しなちくちくさんのマイページ

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女性しなちくちくさん

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驚くべき画力と圧巻のストーリー!!素晴らしいデビュー作でした!

初コミックスの下巻。
こちらは下巻のみのレビューです。
以下ネタバレありますので、未読の方はご注意ください。

上巻でいい雰囲気になってきた叶糸と結真だけど、結真の体がある霊に乗っ取られた続きです。

冒頭は6年前の二人。叶糸が結真を好きになったエピソードや、その頃からラブラブな二人にキュンとします♡
現在に戻り、結真に取り憑く最後の霊が正体を明かす。結真の前世の透真。前世で、叶糸の前世の隼人と悲しい事情で幸せになれず、生まれ変わりも幸せにはさせないという執念が悲しい…。前世の出来事がやりきれず切なかった…。

透真は前世と同様川に身を投げるが、叶糸が来てくれた…!!
川の中で、叶糸は隼人になり透真と話す。過去の真実を知り、過去ではできなかった愛を伝え合い、成仏した1ページはとても美しかったです…よかったね、透真…。゚(゚´ω`゚)゚。

しかし透真は成仏できなかったのに転生できたの?ってちょっと疑問に思ったんですが…ファンタジーなので深く考えないことにしますw

無事に透真が成仏し、あとは叶糸と結真のラブパートです♡
結真も叶糸に想いを伝え、しっかり両想いに。叶糸は結真と同じ大学を目指すとかアオハル〜♪
結真の母は何と二人の仲に気づいていて、大学進学後の同棲を進めてくるとか、理解ありすぎるw

そしてとうとう二人の初めてが!結真もノリノリで誘っちゃうとは!勢いでえっちを始めるところにDKの若さを感じるな〜w そして叶糸、細マッチョないい体!
濡れ場は紙面を割いてとても丁寧に描かれました。美しい作画の愛のある濡れ場、とても素晴らしかったです♡

その後二人の学園生活が2ページ、絵のみで描かれてるんですが、この学園生活パートもたくさん読みたかった〜!学園祭やら、受験勉強やら、二人で霊を何とかするやら…きっとコミカルで楽しかったと思うんだな〜w

大学に合格し、桜舞い散る鳥居の前でずっと一緒だと抱き合う1ページも美しくてキュンとします。

ラストがまたすごくよかった。
結真の家に昔からずっと居た見た目の怖い幽霊の正体は、実は透真の側にいたあの女性で、自分のせいで透真が…という彼女の未練を、その生まれ変わりである結真の言葉で赦されるという…。なんと素敵な締め方だろう!優しい結真によって、彼女もまた成仏できたでしょうね…ちょっとウルっとしてしまった…。

そして神社のラストシーンも大変粋でした!

レビュータイトル通り、驚くべき画力と圧巻のストーリーの、素晴らしいデビュー作でした!!

ホラーBLと銘打っていますが、グロさなどほぼない感動作なので、ホラー苦手という方もぜひ手に取ってみていただきたいと思います♪

電子 ライトセーバー修正(真っ白に発光する修正だけど、個人的には本作の作風に合ってると感じました)

まさに新鋭デビュー!高い画力と緻密なストーリー!そしてクールな溺愛攻めにキュン♡

初コミックス。連載当初から高い画力とオカルト色の強い世界観に注目していました!とうとう完結して上下巻発売、おめでとうございます♪
こちらは上巻をレビューします。以下少々ネタバレ含みます。

幽霊が見える結真は亡くなった祖母の家に6年ぶりに引っ越してきた。すると霊に囲まれた男前な同級生・叶糸(かいと)に「お前を守るから」と言われて…というお話。

まず作画が大変繊細で美しく、デビュー作とは思えない画力に驚かされます!(時々出てくるちびキャラも可愛い♡)
おどろおどろしい幽霊も少し出てくるオカルト作品ですが、表紙にもいる可愛いお化けが出てきたり、ちょっとコミカルな部分もあります。そこまで恐ろしすぎるわけではないので、ホラーが苦手な方も読めると思います。

