この続編が発売されたので、先日ずっと積んでいた1巻をようやく拝読しました。素晴らしかったのでこちらも読んでみました。全216ページ。以下ネタバレあります。
まず表紙、純多のルビーレッドと、牧瀬のサファイアブルーの結晶が舞っていて美しい♡
養護教諭でβの牧瀬と、十歳年下の元生徒の朱音純多(Ω)。付き合って9ヶ月目。
すごく真面目な牧瀬だけど、ヒートえっちの時は噛み癖があり、キスマの数も半端ない。想像してた通りの執着攻めだ〜w
純多が失恋した友人のα・叶芽と一晩飲み潰れてたら、なんと牧瀬が叶芽を殴ったのには驚いた!自分に厳しい分、他人にも厳しいのかな〜(汗)
今作では牧瀬のαの兄・翔(カケル)が登場!
初めは無表情でちょっとコワい感じだったのに、お話が進むにつれ、実はなかなかのブラコンてことが明らかになるのが面白かったw
あと兄の前だと牧瀬が子どもっぽくなるのも可愛いw
一方純多は、牧瀬との同棲とか婚約などの話が出てきて、このままの自分じゃヤバい!とハローワークに向かうも、大勢の人のフェロモンに当てられて体調不良に!フェロモン見えるの、こんなに大変だったのね(泣)
偶然、翔に助けられて色々話してるうちに、怖そうだった翔が、実はすごく弟を大事に思っていて、心配している姿にほっこりしました。
しかし翔のある偏見に純多がキレてしまう。
「これ以上好きになれる人なんかいない!」
と翔に啖呵切る純多は、男前ですごくかっこよかった!
そこに帰ってきたマキさんが、兄の前で純多にめっちゃキスして牽制する!独占欲どんだけ〜!ww
その後、純多が兄に好感を持ったことを感じて、心がざわざわしてしまう牧瀬。強すぎる独占欲に、初めはキュンとしてたんだけど…。終盤になり、その独占欲や嫉妬心は、萌を感じてる場合じゃない深刻さがあることがわかってきます。
牧瀬の中にある、優秀で優しいαの兄へのコンプレックス。βとして生まれ両親から顧みられなかった心の傷…。牧瀬の心の中にはそんなつらさが仕舞い込まれていて、βの自分がΩの純多を幸せにできるのか、という不安に繋がっていて…。
「不安なんだ マキさんも」
牧瀬の不安な気持ちを聞き、「返したい」と、βの牧瀬が大好きなんだって気持ちを、純多が一生懸命に伝えるシーンは、牧瀬と一緒に私もぽろぽろ泣いてしまいました…マキさん、ほんとによかったね…。゚(゚´ω`゚)゚。
噴水の前で笑いあう二人は、十歳の歳の差なんて感じられない対等なCPに見えて、とっても素敵なワンシーンでした♡
ラストでは叶芽のおかげで、マーキング+チョーカーがα避けになりそうってわかって、二人の憂いが少しは解消されてよかったなぁ。
でもマキさん、これからずーーーっとマーキングし続けちゃうねw
1巻に続いて、2巻でも泣いてしまいました〜!。゚(゚´ω`゚)゚。
朔先生の作品には、いつも泣かされてしまいますw
素敵な続編をありがとうございました♡
電子 ライトセーバー修正(濡れ場は数回ですが、修正箇所は少ない描き方をされています)
連載開始時から大好きな作品。単話も読んでいますが単行本もお迎えしました♪1巻に続き今作も表紙が美しくてきゅんとします♡
全173ページ。以下ネタバレあります。
1巻で、王佳(おうけい)が陛下を意識し始めた続きです。
まずは冒頭で驚いたのが、陛下はまだ挿入はしていなかったんですね。王佳を気持ちよくしていただけだったとは!何をするのも許される立場なのに、心を伴わない行為はしたくないということかな。
行為について無知な王佳が、付人の端正に詳細を教わるシーン、コミカルで好きですw
そして身なりを美しく整え、陛下を迎えるけれど…。王佳は陛下に特別な気持ちを抱くけど、恋とはわからず言葉選びを間違えて、気持ちが行き違ってしまう…。この8話が大好きで、単話を何度読み返したことか…!両片想いが切ないです…。゚(゚´ω`゚)゚。
光河の視察について陛下の許しを得たので、気持ちがすれ違ったまま、王佳は同僚たちと一緒に出発する。9話からは再びお仕事編に。
二手に分かれて、王佳は男前上司の王悟と旅することに(先生によると王悟は当て馬です、ハラハラ)。旅に出ても陛下のことを考えてしまう王佳。
一方陛下も、王佳の不在を隠すため王佳の部屋で過ごし思いを馳せる。想い合う二人…。
王佳は王悟に、名は伏せて陛下への苦しい想いを打ち明ける。そして王悟の言葉により、陛下への気持ちが「恋」だと知る(ようやく!)。
街に着くと、王悟と王佳は必ず部屋を別々にするように、都から厳しい命令が。(陛下の意向だな、間違いないw)と思ったら…答えは描き下ろしにw
河の視察では問題が発生する。このままでは治水ができない?!
