あらすじは他の方のがあると思うので割愛します。
ネタバレ注意ですが、白倉さんが本当に最高です。
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征矢がデートというか、待ち合わせに遅刻をする癖があるのですが、それを咎めない理由に「誰もいないところで待つのが嫌なんだろ」(そんな感じの)ということを言ったのがとても好きで沁みました。自語になりますが、私も待つのが苦手なので「スパダリェーーーありがとう…ありがとう…」と思いながら読んでいました。
実は一途で不器用だけど、包容力と性欲がありすぎる白倉さんと、素直になれない性格と愛への飢えが凄い征矢のやり取りに心を撃ち抜かれました。
この本にであって感動し、崎谷はるひさんの本を継続的に購入するきっかけになったので神本だと思います。
あらすじや内容はみなさんが書いている通りなので割愛しますが、とても官能的で涙がててきました。
私がこの本を手に取った当時はBL小説の経験不足だったのですが、今何度も読み返しても「なんて淫猥だなんだ…」と感じます。
この本の魅力ですがなんと言っても濡場の多さです。最初はこんな奴に絆されてたまるか、などと強情な姿勢をとるものの、だんだんと彼の身体が欲してしまう〜という流れが語彙力を失って「エモ」となります。また、文章も珍しい形態でそこも硬派なイメージを持ちつつ、ここまでかというくらいに淫らな言葉を使いあの手この手で脳と心を攻めてきます…。とても好きです。
タイトルの「泣いた」はこれはガチ泣きです。ヲタク特有のとりあえず泣いたと言っておくアレではないです。細やかな心理描写と、リアルな表現で脳内にスっと入ってくると自然と涙が出るタイプなのですが、この丁寧な濡場。涙無しには読めません……。
出会いというか、接点を持つためのできごとがいささか不自然であるという他の方の感想もありますが、BLというフィクションの元では特筆してするほどではないと思います。
という理由で神です。これに出会えてとても良かったです。