しなちくちくさんのマイページ

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女性しなちくちくさん

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コミカルでえちえちと思いきや、切ない展開もあり 素敵なお話でした♡

デビュー作『押しかけ淫魔くんとXLサイズの社畜さん』面白かったです。本作もキャラなど好みなので読んでみました。以下少々ネタバレあります。

20歳になるとAIを使ったマッチング相手を国が通知してくる(同性婚もありな)世界。
大学生の柊真(とうま)(受)は、幼馴染で片想い相手の陽太(ひなた)(攻)と同居中。20歳になって送られてきたマッチング相手はなんと陽太で…というお話。

柊真はクールめで実は天然な美人さん。陽太は柊真にはワンコだけど実は…なガタイの大きい執着攻め。体格差もあり、好きなタイプのCPです♪

初めは受け視点で、柊真の片想いみたいな出だしですが、陽太の態度から両片想いとすぐにわかります。
通知受け取った直後に、陽太が柊真にキスして速攻濡れ場に!陽太のド執着が感じられますw

『押しかけ〜』でも感じましたが、先生の描く濡れ場描写はドエロい!本作も陽太のねちっこ〜い&激し目な責めに、ウブな柊真がひんひん言わされちゃいます。あと陽太は少々Sっ気があって、噛みつき癖があるんですね。普段はにこにこなワンコのくせにムッツリだな〜ww

柊真がなぜ天然かというと、柊真大好きな陽太が「好き」と言っても全然伝わらない!「ド天然ポンコツ美人」ww ちょっと陽太が不憫に思えてくるww

そして陽太のド執着!
高校時代に柊真の友人に向ける闇の滲む目線や、柊真宛のラブレターをアレしていたなど、ヤンデレみのある男だった!いいぞいいぞ〜w

家族に挨拶したり、陽太の気持ちがようやく柊真に伝わったり(お姉グッジョブ!)、順調に進んでいると思ったら…。終盤に驚く展開が!ああ〜、こういうこと起きそう、政府がやらかしそう。

意外にもシリアス展開になって驚きました。
柊真にはある思いがあって、陽太から身を引こうとする。このシーン、かなり切なかったです。陽太の泣くところでちょっともらい泣きしちゃった…。

柊真に厳しくも優しくアドバイスする友人たちや、母の愛にもグッときました。
そして最後、河原でしっかり気持ちを確かめ合う二人。陽太がプロポーズするシーンにはキュンとしたなぁ。涙ぐむ二人が幸せそうでよかった…。

初めはコミカルな両片想いや、攻めの執着、濡れ場の迫力などに惹かれて読み始めたんですが、終盤には意外にもハートウォーミングな展開になって、大変素敵なお話でした。
次回作も楽しみにしています♪

電子 白抜き修正(tnは形のわかりやすい白抜き、anlは無修正箇所もあり。5話以外は濡れ場あり)

イケメン溺愛ワンコな攻めと、性格が男前な受けのキャラが好き

先生の作品は数作拝読しています。 
濡れ場が激しい印象の作家様。
本作は美しい攻めに惹かれて読んでみました。
以下少々ネタバレあります。

人気俳優・那由多(なゆた)(攻)の大ファンのアルバイターの武蔵(攻)。バーでバイト中になんと那由多が来店!内心浮かれていたら「手を触ると心が読める」と言われ口説かれて…というお話。那由多がサイコメトラーというファンタジー。

先生はエロエロな作品が多めで、割と早い段階で濡れ場に突入するイメージ。
しかし本作、1話で那由多が武蔵の心を読み口説くんですが、武蔵は流されず「自分のこと大事にして!」とお説教しちゃいます。おや、いつもと違う感じ?でも押し切られてえっちな流れになっちゃったw

武蔵はピアスもタトゥーも多めで、一見やんちゃに見えるんですが、心は硬派というギャップが良いキャラです。

那由多はすごい美形なんだけど、その能力のためちょっと心が荒んでいて、これまでは適当に遊んでたけど、気持ちのまっすぐな武蔵と出会い惹かれていく。多分これが那由多の初恋なんだろうな。ワンコな溺愛攻めになっていくのがとても可愛いです。

