灼先生については全作品を読んだわけではありませんが独特な、まるで音も聞こえてこないような静謐な空気を纏った世界観をいつも感じています。
浅見の人の世話ばかり焼きたがる人の為に役立ちたいという『欲』は幼い頃父親に投げられた母親の「役立たず」という言葉や自分を置いて行った彼女の行動がトラウマになっていて切ないです。
宝の浅見への依存にも思える過剰な甘えたぶり、支配欲もやはり出て行った母親にも原因があるのでしょう。
わたしにも覚えがあるのですが、母親から捨てられたという意識は人によっては自分を愛せなくなったり自分を他者に押し付けたりで、克服するのには長い時間だけでは解決出来ないのではとも思いました。
浅見と宝の関係性から始まる交流では下手すると共依存になっていたのではと、だからこそ千晃の存在こそが浅見には必要だったのではないでしょうか。
利害関係の外側にあるものが愛情なのでしようね、、、
にしても、千晃がラストで浅見に言った
「浅見の耳骨をちょうだい」
これ、なんだかスゴいプロポーズの言葉ですよね。
まあ実際には焼いた後そんな小さなお骨は残らない、竹箸で拾えないでしょうけど。
その後の波打ち際での2人のちゅーは完璧に美しかったです♡
追記
えちシーンは意外?にもエロかったです。
なんなんだ、あの体位?
という感じで構図が全体が分かる引きで好みでした。
「ワインの夕べ」という集まりで出会った会社員朋樹と洋輔が毎週末飲みやゲーム、DVD鑑賞をして共に過ごします。
お互い言葉に出してはいけない感情を抱き始めその後ろめたさから洋輔が距離を取りはじめいったん別れてしまいます。
結局はお互いの気持ちをハッキリさせてもう一度やり直そうというハピエンでした。
初出が1996年なのでケータイが出てきてもそうおかしくはない時代ですが、公衆電話や社内電話、固定電話を使って恋人達は気持ちを確認し合います。
彼らの「仲直り」のきっかけは朋樹の女友達が洋輔の会社に電話して仲を取り持つというあまり見かけない方法です。
このように時代を感じさせるお話ではありますが、
イケメンのエリートリーマン洋輔が酔っ払った朋樹の世話を焼きほっとけない気持ちを抱くさま、寂しがりやの朋樹がブレずに洋輔を思い続けるさまがイイです。
でもお節介な女友達がいなかったら2人は再会しなかったかもしれない、このあたりが妙に現実的で新鮮でした。
女友達も「ワインの夕べ」で出会った男性と恋に落ちます。
これくらいのお話ならドラマ化とかし易そうとは思いました。
やっぱり、リーマンBLって好きだ!
性的シーンはありません。
発売されて数日内に読み、今回また読んでみました。
最初は⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎にしていたんですが、悩んで減らしました。
うさ耳愛され系可愛がられたい上司は確かに可愛かったです。
攻めの後輩社員はよく見られるワンコ系、独占欲強め。
上司はおさわりうさ耳キャバクラ?で働いている時も私生活もほんわかふわーんとし過ぎてて自室もサン◯オ、サン◯ックス系でカワイイが埋め尽くされていて不思議チャン過ぎました。
後輩くんも秘密で働く卯坂をバラされたくなかったら、とやたら脅す感じでなんかヤダ。
特に秘密を知った翌週さっそく社内でフ◯ラ強要なんてワンコちゃうし、ちょっと引きます、、
エロエロではあるんです。
女装プレイとか言葉攻めとかけっこう好きな方ですがなんかちょっと違うと思ったりします。
あと、いろいろな他作品を思い出してしまいました。
絵が似てたり設定が似てたりストーリーの一部が似てたり、なので特にどうってことはないんですが、気が散ったかな。
「東京ミドル倶楽部」シリーズはこれで3冊目。
最近ハマってしまいました。
失礼ながら嶋ニ先生については購入雑誌にいつも掲載されているのに殆ど知らず、またわたしは「おじさん」関連が苦手なのです。
受けにせよ攻めにせよ、くたびれ感有りにしろ渋いスパダリ感満載にしろとにかくおっさん、おじはどうにも苦手、ほぼ近寄らないヒトです。
なのに!
気まぐれで試し読みして、んん?これは??
