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女性梅子さん

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なんだなんだっっ!!この爽快感は!!

私のBLゲーム観を変えた作品。
私の場合、どうしても18禁ゲームをした後ってENDを迎えた後に背徳感というか…モヤモヤしたものが残ってしまうんです。でもこの作品は違った!!まさかの爽快感!!!はやく明日の青空が見たくなるような、そんなENDに初めて出会いました!!

ゲームでは5人のマフィアが大暴れ。一癖も二癖もある彼らが織りなす会話には大笑い。アクションにはひやひやしながら手に汗握り、Hシーンではドキドキしっぱなし。そしてあるENDでは涙を流し、まるでアニメを見ているような、映画を見ているような、小説を読んでいるようなすべてが含まれている盛りだくさんの作品でした。
ひとつひとつのカップルも良かったけれど、5人の友情と信頼感についつい頬が緩んでしまう。他キャラも個性が光っていて、ラッキードックの仲間たち(?)みんなを愛してしまいました。
声優さんたちの演技もキャラにとっても合っていてまさにナイスな配役。ジュリオ役の方がとても好評のようですが、私も萌えさせていただきました♪一言ジュリオがしゃべるだけで肺の萌えセンサーが反応して胸の痛いこと痛いこと。

END後の爽快感について上げましたが、やっぱり互いが男同士での関係に背徳感を抱いていないことが大きいのかなと思います。互いを関係を等身大に受け入れている感じがすがすがしくて、ENDも前向きなものが多い。だからと言って葛藤や切なさがないかと言われればそんなことはなくて、まっすぐ過ぎたりする想いにまた胸を詰まらせてしまいます。BADENDは本当のBADで、死ネタもちょくちょくでてきますが、最後に真のENDを見ればそんなことは全部吹っ飛んでいっちゃうくらいの爽快感!!
…爽快感です!!!

選択肢が多いのは、逆に自分の手でゲームを切り開いている感じがして楽しかったですね。いつものことですが、最後は攻略サイト様に頼ってしまいましたが…笑。長めのゲームでしたが、終わってしまうのが惜しく感じるほどでした。もちろん追加ディスクは買う気満々です(´・ω・`)ノ

一週間は余韻に引きずられたまま…

とにかく泣いた。
いままでのBLゲームでは考えられないほどの涙を流し、深く考えられさせられた作品でした。
ニトキラさんの作品は世界観が独特ですぐに引きずり込まれてしまうんですが、sweetpoolの世界観にはゲームコンプリート後、一週間ほどぼうっと余韻に浸る…というか引きずられたまま何も手に付かない状態が続きました。
必ずしも幸せ…とは言えないENDばかりでした。でも、どれもとらえ方によっては究極の愛であり、悲劇であり、ただの幻想でもある……
そんなENDの終わり方、特に最後に見ることのできるENDには、終わったあと夜中にも関わらず大声で泣いてしまいました。
ファンタジーなのに現実的で、遠くの世界のことのようで非常に身近に起きていそうでもある。そんな世界観にどっぷりと嵌まってしまいました。

グロい作品だといわれていますが、絵にそんなにはグロさは感じませんでした。グロイとすれば音のほうかな?内臓系がダメな方にはあまりおススメできないです。
とはいえ、音楽も素敵で、すでに王道BLに慣れてしまった方にはぜひすすめたい素晴らしいゲームだと思います(´・ω・`)ノ

同級生 コミック

中村明日美子 

裏表紙がすべてを語る

これほど神だと感じた作品はありません。
評価の高さに期待しすぎて不安でしたが、それすらも上回る作品でした。

絵がとっつきにくいと言われていますが、まず裏表紙を見てほしい!!!
夏の昼下がり、帰り道、青すぎる空と影でそっとキスする少年。
ここから伝わる雰囲気がこの本のすべてといってもいい。
理屈より感覚が体を動かすような衝動、些細なことに敏感であり鈍感であった大人になる前の純粋な気持ちが甘酸っぱく伝わる。
萌えすぎて自分は肺の痛さに死んでしまうのではないか。と初めて思いました。
言葉にして説明することは難しい!!とにかくキュンとするんだ!!!肺が締めつけられるように痛いんだ!!!

それが読み手に確実に伝わるのは、その雰囲気を作り出す表現の巧さにあるじゃないかな。
言葉の間の置き方、場面の切り取り方でこんなにも伝わるものがあるんだよ。
滲んだ星、公園の砂、ペットボトルの水滴、雨のしたたる網格子…
細かい表現が一瞬という儚さを感じさせ、独特な眼の書き方によって視線が強調されて、それが心情を映すように丁寧に書かれていました。

10代であるから理解できる衝動がある。
ぜひ10代の方に読んでもらいたい。
そして大人になり、素直な思いを持つ難しさを感じているからこそ伝わる一瞬の美しさもある。
ぜひぜひそんな大人の方にも読んでもらいたい。

心から、痛いほど甘酸っぱく、切ないほどピュア。
中村明日美子さんの表現力に脱帽です(´・ω・`)ノ

我が家にたまに入ってくる野良猫が可愛く見えてしまう…

評価が高かったので手に取ってみました。
読んでまず思ったのが、絵が一つ一つのイラストみたいでかわいい!!!
キラキラ(?)とか擬音語(?)の置き方がやわらかい雰囲気を作り出しているようで、
絵ですでになごみながら読み進められました。

表題のネコチャンのお話は…
いわずもがなネコチャンが可愛い・・・・・・・!!!!!!
猫ってこんなかわいい生き物であったのか!!と猫嫌いの自分も見事洗脳されました。