悩む王佳の元に、陛下から手紙が届く。
王佳への想いに溢れた美しい恋文に、涙する王佳。二人の純愛が美しくて、胸がギュッとしてもらい泣きしてしまった…。
治水の問題は、王佳の思いつきによって、解決策が見出される。そしてとうとう一行が帰京する!
陛下が王佳の部屋へ駆けつけると、王佳は美しく装って待っていた。出仕をせずに王貴人の部屋で待っていた理由が健気で可愛い♡
旅の間に陛下への気持ちを自覚した王佳が、陛下へ想いを伝える…
「誰かを好いて…その者に好かれる」
叶うまいと思っていた陛下の願いが叶ってよかった…また泣けてしまいました…。
そして閨を共にする二人。
このラスト、めちゃくちゃトキメキました…!読みながら心音がバクバクしてました!
「お前の心も私にくれ」…なんてロマンティック…!
単話の8話を読んだ時は、かなり切なくなったものでしたが、今作で12話を読み、自分の気持ちも昇華されました。ようやく二人の気持ちが通い合って、本当によかった……。゚(゚´ω`゚)゚。
2巻はいいところで終わってしまった〜!
13話はこの続きなんでしょうか?
治水のお仕事も進んでいくのかな?
続きも楽しみに待っています!
描き下ろしは、旅をする王佳と王悟の様子を聞き、陛下の心が暗黒面へ堕ちそうになるお話でした。めっちゃ笑ってしまった〜〜ww 王悟の無事を祈る!ww
カバー下の後書き漫画は、先生が歴史の学びを頑張ってらっしゃるお話。ガンバです!(ง⁎˃ ᵕ ˂ )ง⁾⁾
電子 白抜き修正(海王社さんのスペシャル修正が終わり、1巻では白短冊だったのに白抜きになりました…クスン。しかし以前購入した単話の8話を読み返したら、そちらは多めの白短冊でした)
先生の『明烏夢恋唄』シリーズは既読です。
こちらアワードランクイン作品。ずっと気になっていましたが、年上攻めの歳の差CP、しかも先生×生徒が少々苦手で積んでいました。2巻が発売されたのでやっと読んでみました。全231ページ。以下ネタバレあります。
オメガバース作品。本作は受けのΩ朱音(あかね)が、人体から出てくる結晶が見えるという独自設定が面白いですね。しかし全ての人間の結晶が見える上、欲情すると大きくなる、しかもΩでそういう目で見られやすい…なんとも生きづらそうです。
攻めは養護教諭でβの牧瀬。見るからに誠実で優しい黒髪男前攻め様で格好いいです。
朱音が中学時代の養護教諭だった牧瀬と、5年後に偶然再会。朱音は牧瀬に片想いしつつ交流していくお話。
朱音は比較的心の強いΩだけど、やっぱりΩは生きづらそうな世界観。
朱音がしんどくて思わず夜中に一瞬牧瀬の電話を鳴らしたら、翌朝牧瀬が部屋に来てくれた!牧瀬の優しさにキューンとしちゃう!
