『2と車』の無料試読を経て辿りついた虫歯先生の世界でした。
評価が割れる世界観かなと思いながら、気持ちのいい読後に笑顔があふれ
以下、つらつらと浮かんだネタばれ&感想です。
自分がどんな形をしているのかさえ分からないような日々を、抜け出す方法を1つだけフジミは知っていた。
「自分」を実感して喜びに弾けるフジミを、冬真は美しいと思ってしまった。
自由に生きているようで その代償をちゃんと払っているフジミは、成功者としての未来が約束された今を手放す必要はないと冬真に告げる、けれど…
相手がもつ、自分にない欠片を面白いと思い、愛しいと思い、それが自分を満たしてくれる喜びだと気づいてしまった二人が求めあえば、そりゃぁ…v
それから…冬真が起業に挫折しかけ、そして父が二人の将来に否定的なのだと冬真が告げた時、フジミの実家のネームバリューが解決するんじゃないかと思ったりしたのだが、それを打開したのは、冬真の生き様であり父に伝わっていた懸命さだった。
(親の我が子可愛さもあるかもだが)
ぶっとんでいるように見えて要所要所に描かれているのは、人の間に流れる情愛の力のように思う。
フジミの死にかけエピソード然り。
何事も面白く生きたいフジミにとって、「死」はつまらなく負かしたいもので。
でも冬真と体を重ねて、あまりの愛おしさに人生で初めて血を流した時、このまま死ねたらすげぇ面白いなとフジミは思う。面白いことができなくなる死さえ受け入れられるような気がする。愛しい人を心から愛しいと思いながら死ねるなら…
(そう感じながらも、その想いに名前をつけることに執着しない、ふわふわとしたフジミの偽りのない心も愛でたい…v)
それにしても冬真もフジミを甘やかすけど、フジミも たいがい冬真に甘い。
褒めて伸ばす派かな?
あと冬真が時々荒っぽくフジミの頬を掴むが、されるがままのフジミも込みで何か好き。
& 色んな状況に堪えきれず涙を零すスパダリ冬真の泣き顔は、正直クる(笑)
はじめて買ったドラマCDが 13弾で、その続きが聴きたくて購入しました。
みなさんの様に上手くまとめられず、好きなところを挙げてみました。
(以下、ネタばれです)
特典【drop dead cutie】
什三に化粧をとられ、舐るようにキスされ始めた たまが
突然 おずおずと「少しは可愛かった・・・?」と訊いてくるところ。
一瞬息をのんだ什三同様、「可愛い。クッソ可愛い」と萌えを噛みしめてしまいます
たまのメイド服を事もなげに脱がせた什三に、たまが珍しく
「手際よすぎ」と非難の色をにじませたのを、しれっと「まかせろ」とかわす什三
彼女っぽく ちょっと むくれてるような たまが可愛い
【持たざる僕らは それでも】
『屋根裏八畳の箱庭』
挿れられながらネイルタトゥーを彫られる たま。
いったい どんなつながり方…?
彫り終わって腰が動いちゃう たま。
いままでどれだけ什三に覚えこまされてきたの~///
『まるで祈るように』
初っぱなの什三のため息
たまのお泊り2日目になるはずだったのに
理不尽に追い出される “持たざる” 高校生2人
「帰らない・・・っ」と言って什三を驚かせる たま
時々ひとりで羽田の近くに来るという什三
追い出されたときに来るのかな
「追い出すなんて ひどくない?!」
めずらしく声を荒げるたま
他人様の家族事情に、ちいさく笑って優しい声で
「最悪だね」と言っちゃう たま。
たまは嘘がつけない
きっと什三も好きなところ
持ってろと言われて、ボロボロになるまで律義にローション&ゴムの袋を持っていた たま
「ゴムも・・・っ」の m の音が可愛い
「俺だって、お腹すくよ・・・?!」
めずらしく主張する たま
什三は「腹へった」、たまは「お腹すく」なのがカワイイ
「什三くんのこと、食べたい」と煽られた什三が、たまを金網に押しつけた時に漏れる
たまの息が、なんかハンサム
「顔、見ると萎える・・・?」
どこまでも自分に自信がないたま だけど
こんな可愛いの目の前にして んなわけあるか~!
「アホか」
彼氏が ちゃんと否定してくれます
いつもと違うたまに「何が不安だ?」と訊いてくれる什三の優しい声
「たま」と呼びかけられ「なに?」と応えるたまの声音も優しくて萌える
「什三くんが、どこか行くなら、ついてく」
唇をかみしめるような悲壮なたまの声に胸が突かれる
「全部 挿れて いいよ。おれ 大丈夫だから・・・っ」
って言ってたけど、 そしたら たま トんじゃったね
(衝撃の萌え事実)
【フリト】
たまのドモリの表現に中島さん「すげぇな」
「そのままの堀江瞬で、メイド服 似合うよ」
しれっと堀江さんを可愛い認定する中島ヨシキさん。
言われて「・・・ん?」と笑っちゃう堀江さん