ストキス2巻は恋人編!ということで楽しみにしていました。
冒頭から、ラブラブな二人を拝めてありがたや…と楽しんでいると、新キャラ千葉くんの登場。
どうなることかと思いましたが、結果的に朱羽と三嶋がフォークとケーキという関係だからというだけでなく、それも含めた朱羽と三嶋として、お互いのことを想っているとわかりあえて、よかったです。
千葉くんの登場で焦る三嶋がなんだか微笑ましかったです。
彼が抱えるそこはかとない疎外感や不安と、それに抗う必死さが伝わってきて切なくもありました。
三嶋がそういう不安を抱えるのは、朱羽のことを本当に大切に考えているからだと思います。
一方の朱羽も、やきもちをやく姿が可愛い。
三嶋が貶されると、滅多に出さない大声で反論するところは感動に近い。
三嶋のことを心から信じていて、好きなのだと伝わってきました。
好きな先生(小説家)の作品を好きな先生(漫画家)がコミカライズしてくださっている作品ということで、発売情報を知ったときには小躍りしました。
好きな先生の作品ながら原作小説は未読だったため、一緒に購入し、どちらから先に読もうか悩みましたが、コミックスから読むことに。
やはり名倉先生の原作ですね…!
大人で余裕ある攻が、純粋で魅力ある受に出会って、一人を愛する愛に目覚めていく。
好きです!大筋は似ていても、世界観やキャラクター設定が異なることで、様々な純愛ストーリーを読める喜び!
そんな名倉先生らしさをひしひしと感じるストーリーをねね先生の綺麗な絵柄の漫画で読める喜び!
アーサーまじでかっこいい!時広は透明感ある可愛さ&美しさ!
エミーの美しさにも感動。名倉先生の作品によく出てくる、頼りになるサポーター的存在である彼女が全く嫌みない美しさで嬉しかったです。
しかも、どちらかと言うと、アーサーよりも時広寄りで心強い。アーサーの秘書なのに。
大智も含めて、二人の周囲にいる頼りになる人たちが、二人を見守り応援してくれていることが本当に心強いし、嬉しいです。名倉先生の作品を好きな理由のひとつです。
アーサーと時広が丁寧に交流を深めて、お互いの存在が大切なものになっていく光景。
アーサーの表情や時広の表情、触れ方や眼差しに引き込まれ、漫画で読む醍醐味を感じました。
お盆に時広の家で過ごす場面が好きです。優しく穏やかで、静かな思い遣りに包まれていました。
ねね先生ならではの、えちえちもありがとうございます!最後の最後に!待っていました!
素敵なコミカライズ作品を読めて幸せです。
是非、続編も読みたいです。その前に原作小説を制覇したい所存。
尊と暁臣だからこそ、尊が特殊なガイドとして覚醒したんだろうなと感じられました。
パーフェクトマッチという、オメガバースにおける運命の番のような概念が出てきたのも嬉しかったです。
それを指摘されたときの悪い顔になってる暁臣がめっちゃいい!嬉しすぎて悪い顔になってしまうの、いいですね!
冒頭から宵がめちゃかわ!何ですか、あの愛くるしい生き物…!
尊にべたべた甘えたなのが通常だと思っていたので、アニマルスピリットは通常、他者には懐かないという姿を目の当たりにして驚きました。
暁臣にとっての尊、尊と暁臣の関係が特別なのだと、宵の件でも実感。
しかも、宵が大きくなっていくことで、暁臣の能力が向上している=尊によるガイドが効果的であることが目に見える形でもわかって安心感がある。
そのことで、場合によっては不都合も起こるのかもしれないですが…。
2巻ラストで、尊のアニマルスピリットが漸く一瞬顔見せ!可愛い!
暁臣とボンドになったから、という流れにも胸きゅん!
3巻では、もっとちゃんと紹介されるのかと思うと、楽しみで待ち遠しい!
暁臣が何故あんなにも尊一筋なのか、二人の過去が描かれたのも嬉しかったです。
そりゃ、尊一筋になりますよね!
「尊は俺の世界、俺の全て」という暁臣の言葉が本当に重く、深い。
タイトルの「サイレントノイズ」
暁臣にとってのノイズが尊であったことに、驚きと感動を覚えました。幼い頃から現在に至るまで、尊が本当に尊い…。
暁臣を助けると祖父に訴える幼い尊はもちろん、尊を好きすぎて離れる選択をしてしまう暁臣に対し、全力で引き留める尊の姿にも心を掴まれました。
特に、自分は会いたくても会えないのに、暁臣は一方的に尊を見ている、という指摘。
推測ではありますが、きっとそうなるので、それは確かに狡いな、と。
姿を消すほうは覚悟を決めているでしょうが、残されたほうの気持ちを考えていない。
似たような展開でいつも思っていることを尊が全て代弁してくれました!