武蔵は那由多を信じていいのか悩みながらも、武蔵を求める気持ちをぶつけられて絆されていく。大好きな押しにこんなに想われてグイグイ迫られたら、それは絆されるねw

時々エッチなことはしちゃうけど、二人がすぐにはくっつかず、お互い悩みながら、デートしたり、気持ちを伝え合ったりして関係を深めていくのがいいなと思いました。

中盤、麻山という那由多に恨みを持つ人物が登場。いったいどんな恨みで、どんなことしてくるのかと身構えてたら、その恨みの内容も那由多への嫌がらせも、大した内容じゃなくてちょっと肩透かしでした。
まあ、あんまり酷いことされても作品が重くなっちゃうので、仕方ないかな〜。

終盤、ちょっと気持ちの行き違いが生じつつも、しっかり両想いのハピエンでほっこり。よかったね〜。

濡れ場は挿入無2回、挿入有2回、本作もエロエロな描写です。最中に手を繋ぐと、武蔵の快感がビリビリ那由多に流れ込んでくるのが面白い現象でした。

評価は萌と萌2で悩みましたが、イケメンで溺愛ワンコな那由多と、一途で真っ直ぐで優しい武蔵のキャラが魅力的だったのと、二人の体格差も好みで、キャラ萌えしましたので萌2とさせていただきます。

電子 白抜き修正(白抜きですが、だいたい形がわかるのと、迫力ある濡れ場描写で、白抜きによる煩わしさはあまり感じませんでした。主観ですが)

新キャラのスピンオフ ヒト×オニ「食べて」「食べない」の攻防が面白いw

好きな作家様。『食べてもおいしくありません』は大好きな作品!こちらはそのスピンオフ。
単行本の発売を心待ちにしていました♪以下ネタバレあります。電子で197ページ。

こちらスピンオフなので、『食べても〜』を未読の方は、世界観の把握が難しいと思います。
電子書籍で『【無料】『食べオニ』シリーズ読本 ~「食べてもおいしくありません」・「食べちゃだめなのにおいしいです」試し読み~』という無料の読本が配信されています。世界観の説明や数話試し読みがありますので、前作未読の方におすすめします。

『食べても〜』はオニ×ヒトですが、今回はヒト×オニ。主人公二人は前作には出てこない新キャラです。(確か出てないはずですが記憶違いでしたらすみません)

巨ツノと噂されながらも実は極小ツノの3年の大喰(おおばみ)(受)。そのことが2年の赤石(攻)にバレると、「俺は巨ツノにできます!食べてください」と言い寄られて…というお話。

前作と同様体格差CP。
受けの大喰は硬派な感じ。赤石に食べて食べてと迫られても、倫理観、自制心で押し止まろうと努力します。
一方赤石は、なんとか自分を(性的に)食べさせて大喰の巨ツノを出そうと、あの手この手で迫る、策士攻めでしょうか。常にニコニコしながら大喰を追い詰めるところ、腹黒さも感じますw

前半は、赤石が自分を食べさせようと大喰を言いくるめようとし、大喰はツノのためにヒトを食べる(=求愛)なんて間違ってる(まともな子だ〜)、とかなり頑張って抗おうとします。この二人の攻防がかなり面白いですw

ただ赤石がなぜそんなに大喰のツノを出したいのか、理由がなかなか説明されないので、だいぶ「なんで?」が付きまといました。(「舐めたい」とは言ってるけどなんで舐めたいのか謎で…)

ヒトはオニにとってすごく甘くて美味しいので、大喰がその誘惑に抗い続けることはできず(だって赤石がその匂いで誘惑してくるからw)、指から始まりとうとう口を食べて…と徐々に食べる行為がエスカレートしていきます。前作同様、口を食べる(=ディープキス)がじゅるっじゅるでエッッロいです。

大喰は赤石を食べるようになって、赤石を好きになるんですが(食べる=求愛なので、必然的に好きになっちゃったかな)、赤石は大喰のツノに執着してるのか、大喰自身に執着してるのか、少々わかりにくい感じも受けます。初めはツノにだけ執着してたみたいですが、後半では大喰に絆されて、しっかり大喰自身に執着します。ちゃんと両想いになってよかった〜。

終盤で赤石がどんなヒトなのかの説明が。日和とはちょっと違っていて興味深かったです。
そして赤石がツノに執着する理由も!やっと出てきたw

前作の攻め穂高は大喰と繋がりがあり、ちょっぴり登場します。

後書きに、「ヒトオニは描いてみたら思ったより難しかった」とのお言葉が。確かに『食べても〜』よりもストーリーがちょっと複雑に感じました。前作の穂高の方がわかりやすい執着攻めだったし。
とはいえ最終的にイチャイチャになって、赤石もなかなかの執着攻めだったので、本作もとても楽しめました!あと先生らしいコミカルさで、今回もクスクスしちゃう楽しい作品でした。
ラストはキリの良い終わり方でした。続編あるかな?