そりゃ朱音も惚れてしまうよ。
続く発情した朱音が牧瀬を襲う場面。
牧瀬が理性を保ちつつ抜いてあげるんだけど、牧瀬からキスするシーンは、牧瀬の気持ちが溢れたようで良きでした♡
中盤で牧瀬の生い立ちが。なんとβの牧瀬も少々不憫な過去があった。
そして朱音の中学時代、実は牧瀬も朱音の言葉によって救われた過去に、キューンとしてしまった…。運命的な二人だったのね…。
朱音は牧瀬にはっきり告白(男前だな〜!)。休日の昼にだけ会うようになる。牧瀬は「大事な生徒」と言って、朱音に惹かれつつも、簡単に手を出したりしない。牧瀬のこの生真面目で誠実なところ、ちよっと他のオメガバではなかなか見ない気がする。本当に格好いい!
後半、牧瀬はある薬の副作用と酒に酔って、朱音を抱こうとしてしまう!朱音は抱いてほしいのに、牧瀬のことを思って拒否して抑制剤を飲ませる。このシーン、朱音の牧瀬への愛情の深さに泣けてしまいました…。朱音、いい子だね…。゚(゚´ω`゚)゚。
そして終盤の牧瀬の告白シーン。
めちゃくちゃロマンティックでトキメキました!そして牧瀬の独占欲にギュン!となりました♡
チョーカーを贈られた朱音の涙に、また泣けてしまった、よかった〜。゚(゚´ω`゚)゚。
最後、濡れ場で牧瀬が噛んだ時の結晶の描写‼︎とても美しいし、素敵なタイトル回収でした♡
読む前に、牧瀬はきっと最後は溺愛攻めになるのだろうと推測しましたが、ラストや描き下ろしでは、その期待を裏切らない溺愛っぷりでした、良きかな♡
苦手な属性のCPだったのでなかなか読めませんでしたが、読んでよかった!大変素敵な作品でした。さすが朔先生!(気になりつつ未読の『シュガースカル〜』も読んでみたくなりました。)
後書きに続編について少し書かれていましたが、続編では牧瀬が執着攻めになりそうな予感がしてます、ワクワク♪
引き続き続編も読もうと思います。
シーモア 白抜き修正
今月発売の先生のデビュー作、大変面白く拝読しました♪こちらは春に発売した同人誌を電子化した作品とのこと。番外編ですね。全33ページ。以下若干ネタバレあります。
元の同人誌のタイトルは『ベッド買いに行こーぜ!』。
ルームシェアしている陽向と隼人が付き合い初めて数ヶ月。お布団2枚をくっつけて寝ている二人。隼人のとある不満からベッドを買いに行くお話です。
隼人の不満は割愛しますが、それを読んで自分は「いや、くっつけた布団の真ん中で寝ればいんじゃね?w」と思ったけど、それは横に置いといてw
ペーパードライバーの2人。車をレンタルしてIK●Aへ向かいます。真剣に運転する隼人に陽向がイタズラしかけて…怒られるに決まってるじゃん!ほんとバカだね〜ww
さてお店では、時々イチャイチャしながらベットを選びます。周りの人にCPだってバレそうww
そして後日、無事にベッドが部屋にきて組み立てて…えっちに突入!濡れ場シーンは約7ページ。
えっちの時はしおらしくなる隼人が大変可愛くて、陽向はめちゃくちゃ優しくて、まさにいちゃラブえっちで、大変良き濡れ場でした♡
(個人的にこの2人のえっちは、本編もですが、しっかり脱いで全裸で致すというのがポイント高いです。身体の線が綺麗です♡)
親友&恋人という感じの2人の、わちゃわちゃイチャイチャした番外編、本編に続きとても楽しく拝読しました♪
同人誌を電子化してもらえるの本当にありがたいです、感謝!
(もしできることなら、この秋に発売された同人誌もいつか電子化してもらいたい…w)
続編あるのかなと先生のXを見ましたが、特に告知はないみたいですかね。ぜひ恋人編の続編も読んでみたいです!期待して待っています♪
電子 白抜き修正
好きな作家様。作家様買いしました。
1巻で続き物です。キリよく終わりません。先生初の続き物ですね!「1」てついてるのに、なぜか完結すると思い込んでました(バカ…)。
以下少々ネタバレあります。全174ページ。
海辺の町に暮らす教師・幸也(受)と、同棲している長髪美人(でもガタイはいい)のナギ(攻)。出会ったのは15年前、幸也が中1で町に越してきた時。初めは青年だったのに、少年や動物に変身する「それ」は、密かに幸也と一緒に暮らすようになり…というお話。
先生初めてのオカルト・人外ものですね!