結真は記憶がないけど、叶糸とは過去に友達だったらしく、叶糸は親しげに話しかけてくる。そのうち叶糸に憑いていた霊達が結真に取り憑いてきて「叶糸に触れたいから体を貸せ」とか言ってくる。(なんで叶糸こんなに霊にモテるんだろう?w)
そして1体の霊に体を乗っ取られ、なんと叶糸に交際を申し込み、叶糸は快諾、お付き合いすることにw

ストーリーは、6年前の二人のシーンが出てきたり、二人の前世と思われる明治大正あたりの二人のシーンが出てきたりと、なかなか複雑なお話で面白いです。

しかし一番私に刺さったのは、クールな叶糸が結真にはめちゃくちゃ優しくて、ずーーーっと溺愛しているところです♡ イケメンの溺愛は心が潤うなぁw

例えば、結真が叶糸に実は覚えてないことを伝えるシーンは、「また好きにさせてみせる」と抱きしめる叶糸がかっこよくてキューン!

他にも、昔溺れた結真を助けられなかったから、今は水泳部に入ってる叶糸。これも結真を守るためとか、どこまでも結真ファーストなのね!

あと結真が、女子からの叶糸への手紙を渡した時の、ちょっと不機嫌になった叶糸のドアップもすごくかっこいい♡

帯には「クールな執着攻」とあるけど、執着というより溺愛!とにかく叶糸が結真を大大大好きで、クールでありつつもストレートに好きな気持ちを伝えてくるので、キュンとします。
あと基本クールだけど、時々ニコッて結真に笑いかける笑顔がすごく可愛い♡

そして結真も、一途に想ってくれる叶糸にだんだん絆されてきて好意を持つように。こんなかっこいい子に、真っ直ぐ気持ちをぶつけられたら、そりゃあ絆されちゃうね!

上巻は、終盤で二人がいい雰囲気になってきたところで、ちょっとコワい展開になり終了。

美しい作画に伏線の張り巡らされた緻密なストーリー。まさに新鋭デビュー作という帯に偽りなしです!

個人的には溺愛攻めが大好きなので、イケメンな叶糸のクールな溺愛っぷりも堪能できる上巻でした♡

引き続き下巻もレビューします♪

電子 キスまで

ギャップの強い陰キャなド執着溺愛α攻めに萌える♡

先生の『嫌だと言ってモラトリアム』は既読です。他の作品は積んでいるのですが、本作はかなり好みの作風なので先に読んでみました。先生初のオメガバース作品ですね。以下ネタバレあります。

いつも作画がとても美しいと思うのですが本作も綺麗ですね!そしてキャラクターが大変好みです!

まず攻めの持丸は、αだけど陰キャで根暗。でも受けの陽希に出会ったら、ロックオンしてグイグイ迫るギャップがいい!しかも脱いだら筋肉バキバキのいい身体♡ 手に浮き出る血管も色っぽい。隠れ男前なのも良き。一人称が「私」なのも結構好き。
とにかくギャップ多めのギャップ萌えキャラです♡
電子書籍で「ヤンデレ」タグがついてたけど、ヤンデレではないと思う。ちょっと行き過ぎた陰キャな溺愛執着攻めかとw

受けの陽希(はるき)はさっぱりした明るい美人Ω。実は不憫な部分もあるけど前向きに頑張る健気受けで可愛いです。

αやΩとしては少し欠けたところのある二人が偶然出会い、陽希が持丸のフェロモンに強く反応したことから、持丸が「番になって」とグイグイ迫るようになる。

体から始まった関係だけど、持丸はすぐに健気で優しい陽希を好きになって、陽希の店で「私はあなたを落としたい」と滔々と口説いてキスするシーン、持丸の溺愛執着にゾクゾクしました♡

仕事が多忙で陽希に会えない間も、陽希のことを一途に想う持丸にキュンとします。

陽希も持丸の溺愛にだんだん絆されてきて、お家デートをすることになったけど…。陽希がヒートになり、持丸もラットになるも理性を取り戻しなんとか部屋を出る。その後も陽希を傷つけたくないと誠実な行動をする持丸。全然ヤンデレなんかじゃない、いい男だ〜!