電子 ライトセーバー(白抜き)修正
濡れ場数回。ゾクゾクするような濡れ場描写のせいか、白抜きでもあまり物足りなさを感じません。画力でしょうか。

童貞らしからぬ硬派で男前な年下ワンコ攻めがかっこいい

初読み作家様。『行方不明。』を読みたくて読めてないのですが、こちらの新装版を試し読みして興味を持ったので先に読んでみました。以下少々ネタバレあります。電子246ページ。

元々2020年の作品の新装版。
作画がここ数年でだいぶ変わったんですね。今の画風よりも人物の顔や体がかなり細いです。

童貞の大学生秀正が、男性のダンサーマリー(実は元々の知り合いの弥彦)に恋してしまうお話。

序盤は、秀正がマリーを見てから体に異変が生じ、弥彦に抜くのを手伝ってもらい、実はマリーと判明した弥彦に告白して付き合い始める…とかなりテンポ良く話が進みます。

前半は攻め視点で、童貞の弥彦が初めてのお付き合いで、ああでもないこうでもないと、色々とごちゃごちゃ考えすぎてる様子がコミカルに描かれます。

お付き合いして、えっちなこともして、順調かな、と思ったら気持ちの行き違いでギクシャク。
マリーのまま秀正と初めてした後、弥彦の闇な部分が出てきたので、ちょっと驚きました。
自身の演じるマリーに嫉妬するとは、複雑な心情だなぁ。

後半、秀正の真っ直ぐな想いが弥彦に届いてよかったな。
しっかり両想いになった後のやり直し濡れ場。かなり長めに描かれます。
素の弥彦がかわいいし、秀正はほぼ初めてなのに、時には一生懸命には時には舌なめずりしながらガンガンに抱く描写が大変えっちでした♡

そこから先の終盤の二人は、お互いを大好き同士のバカップルみたいになって可愛かったですww

秀正が童貞なんだけど、弥彦の身体を気遣ってエッチするのを躊躇うような優しさのある男前で、かっこよかったです。
弥彦は経験豊富そう見えて実は…というギャップがあって、特に後半はすごく不器用で可愛い顔を見せてくれるのが可愛かった。

脇役でマリーの相棒のマベさんも、すごく魅力的なキャラでした。カッケー!

ラストに新装版用に新たに描かれたイラストが数点あって、だいぶ画風が変わっていて面白いです。表紙もですがこちらの二人の方が好みかも。
『行方不明。』も早く読みたいと思います!

電子 白抜き修正(真っ白に抜かれて残念ですが、濡れ場の描写は迫力がありました)

腹黒執着で独占欲の強い(たま〜にワンコな)年下攻めがとても良い♡

先生の作品は数作既読です。先生の描く執着攻めが好きです。こちらシーモアの特集で見つけて、好みの感じだったので読んでみました。以下ネタバレあります。電子254ページで結構ボリュームあります。

努力して大企業の営業トップになったのに、転職してきた超エリートの一条(攻)にその座を奪われた二井見(受)。飲み会の後、一条に優しく迫られ一夜を共にしてしまう。翌朝に一条がこれまでとは違う腹黒な本性を出してきて…というお話。

一読して、どうも一条の心情が複雑に感じて再読してしまいました。

二井見は音楽一家に生まれながら才能に恵まれず、親の愛をあまり受けることなく成長してコンプレックスを抱いている。
そのため一条のことは嫌いなのに、一条が抱く時はすごく褒めて優しい言葉をかけてくれるので、心は堕ちなくても抱かれると満たされてしまいセフレになる。

