兄弟BLのDom/Subユニバース作品お待ちしていました!
しかも、にこ山先生の作品ということで期待!
冒頭から、Domであることを秘密にしている弟がSubである兄に執着している様子をにこにこしながら読んでいました。
めっちゃ好きな兄弟BL~と思いながらも、弟の柊梧が兄の千波にDomであることを秘密にしているのは何故だろうか、と疑問が。
作中ではわりと早めに千波にバレるのですが、両親には尤もらしい理由を挙げて、結局隠し続ける選択をすることに。
それに若干の違和感を覚えながらも、柊梧と千波はどうなるんや!というほうが気になり、徐々に判明していく柊梧のやばい執着っぷりにわくわくしながら、読み進めました。
柊梧のやばい執着、好きです。あそこまでやってこその護るためのやばい執着です。
監禁までいっていないのが不思議なくらいですが、柊梧と千波の場合は、監禁していないからこそ、柊梧のやばさと、二人で抱えることになる「秘密」の重さが増しているように感じます。
日常生活が続く中で抱える「秘密」の重さが如何程か。
柊梧がDomであることを両親に隠し続ける理由も、ここと繋がっているように思います。
Domであることのみならず、やばい執着という柊梧の秘密を知ってしまった千波。
その過程で明かされた、柊梧が抱え続けてきた苦しみがつらくて切なかったです。
しかも、欲求を真っ直ぐ相手にぶつけるのではなく、相手を思い遣った結果が「やばい執着」という行動に表れていたなんて。
その苦しみを吐露した上で、受け入れようとしてくれた千波に対し、まだ相手を尊重しようとする!
そんな柊梧の姿勢に、もどかしくなりつつも感服しました。
Domであることを秘密にしている間、さりげなく千波にコマンドを使って体調管理してあげてるし…。
執着はやばいけど、柊梧は献身的なDomでもあると思います。個人的には理想のDom。
最終的に二人が下した決断は、私自身も望んだものではありましたが、彼らの未来に、どこか影を落としているところに胸が苦しくなります。
家族にも誰にも何も言えずに、大きな「秘密」を抱えたまま、二人で一緒に生きていくことを決めた。
それでも、だからこそ、柊梧と千波には幸せでいてほしいと願っています。
シャイアとベリルの距離が縮まってきて、恋の始まるどきどきわくわくが詰まっている2巻でした!
シャイアのことを知るにつれて、シャイアに惹かれ始めていくベリル。
そんなベリルの様子から、ベリルに惹かれ始めていくシャイア。
シャイアとベリルのお互いに惹かれていく様子が本当に自然で、シャイアもベリルも特別なことをしたわけではなく、自分の心のままに行動したことが相手の心を動かしている。
こういう二人の関係がとても素敵で、どきどきとわくわくが止まりませんでした!
心の距離だけでなく、身体的な距離も縮まって、そちら方面でもどきどきさせていただきました。
シャイアやっぱりかっこいいよ…!
でも子どもの頃の面影が見えるときは可愛くて、本当に魅力的な存在に成長したなぁ、とプチミニョンから見守ってきた私には感慨深く…。
成長した彼らを読める続編の存在に感謝です。読めて嬉しいです!ありがとうございます!
シャイアもベリルも「恋心」というものに馴染みがないせいか、なかなか自覚できていないもどかしさもたまりません。見守りたくなる!
続きが待ち遠しい!もうすぐ3巻が発売されるので、楽しみです。
ヒューゴとテオももどかしい~!
こちらはヒューゴががんがん積極的にアプローチしているのですが、テオがなんだかんだで強くて陥落できない…。
でも、そんなテオも可愛いので、ヒューゴを応援しつつ、テオとの攻防を見守りたい気持ちもあります。
それでもやっぱり、ちゃんと恋人になってほしいです。
ヒューテオも今後に期待!
ごちオメ3巻は、とうとう胡桃沢家と宇迦野家のご家族とご対面&ご挨拶ー!
種族の違いによる困難さを改めて実感させられるお話でした。胡桃沢家ご訪問では特に。
さちおと宇迦野さんにとっては、何度も試行錯誤を繰り返し、努力し、二人で協力して乗り越えてきた困難さですが、その上でラブラブな二人を見てきたので、すっかりうかさちの日常に溶け込んでいるような感覚になっていました。
でも、あの二人が一緒にいようとすること、番になろうとすることは、いわゆる「当たり前」ではないのですね。
それにもかかわらず、まるで「当たり前」のように一緒にいようとする、うかさちの二人の愛の深さ、強さをより強く感じました。
さちおが家族に愛され、大切にされているのも嬉しかったし、宇迦野さんと地元を散策しながら、漫画家を志望した理由や過去をさちおが明かしてくれるのも嬉しかった。このときのうかさちの雰囲気が穏やかで優しくて、とても好きです!