終盤は無事両想いに。陽希がちょっと持丸を好きになるのが早い気がしたけど、持丸は誠実でいい子だからよかった〜!二人のニコッとした笑顔が可愛い♡
序盤に持丸が陽希のフェロモンを感じなかったのは多分抑制剤のせいで、二人はしっかり運命の番だったんだなぁ。

そして両想い後のヒートえっち♡
愛のある長めな濡れ場がエロティックで良きです♡ 持丸が雄みのある顔や独占欲を見せつつも溺愛もする、いろんな表情を見せてくれるのがいい!陽希は最後の色気のある笑顔が綺麗でした。
でもここで番になっちゃうの?早くない?!とちょっと思ったんだけど、まあ運命の番だからなぁ…。

α、Ωの「出来損ない」としてつらい経験をしてきた二人が、体から始まりつつも恋をする、キュンとするオメガバースでした。

評価は神と萌2で迷いましたが、とにかくキャラクターが好みで、特に持丸のギャップのある陰キャな溺愛執着攻めにキャラ萌えしましたので、神評価とさせていただきます。
先生の他の作品も読んでいこうと思います♪

電子 ライトセーバー修正(美しい作画の濡れ場なのに、残念すぎる真っ白な発光で形などわからず(泣)。本作もR18版を発売してほしい…)

望田くんは本当に健気で可愛くて応援したくなります

ゆっくり進む恋を丁寧に描く本作。2巻待ってました♪全187ページ。以下ネタバレありますのでご注意ください。

1巻は望田くんが上司の桐生に恋に落ちていく様を、ちょっと切なくほんわかと描いていました。その続き。

まずは表紙の望田くんがとっても可愛らしい♪キラキラした綺麗な目がチャームポイントなんですよね♡

冒頭から新キャラ登場。桐生の旧知の動画クリエイターの足立(24歳)。可愛い顔で外面もいいけど「チワワの皮を被った狼」ww

桐生が足立に「キラキラした目」とか「いい子」とか、望田にも言ったのと同じセリフを言うので、望田はちょっとモヤっちゃう。確かに桐生には二人ともまだ若くてかわいい男の子って感じなのかな〜。
(桐生30代、望田23歳で歳の差CPですね)

足立は初め性格悪そ!とか思ったけど、「かわいいって時々疲れんだよね」なんて言って、望田と腹を割って話すのを見てたら、今はライバルだけど今後いい友達になれそうかも?とか思ったw

1巻では男性に恋した望田の葛藤がちょっと切なかったけど、2巻ではライバル足立も登場して、桐生への気持ちを受け入れて、キラキラとまっすぐな気持ちで恋してる望田くんにキュンとします。

出張した桐生に忘れ物を届けて、ドライブして一緒に富士山を見に行く。これは確かにデートだw 楽しそうな二人にほっこり。
「恋とか愛とか当分いらんのよ」と言う桐生に、「恋はした方がいいと思います」なんて真っ赤になって言う望田くん、ほんと可愛いな。

そしてなんと、桐生のある言葉をきっかけに、望田が衝動的に告白してしまった!!
きっとこんなふうに告白するつもりなかったんだろうに、突き動かされちゃったのかなぁ。
桐生の返事の後の望田くんの表情とか、「月曜日には元通り」って言う笑顔とか、一人になって泣いちゃうとか…切なくて私もちょっと泣けてしまった〜…(゚´ω`゚)゚。

先生も本の袖に「応援しながら描いている」って書かれてたけど、望田くんてほんとに健気で可愛くて、応援したくなるんだよなぁ…。

終盤には、そんな望田くんの健気さに少し心が揺れてしまう桐生。次巻は進展があるかも?!と期待させられるようなラストでした♡

2巻も恋をしている望田くんがキラキラしていてとても可愛かったです!
ゆっくりだけど、ちょっとずつ進展している恋。
次巻はさらなる進展を期待して、楽しみに待っています♪

