもCD化を、切に願っております。どうぞまだの人は聴いてほしいし、漫画も読んでください。読みながら聴くと、もう情緒が崩れます。でも終わった後、多幸感が満載です。よろしくお願いいたします。