原作既読。好みのカテゴリだったので先んじて予約させていただきました。
(極めて個人的なゴタゴタでアップグレードできなかったことが唯一の心残りです・苦笑)
阿座上さん、赤羽根さんともにBL作品でははじめましてでしたのでほぼ違和感なく愛と純生だと確信しました。
サブカプのカナキヨも興津さん(個人的推しです)増田さんの関西弁が違和感ゼロでした(これは後で調べて判明しましたが)。
原作既読・未読どちらでもDom/Sub好きかつキャストがツボという方なら間違いなくオススメできます。
最後にちょっとだけ愚痴になりますが比較的キャリアの浅いレーベルゆえか到着後ディスクを取り出すのに大変苦労しました。
安定の作家買いです
Dom/Subではありますが他の方も言われているようにコマンドは日本語で書いてありますので初心者さんでも分かりやすくなっています
あまり深く考えず感じる系です
逆にDom/Sub上級者さんには少々物足りないかもしれません
受けのクルトはDomが多い上位種族の悪魔族に生まれた希少なSubだったために森で半ば世捨て人同然に生きながら死を待つだけという立場です
そこに攻めでDomのアンゼルから(人間族は下位種族ですが無害という設定です)コマンドを施されSubの本能を満たされたことで深入りはいけないとわかっていながら求めてしまうという内容です
岡本K先生ならではの溺愛はもちろんありますが前作や前々作みたいなエロが控えめと感じたので(あくまで個人的にですが)萌×2というところで
蛇足ですがクルトが身に付けているピアスとアンゼルから貰うカラーを手作りしました
龍二は兄の真琴を失い両親の心中以降自分を責めて責めて責め続けて誰にも心を開かず生きていました
無印で誠を成り行きから助けて二度目の墓参りで「人の命を救うこと以外、もうどうでもよかった」と吐露しましたが本編読んで相当根深い問題だと改めて認識
自分への戒めと捉え施設を卒業してから今まで長い間見れなかった成長記録を誠とともに見ることで20年間ため込んでいた大きな感情を爆発させます
ずっと自分を追いつめて(誠から「言うな!」と咎められます)死にながら生きてきた心が三度目の墓参りでやっと前を向いていけるようになれました
「また来るよ」、と
ようやく一人の人間として「(誠と二人で)幸せになるために」未来へと歩みだすことが出来そうです
その答えはもう、わかっていますが
電子配信時に大泣きしてしまい本を濡らしたくない(心が元気な時にしか読めないため・苦笑)ので「萌×2」としましたが控えめに言って神です
碧が突然の異変から苦悩していく過程と史貴の変わらない愛を描いたお話
碧は子供の頃から自分の心を殺しセフレになったことも割り切っています(いわゆる両片思いではありますが)
史貴に「身を固めろ」と部下として戒めいずれ清算したいと考えますがその矢先に倒れてしまいます
異変を受け入れられず心と体がバラバラになりそうな感覚に苦悩する碧がひたすら切ないです
史貴は「碧は碧だから」とある意味での「治療」をしながら愛を諭していきます
その後大事になることはなく最後には「自分は自分」と受け入れた碧にただホッと胸をなでおろしました
絵がとにかく美しいので今後作家買いをしようと思います
史貴が会社でだけ眼鏡を掛けている理由が可愛いです
些細なことから龍二の過去のトラウマへ誠とともに全身全霊で向き合っていく過程が描かれています
極めて個人的な話ではありますが私自身がある意味で生きることそのものに罪悪感を抱いているため無印から続いている死にながら生きている感覚(龍二の場合は唇を噛むところで現れています)とか特に誠の後輩(龍二にとっては養護施設の先輩)に対して苛立ちや嫉妬とか誠に対する感情へは共感してしまいました
一番ハッとしたのは6話の龍二の台詞を誠が「言うな!」と遮るところです
その後誠が龍二を赦すように諭したのが印象的でした
具体的な内容は実際に読んで確かめて下さい
最終話を読み返すうちに(誠が隣にいてくれたのもあったのでしょうが)「自分は生きてていいんだ、幸せになっていいんだ」と理解し龍二と同じように泣き崩れました(ハンカチでは足りないのでタオル必須です・苦笑)
性描写も無印の前半では快感を受け入れることを強いられていたため痛々しい部分がありましたがRe:lifeでは誠が龍二に対して心を許しているので「(エッチだな…)」と思う描写も甘く甘く見れました
前述の通り嫉妬と苛立ちながらの半ば無理やりなシーンもありますが
描き下ろしは5話の幕間になります
DMMさんは白抜き修正でした