と購入してみました。
3巻ともとにかく「おじ」の哀愁がイイですよね。
嶋ニ先生のあっさり絵柄もほぼ気にならなくなりました。
いろんなタイプのおじさんが3冊に登場して飽きない、物語はおじさんの数だけあるんでしょうね。
今回特に印象的だったのは1話目の「恋をしに行く」。
友だちに貸したお金だったのに逃げられウリする羽目になった眼鏡の冴えないおじさん。
妻子にも逃げられ可哀想過ぎな教師で男も初めて、だけどその友だちに実は恋心を抱いていたらしい、、
初めてのウリ客である金髪の若い男久坂に何故か気にいられておじさんも彼に恋をするようになるんです。
久坂はイケメンゲイで彼もワケ有りですがなんかいろいろとイイ男♡
おじさんの世界が変わっていくさまがなんとも愛おしくこちらも応援したくなるんですよね。
どの巻のお話もハピエンで寝る前に読むのにも安心です。
最後に嶋ニ先生の濡れ場は体位の構図って言うんですか?2人全体が見渡せるようなポーズがハッキリ分かるような絵がお上手でとっても好みです。
結合部を大きく描いて挙げ句白塗り修正で何が何だかわからない絵をよく見かける今日この頃、引きのポーズはめちゃエロいですので是非!
佐藤アキヒト先生には熱狂的な支持層がいます。
わたしもそれに近いのかもしれませんが、先生には少しブランクがあったのでその事をつい忘れておりました。
全コミックス、同人誌、グッズも購入し先生の配信も楽しみに拝見していましたのに。
思うに読書好きの知的な女性に熱く支持されている気がします。
まさか寄宿舎ものを描いていらっしゃるとは、、
「ポーの一族」ー小鳥の巣ー編を思い出したわ、わたし。
寄宿舎ものが古代大昔も流行っていたのでけっこう読んでいますが、わたし自身はまず繊細な10代ものにさほど食指が動かないほうなんでね、DKものとか大学生ものとかも。
と前書きが長いわ、言い訳多いわ。
そういうわけで個人的趣味嗜好もあって、1度目はあっさり読み終えました。
でさっき2度目念の為読み返し後半あら不思議、カイが超カッコいい、、、
ノアの気持ちが急に分かってきた!
安易な性的シーンがないのもいいですね。
西洋の10代男子がバスタブに一緒に入るかちょい疑問に思いましたが。
でもここ絶対みんなの萌えどころだと思うんですよ。
やっぱり佐藤アキヒト先生推せる、ついていきます!
ちゃんとこちらの「ルームメイト①」発売記念の新作同人誌も通販購入しているんですよね、えへへこれから読みます♡
わたしは!
断然夏目さんが好きなので!
いつも通りの心の声多めで途中でよく分からなくなる2人の行動と言動有りにしても、
2人のイチャイチャラブラブが描き下ろしに少しあるのみという現実にしても、
最後に斉藤サンのそっくり身内が登場してまたもや話題をかっさらった感ありありにしても、
北川と夏目の社内抗争?は決着ついたのかどうか不明という事態にしても、
無問題です、甘めにしたって神評価でありますとも!
とにかく北川には夏目がたまには頼りきれるようにさらにイイ男に成長してもらって、夏目の可愛い甘えんぼ?も見せて頂きたい。
よろしくお願い致します!!
やっと読み終えました。
雑誌で追っているのですが最近はササッとチラッと読み飛ばししているかのような読み方で、今回コミックスを読み終えやっと内容が入ってきた次第です。
というのもじっくり読むのがしんどい、辛い。
2人が4年後再会しえちを繰り返す仲になっており矢代は百目鬼が自分にとってなにか特別な存在であることにやっと自覚し始めた。
最新話の終わりはこの9巻の終わりでもあります。
もう、ここで完結してイイんじゃないですか〜
未完の完結巻になったとしてもわたしは
分かりました!
となるかもしれません。
そのくらい、続きがあって読む日が来るであろうことが怖いです。
53話、車中で百目鬼の横に座った矢代は過去自分を抱いた百目鬼の言葉を思い返しています。
"俺しかいらなくなるように"
"俺しか欲しくなくなるように"
『呪いにかかったままの俺は昔のお前ばっか探してる』
ホントは優しく抱いてほしい自分。
優しく抱きたいくせに隠したい百目鬼。
34話ラスト、ジェット機の爆音でかき消された矢代の言葉、
『おまえは俺をー』の後わたしは
壊した だと思っていたのですけれど
呪いにかけた、だったりして。(語呂が良くないな)
矢代が自分以外には勃たないと憎き井波から聞いた百目鬼は嬉しかっただろうなぁ。
2人にとってもわたしたちにとっても懐かしいセリフや回顧シーンが多く登場し、影山のみならず久我まで見られたこの9巻、終わりが近づいていることをひしひしと感じます。
だからこそ抗争の決着とかどうでもいいからもう9巻でthe endとしてくださいよとわたしは泣き言吐いてしまうんです。
先生の「ホストシリーズ」大好き♡なので発売日指折り数えて待ち焦がれておりました。
表紙をめくるとわたしが異常に大好きなカラーイラストが!