一方の一条は幼い頃から優秀で、ずっと周囲にチヤホヤされて生きてきた。でも父からの愛情はもらえなかった。
自分が優しくすれば誰だって堕ちたのに、二井見の心はなかなか堕とせず、悪態をついてくる。
この一条が二井見に惹かれる気持ちってなんだろうと思ってたら、一条のモノローグで、初対面の時「対抗心、憎悪、恐怖」の目で見てきた二井見を「たまらない」「警戒した男に愛されて自分に堕ちた姿が見たい」、自分のものにしたい、という気持ちが。う〜ん、なんだか複雑な心情で難しく感じました。

というように、一条の気持ちの把握が難しかったんですが、いいなと思うところがいくつかあって。

まず二井見は一条に体はすぐ堕ちるけど、心はかなり後まで堕ちなくて、頻繁に会っても塩対応というのが、なかなかいない感じの受けで面白かったです。

あと一条が、二井見をなかなか墜とせないのに、自分はどんどん二井見に執着して独占欲を抱いて、二井見にのめり込んでいく、その描写がすごく好みでした。
後半、二井見が疎遠だった弟と再会して関係が修復される時も、一条が上辺ではニコニコ喜んでるのに、心の中では弟を邪魔に思うという…どこまで独占欲強いんだw

そして二井見が一条に「本気で俺のこと好きなの」と言うシーン。一条が「はぁ?」とキレたので、一条の執着は無自覚で「はぁ?好きなわけないじゃないですか…あれ、よく考えたら好きなのかも」みたいな展開かと思ったら、「ちゃんと言ってきたよね、好きだって」発言。一条の好きって言葉は本気だったのか!と、読んでるこちらも驚いて、二井見の「嫌がらせばっかで誰が本気だって思うんだよ!」に強く共感しましたww

その後のわからセッで、一条が二井見の名前と好きを何度も繰り返しながら、愛おしそうに抱く濡れ場はゾクっとする描写でとてもよかったです。

最終話でとうとう二井見の心も堕ちました、長かった〜w

ちょっと一条の気持ちの把握が難しいなと感じるところもありましたが、腹黒だけど実は受けを大好きで執着して独占欲が強い、そしてイケメン、時にはワンコっぽくなる、一条は私の大好きな要素いっぱいの攻めでした。
そして二井見も強気で気持ちがなかなか堕ちないところもよかったです。

Qpaさんなので、濡れ場多めでえちえちなのも良きでした♡

シーモア 白抜き修正(白抜きの周りがケバケバなので、Rentaや紙本はぐしゃぐしゃ塗り修正のようですね。修正にこだわるなら竹書房はシーモアではダメですね〜…)

Qの婚姻 コミック

小石川あお 

まさに『もどかしくて愛おしい勇者と魔王の求婚譚』 ファンタジーBLの傑作!!

先生の『食べないの? おおかみさん。』『獣王陛下と砂かぶりの花嫁』が好きな作品。こちら高評価に背中を押されて読んでみました。以下少々ネタバレあります。電子242ページ。

愛する魔王「Q」と結婚するために、勇者が様々な旅をして宝物(レアアイテム)をとってきて、魔王に捧げ求婚し続けるが…というお話。

出てくる宝物は各章のタイトルの通り、あの竹取物語に出てくる宝物とほぼ同じ名称です。宝物を捧げるという内容からも竹取物語から着想を得ているのかな。あと魔王と勇者、本来敵対する二人なので、ロミジュリ感もあります。

魔王と勇者の関係性は初めは明かされず、徐々に明らかになっていくのですが、勇者はとにかくずっと魔王を溺愛していて、結婚してもらうために危険な旅に何度も赴き宝物を調達し、魔王への求婚を繰り返します。

一方魔王は、初めは宝物を得るために勇者を利用する女王様受けかなと思っていたら、こちらもすぐに勇者大好きということが明らかに!勇者の前では意地を張っちゃう、ウブな意地っ張りツンデレ受けでした!勇者と指がくっついただけで、真っ赤になっちゃってカワユイ!ww
(魔王の縦ロールはお洒落して勇者に会うため、わざわざ巻いているのです!健気〜♡)

勇者が旅路で魔物達と戦う描写が多く、まさに勇者の冒険譚といった趣で、BLというよりファンタジー色が強いかなとも感じるんですが、魔王と勇者の関係もジレもだな両片想いで、進展は遅いながらもしっかり描かれていきます。