胡桃沢家ご訪問回では、うかさちを更に好きになりました。
その後の思いがけない宇迦野家とのご対面は、はらはらどきどき!
さちおも言及していた、珍しく眉毛の上がった宇迦野さんは必見!
宇迦野父は、どこまで本音なのかが本気でわからなくて…。宇迦野さんのお父さんだわ…と納得しました。
宇迦野兄の過去には切なくなります…。うかさちに協力してくれるのは嬉しいけど、切ない…。
なかなかの難題を条件として提示された気がするうかさちですが、種族の違いをこれからも乗り越え続ける覚悟のある二人なら、この条件もきっと乗り越えてくれると思う!
続きも楽しみです。
藤峰式先生の作品を読むと気持ちが明るくなって元気になれるから好き!
こちらの「マイ・ファイブスター」も、読むと元気になれる作品です!
そもそものテーマがぶっ飛んでいて、藤峰式先生の作品でなかったらなかなか読む気になれなかったかもしれません。
まず、あらすじを読んで、オ◯◯ポレビューって何ぞや?から始まりました。
いざ手元に迎えて読み始めたところ、遊里によるカイくんレビューが息をするように始まり、炸裂する藤峰式先生パワーを体現するかのような遊里の文章力に早速元気をいただきました!
あれ、文字がみっちりしてるところは早口ですよね、きっと。一瞬であれだけのことを考えているんですよね、きっと。
二つに避けて二人になるかもしれない心配と期待まで考えるキャラクターが出てくるお話は初めて読みました。まじおもしろい(本気トーン)
その後、いきなり宇宙に飛び立ち、期待を裏切らないおもしろさに何度も笑わずにはいられませんでした。
そんなおもしろさとともに、心に温もりを届けてくれるところが藤峰式先生作品の魅力。
遊里と出会ったときのカイくんを取り巻く環境は、明るいとは言い難い状況で。
カイくんも、遊里も、それぞれに苦しみや辛い過去を背負っている。それでも、懸命に生きている人たちのうちの一人。
そんな二人が出会うことで、お互いにプラスの影響を与え合って、笑顔が増える。
そういう感動的な過程にも藤峰式先生特有のおもしろさ(ギャグセンス?)があり、重苦しくならず、読んでいるほうの笑顔にもつながる。
この藤峰式先生にしか出せない作風に魅せられ続けています。
こういう少し不思議なお話は、高城リョウ先生の真骨頂だと思っています。
そのくらい、先生の描く少し不思議なお話が大好きです。(最推し作品は「ゼロ距離」)
オメガバースやケーキバースも好きなのですが、それらとは異なる独自の世界観を成立させて描かれる作品に引き込まれます。
最初は単純に、幼い頃の恋心を一途に貫く執着系攻めと儚い系美人受けのお話かな?と思っていました。
いつまでも若く美しいのも、ただそういう人なだけ、という設定で。
ですが、読み進めていくと、そんな単純な話じゃなさそうだぞ?と気付かされ、どんな背景が隠されているのかと期待が高まっていく。
悠也くん(ゆうくん)も桜叶さん(叔父さん)も魅力的です。
悠也くんは駆け引き上手で、押し具合と引き具合が絶妙で、強引さにイラッとせずに済む。
叔父さんに向ける一途な執着も、健気な姿と映るので応援したくなる。
自分の気持ちを優先するよりも、相手を尊重しようとする意思を感じられました。
桜叶さんはもう、とにかく美しい!そして、優しく、思い遣りのある人。
更に所謂人外という事実!普段の短い髪と能力を使ったあとの長髪姿の両方を拝めるなんて、贅沢な目の保養です…。ありがとうございます!
人間ではないと噂される桜叶さんの不思議な力が少しずつ判明する場面に胸きゅんです。
喜びなどで感情が高ぶると、周囲の生命力が活性化されてお花が咲いてしまうなんて…可愛すぎる!