現在と過去を行き来しますが、1巻はほとんど過去のお話です。現在は普通に話すナギだけど(広島弁ぽい、舞台は瀬戸内かな)、過去では言葉を話せません。
出会った時はナギ(後で幸也が付ける名前)が青年だったけど、幸也が怖がったらすぐに子どもに変身!人前ではワンコ(犬)にも変身!どっちも可愛い♡
ナギは優しくしてくれた幸也をすぐに好きになっちゃったみたいで、幸也に懐くチビワンコ君で可愛いです。
と始まりは仄暗さがありつつも、二人が可愛くて比較的ほんわかした雰囲気でしたが、中盤に、幸也を虐待して母と離婚した父が町に現れる。この辺からかなり不穏になっていきます。
そういえば、お祭りで幸也が友達に勧められた「人魚水」なる物を飲もうとしたら、ナギワンコが必死に止めたけど、ヤバい水なのかな?気になる。子どもナギは話せないからもどかしい。
あと気になったのが、父親に見つかって海に落ちた幸也が、2つ先のコマで母親に助けられたけど、どういうことだろう?この間に時間経過があったってこと?よく溺れなかったな。この辺ちょっとわかりにくかった。
とにかくこの父の登場をきっかけに、幸也がナギの秘密を知ってしまい切ない展開に…。ナギが言葉を話せたらよかったのに…。゚(゚´ω`゚)゚。
そして終盤、幸也は別の町で高校生になって…。
ネタバレはこの辺にします。
中学の頃からやたら幸也をかまってくる依田くん。幸也のこと好きなんかな〜と思ってたら、高校生になったらわかりやすく好意を示してくるw この子ちょっと好きです。
1巻ラストは驚く展開になって、色々なことが謎なまま終わってしまった〜!
は、早く続きください…。゚(゚´ω`゚)゚。
少年のナギや幸也は可愛かったけど、全体的に仄暗い雰囲気のオカルト作品でした。個人的にオカルト作品は好きなので、大変面白かったです!
1巻は過去パートの途中で終わり。
予告によると2巻で明らかになることがあるようです。発売は2026年3月予定とのこと。楽しみに待っています!
電子 濡れ場は短めに1回。修正不要な描き方
先生の『姉と俺と先輩と』が好きな作品。
こちらはホラーアンソロジー『東京戦慄奇譚 vol.3』収録の短編が単話発売されました。
表紙含めない漫画部分は50ページで結構ボリュームあります。
まずは価格について少々。
アンソロで読んでいたのでレビューしようと思い、電子書籍の作品ページもチラ見したら、本作は330円なんですね。『東京戦慄奇譚』は本作含め7作品収録の196ページで550円…。こりゃ断然アンソロの方がお得かと‼︎( ˊᵕˋ ; )
ただ単話はカラーの表紙付きですが、アンソロには本作のカラー表紙はありません。
では作品について少々。
『東京戦慄奇譚』はホラーアンソロで、個人的には全作品なるべくネタバレ抜きで読まれた方が楽しめると思っています。なのでネタバレは控えめにレビューします。
あらすじの通り、物を透視できる大学生・和泉(いずみ)が、同じ美術サークルのイケメンの後輩・溝口になぜか気に入られて…というお話。
表紙の黒髪が和泉、白髪が溝口です。
溝口がミステリアスな年下男前攻め、和泉がチョロい平凡受け、という雰囲気です(あくまで雰囲気)。
初めの方は、どう見ても冴えない先輩の和泉に、イケメン後輩の溝口がグイグイ迫って、和泉が戸惑って真っ赤になっちゃって…みたいな学生BLみたいなノリもあるんですが…あくまでホラーなのでそれでは終わりませんw
ストーリーが進むにつれて、ホラー感が高まっていき、ど、どうなるんだろう…と、どきどきゾワゾワするお話です。
BLっぽさも楽しめつつ、ホラーとしてもしっかり面白い作品で、とくに終盤に立て続けにやってくるゾワゾワ感たるや……
このゾ〜〜っとする感じ、これぞホラー!!