それから作画が素晴らしく美しいので、先生の作り上げたファンタジーの世界観に没入することができると感じました。

ストーリーは前半は明るい雰囲気ですが、後半になり二人の過去が徐々に明かされていくと、物語は段々と切ない展開に変化していきます。

終盤はかなり切ない胸の痛む展開となり、勇者と魔王が二人重なって倒れる場面では泣けてしまった…。
そしてそんなつらい展開を超えてのラストでも、またおおいに泣いてしまいました。ああ、よかった…。

まさしく『もどかしくて愛おしい勇者と魔王の求婚譚』というお話でした。
素晴らしいファンタジーBL作品と出会えて幸せな気持ちになりました。

ファンタジー作品を好まれる方にはぜひともおすすめしたい傑作と思います!先生の未読作も読んでみたいと思いました。

電子 修正なし(キスのみ)

原作ファンとして大満足の素晴らしい神作!!

原作は大好きな作品。またキャストの阿座上さんのファンです。CDの発売も心待ちにしていました♪長文レビューで失礼いたします。

【キャストの演技について】
● 河西健吾さん
河西さんの声に少し苦手意識があったのですが、本作は役にぴったりと感じて、とてもよかったです。少し高音気味の美人声が雷央=レオポルド役によく合っています。レオポルドは少年期から青年期までの演じ分けがさすがにお上手だと感じました。雷央や若いレオポルドは可愛らしくて、大人のレオポルドは貫禄が感じられました。
濡れ場の声は慎ましやかで聴きやすかったです。

● 阿座上洋平さん
前世のヨハネスと、現世の七星の二役。ヨハネスは大人の護衛騎士らしく少し低めで大人っぽく、時には少々色気も感じさせる中低音。七星は高校生らしくヨハネスより少しソフトな中低音。どちらも役にぴったりと感じました。特に切ないモノローグが素晴らしくて、胸を打たれるシーンがたくさんありました。インタビューによると、モノローグが長くてゾーンに入ったシーンも多いそうで、なるほど!と思いました。
阿座上さんの濡れ場の攻め喘ぎが好きなのですが、今作も素敵でした♡

お二人の演技がとても素晴らしくて、作品の世界にひたることができました!


【作品について】
収録時間:約119分(2枚)

原作片手に数回、音声のみで数回聴いてみました。
原作からの大きなカットはなく、ほぼ全て音声化されています。時々セリフが小さく変更されているのが、ちょっと珍しく感じました。
内容の補完のためセリフ追加も結構多めにされています。かなり長めに追加されているシーンもあって驚きました。
丁寧に作成されていると感じ、原作ファンとして嬉しかったです♪

本編と描き下ろし、ミニドラマ4編(『同じ顔』『同じ瞳』『一緒の朝』『成長期』)、キャストコメント(約5分)と盛りだくさんな内容。
ミニドラマは原作の特典の音声化かな?原作が大好きなので、こんなにたくさん聴けて本当に嬉しかったです!
キャストファンでもあるので、短いながらもトーク付きなのも嬉しい♪(和やかで良い雰囲気のトークでした)


【感想いろいろ】
・前世の二人の悲恋が切ない作品ですが、ヨハネスやレオポルドのモノローグは音声になると切なさ倍増で、聴いていて胸が締めつけられました。

・1枚目トラック3、ヨハネスが眠っているレオポルドに添い寝するシーンのモノローグ(「愛してると伝えた」のシーン)、ヨハネスの想いがめちゃくちゃ切なくて心臓鷲掴みにされました。泣けます…。

・2枚目トラック2、七星がやっと思い出した「何があっても迎えにいく」の前世のシーン。
二人の愛が美しくて胸が締めつけられました…!あまりにもロマンティックで素敵すぎる…。何度聴いても泣いてしまいます…。
その直後の現世で、「俺はその約束だけ覚えてた」で雷央が涙する。この現世の二人のシーンも泣けました…。やっと心が通じ合ってよかった…!
この連続シーンがとても素敵で大好きです。

・本編終盤、「本当はずっとこの人を待っていた」のシーンも、七星の想いにキューンとなって泣きそうになりました。

・原作描き下ろし、濡れ場で七星が前世と意識が混ざってしまい、「殿下」と呼びながらいたす…。原作でも大好きなシーンなのですが、音声も素敵でした〜♡

・現世と前世を行ったり来たり、時には時間軸も前後するので、原作を読んだ時はちょっと難しく感じたところもありましたが、今回CDを聴きながら数回再読したら、伏線なども以前より理解できたのでよかったです。