言葉では否定する桜叶さんに対し、花が咲き誇っている庭を悠也くんが見つける場面は印象的でした。
桜叶さんが隠していた能力の真髄はその程度ではなく、しかもその能力のおかげで悠也くんは命を長らえ、更に悠也くんの命を長らえさせたおかげで、桜叶さんと悠也くんが一緒に生(せい)を謳歌するという望みまで叶うなんて…胸がきゅっとなる感動。
悠也くんにとっての桜叶さんはもちろん、桜叶さんにとっても悠也くんの存在が救いだったとは…。
愛人関係と噂されてしまっていた嶺二さん(悠也の祖父)との実際の関係にも感動です。
実は明かされるまで、愛人ぽくはなさそうだけど、何かあったらちょっと落ち込む…と警戒していたので。
そんな警戒をしていた自分が恥ずかしい…。
悠也くんのために能力を使い、外見が少し年齢を重ねた桜叶さんが本当に素敵で魅力的で、年齢を重ねたが故の色気にやられます。
悠也くんも年齢を重ねることで、どんどんかっこよく魅力的になっていく。
これからも二人で幸せな時間を過ごし、ともに日々を重ねていってほしいです。
とうとう10巻!
10巻に到達しても勢いを失わず、次々と続きが気になるお話を生み出す先生がすごいです。わくわくが止まりません。
記念すべき10巻は、ラブラブえちえちなポリネシアンセックスから始まります。
最終日の凪と琴音の色気やばいですね。
由亜に心配をかけさせ、周囲にも迷惑をかけ、最終的にジルからお達しを出されて、最後の段に進む二人。
冒頭から濃いえちえちを堪能させてもらい、凪琴ラブラブやーん!とにまにましていたら、御子試験からの凪記憶喪失回という、読者の私も心が折れそうになるお話が続くことに…。
でも、改めて凪の気持ち、琴音の気持ちを確認できるお話になりそうで、希望を持って続きを待てる10巻ラストでした。
凪が最初から琴音に熱烈アタックしてきた理由にも繋がるような、二人の新たな馴れ初めを読める気がして楽しみです。
御子試験では、能力使う御子たちかっこよかった!マスコットな神獣たち可愛かった!
本編では見られなかった凪のマスコット姿も収録してくださっていて嬉しかったです。
琴音のオタク知識は役に立ちますね。御子たちがそれぞれの特色を活かして戦う姿が魅力的でした。
死の危険を伴う御子試験を無事クリアしたのに、まさかの凪が記憶喪失に…。
凪の冷たい態度にもめげずに、毎朝起こしに行く琴音(と由亜)が健気で泣けてきました。
そういう琴音の姿を、必死に自分を奮い立たせているのだろう、と景虎さんたちが理解してくれているのが温かくて。
凪から渡されかけた指輪を怒りを滲ませながら突き返すジルがかっこよかったです。
敢えての人型で!というのがもう本当に、ジルの本気が凪に伝わったのではないかと思います。
手紙という名のBL作品を木に戻されてしまった琴音の怒り、悲しみの理由が深くて、この作品の設定を改めて実感しました。
何故、凪を好きになったのか、も。
そうして切なくなったところで、まさかの凪の術の素晴らしさ!すごいです…流石は神獣、そしてやはり凪は凪。
琴音が好きになった凪は凪のままなのですね。よかった…。
果たして、凪の記憶は戻るのか、新たな馴れ初めから始めることになるのか。
続きが楽しみです!
待望のポプチェリ2巻は、サクちゃんと廉次が彼らの魅力はそのままに、いや、魅力を更に増して二人の関係性を一歩進めるお話でした。
サクちゃんの口から「恋人」という言葉を聞ける日が来るなんて…。何というご褒美でしょうか…。
そんなサクちゃんに胸きゅんして照れるという貴重な廉次まで拝めてしまいます!何というご褒美でしょうか…。
サクちゃんを丸ごと愛している廉次にとっては、サクちゃんが変わろうが変わるまいが関係ないと言えば関係ないのだと思いますが、サクちゃんの変化に弱いと言えなくもないのかな、と思って、廉次を可愛く感じました。
とは言え、廉次も廉次でパワーアップしているので、サクちゃんも振り回されています。
柄にもなく、サクちゃんに本気を認めてもらうために禁欲し、そのせいで体調まで崩す始末…。やっぱり、廉次も可愛いのでは?と思わずにはいられません。
かと思えば、解禁されるや否や、抑えられなくなり…。でもこれは、サクちゃんの煽り(おねだり?)もあるので、廉次だけのせいではありません。
そう!えちもパワーアップしています!禁欲後はどうしてもそうなりますよね。
廉次のバースデーも見逃せません。
サクちゃんの明らかなデレを見られる貴重な機会であり、サクちゃんが「恋人」を意識していることを端的に感じられる出来事でした。
廉サク、ラブラブやん!と思える幸せな場面です。
しかも、プレゼントがピアス…。ずっと常に一緒にいるピアス…。
サクちゃんのセンス素敵です。サクちゃん、廉次のこと好きやん!知ってたけど!
