上巻にたっぷりともだもだがあり
下巻でぐっと話が進むかなと思っていましたが
前半はまだ焦らしがあり…!
攻めの灰賀くんの性格的に
すんなりと進みはしないだろうなと身構えていたので
結構な焦れっぷりでもなんだか納得できました。
その分やっと思いを伝えられた時の解放感が半端なく、
私はその感覚が好きなので「わー!やっとだー!」と盛り上がりましたが
耐えられない人もいるかもしれないですね。
自分が音楽サークルに所属していたので
描かれているシーンに懐かしさを覚えることが多々あり
キャラクターたちの考え方や行動に共感できる部分があったりで
BLという括りを超えて漫画として楽しめました。
絵がお綺麗で、先生の描く下品さのないエロがとても好きなので
正直なところもう少し見たかったな…と思っていたのですが
なんと、特装版の小冊子の方にエロが詰め込まれていたようで
それを後から知り買い足しました。
修正もかなり甘くて買って大正解でした。
フェチを感じるキャラクターの細かな動きや描写に
うっとりできる素敵な作品です。
特に手の表現が素晴らしいです。
続編が出ればエロがたっぷり見れるのではと期待しています。
(受けの金江さんがぐいぐい来てくれそうなので)
繰り返し読んで楽しめる作品だと思います。
大学生、箱ヘル、音楽サークル、と描かれるシーンが多いのですが
流れに違和感を感じることなく自然と読み進められました。
キャラクターも期待以上にとても魅力的で
ちゃんと個性が立っていて芯があるし、お洒落で見ていて楽しいです。
表情が柔らかくなったり逞しくなったりする変化も美しくて
言葉の説明なく絵で伝わってくるシーンが多いので
どのコマもじっくり見てしまって読むのに時間がかかりました。
BLはファンタジーとして読んでいるので
若干の無茶な展開はいつも気にしていないのですが
この作品は気にしない以前に気になることがなかったです。
カバーのイラストのまま、中も絵がとても綺麗で
小さなコマや見せ所でないシーンでも丁寧に描かれていて
作品への愛を感じられるし
メインのキャラクターもそれ以外のキャラクターも
全て大事にされているんだなと思いました。
上巻は焦ったい展開が続きましたが
実際の恋愛ってこんな感じだよねと親心に近い感覚で見守れました。
1巻完結の展開の早いBLに慣れていたので
たまにこういうじっくりペースの作品を読むと時間の経過すら
リアルに感じられてじーんときます。
コミックスになるまでずっと楽しみにしていて
期待値が上がりすぎていたのですがそれでも楽しめました。