序盤の高校時代の二人は好きでしたが…

先生の『アンノウン』はだいぶ以前に拝読して好きな作品です。
本作は発売当時、レビューランキングトップだった時からずっと気になっていた作品。先日番外編が発売されたのを機にとうとう読んでみました。以下少々ネタバレありますので、未読の方はご注意ください。全230ページ。

オメガバースは好きなジャンルで、本作は特級αや、βの原因不明の生殖機能低下をΩの代理出産でカバーしている、などの独自設定が面白いです。

また高校時代の礼と司が、特級αとΩで両片想いなんだけど、いい意味でさっぱりとした友人関係でアオハルっぽさがいいな、と序盤は楽しく拝読していたのですが…。

まずは司が退学となるきっかけとなった北見。こいつが本当に無理です。オメガバでΩが襲われがちなのは重々承知してますが、こいつはβでラットになったわけでもなく、ただ性欲から生徒を襲った単なるドクズ教師。しかも特に制裁も受けずにのうのうと暮らし続けて、終盤にまたどの面下げての再登場。
この男が本当に不愉快だし、社会的に制裁を受けないのも受け入れられないです。
高橋さんがブン殴るシーンはかっこいいけど、そんな事で終わらせていい事じゃない。

また10年後再会した二人なんですが。心に傷を持つ司が礼に告白できないのはわかるのですが、特級αの礼がなぜいつまでも告白しないのか、ちょっとよくわからなかった。終盤でようやく告白したけど、これは司がヒート起こしてからだから、それまで見守ってたってことなのかな?自分には再会してからの展開がちょっと焦ったすぎるように感じました。(読解力の問題かも汗)

あとこれはもう仕方ないのですが、本作の絵柄、特に大人になってからの司のキャラデザが好みではありませんでした。礼もだけど、目が大きすぎる感じを受けて、顔のパーツのバランスなどが、すみません、好みではなかったです。

あと高校時代、司が北見に襲われた直後、司が礼の写真をSNSにたくさん上げたのは、これは北見の仕業なんでしょうか?一読してよくわからなかったんですが、「写真の事で北見とも揉めたらしい」という生徒のセリフがあるから、そういうことですかね。ちょっとわかりにくかった(読解力よ…汗)。北見どこまでクズなんだよ…。

大変高評価な作品で、きっと自分にも刺さるだろうと楽しみにしていたのですが、どうも本作は合わなかったみたいで残念でした…。

多くの方が絶賛レビューされている中、水を差すようなレビューで申し訳なく思います。
このような感じ方もあるんだなと思っていただければ(汗)。

電子 白抜き修正(濡れ場はほぼ修正不要な描き方。一コマだけ白抜き箇所あり)

とうとう二人が!…と喜びも束の間、なんという展開!!

大好きな作品です!4巻発売から7ヶ月。早めの発売で嬉しい♪
いつも驚く展開目白押しの本作ですが、5巻も凄かった…!ぜひネタバレ抜きで読まれることをお勧めします!以下なるべく決定的なネタバレはしないようレビューしてみますが、ネタバレ含みますのでご注意ください。(長文です、すみません汗)

5巻は3つのパートに分かれています。

①まずは4巻の続きの銅炉山編。
冒頭、南風(ナンフォン)と扶揺(フーヤオ)が登場。久々に4人のドタバタしたやり取りが楽しいです。とうとう南風は風信(フォンシン)、扶揺は慕情(ムーチン)だと明かされた。うん、みーんなとっくに知ってたww

雪山の雪崩を避けて、顔を隠した多くの神像がある洞窟に入る。これって花城が彫った謝憐なんじゃ…と思ったらその通りだったw

そしてとうとう、800年にわたる花城の愛が明きらかに!謝憐の反応を恐れて少し気弱な花城が可愛い。
二人の心が通い合う表紙のシーンは、言葉なく抱きしめ合う二人がロマンティックでキュンキュンします!
「俺を殺すつもりなの」
受け入れられた花城の喜びが伝わってきて、ちょっとうるっとしてしまった〜。゚(゚´ω`゚)゚。