体育祭の借り人競争「好きな人」は胸きゅんだし、暁臣の療養エピソードは甘々えちえちで幸せだし、本の分厚さをたっぷり堪能。
尊と暁臣の周囲の人が二人を見守り、応援してくれる魅力的な人たちなのも、読んでいて幸せな気持ちになれます。
3巻も楽しみにしています!
めっちゃ可愛くて、しっかりと考えられたお話でした!
1話の試し読みで気になり、購入しました。
ゆずるさんの過去が思いの外、衝撃的でしたが、こういう経験をしてきたゆずるさんだからこそ、こういう律くんとお似合いなのだと納得。
律くんもゆずるさんも、周囲から見ても、お互いにとっても、完璧彼氏。
けれど、その姿は二人ともが猫をかぶって、嘘を吐いて、必死に作り上げた姿だった。
このように表現すると、計算高い駆け引きばかりの関係のような印象がありますが、実際の二人はとても可愛い。
猫をかぶっている姿も、結果として後に引けなくなってしまい、続けているだけで、相手を騙すつもりはなかったので、嫌な印象はありませんでした。
好きな人にはかっこつけたい、少し背伸びしても、いい姿を見せたいと思うことは誰しもあるだろうし、悪いことじゃないと思います。
それでも、少しずつ恋人としての距離を縮めて、関係を深めていくにつれて、このままではいけない、と気付いていく二人。
良き相談相手の良アドバイスを受けながら、本当の自分を見せようと決心していく。
この辺りの描き方が見事で、取って付けたような展開ではなく、ゆずるさんを好きで必死な律くんだから、律くんを好きで必死なゆずるさんだから、という流れに引き込まれました。
本当の自分を打ち明けて、言い争うかのように告白し合う場面はおもしろかったです!
本当につくづく、このゆずるさんと、この律くんだからこそ、お似合いなのだと実感しました。相性って大事!
そして何よりも、いつでもお互いに対して誠実であろうとする意思があったからこそ、心を通わせ合う未来に辿り着けたのだろうなと思います。
これからは素の自分で、思う存分ラブラブいちゃいちゃして、周囲にも花と光をばらまいて、幸せをふりまいてほしいです!
私も律くんとゆずるさんの朝の光景を見られるカフェスタンドに行きたい…!
小悪魔なゆずるさんも素敵!
まさか、律くんとゆずるさんがそれぞれ相談していた相手が姉弟だったとは、驚きました!
雰囲気は違っても、二人とも優しい姉弟で素敵。
ゆずるさんの元カレ(暗黒時代の象徴)も、意図的な悪人とは思えなかったので、これから真実の愛を知ることになるようでよかったです。
明るく楽しい気分で読み終えられる作品でよかったです!
でも決して軽すぎず、キャラクターの心情がよく考えられていて、読み応えがありました。
購入してよかったです。
王子様の伴侶シリーズが好きなので、購入しました!
今回の「ニセモノの恋人」は今までとは異なり、伴侶のほうが王子様の手を引っ張り、奮い立たせるお話でした。
今までの2作品が、それぞれの理由で気持ちが沈んでいる日本人(後の伴侶)を偶然出会ったラシードの王子様が励まし、明るい未来のほうへ手を引っ張ってくれるお話だったので、今回もそのつもりで読み始めましたが、3作品目で逆バージョンという趣向。
ラシードまで迎えに行く展開で「そう来たかー!」と、楽しくなりました。
そうは言っても、やはりラシードの王子様。決定的な展開に至るまでは、友春をリードすることが多くて、頼りになるし、かっこよかったです。
特に、友春を困らせた輩を極秘裏に成敗してしまうルーはかっこよかった!
友春が育った施設の手伝いをする場面も、やはりラシードの王子様だなぁと。全員が全員ではないと思いますが、今までの作品に出てきたラシードの王子様たちはそういう思い遣りがある人ばかりだったので。
ルーのように臆病さがある人には、友春のように勢いがあり、芯の強さもある人が合うのだろうと思います。
ニコと巽がちょこっと友情出演していたのも嬉しかったです!
「推しのファンサがエロすぎです!」のスピンオフ作品!