((((;゚Д゚))))ガクブル
短編ですが、ホラーBLとして満足感の得られる作品でした。アンソロの中でもお気に入りの一作です。
(キスのみ、濡れ場なし)
数作拝読している作家様。いつも濡れ場のエロスにドキドキしています。本作は試し読みして、強引そうな年下男前攻めにグッときたので読んでみました。以下ネタバレあります。
リーマンもので、攻めの影森が後輩の年下攻め、受けの花之木が同じ部署の先輩。よくある設定で、影森は年下ワンコかな?それともスパダリかな?俺様かな?と楽しみに読み始めたのですが…。
なんだろうこの年下攻め君はww
ちょっとあまり読んだことのない感じです。
イケメンだけど、我が道を行くというか、職場でも空気読まないというか、とにかく変わり者です。うん、これじゃ営業は無理だわw
こんな個性的な攻めはあまり見たことなくて、ストーリーがどうなるのか想像がつかなくて面白かったです。
一方花之木は、職場でニコニコとなんでも引き受けちゃう人で、気弱なタイプなのかと思いきや、影森をディスる営業を強気で撃退したりして、意外に男前で良きギャップです。(でも詐欺に引っかかりそうなシーンはヤバかった…汗)
あることをきっかけに影森が花之木を好きになり、即「付き合ってくれませんか」と告白(コレ出会った当日w)、毎日迫るけど、突然のことで花之木は信じられずはぐらかす。
そんな花之木に「今すぐ証明します 身体で」とホテルに連れ込む…ってなんて強引なんだ!ww
えっちしながら強気に口説く影森。
かなり強引だけど「愛してる」「あなたは俺のものになるんです」なんて言って、花之木も気持ちよくて訳がわからなくなり…というこの濡れ場が、大変エロティックでゾクゾクしました♡さすが理原先生だ〜!
中盤では、花之木がなぜ仕事を引き受けすぎてしまうのか、その理由が出てきますが…。この辺の花之木の気持ちが、ちょっと自分には難しかったかも。
幼少期の経験から花之木は、常にニコニコと人の役に立たなければ受け入れてもらえないと思っている。
しかし影森は言いたいことを言って、空気も読まないのになぜか周りを明るくしている。
そんな影森に嫉妬して心をかき乱されて、影森を避けるようになる。
そして影森にひどいことを言ってしまい、嫌われると思ったら、「ますます好きになった」なんて言われて、影森に絆されて…ということかな。(読み返しながら読解してしまった…汗)
さて後半は総務部のお仕事、懇親会。
影森のフォーマルなスーツ姿かっこいいな〜♡
しかし、ここからまた意外な展開になって面白かったです。花之木にスーツ姿を褒められて、影森無表情でも喜んでるのかと思ったら…あんな展開になるとはww
濡れ場で豹変した花之木にも驚いたけど、影森のリアクションにもっと驚いたwww
終盤は、影森に塩対応されても無視されても(花之木視点)、落ち込みながらも全然挫けない、花之木の心の強さにグッときました!もし自分がこんな態度取られたら死ぬほど凹みそうw
まったく影森くん、最後まで花之木も読み手の私も振り回してくれましたww
本編ラストの両想いえっちも良きでしたが、描き下ろしの、可愛い服着た花之木に大興奮する影森(早口ww)と、そんな影森に拗ねちゃう花之木が可愛くて最高でした♡
見た目は無表情なダウナー系だけど、グイグイ迫って溺愛もしてくれる影森は、面白くて魅力のある攻めでした♪
紙本 白短冊修正(電子の試し読みがガッツリ白抜きだったので紙購入で正解でした!数本の白短冊で大変えっちです。迫力ある濡れ場が数回あり修正箇所も多いので、修正にこだわる方は紙をお勧めします。Rentaはどうかな?)
