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アドバンスドレビューアー

女性碧蓮さん

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初めて見るタイプの人外!

人外BLと言えば、藤咲もえ先生!というくらい、私にとっては人外BLの代名詞のような先生が、またまた新たな境地をお見せしてくださりました。
パンダだけなら、まだ普通でした。人外と人間が当たり前のように共生しているのもいいな、と思いました。人型になれるか否かなどの細かい設定も流石だな、と思いました。
そうやって楽しく読んでいくと、判明する衝撃の事実!珍さん、まさかの多肉植物とパンダのハイブリッド!
いやいやいやいや、まじですか、発想がすごすぎませんか、アイディア(多肉)を持ちかけた編集さんも素晴らしいです。

肛門からの光合成が必要なのは、植物だからですからね…。一度見たら忘れられないあの場面が生まれたのは、植物のおかげ。
花游くんが珍さんに惹かれたのも、植物のおかげ。
そうでした、珍さんだけでなく、花游くんも相当見所のある人です。

本当に、それぞれに事情を抱えた二人がゆったりした時間の流れる空間で一緒に過ごすうち、かけがえのないものを得ていく姿に癒されました。

大切な想いを共有する大切さ

外伝3巻は颯助とコマ!
コマ推しには待望の外伝3巻です。
そもそも、十二支色恋草子を読もうと思ったきっかけが、十二支に選ばれなかった猫が出てくることでした。
最初はお休み処の面々を敵視していた、胡太朗くん&コマ。それが、お休み処の面々とここまで仲良くお互いを思い遣り、助け合い、支え合う関係にまでなるなんて。
胡太朗くんもコマも、それぞれに大切な番まで見つけて。幸せな日々を過ごせるようになって、本当によかったと思います。
胡太朗くんと正隆の幸せラブラブなお話は、蜜月の章までに描かれ、外伝では神使たちのお話が描かれるということで、実は1巻の頃からコマと颯助のお話を待っていました。ラブラブなコマと颯助をもっと読みたかったんだ…!
そんな私の期待に応えるどころか、軽々と越えてくれたことに感謝です!

外伝3巻は、颯助にとって、とても大切な銀杏の木を中心に据え、コマと颯助がより一層、お互いへの理解と愛を深めていくお話でした。
神使の颯助が生まれたきっかけ。コマを連れてきたかったという場所。古万乃神社の境内に植えられた颯助の御神木。
サンタクロースの橇をひくトナカイの候補生である迷子のギンコを助ける過程で、時には擦れ違いがありながらも、相手のことを改めて知り、自分の気持ちを再認識する。

外伝3巻を読むことで、コマと颯助、それぞれの魅力を改めて実感しました。
颯助はもう本当にひたすら陽(よう)ですね!光!
帯に「天然たらし」と書かれていましたが、その通り。
彼の懐っこさや素直さと、素直な感性に下支えされた思い遣りは、周囲を照らして安心させてくれる。
ギンコが懐くのも当然で仕方ない。
でも、素直すぎるが故なのか、若干デリカシーに欠けるというか、そこに思い至らないからこそ、どこまでも素直と言えるというか。
他者に対して攻撃的だったり、負の感情があったりしないからこそ、コマに嫉妬させてしまう事態に陥ってしまう颯助がめっちゃ颯助。
コマがショックを受けて反発して、胡太朗くんに巻きついていた場面。思わず、あの場面は「颯助、それはないわー」と胡太朗くん&コマに完全同意しました。私まで胸が痛かったです。
でも、颯助の気持ちはひたすらにコマに向いているし、コマもそんな颯助だから好きで。
傷付いているのはコマのほうだと理解し、自覚できるところが颯助の魅力。
犬ならではのコブと長い射精という、えちえちな見所もめちゃ良きです!

