おもい央先生のファンタジー!?と思って驚いて、表紙目当てで買ったのですが(もちろんノベルと分かってカートに入れました)
いやー面白い。
読みやすい文章で、結構なボリュームでしたが一気読みしました。
主人公のクラレンスは憑依者で、この世界がゲームの中であることを知っています。
勇者エドワードはそんな司祭に導かれて立派に育ち、チートモードで魔王をあっさり倒してしまう。
しかし勇者には魔王討伐よりずっと重要な目標がありました。
育ての親であるクラレンス司祭を身体からオトして手にすること!
この囲い込み執着攻は大変おいしかったです。
時にはえっちなオモチャで強引に、時にはワンコで泣き落とし、手を変え品を変え追い詰めていくのですが司祭はその手をすり抜けて逃げてしまう。
序盤わりと息をつかせない展開で、逃亡劇部分はあっという間に終わります。そのあとのエドワード編では勇者の、よりねちっこい執着が種明かしされざまあもあり楽しい展開。
そして続きの、司祭の大冒険はファンタジー色が強く世界観がしっかりしていて面白かったです。
黒騎士、騎士団、薬師、魔王などなど
個性的なキャラクターが織り成すドタバタとシリアスに読む手が止まりません。
個人的には2巻の表紙の二人が良かったですね。
おじさん受好きなのでメインカプも良いんですが読み終わった後はサブカプにも魅了されていました。
魔王が格好良くて、でもギャップもあり。苦しい二人の恋心があり……とジェットコースターのような展開でした。
全体的にエロは多めなのですが特殊プレイ?が多いわりに痛そうとか苦しそうみたいなのはなく、ひたすら執着溺愛の攻でした。
最後は文句なしのハッピーエンド!
読後感がすっきりしている作品です。