過去仙楽国を破滅に導いた、四大害の白無相が生きていた!そんな緊迫した状況なのに、両想いになってソワソワした雰囲気の二人が可愛い。そしてやっとイチャイチャする二人が読めて嬉しい♡
法力を貸すという名目で深いキス、キャー(///ω///)

そして銅炉の中で、謝憐と白無相が戦い始める…ここで一旦現在編はおしまい。


②続いて「白衣禍世」というタイトルで、再び過去編へ。
仙楽国が滅びて、謝憐が人間に戻された後のお話。この辺り、謝憐、風信、慕情達に一体どんな過去があったのか、ずっと気になっていたので読めて嬉しかったです。

慕情がかなり早めに離れていったので驚いたけど、彼なりに考えはあったんだな。
謝憐は困窮する中必死に頑張っているけど、どんどん追い詰められていく姿が切ない…。゚(゚´ω`゚)゚。

しつこく付きまとう白無相の恐ろしい罠に嵌り、謝憐はまるで鬼のようになってしまう…!謝憐にここまで過酷な過去があったとは驚きました!しかし闇落ちするかと思われた謝憐が、たった一人の人の善意によって、自分を取り戻すシーンは、またまた泣けてしまった!

そして花城!800年前から、こんなに献身的に謝憐に付き従っていたとは…!!過去編の花城にもとてもキュンとさせられました♡

謝憐が二度目の飛昇後、すぐに下界に追放された事情も気になっていたので、そこも読めてよかった!色々なことが明らかになった過去編、大変面白かったです。


③最後は「天官賜福」というタイトルで、再び銅炉山へ戻る。詳しくは伏せますが特に終盤に大変驚きの展開が!

まずは謝憐が花城にキスで法力を借りながら、大きな神像を操り戦うシーンがダイナミック!4人の武神達が、ブツブツ言いながらも謝憐に力を貸す。二人のキスを見て困惑する神達が面白いww

苦戦する中、帝君も降りてきて白無相は悪霊を各地へ転送。
場所を変えて今度は悪霊退治していると、なんと懐かしい元風師と再会!風師は人に戻り、ひどい有り様だけど変わらず素敵な人で嬉しい〜!泣けてきちゃう…。

と謝憐が花城やその他の面々と協力して、白無相と戦っていたのですが…、ラストに驚愕すべき事態が!!これは本当に驚いたーーー!!
3巻で水師が死亡したり、4巻で霊文が逃亡したりした時以上の驚きでした!!

そしてラストは、ある人物の漢気を見せられて号泣しました……!!!
あーーーーなんてことーーーー!!!!(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

そんなところで5巻は終わり。また続きます。

それにしても、白無相はなぜここまで謝憐に執着するのだろうか、とずっと感じていました。まるで当て馬のようなしつこさだなぁと…。

しかし謝憐と花城の関係はとうとう一歩進んで、二人のイチャイチャやキスがたくさん読めて嬉しかった〜♡

ピンチに陥った謝憐や武神達…。この先どんな展開が待ち受けているのか…。6巻も楽しみです!

(6巻が最終巻なんですね!それで最終章のタイトルが「天官賜福」か〜。寂しいけれど早く読みたい!)

シーモア 挿絵なし キスまで

How to melt コミック

末広マチ 

じっくりゆっくり描かれる恋

先生の『ちぐはぐなキス』『フェイクファクトリップス』が好きな作品。こちら作家様買いしました。全311ページ(大ボリュームでびっくり!)。以下少々ネタバレあります。

ゲームイラスト等の制作会社が舞台。
ある理由から、運命の出会いや永遠の愛は画面の中だけのもの、と思っている雪深(ゆきみ・受)。しかし後輩の芽吹(めぶき・攻)から、「攻略してもいいですか」と言われてしまい…というお話。

雪深はまるでゲームのキャラのように、スタイルが良くてクールな美人さん。芽吹は初めはダウナー系かと思いきや、実は一途な大型年下ワンコ(ちょっとクールめ)で、結構グイグイくるのが可愛いです。