攻め3人が思い思いにソファに座っている絵柄ですね。
これめちゃ、カッコよくないですか!
それからコミックスタイトルの
KING IS DEAD もやけにスタイリッシュ。
カート・コバーンが着ていたTシャツロゴに由来しているとは。
わたしはカードゲームの名前や英国王交代時の慣用言葉からなのかと思っていました。
Nirvana界隈ならば、ROCK IS DEADだって無関係ではあるまい、と1人勝手に納得しています。
さてこのコミックスの内容はホストシリーズ3冊の後日談、天王寺邑の引退イベを筆頭に3組のホスト中心カップルのお話です。
短編小話集なのでわりと気軽に楽しく読めます。
まあ天王寺邑の母親のくだりは「ウルフハウンド」と併せて陰鬱な気配が感じられますが。
わたしはタマミヤCPがお気に入りなんですが、有朋野田センセCPも可愛いね、でも邑の強火忠犬弥勒が圧倒的に優勝です!
ただ、「ウルフハウンド」が描かれる前、「赤くて甘い」はともかく「青くて苦い」にも弥勒は登場していません。
弥勒は後付け設定だったのであろうと思います。
違っていましたら申し訳ないです。
よくあるお話の膨らませだとしても、弥勒は非常に魅力的ですし彼という存在により邑もまたその存在感を増し人間的に複雑でミステリアスな気質を備えているふうに描かれることに成功しています。
今気づいたのですけどBLに限らず多くの漫画にホストが登場しますが、ほぼセットで地雷女子や夜職、風呂などの女が絡む悲喜劇模様が繰り広げられます。
芽玖いろは先生のシリーズにはほぼ?そういう類の女子は出てきません。
なので安心して読めます。
もっともホストを独り占めしたくて精神的に病む女性は登場しますけど。
実家に資産がある、本人が資産を生み出す事業を営んでいる、それ以外はホスト遊びするもんじゃないとわたしは思います。
話がそれましたが、3冊すちゃっ!と読んで頂き3CPの魅力にどっぷり浸って頂き
即こちらのコミックスをどうぞ!!
加森キキ先生は大好きな先生で何度も読み返すコミックスも多いかたなんですがここ最近は自分には刺さらない作品もあり、でも今回の「野崎くんは恋を知らない」はとても楽しめました!
陽キャで人気者の頼が同じ大学で寮も隣の地味で真面目だけどピュアで笑顔が可愛い野崎くんに惹かれるのですがその気持ちもあくまでピュアピュアです。
なのに酔っ払って間違って野崎くんの部屋に入り野崎くんのカラダを触ると、気づいた彼からいいよ、となんと誘われて頼はついついその気になりかけて、、でお話が進みます。
2人ともなんともまあ純粋で心優しい若者で可愛らしく両片思いなんですよね。
それに周りの友だちもいいやつばかりで(野崎くんを誤解していた子もいましたが)ほんわかハッピーな気持ちになる読了感です。
いろんな地雷のあるかたでも気にせず読めるのではないでしょうか。
えちシーンはけっこうあったかな。
エロかったです、が電子では白抜きで残念、、
「愛せよ坊ちゃん」「初恋が牙をむく」は読んだけどよく覚えていない、すみません。
ネタバレ厳禁!コミックスとのことでちるちるさんでも話題になっていたのでつい購入。
オチがあるんだ、との先入観で身構えて読んだ為真ん中辺りでいろいろ分かっちゃいました。
ネタ、オチ有りっていう情報も面白そう〜って読みたくなる反面、びっくり度が低くなってしまうこともある、、、
斧塚くんはクールなようで熱血漢、単純ぽいけど思いやりがあってイイ男でした。
その彼が好きになる継田先輩と石清水さんは似た点が多く、なんとなく石清水を好きになっていく過程がナチュラルに理解出来ました。
いやぁ面白かった、未読のかたに是非お薦めしたいです!
特典もいろいろ獲得したんでこれから読みま〜す!