好きな作家様。同日発売の『落花と破鏡の』と一緒に購入しました。落花〜はしっとり、本作はセレブ達のお話でややコミカルな作風です。
全164ページ(落花〜と約100P違い!)。以下少々ネタバレあります。
あらすじの通り、多くのセレブな紳士達が集う会員制倶楽部ミモザが舞台。個性的な紳士達がたくさん登場して楽しいです♪
メインCPは会長の伊集院と、その婚約者の弟・二条大雅ですが、他にもBLっぽい人たちがいて。
硬派な五十嵐は人形を愛する天然な加賀美に恋してるみたいだし、一ノ瀬兄弟の弟は兄へ近づく女性を全て排除する、もはやヤンデレ気味なド執着を持つブラコンだし…。
本作ではそこまで深く掘り下げられなかったけど、この人たちメインの続編も密かに期待していますw
会長の伊集院は、この歳まで電車に乗ったことがない超セレブ。この人が刺激的な体験をしたいと言ってきて、皆で大人の遠足を計画。セレブな遠足楽しそうだなぁw
伊集院は20代くらいなのに、時々目をキラキラさせるのが可愛らしい。ちょっと浮世離れしていて、少年みたいなところがあるw
さてSPを引き連れ、貸切電車(東京の電車貸切できるの⁈w)で浅草観光へお出かけ。
多分SPに囲まれながら楽しんでたら、男前眼鏡の大雅が登場。
大雅は子供の頃から伊集院を大好きらしく、気持ちを全く隠さない、クールな年下執着攻め君。
遠足を楽しんでたら、あるトラブルに遭遇。それに冷静に迅速に対処する大雅、格好良いな〜!
なぜか大雅と伊集院、二人で喫茶店の店番をすることに。二人の仲を見守る、伊集院の侍従・東がさすがのフォロー。できた従者だな〜w
終盤には、伊集院の婚約者で大雅の姉・花蓮も登場して一悶着。花蓮もなかなか個性的な変わり者で、こちらも面白かったです。
そして花蓮に罠(?)にはめられても、自分を傷つけてでも紳士に徹する大雅が、大変格好良かったです!
セレブの知り合いなんていないので、浮世離れした人物達の言動は、まるでファンタジーみたいで楽しかったですw
実際のところ、セレブの家にLGBTQとして生まれたらどうなってしまうんだろう…とちょっと考え込んでしまいました。家を出たりするのかなぁ。それともやっぱり隠して政略結婚かしら…。
後半に豪邸がたくさん描かれたので、美しい室内を眺めるのも楽しかったです。
ミモザの面々がそれぞれ個性的で大変楽しい作品でした。ミモザの大所帯、本作だけで終わらせるのはもったいない!ぜひ他のメンバーを主人公にした続編が読みたい!
個人的には、硬派な五十嵐×人形を愛する加賀美のお話をぜひ読みたいです♪
(でも一ノ瀬兄弟も気になるww)
続編を期待して待っています♪
濡れ場なし(軽いキスのみ。伊集院と大雅のえち、ちょっと読みたかったw)
好きな作家様。こちら連載時に1話だけ読み単行本化を待っていました。
同日発売の『東京似非紳士俱楽部』と一緒に購入してどちらも読みました。全く異なる雰囲気で面白いです。本作はしっとりした作風です。
全260ページ。以下ネタバレあります。
東京で社畜だった真智(受)が体を壊し、十数年ぶりに故郷に戻る。幼馴染の然(攻)と再会すると、雰囲気が変わっていて…というお話。
真智は子供の頃、自分のせいで川で姉が亡くなるという過去があり、苦しんでいる。
一方然は飄々としているように見えて、実はある秘密があり、苦しい状況にある。
初めは真智が不憫に感じたけど、読み進めると然の方がさらに不憫だった…(泣)
然は真智と会わない間、やんちゃしてたみたいだけど、色々つらくてやさぐれちゃったんだろうか。でもあんなひどい母親でこの程度ならマシなのかも。悪に走らなくてよかった…。
然は普通の人が視えないものが視え、聞こえないものが聞こえる能力がある。序盤で真智を助けられたのはその能力のお陰かな。
あ!真智の亡くなった姉の瑠璃姉の霊が時々出てきて然と会話してるから、知らせてくれたとか。
(瑠璃姉亡くなって何年も経つのに成仏できてないのかな?それとも守護霊みたいなの?でも然の守護霊にはならんよね。ちょっと謎だった)
然の母親がゾワッとするほどの毒親だけど、ある意味この人がいたから両想いになれたとも言える…。
後半は然が毒親を排除するべく驚く行動に出る。刺されるって、どんな煽り方したんだ…無事でよかった(汗)
真智は姉のことがあって、恋愛する権利はないと思っていたけど、然に必要とされて心が救われた。
一方然は「自分も母親もいなければよかった、どうやって全部終わらせるか」なんて不穏な気持ちだったけど、戻ってきた真智の存在に救われた。
心に傷を持つ二人が、恋をして苦しみから解放されるような救済ストーリーでした。
後書きによると、描いたことのないテイストだったとのことで、なかなか重めな内容でしたが、最後は二人とも幸せそうでほっこりした読後感でした。
(タイトルについて自分では検索してもわからなかったので、タイトルについて書かれているレビュアー様の内容、大変勉強になりました。感謝!)