ゲーム関連会社が舞台で、雪深のチームは乙女ゲームがメイン。お仕事の部分やイベントなども丁寧に描かれているので、乙女ゲームなどお好きな方はその辺りも楽しめそうです。

ページ数が多いだけあって、恋愛に興味を持てない雪深を、実はずっと雪深に憧れてきた一途な芽吹が、攻略しようと頑張る姿がじっくり描かれています。

お付き合いする前からえっちな展開になる作品も多いですが、本作は全くそのようなことはなく。一途な芽吹が雪深の凝り固まった気持ちを少しずつ溶かしていく、そんな恋がとても丁寧に描かれていて、好感を持てました。

恋愛に全く興味のなかった雪深も、そんな芽吹の一途で真っ直ぐな気持ちに絆されていく。
初めての恋を経験して、柔らかく変化していく雪深がとても可愛らしいです。
 
雪深だけでなく、なんと芽吹も初めての恋愛!キスだけで真っ赤になってる二人が可愛い♡

後半に攻め視点。
「絶対 誰にも取られたくなかったから」
そんな熱い気持ちが隠されていたのね、ときゅんとします。

終盤、誤解によってモダモダしちゃうけど、雪深が悶々とする気持ちを振り切って、「呪いは自分でとく」と芽吹に気持ちを伝えるシーンは、雪深の心の成長を感じられて、またまたきゅんとしました。

そして両想いになって雪深の家でキスするシーン。
雪深の「1回だけでいいの?」の後、玄関に入って激しくキスする!このシチュ大好きです!ドキドキしてしまう♡ 芽吹くんの雄味が良き♡ 我に返っちゃって残念〜w

しかしその後はなかなか手を出さない芽吹。恋愛初心者とはいえ10代じゃないんだからw
ラストにとうとう体も結ばれる。ここまで長かったな〜w

描き下ろしは、お互いに嫉妬し合う二人が可愛いです。そして長めな濡れ場が。本編はえち少なめなので、こちらで多めに描かれてます。エロティックな濡れ場で良きでした♡

恋愛不信だった雪深と、一途で恋愛慣れしていない芽吹の、ちょっと不器用な恋をとても丁寧に描いている作品でした。

ちょっと焦ったすぎる感じも受けたので、評価は神と萌2で悩みましたが、えちは少なめで、こんなふうにじっくり恋を描く作品もいいものだなと思ったので、神評価とさせていただきます。

シーモア 枠あり白抜き修正(最近真っ白な白抜きが多い中、形のわかる枠を付けてくれるのはありがたいなぁと思いました。)

“ひみつごと”の意味は…

先生の『冷蔵庫にネギがあったカモ』は既読です。本作は評価高めで試し読みもコミカルで面白かったので読んでみました。全199ページ。以下ネタバレあります。

火事で家とお金を失った大学生の友(ゆう・攻)が、便利屋を営む円(まどか・受)に拾われて、住み込みでバイトすることになり…というお話。

便利屋や探偵などのバディもの好きです♪
円はお金が好きなチャラ男(29歳)で、友をこき使う。あと風呂キャン界隈の人。お世話する友が大変そうww
友は助けてくれた美人な円に一目惚れして片想いしてる、20歳の年下ワンコくん。円のお世話で家事の腕が上がっていくw

そんな二人がバディを組んで、お客さんや円の知り合いの陣内から持ち込まれる依頼を解決していきます。

しかしタイトル通り、円には何か秘密があるようで、少しずつそれが匂わせられて、中盤ではなかなか重い過去が出てくる…。

ラブも少しずつ進んでいって、どうやら円も友を憎からず思っている感じ。ウブな年下ワンコを年上美人が翻弄しちゃうw

仕事で円がセックスドラッグを飲んじゃったシーン。友が抜いてあげるんだけど、グズグズにな円に煽られても我慢した友が男前でかっこよかった!(勢いで致しちゃう展開よくあるよな〜。)

いい雰囲気になってきたと思ったら、後半友があることを誤解して円の家から出て行く。人の話をちゃんと聞かないとか、やっぱりガキだな〜(汗)
でも今度は陣内さんに拾われて…。陣内さん、すっごくいい人〜!ほっこり。

