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やっぱりこのふたりが好き。

温泉旅館の一件からひとつき後の3話で、刑事とヤクザという
立場から解放されて さらに激しく感情を貪り合っています。
蓮ががんばってくれました♪ 
一色はどちらかというと 待つ身です。
やっぱりBLですね。(当たり前ですけど…)
蓮は「受」といっても気持ちもしっかり男の人なんです。

刑事を退職した蓮と一色との生活が始まりますが ふたりの気持ちにズレが生じます。
一色は蓮がかわいくてかわいくて仕方ないので
苦労をさせたくないらしく 何でも自分がやってあげたいと、新居の
マンションを黙って購入したり探偵事務所を斡旋しようかと提案したりする反面、
蓮は「ヤクザの愛人になるわけじゃない」と自分で警備の仕事を探してきます。
これに対して、ふたりでしばらくゆっくり過ごそうと思っていた
一色が『拗ね男』モードになるんですよね。蓮を大切に思うが故の心配と過去の経験が
そうさせたのでしょうけど……。

蓮の職務はある人の護衛。でも実は護衛というのは表向きの理由で 彼にも知らされて
いなかった本当の目的は護衛する人物の組織の裏切者をおびき出すための囮(おとり)に
なることでした。蓮が囮になるということは蓮自身の命が狙われる可能性もあるほど
危険な任務です。
新しい登場人物は蓮が護衛する瑞澪(ルイリン)と側近の玄(クアン)。
このふたりは主従の関係以上に愛情と信頼という固いきずなで結ばれているようでした。
「お人好しで世間知らずで扱いやすい人」という条件を満たした蓮を情報屋が玄に推薦して、蓮達が出会ったのですが瑞澪と蓮のふたりで行動する機会が多くて 世間の酸いも甘いも裏側もすべてお見通しの雰囲気漂う瑞澪と蓮のお人好しで素直な性格の違いが際立っていたような
気がします。
無事、警備の仕事をクビになった(笑)蓮は、安らぎと癒しを求めて
一色のもとへ帰ります。

一色と蓮、瑞澪と玄の4人のキャラに惹きつけられましたよ~。
個人的には瑞澪と玄のことをもっと知りたい。これでサヨナラするのは淋しいです。
そう思うくらい魅力的でした。
ここで信頼というさらに深いきずなで結ばれたふたり。
これ以降 どうなるんでしょう?!

さいごに…
ふたりが一緒に生活することで あまりわからなかった日常の部分を垣間見ることができて嬉しかったです。
一色の手料理おいしそー!!蓮はお皿洗う係なの?
蓮は一色のことを名前で呼ばないの?
いろいろ考えちゃって モーソーが止まらず大変です(〃∇〃)。

さらに面白くなってます。

イケメンヤクザの一色直之と新米刑事の香椎蓮が
帰ってきてくれました♪
おかえり~♪
あいたかったよ♪♪

1話よりパワーUPしてます。
お互いの気持ちを確かめて求め合っています。
蓮はかわいいし。
一色はかっこいいし。
言うコトありません……。

舞台は温泉旅館。
花岡組・組長の奥さん(以下姐さん)の妹が旅館の女将として登場します。
一色と姐さんの過去を知った蓮はひどく動揺して嫉妬の気持ちに
駆られますが旅館を買収するブローカーから女将を守りたいという
一色の気持ちを察し 何とかして自分も役に立ちたいと行動に出ます。
そこで運悪くブローカー側のヤクザに捕まり…
拘束されてしまいます。

何とかして蓮を助け出す一色。
不注意から蓮を酷い目に遭わせてしまったと自分を責める一色を
蓮は優しく抱きしめて「一緒に生きていこう」とお互いの気持ちを
確認しあいます。その姿が愛情たっぷりで萌えまくりました。
お互いを求めあい それに対して お互いが何としても相手の気持ちに応えたいという
想いで溢れていました。
登場人物の表情が生き生きとしているので 読んでいて物語の世界にぐいぐいと
引き込まれていきます。
たとえば一色の表情ひとつにしても同じページの中でクルクルと変わるんです。
蓮と一緒に温泉に入っているシーンで「まったり~~」とした表情してるなぁと思った
矢先 次のコマは、艶っぽい瞳で蓮を見つめている…とか 蓮とふざけて冗談言って笑っていたかと思うと 旅館の買収を企むブローカーと会うときはゾッとして「うわっ」と
声が出たくらい冷酷な表情になるんです。
感情やシーンに合わせて表情がうまく描かれてるな…とただただ感服していました。
あと基本は純愛&シリアスを踏まえながらも ところどころに
散りばめられた
「つまむなっ こするなっ」
「はい命中~ち○び激カ・ン」
「カプセル苦手」
「俺と結婚とかする?する?」
などなど…さりげない会話やつぶやき(?)がツボです。

最後はふたりの台詞にのぞみを託す感じです。

蓮と一色……しあわせになるといいなぁ。

スウィーツ極道BOY 電子 コミック

佐崎いま 

何度も読み返したくなります。

絵が好きだったので 購入しました。
絵がきれいで、内容もドロドロしすぎていなかったので一気に読み終わりました。
潜入捜査という形で出会った新米刑事とヤクザが惹かれはじめる
ストーリーです。

注目は新米刑事とヤクザのキャラクターとふたりのココロの絡み合い
でしょうか…。
(カラダノカラミも結構あります!(^^)!)
新米刑事の香椎蓮(受)は仕事に対しても一途で、警察官とヤクザとの
取引の内通者を捜し出すという潜入捜査のために花岡組若頭・
一色直之(攻)に愛人にしてもらうように頼み込みます。
何とか首尾よく一色の懐に入り込めた蓮は、組員のひとりから一色の
傷ついた過去を聞き、激しく胸を痛めると同時に彼の優しさを実感
します。
一色のストレートな愛情表現に次第に心を開き惹かれはじめる蓮。
捜査のためとはいえ 一色を騙して心の隙間に入り込もうとする
刑事の仕事としての領域と、その領域を超えて一色に心から惹かれて騙していることを
申し訳なく思い葛藤する蓮の姿が切ないです。
一色も蓮に騙されたことを知りながら結局は自分を庇ってくれた蓮を
赦します。ふたりともまっすぐです。お互いの気持ちを激しくぶつけ
合うところは、読んでいて胸がキュゥッとしめつけられて苦しいと思
うくらい、ふたりのことが愛おしくなりました。
次第にお互いの存在が掛け替えのないものになりそうです。要所要所に
蓮の一途さや健気さ、一色の度量の広さや筋の通った男気が伝わり、お互いの魅力を
高めあっている気がしました。

物語が都合よく進みすぎる感も否めませんが、今のところ電子書籍
のみの発行なので、そのくらいの方がテンポよく読み進めていける
のではないでしょうか?
印刷・製本化を切に願う作品の1つです。
本を手に取りページをゆっくりと捲りながら 蓮や一色の心情の移り
変わりをもう少し深く読み解いてみたいなぁ…と思います。

最後のすがすがしい蓮の表情が忘れられません。