シリアスになりかけても、
展開がやわらかく切り返されたり、ツッコミどころが入ったりして、
終始ふんわり暖かい雰囲気だったので、読み終わった後もあったかい気持ちになれました。

欲を言えば、もっと膨らませた話も見たかったなぁということ。
それは短編だからしょうがないのだけれど、比呂サンの心内が深く出ていたりするような…
要するに、続きが読みたくなったということです♪

私は切なくなったり萌えたりすると(物理的に)肺が痛くなる症状が出るんですが、
最後の社長×秘書の「いつもわらっていてほしい」で出た!!
秘書さんの表情に私の肺がやられました。
短いページの中で上手くまとめられていて、後味も甘酸っぱく好みでした(´・ω・`)ノ

人間の内面…深い…

軽い気持ちで読む本では決してない。
どんな話であっても結局BLなんだから!と読み始めた自分に後悔した。

現実とリンクして考えざるを得ない、冤罪をはじめとする犯罪、
犯罪者に対する社会の目、出所を待つ家族の気持ち、
そして人間の弱さ、狡さ。
堂野の怒りの矛先のないやるせなさに拳を握り、
喜多川の生い立ちに胸を震わせた。、
それでも自分とはかかわりが薄い刑務所内の出来事。
共感できない気持ちがある自分が悔しい。

書き下ろしである探偵社に勤める中年の大江視点の話からも人間を見た。
正論と言い訳が紙一重であるように、すべての人間がいい人であり悪い人である。

この本に心から共感することは、人間の醜さも無垢さもすべて認めることのように思えた。
私にはそれを受け入れることが怖くて、心からの共感には至っていない。
でももう一度痛みを堪えて読むための相当な勇気もまだでてこない。

こんなに考えさせられた小説が今までにあっただろうか。
この小説はBLという枠だけにくくってしまいたくないという意味も込めて、
中立の立場にこの本を置こうと思います(´・ω・`)ノ

食事も忘れ読みふける…

前巻が重く深い内容だったために、この本を手に取るのにも勇気が必要でした。
でも読んで良かった!!!やっとふたりの幸せそうな姿を見れたから。
そこまでの過程がさらに辛く切ないんだけれど、
今までが辛かった分、些細な二人の幸せがどんなに大きいことかを感じます。

しかし、前巻では共感することへの怖さがあったのに対して、
今回はどの人物の気持ちにも共感できてしまう恐ろしさがありました。
それほどに本で起こることが身近であり、自分が小説中の人物になりうる可能性がある。
そのせいでもあるのか、気持ちが違和感なく話についていけました。

だからこそ泣けた。
最後の1ページは、ここまで頑張って読んだ自分への木原さんからのご褒美かと思うほどに。
読み終わった後でさえ涙が止まらず、一週間は頭から離れませんでした。

特に最後の「なつやすみ」の雰囲気は素晴らしかった!!
読む間は苦しいけれど、読み終えたあと心に残るものには代え難いはず。
積み上げられた重く清々しい思いと眩しいくらいの海が目の前に広がる情景をぜひ味わってください(´・ω・`)ノ

ただの王道ではない

純情ロマンチカを知ったのはアニメから。
こんな堂々とテレビでBLアニメが見れるとは…と軽い気持ちで見た1,2,3話で号泣。
すぐ本屋に直行してまとめ買いしてしまいました。
私のBL本一冊目となった作品。

昔の少女漫画以上のベタすぎる設定と展開が逆に新鮮に思えてくる…不思議です。
しかし王道を突っ走る純情ロマンチカは、ただの王道でない。
理由は中村春菊先生の言葉の選び方にあるじゃないでしょうか。

本当に共感できる言葉をjustな瞬間に置くというのは難しいことのはずなのに、
それが心情の揺れとともに出てくる。
その度に、萌に反応する私の肺は切なさととてつもない甘酸っぱさで(物理的な)痛みに襲われました。
特にエゴイスト組の巷のツンデレ王子ひろさん!!
自分をまっすぐに思う野分への気持ちとプライドの葛藤、すれ違いには肺がチクリ…いでで(汗
二人のじゃれあっている姿をずっと見ていたくなること間違いなし!!!

アニメは漫画とほぼ同じ流れなので、私は漫画を見た後だとアニメの楽しさが半減してしまいました。
アニメを見ようと思っている方にはアニメ→漫画の順をおススメします(´・ω・`)ノ

良いSなエロだ

表題作の攻/薄井先輩の行動に「なぜそこでそういう展開になるんだ?」疑問を感じてしまった私は、
ひたすら受/後輩君にかわいさを求めていたようです。
みなさんが絶賛するように、見た目にそぐわずもんのっすごい大胆なことを心内で言ってのける後輩君には感服です。

ストーリー重視の私的には、二つ目のお話の方が私の肺にきました。
同じ高校から大学に入ったものの、一年たってようやく田山の存在に気付く立花。
高校時代、中心的存在であった立花を好きだった田山の女友達。
彼女たちに田山自身がうっすら自覚する嫉妬、優越感に切なくキュンとしました。
立花視点からのお話でなお田山の可愛さが引き立っていたなぁと思います。
モテるっていうのも大変なんですねぇ。

どのお話もテンポがとってもよくて、中だるみすることなく一気に読めました!!
カバーをめくるとあるお楽しみに毎回笑わせられます(笑
しっかり名前を書いておきましょうね(´・ω・`)ノ