迎えに来た円、泣いちゃった。べしょ顔、めっちゃ可愛い♡

すったもんだあったけど、終盤に両想い。
始まりは友が円に救われたけど、一緒に暮らすうちに円も友に救われてたんだなぁ。

そして両想いになって初めてのえっち。
友は男は初めて、円は経験ありで久しぶり。なんだけど、円の反応が慣れてる感じじゃなくてトロトロにされちゃうのが可愛かった。そして友は、濡れ場では猛犬になった…ww

ラストの元相棒・明との再会シーン、ちょっとウルっとしたけど、明の恋人エリさんがいい味出してる。陣内さん、エリさんなど、脇役も魅力的なので、この人たちが出てくる続編を読んでみたい気持ちになりました。

ラストは素敵なタイトル回収。
「ひみつごと」は、円の「秘密事」と、友が「秘密ごと愛する」を掛けてるのかしら。お洒落だな〜。

描き下ろしは、友ワンコの円へのイタズラがえっちで良きでした♡

ストーリーはだいたい想定内の展開でしたが、コミカルなシーンは楽しく、ほっこりするお話でした。
作画、キャラデザは綺麗ですが、攻めにもう少し男らしさがある方がよかったです。

電子 ライトセーバー修正(形もよくわからない残念な真っ白発光(泣))

しっとりと切なくも美しいラブストーリー

初読み作家様。
クラシック音楽やピアニストを描いた作品が好きです。本作も試し読みで素敵な導入に惹かれたので読んでみました。全240ページ。以下少々ネタバレあります。

依鈴(いすず・受)は才能あるピアニストだが、友人の当真(とうま・攻)が関わるある事情から、海外での活動ができずにいて…というお話。

まずは作画ですが、2冊目のコミックスのようですが緻密で美しいですね。本作のしっとりとした世界観ととてもマッチしています。
依鈴がえらい美人さんだなと思ったら、作家インタビューによるとハーフでした、なるほど。

依鈴と当真は高校時代からの友人で、お互いそれ以上の気持ちがあるのに、先に進めないでいる。それには過去のある出来事が影響していて…。
その出来事によって、依鈴は当真に罪悪感があり側を離れられず、海外で活動することができない…。
そんな込み入った二人の関係性を、とても丁寧に描いていきます。

過去の当真の弾くピアノをとても好きだった依鈴が、自分が原因でピアノを弾けなくさせてしまったというのは、とてもつらい状況だろうなと胸が痛みました…。

一見平和だけど停滞していた二人の状況が、依鈴の弟・巡の行動によって変化する。
海辺で当真が依鈴にあることを伝えるシーンが、切なくも美しいです。

過去の事件についてちょっと?と思ったのが、依鈴がされたことは、学校側にも報告しないで当真が退学したってことなんですよね。いくら周りの目が気になるとはいえ、学校にも報告しないのはどうなのと思った。当真が不憫すぎる…。しかも逆恨みまでしてきて、とにかくこの元教師がクズすぎて大変胸が悪くなりました…。

どんなにつらいことが起きてもピアノを手放せない依鈴。当真はそんな依鈴だからこそ好きなんだろうなぁ。

最後のコンクールの演奏シーンは、描写がとても素敵でした。そしてバルトークの曲を聴きながら読んでみたら、再びピアノを弾きたい気持ちを取り戻した、一皮剥けた依鈴にぴったりな曲調で、心地よい高揚感が得られました。

最後当真に「この手もはなさない」と力強く伝える依鈴は、男前でかっこよかった!涙する当真も幸せそう…。

過去の不幸な出来事により、心が傷つき、関係が停滞してしまった二人の切ない恋が描かれる、美しい作品でした。

演奏シーンの描写もとても綺麗なんですが、後書きによるとそれぞれの演奏に当てた楽曲があるとのこと。ぜひどんな曲なのか知りたいなと思いました。Xとかで公開してくれないかなぁw