電子 濡れ場は1回。修正不要な描き方
デビュー作『スパイシーミルクキャンディ』は既読です。前作は高校生でしたが、本作は美容師のお話。以下ネタバレあります。
憧れの美容師・瀬南(せな)(攻)と同じ店で働くことになった新米美容師の海(受)。しかし瀬南は感じの悪い男だった。歓迎会で瀬南に煽られ泥酔した海は、瀬南の部屋でだんだんえっちな雰囲気になってしまい…というお話。
海は普段は普通に元気で、瀬南の意地悪にもめげずに認めさせる!とちょっと強気な男の子。
しかし酔っ払うと人格が変わって、無自覚にエロ可愛くなるギャップが良いです。
瀬南はそんな海の酒癖に興味を持って、練習を見てあげる代わりに一緒に飲もうと誘ってくる。
2回目に瀬南の部屋に行った時、結局また酔っ払った海が今度はキス魔になっちゃった!
海は童貞処女っぽいのに、無自覚にエロ可愛く瀬南を煽って、瀬南もその気になってえっちな展開に。この濡れ場がすごくエロティックでゾクゾクします。
海はえっちしながら「大好き」なんて言ったのに、翌朝には「全部嘘なんで忘れてください」だって。好きという気持ちはシラフで伝えたい派らしい。瀬南がムッとしてるやんw
そんな海にペースを崩されるのが嫌で、瀬南は距離を置こうとするけど、酔っ払った海が瀬南の部屋に突撃w 他の男の匂いさせてくるのが嫌って、瀬南も好きになりかけてるな〜。
海はシラフで告白しようと瀬南をご飯に誘うけど、また酒飲んじゃった〜!(間違ってきたウィスキーを飲むんじゃない!バカなの?)
なぜか外が豪雨で二人でホテルで雨宿り。酔った海がまた瀬南をえっちに煽っちゃう。しょうがない子だな〜、結局また告れないし。
なんてグスグスしてたら、友達から別の店にスカウトされて、その件で拗れる二人。海はグスグスしてるし、瀬南は意地っ張りだしでいつまでもモダモダしてるな〜(汗)
終盤、連絡取れなくなった海を探しに飲屋街へ行く瀬南。やっとやる気出したな〜w
ラストは瀬南が男気見せてくれたよ、や〜〜っとだな〜ww
しかし海、「仕方ない人だな」とか言ってるけど、その言葉、そっくり君にも言いたいよ!もう禁酒しなさい!w
最後はいつもと逆で、酔っ払って甘える瀬南が可愛かったです。
海は瀬南のどこを好きになったんだろうと思ったけど、1話を読むと職場で再会する前から好きだったらしい。中身はよく知らないだろうに外側で惚れたってことかな。瀬南の方は海に絆されちゃった感じかな。
海が「告白はシラフでしたい」という思いが強すぎていつまでも告白せず、瀬南も好きなくせに告白待ちしてる、終盤までモダモダしたストーリーはちょっと疲れました。
でも酔った海がエロ可愛くなって、瀬南を煽るえっちな濡れ場描写(特に1、2話)は良きでした。
電子 ライトセーバー修正