でも、このときの出来事がきっかけで禁欲へと向かってしまう話の流れがまた素晴らしい…。
積極的に廉サクの仲を掻き回すつもりであることを隠そうともしない新キャラが登場し、はらはら心配なはずなのに、それ以上に恋人としてラブラブ甘々になってくれそうな廉サクが楽しみで嬉しくて。
ラブラブ甘々とは言っても、きっと廉サクらしさは変わらないのだろうな、と思える安心感もあります。
廉サクらしさを失うのではなく、そこにラブラブ甘々がプラスされるだけ。
サクちゃんはかっこいいままだし、廉次もドSな部分は失くさない。
続きも楽しみです!
壮大な愛の物語がついに完結しました!
最初に広げられた多くの謎。独特の世界観は荘厳で、退廃的なのに希望を追い求めずにはいられないものでした。
そんな物語をラストまで読めたこと、謎や伏線をしっかりと回収し、その先の未来まで描いてくださったことに感謝します。
これぞ、星名あんじ先生の描く愛の物語です!
レイとグアン。共に「光」という意味の名前を持つ二人。
このことに気付いたときはまだ名前の意味に言及される前で、おしゃれな名前の付け方をするなぁと思うくらいでしたが、最終4巻で「光の名前」に込められた意図を知り、作り込みの深さに感動しました。
明かされた「呪いの正体」と、それに抗うための希望。
自分たちにはできなくても、いつか…と。
抗うことに文字通り命を懸けたレイとグアンが、過去のスハとネリに邂逅する場面は痺れました。
正確には邂逅というよりも、レイとグアンが一方的に過去を覗けたという印象ですが、二人にグアンの声は届いていたようで、胸にぐっと来ました。
「呪い」との最終決戦で、グアンを守って深い傷を負うレイ。
1巻で同じくグアンを守ってレイが深い傷を負う場面と同じで、こちらもまた痺れました!
印象的で、とても好きな場面なので、嬉しかったです。
「このときのために生きてきた」と悟るように納得するレイの献身が、まさに騎士。
グアンという王を護る騎士のレイ。
かっこいいし、何より神聖な関係、存在に感じられました。
最終決戦後。
グアンのお腹に宿っていたはずの命が消えている事実をなかなか受け入れられませんでした。
亡くなってしまったとばかり思っていたグアンとレイが、その子のおかげで生きていることは嬉しいけれど、悲しくて…。
呪いを倒し、魔法使いの力を失ったグアンは、両性になることも、もうない。
でもその現実の中で、その事実を受け入れ、二人が二人らしく逞しく生きている姿には安心したし、嬉しかったです。
更に、そうして生きている中で、出会った子どもたち!
泣きますよ、こんなの。違うかもしれないけれど、信じてもいいですか。
これは「再会」だと。
転生したスハとネリ。そして、レイとグアンの命を守って消えてしまった、生まれてくるはずだった、あの子だと。
しかも、その子どもたちに「光の名前」を贈るレイとグアン…。泣きます、もう…。
ここまで読んで、これぞ、あんじ先生の描く愛の物語だ!と改めて実感しました。
ソンとアオの転生は、ほとんど確実だと思える描写に感謝。リヒトもレイとグアンに似ているのなら、やはりそういうことで!
四季を取り戻した地で、困難はこの先もあるだろうけれど、二人なら乗り越えられるだろうし、五人なら幸せだと思えます。
セイランとも再会できて本当によかった!
素晴らしい壮大な愛の物語をありがとうございました!読めたことが幸せです。
五人で生活している、その後も読めたら嬉しいです。
人外BLと言えば、藤咲もえ先生!というくらい、私にとっては人外BLの代名詞のような先生が、またまた新たな境地をお見せしてくださりました。
パンダだけなら、まだ普通でした。人外と人間が当たり前のように共生しているのもいいな、と思いました。人型になれるか否かなどの細かい設定も流石だな、と思いました。
そうやって楽しく読んでいくと、判明する衝撃の事実!珍さん、まさかの多肉植物とパンダのハイブリッド!