あと当真の飼い猫のほこりちゃんが、すご〜く可愛いくて動きがリアルで、先生の猫愛を感じました♡

しっとりした切ないラブストーリーをお求めの方に、ぜひおすすめしたい良作でした。

⚠︎注意⚠︎
作中でもしっかり注意喚起されますが、未成年への性的加害を示唆するシーンがあります。苦手な方はご注意ください。

電子 修正箇所なし(濡れ場は回想で3コマほど)

HOUSE 電子 コミック

奥田枠 

圧倒的支配者の攻めと、どこまでも背徳的なストーリーに震えました…

好きな作家様。『獣の王と狼面の番』『午前2時まで君のもの』『糸永くんの恋の糸』などが好きで、シリアスもありつつ、きゅんとする部分もある作風と思っていたんですが…。
ここ最近の『ゆらゆら揺れる』『Kの支配者』などは、かなりダークな作風で少々驚いていました。
こちらも試し読みでそのような印象を受けて、ダークな作品も好みなので拝読しました。
前編は全48ページ、後編は全58ページ。
以下ネタバレありますのでご注意ください。

まず一読して、Dom/Subユニバースのような印象を受けました。そしてかなりシリアス・ダークな作風で、ガチ兄弟ものです。

圧倒的支配者の父のいる家を15歳で出た龍蔵は、自身も支配者の性(さが)を持つ。父が死に13年ぶりに実家に戻ると、優しかった兄・龍彦は、まるで父のように暴力的になっていて、「ここはお前の居場所ではない」と冷たく突き放されるが…というお話。

前編は攻め視点。
攻めの龍蔵は支配者の性を持ち、Domのような人。相手の「人生の全てを支配したい」という欲求を抱いているが「その支配欲に誰も着いてこれない」と感じている。
龍蔵のキャラクター、圧倒的な雄味で冒頭からゾクゾクさせられます。

受けの龍彦は、妻子や使用人に暴力を振るい、かつての優しさは消えたようだった。龍蔵は「この家に居場所はない」とすぐに出て行こうとする。
しかし女中に激しい折檻をする龍彦を殴って止めたところ、兄の隠していた本性が明らかになり…。

この龍蔵が本当の龍彦を知る一連のシーンがもう圧巻というか…!自分の奴隷を見つけた龍蔵と、ご主人様と出会えた龍彦、二人のマッチングとエロスにゾクゾクさせられました…!
(ここまでが前編)

後編は受け視点。
龍蔵に支配される龍彦が、初めの頃とはまるで別人。支配され喜びに震える姿がドエロいです。
そして父に支配されてきた過去が語られる…。詳細は伏せますが、父の死の真相がなるほど!という内容で興味深かったです。

そしてそれまで頑張ってきた龍彦にご褒美を与える濡れ場がもう…!龍蔵の雄味に、支配されて歓喜に浸る龍彦…。大変激しく背徳的な描写に、ゾクゾクが止まらず震えます…。
(しかし白抜き修正はかなり残念でした。ここまでの作品なら、もうR18版でしっかり見せてほしかった…!)

終盤は、やっと全てを支配してもらえた龍彦と、望んでいたように全てを支配できる龍彦と家を手に入れた龍蔵、二人がすごく幸せそうで…。龍彦には「よかったね…」という気持ちになり、龍蔵の穏やかな表情にもきゅんとするものがありました。

とはいえラストページが不穏な雰囲気で…やはりこのまま平穏にはいかないのだろうかと、不安な読後感でした。

SM、Dom/Sub、兄弟もの、シリアスダークな作風がお好きな方には、ぜひおすすめしたい神作でした!

⚠︎注意⚠︎
他のレビュアー様が詳細に書かれている通り、ガチ兄弟、女性との絡み、SM的ハードプレイ、小スカなどなど、地雷要素がかなりあります。ご注意ください。

(2026年春に『Kの支配者』と本作が収録される短編集が発売とのことです!)

シーモア 白抜き修正(上記の通り、大変背徳的で激しいな濡れ場なので、良修正で読みたかった…残念!)