・キスシーンは数回。濡れ場は短いのも含めて3回で、BLCDとしては少なめと感じますが、ストーリーが素晴らしいので、物足りなさは全く感じませんでした。

・全体的にしっとりとしたBGMがとても素敵で、作品の雰囲気にぴったりでした。

・丁寧に制作されているので原作なしでも楽しめるかと思いますが、やはり原作を片手に聴くとストーリーの解像度が上がるというか、相乗効果で原作もCDも両方さらに楽しめるように感じました。


【その他】
特設サイトには野白先生のインタビューが、フィフスアベニュー ブログにはキャスト2人のインタビューが掲載されているので、未読の方はぜひ読んでみてください☺︎


特に原作がお好きな方にはぜひ聴いてみていただきたい、素晴らしい作品でした!!
素敵な作品に作り上げてくださったキャスト、制作者の皆様に感謝を♡

掴みどころのない天然ワンコ攻めのギャップが良い

先生の『一途な犬は諦めない』が好きな作品。こちらも試し読みして好みの感じだったので読んでみました。電子で169ページ。以下少々ネタバレあります。

料理上手の商社マン大智(受)は、一年前に出会った和久(攻)とセフレのような関係。いまだに和久の名前と年齢しか知らないが、過去の恋愛の失敗から、それ以上踏み込むことができなくて…というお話。

大智はしっかり者でキリッとした男前。和久はヘラヘラしていて、皿洗いも満足にできない天然な男。
普段は受け攻め逆みたいだけど、濡れ場になると、和久がグッと色気が出てきてしっかり攻めになって、大智も可愛く抱かれてしまう…。
試し読みで、この濡れ場での二人のギャップにズキュンとらやられて読み始めましたw

大智は過去の恋愛の失敗から臆病になっていて、和久にあれこれ訊くことはできない。和久も自分から話したりしない。なので和久の仕事すら何かわからない。和久はワンコだけど掴みどころがなくて、ミステリアスな感じもします。

中盤、冒頭に出てきた「ゆりちゃん」登場。
なんだそういうことだったのか〜!てっきり彼女だと思ってたよ〜ww

その後は、「もうお礼(セックス)はいらない」と言った大智に和久の様子がおかしくなって、必死にご奉仕してきたり(大智をあの手この手で気持ちよくしようとする和久がエッチだ〜(///∇///))
和久のお仕事が判明したり、一緒に旅行もしちゃったり…。

初めは謎めいていた和久の人物像が徐々に明かされてきて、二人の心の距離も近くなっていく様子に、なんだかほっとしてしまいました。やっぱり攻めには受けを大切に想っていてほしい。

最後は大智がまた変にネガティブ発動しかけたけど、和久がうっかり口を滑らせてくれてよかった〜!でないとまた拗れてたかもw
結局お互いおんなじ気持ちだったのね〜、とほっこりでした。

出会って一年以上かけて、ようやく気持ちが通い合った二人。「付き合う」なんて言葉にしなくても、これからは仲睦まじく暮らしていってほしい♡

評価は萌2と神で迷いましたが、和久の濡れ場で雄みが出て色っぽくなるギャップが大変刺さったので、神評価とさせていただきます。

電子 白抜きorトーン修正(枠なしの白抜きなので、やはりちょっとわかりにくい。無なコマもあり残念。トーンも形はわかりにくい)

大型ワンコ攻め神様が可愛すぎる♡ほっこり優しい読後感のファンタジー

デビュー作『明日もきみに会いに行く』が好きな作品。こちら試し読みして興味を持ったので読んでみました。電子で230ページ。以下少々ネタバレあります。

エリートリーマンの遥貴(受)はクローズドゲイで、28歳になっても恋愛経験ゼロ。神社で誰にも打ち明けられない欲求を神頼みする日々。そんな中、神社で倒れていた男を助けて連れ帰ると、徒和(とわ)(攻)と名乗り自分は神様だと言ってきて…というお話。