いやいやいやいや、まじですか、発想がすごすぎませんか、アイディア(多肉)を持ちかけた編集さんも素晴らしいです。
肛門からの光合成が必要なのは、植物だからですからね…。一度見たら忘れられないあの場面が生まれたのは、植物のおかげ。
花游くんが珍さんに惹かれたのも、植物のおかげ。
そうでした、珍さんだけでなく、花游くんも相当見所のある人です。
本当に、それぞれに事情を抱えた二人がゆったりした時間の流れる空間で一緒に過ごすうち、かけがえのないものを得ていく姿に癒されました。
外伝3巻は颯助とコマ!
コマ推しには待望の外伝3巻です。
そもそも、十二支色恋草子を読もうと思ったきっかけが、十二支に選ばれなかった猫が出てくることでした。
最初はお休み処の面々を敵視していた、胡太朗くん&コマ。それが、お休み処の面々とここまで仲良くお互いを思い遣り、助け合い、支え合う関係にまでなるなんて。
胡太朗くんもコマも、それぞれに大切な番まで見つけて。幸せな日々を過ごせるようになって、本当によかったと思います。
胡太朗くんと正隆の幸せラブラブなお話は、蜜月の章までに描かれ、外伝では神使たちのお話が描かれるということで、実は1巻の頃からコマと颯助のお話を待っていました。ラブラブなコマと颯助をもっと読みたかったんだ…!
そんな私の期待に応えるどころか、軽々と越えてくれたことに感謝です!
外伝3巻は、颯助にとって、とても大切な銀杏の木を中心に据え、コマと颯助がより一層、お互いへの理解と愛を深めていくお話でした。
神使の颯助が生まれたきっかけ。コマを連れてきたかったという場所。古万乃神社の境内に植えられた颯助の御神木。
サンタクロースの橇をひくトナカイの候補生である迷子のギンコを助ける過程で、時には擦れ違いがありながらも、相手のことを改めて知り、自分の気持ちを再認識する。
外伝3巻を読むことで、コマと颯助、それぞれの魅力を改めて実感しました。
颯助はもう本当にひたすら陽(よう)ですね!光!
帯に「天然たらし」と書かれていましたが、その通り。
彼の懐っこさや素直さと、素直な感性に下支えされた思い遣りは、周囲を照らして安心させてくれる。
ギンコが懐くのも当然で仕方ない。
でも、素直すぎるが故なのか、若干デリカシーに欠けるというか、そこに思い至らないからこそ、どこまでも素直と言えるというか。
他者に対して攻撃的だったり、負の感情があったりしないからこそ、コマに嫉妬させてしまう事態に陥ってしまう颯助がめっちゃ颯助。
コマがショックを受けて反発して、胡太朗くんに巻きついていた場面。思わず、あの場面は「颯助、それはないわー」と胡太朗くん&コマに完全同意しました。私まで胸が痛かったです。
でも、颯助の気持ちはひたすらにコマに向いているし、コマもそんな颯助だから好きで。
傷付いているのはコマのほうだと理解し、自覚できるところが颯助の魅力。
犬ならではのコブと長い射精という、えちえちな見所もめちゃ良きです!
嫉妬するコマ、デレるコマ、照れるコマ、とろとろになってしまうコマ。
今まであまり見られなかったコマがたくさんいて、嬉しかったです!
嫉妬しながらも、自分にできる役割を誠実にこなすコマがかっこいい。
颯助の態度に傷付いたコマを目一杯愛でて慰めるための胡太朗くんの「コマにゃんの歌」には癒されました。
何度読んでも、笑顔が止められない場面。
私も胡太朗くんと同じ気持ちなので!コマを傷付ける奴は神使でもぶっ飛ばす心意気です!
颯助の大切な銀杏の木に漸く会えたとき、愛おしげに頬を擦り寄せたコマが愛おしくて仕方ありませんでした。
颯助の表情も印象的で。
ギンコがいい子でよかったです。
そして、サンタクロース!どきどきわくわくする合流シーンでした!スピード感がすごい!
しっかりとギンコを抱き締めるサンタさんがかっこよくて見惚れました。目元くらいしか見えないのに。
サンタさんが配るのは、夢なんですね。ウリたちがもらったプレゼントは胡太朗くんたちの優しさ。素敵です。
ギンコには橇をひくトナカイに選ばれて、コマたちとまた再会してほしいなと思います。
颯助とコマの大切なお話を読めて、幸せです。
お休み処と古万乃神社。繋がった縁を大切に、これからも幸せな日々を過ごしてほしいです。