タイトルからして、どんなお話なんだろう…?と構えていたら、なかなかのヤバい性癖でした(笑)
でもまあ、ファンサの榛名もなかなかでしたからね。ギャップにびっくりしましたからね。
いや、それにしても、司波は二段階くらいギャップがありますからね。長年の仲であるはずの三家が驚くくらいですからね。
三家があまりにも真っ直ぐ、純粋に司波のことを可愛がって、密かな恋心を抱いているからこそ、司波の態度とのギャップに戸惑いと切なさを感じました。
三家は気持ちを伝えているわけではないので、司波に何ら落ち度はないのですが、見ている景色があまりにも違うと感じてしまって。
試し読みで興味を持った場面が、司波が三家に付き合って欲しいとしつこくアプローチしているところだったので、実は司波が昔から三家のことを好きだったのかな?と予想していたため、余計にギャップを感じてしまったのだと思います。
今でも三家を純粋に慕っている司波は可愛いです!
もちろん、色気たっぷりなかっこよさも魅力!
長年の仲のはずなのに、どこかちぐはぐな二人がこれからどういう風に関係を深めていくのか、気になります。
忘れられない相手との偶然の再会から始まるお話。
再会もの好きとしては、冒頭から期待が高まる!
雑誌で第1話を読んだとき、「やったぁ!続きめっちゃ楽しみ!」と飛び付きました。
喧嘩別れしたわけではない二人の、何とも微妙な再会後の雰囲気や心情にそわそわしました。
明らかな好意とも言えないけれど、好意的なのは確実で、でもどこか居心地がよくなくてやりにくい。
どちらからも、そういうもどかしさを感じる描写が上手で引き込まれました。
タイトルの付け方も「まさに!」で、積極的に恋をしようとしているわけじゃないから、再び惹かれていくのは本意ではないのに、どうしても惹かれてしまう戸惑いが感じられて、ぴったりだと思います。
本当にこの空気感や雰囲気の描写が見事で素敵なのですが、うまく言葉で表現できないのがもどかしいです。
大人同士の微妙な駆け引きを楽しみたい方には是非読んでみてほしいです。
偶然の再会が実は仕組まれたものだったことは、そうだったらいいなぁ、と思っていたので嬉しかったです!
スパラヴァ19巻!
何度も何度も描かれ、理解したつもりになっていましたが、ここに来て漸く更に一段深く理解できたような気がします。
零と晴がどうしてここまでもだもだしているのか。
この二人はとにかく私には理解することが難しいです。
わかりやすいけれど、わかりにくい。
キャラクターの心情を辿りながら読むのが好きなので、理解できないキャラクターが出てくると、もやっとしながら読むことになります。
スパラヴァは最初からずっとそうで、理解できないからこそ、二人がどうなっていくのか気になって読み続けています。
零が晴に求めるもの。晴が零に求めるもの。
零が晴のことを思って取る行動。晴が零のことを思って取る行動。
夏生が言ったように「二人は両思い」とわかりやすいのに、それらが尽く擦れ違う。
だから、出てくる恋敵たちに私もいちいち心乱され、心配していましたが、19巻を読んで、すとんと納得しました。安心できました。
零が晴を諦めることはないし、晴はそれを知っている。
この世に絶対はないけれど、おそらくそれが変わってしまったら、零ではないのかもしれない。そう思いました。
つくづく、晴が覚悟を決めることが重要だと感じましたが、零が成人するまで(最後までは)手を出さないと決めている点は高く評価しています!
幼い頃から庇護してきた存在だからこそ、余計に。
零が早くそういう関係になりたがる気持ちは、とてもよくわかるけれど。
堂々と晴の虫除けしたいですよね…。やきもきするよね…。
カバー下の幼い晴&亜樹&蒔麻が可愛かったです!
双子から晴に向ける愛情、晴の双子に対する思い遣りを感じました。愛おしい…!
第1話から勢いがあり、要所要所で、ばなな先生らしい思わず笑ってしまう表現があって、最後まで楽しく読める明るいお話です!
全体的な雰囲気は明るく楽しいのですが、伊鶴や優人の事情というキャラクターそれぞれの背景がしっかりと描かれ、笑えるけれど決してふざけているわけじゃない、真剣さに心を掴まれました。
伊鶴は特に大真面目。孤高のソロプレイヤー(?)で「自分の手が恋人」を地で行く生き方をしてきましたが、それにも切実な理由がある。
一方の優人は調子がいいというか、いわゆる真面目ではないかもしれないけれど、家族を思う気持ちは真剣。
そんな二人が再会し、利害の一致で恋人のフリをするところから始まる。
とにかく伊鶴のキャラクターがインパクト大で、突然の行動に何度も笑ってしまいました。愛おしいです。
そんな伊鶴をいつの間にか、すっぽりと包み込んでしまった優人の包容力も素敵。
本当に微笑ましい二人です。
ストーリーの勢いやキャラクターたちの魅力を体感するために、是非とも読んでほしいです。
あの勢いも魅力も、あの画面からでないと伝わらないと思います。
ばなな先生の表現力ならでは。