前から評判は聞いていた作品。
思い切って上下巻共に買ってみたのですがめちゃくちゃよかったです…!
愛人として7年付き合っていた男に捨てられ、自暴自棄になっている雪文。
そんな雪文を拾い、優しく優しく尽くす慧介。
そして、雪文を傷つけたクズ系アラフォー(既婚者) 雨津木。
この三角関係がとてもリアルかつ濃厚で。
雨津木からの乱暴な愛しか知らない雪文が、慧介の真っ直ぐで優しい愛に少しずつ傷ついた心がほどけていく過程。
でも雨津木への依存心も捨てきれず、「戻ってこい」と誘われたら迷ってしまうところ。
そうした雪文の心情変化がとても丁寧に描かれていて、濃いストーリーだなと感じました。
慧介も「雨津木のところに戻ってしまうかも」という不安感のあまり、雨津木から託された雪文へのプレゼントを渡さなかったり、雨津木からのメールを雪文が読む前に削除したり。
嫉妬と焦燥感からのシーン、とても切なく、かつ萌えでした。
下巻を読む前にこのレビューを書いているのですが、一体この3人はどんな結末を迎えるのか…楽しみです。
男前な容姿、絶倫巨根凄テク持ちのおかげでタチとして評判の直人。
頻繁にゲイバーで可愛いネコを引っ掛けては抱く日々ですが、本当は直人にはネコとしてトロトロに抱かれたい願望があり。
でも自分には無理だと諦めていた中、一回り以上年下の高校生勇吾を抱くつもりでホテルに連れ込んでみたら「素直になりなよ、掘られたがってるのすぐ分かったよ」と組み伏せられ…?
Hシーンが濃厚でとても好きでした。
直人がタチとして可愛い男の子を抱いてる時のスパダリっぷり。
それとは対照的に勇吾に抱かれている時、ちょっと意地を張りつつもすぐトロトロになる直人のHさ。
どちらも最高にシコい。
セックスのことを「ファック」と呼ぶ勇吾もツボ。
Hシーンがあまりに刺さったので神評価です。
脇役のマスターやジーナ、カオルもいいキャラでしたしこの2人の続きが見たかったので続篇が出るとのこと、楽しみにしています。
美人ビッチ受・アキトが年下幼馴染の順平と同居するお話。
小さい頃からアキトの事が好きな順平の一途っぷりが最高でした。
無防備で警戒心のないアキトの色気にドキドキするピュアっぷり。
SEXは恋人になってから!身体だけの関係なんてありえない!と真面目で硬派なところもすごくいいです。
順平に手を出してほしいけど、乱れている自分を知られたくないから付き合うのを了承できないアキト。
順平に告白されてからも、セフレと関係をずるずる続けるあたりとてもゆるゆるビッチ感。
両片思いに近いのに上手く噛み合わない2人にモダモダするお話。
とりあえず順平の一途っぷりが最高なのでオススメです。