先生の描くガタイのいい攻めがとても好きなのですが、本作の徒和もかなりいい体♡ 高身長で筋肉も程よく素敵です。遥貴は標準的な体格ですが、徒和が大きいので体格差CPです。

今回はファンタジーですね。
遥貴は拗らせた欲求(セッしたいとか、恋人ほしいみたいな)を日々神社で願掛けしていた。
徒和はその神社の神様なので遥貴の欲求を全部知っていて、自分がそれを叶えてあげるってことで、エッチして同居することに。

徒和は、初めのうちはちょっとミステリアスで色気のあるキャラと感じたんですが、読み進めるほどにワンコみが出てきて大変可愛いです。でっかいワンコ攻め好きにはたまらない〜♡

前半は二人が徐々に惹かれあって、まるで恋人同士のように仲睦まじく暮らす様子にほっこりしながら読んでいましたが…。

後半に、神様についてのある禁忌が明らかになり、二人の間に影を落とすことに。想い合いながらも離れなければならない二人が切ない…。

徒和が一人神社に戻り、遥貴を想いながら、苦手な仕事を頑張る姿にはキュンとしてしまいます。

最後はそうきたか〜という展開なので、詳細は割愛しますが、徒和の遥貴を一途に想って「俺ならできる!」と前向きな姿が健気で、またキュンとしました。

途中ちょっとハラハラしましが、とにかく最後まで徒和が可愛いワンコで、ほっこり優しい読後感でした。二人とも幸せになれてよかった…。

ただ冒頭で28歳のエリートリーマンの遥貴が、「セッしてみたい」などと日々神頼みするというのは、ちょっと子供っぽすぎる感じはしました。

評価は萌2と神で迷ったのですが、徒和の可愛いワンコっぷりと、ガタイのいい美形というビジュアルが大変自分好みだったので、神評価といたします。

二人の相談に乗ってくれる神様、斎(いつき)がクール眼鏡美人で魅力あるキャラだったので、スピンオフあったら嬉しいなw

シーモア 薄い枠あり白抜き修正(枠ありで形がわかるので、白抜きでもストレスが少ないです。白抜き修正は全て枠ありにしてほしいものです)

これは確かにアオハルだ〜♪続きもぜひ読みたい!

好きな作家様。高評価に後押しされて、前知識ゼロで読んでみました。全176ページ。以下少々ネタバレあります。

あらすじの通り、商店街のこぢんまりとしたホストクラブのNo.3、三成(みつなり)(アラサー)に恋をした高校3年生の宗悟が、振り向いてもらおうとがんばるお話です。

まずは舞台の、商店街にあるアットホームなホストクラブの店名が『OKハザマ』、ホストの名前はIEYASU、謙信、三成…、キラキラしすぎないホストたち…。冒頭から面白そうな匂いがするw

初めに宗悟が寡黙で大人っぽい雰囲気で来店。真剣な眼差しで三成にグイグイきてたのに、「俺の童貞捨てさせて」でズコーー!ww
2話で制服姿に。なんと高校生だった!でっかい18歳だな〜。三成に本気で恋しちゃったのね。真っ赤になっちゃって、こりゃ確かにアオハルだw

三成はアラサーで常識ある大人なので、高校生の宗悟の告白はさらりと受け流す。そんな三成に対して、恋人になりたいと真剣な宗悟。

日本のホストクラブをより良くするために東大目指すってw ちょっとピントがズレてるけど、顔を真っ赤にして三成に一途に恋する姿にはキュンとします。三成も思わず絆されてきちゃう。

という感じのコミカルで楽しい作品♪
読みながらずっとクスクスしてしまいました。

三成と宗悟の恋模様も楽しいですが、脇役もいい人たちでほっこりします。
三成のエースで宗悟の恋を応援してくれる茜さんとか、東大卒で宗悟に勉強を教えてくれる秀吉さんとか、その他のホストのみんなとか。

読みながら、一途で一生懸命でワンコな宗悟に、三成と共に絆されてほっこりキュンとしてしまう作品でした。宗悟最後まで可愛かったな〜。

番外編は『ウキウキ初デート』。宗悟がチョロ可愛い!ww

一応キリのいい終わり方ですが、宗悟の念願は成就してなくて今後の二人が気になるし、三成の過去も気になるし、ぜひ続きが読みたいです!
続編はあるのかな?期待して待ちたいと思います♪

修正無し