嫉妬するコマ、デレるコマ、照れるコマ、とろとろになってしまうコマ。
今まであまり見られなかったコマがたくさんいて、嬉しかったです!
嫉妬しながらも、自分にできる役割を誠実にこなすコマがかっこいい。
颯助の態度に傷付いたコマを目一杯愛でて慰めるための胡太朗くんの「コマにゃんの歌」には癒されました。
何度読んでも、笑顔が止められない場面。
私も胡太朗くんと同じ気持ちなので!コマを傷付ける奴は神使でもぶっ飛ばす心意気です!
颯助の大切な銀杏の木に漸く会えたとき、愛おしげに頬を擦り寄せたコマが愛おしくて仕方ありませんでした。
颯助の表情も印象的で。

ギンコがいい子でよかったです。
そして、サンタクロース!どきどきわくわくする合流シーンでした!スピード感がすごい!
しっかりとギンコを抱き締めるサンタさんがかっこよくて見惚れました。目元くらいしか見えないのに。
サンタさんが配るのは、夢なんですね。ウリたちがもらったプレゼントは胡太朗くんたちの優しさ。素敵です。
ギンコには橇をひくトナカイに選ばれて、コマたちとまた再会してほしいなと思います。

颯助とコマの大切なお話を読めて、幸せです。
お休み処と古万乃神社。繋がった縁を大切に、これからも幸せな日々を過ごしてほしいです。

学園の外の二人もラブラブかっこいい!

夏休みということで学園を飛び出し、学園生活とはまたひと味違う本堂さんと叶くんの姿を見せてくれた兄契4巻!
相変わらずラブラブな二人に、にこにこしながらも、学園生活だけでは知ることのできなかった彼らの姿を見て、二人の絆が更に深まるのを感じました。

「お荷物」発言から、瞬時に運転免許証取得を決意し、実際にすぐ行動に移してしまう本堂さんがかっこいい!
費用を工面するためのホスト姿もかっこいい!
ホストをすることになる経緯も、本来は叶くんが嫌がりそうなことは避けようとしていたのに、断りきれず…というのが何とも良い。
叶くんの魅力的な姿を隠したがる本堂さんだからこそ、叶くんも魅力的な本堂さんを他人に見せたくないことがわかる。
ポイント、ポイントで、へこたれそうな叶くんを気負わず支えてしまう本堂さん、まじでかっこいいです。
本堂さんの素から出た言葉が叶くんを支えていることが素敵。

叶くんは今回、めちゃくちゃ頑張ってました!
足場固め行脚をする姿を見ながら、叶くんが背負っているもの、背負っていくものの重さ、複雑さを認識させられました。
今までは可愛い姿か、凛とかっこよく強い姿を見ることが多かったので、あの叶くんがこんなにも弱っている姿を見せるなんて…と、切なくもなりました。
それでも諦めない、へこたれない叶くん!かっこいい!
そんな叶くんの前に颯爽と現れる本堂さん、まじでかっこいい!

頑張る叶くんと、頑張る本堂さん。
兄契4巻は、かっこいい二人が詰まっていました。
一回は落ちた試験もしっかりパスして、免許証を取得し、自分の車(お下がり)で、叶くんご希望のスーツ&花束で迎えに行く本堂さんは本当にかっこいいです。
パパたちの面子を潰さないためにも、しっかり挨拶回りを遂行しようと気を張り続ける叶くんの頑張る姿、かっこいいです。
叶くんがここまで苦戦する姿は初めて見た気がします。だからこそ、今まで以上に応援したくなる。
駐車場のことを失念していた本堂さんは可愛かったです。

物理的に離しても、結局くっついてしまう本堂さんと叶くん。
どうしたってラブラブな二人をこれからも見守り、応援したいです。
黒幕も読者には明かされ、ますます続きが気になります。

プレイの強烈さと気持ちの切実さ

待っていました、2巻!
1巻が切ない気持ちで終わっていたので、ゆくりつ、まじで幸せになってくれ…!と祈りながら待っていました。

そんな2巻の冒頭。
まじで最高です!ちさ先生!
両手両足を失い、完全に行瑠にお世話される律路という夢。
断面が布等で美しく装飾されているのも最高です。
ふと思い出したのが纏足でした。私にとっては、人為的に歩けなくさせる足の象徴なので。
このふわふわと幸せそうな夢が描かれたことで、ゆくりつの求めるものにブレーキをかけない場合、ここまで行き着くのだなと実感できました。

2巻では、こうして改めて、みじゅぼくで描かれることになるSSS同士の支配欲、被支配欲の強烈さを意識させられました。
特に十鳥さんの支配欲は、グロ耐性がないと読むの躊躇するだろうな、という類いのもので…。
グロはわりと平気なのですが、完全にゆくりつ推しなので、反射的に「やめて!律路に近づかないでー!」と拒否感を覚えてしまいました。
でも今後、律路に救われたりするのかな?だとしても、律路は行瑠のものですけど!ゆくりつですけど!と自分勝手に思っています。

2巻では、行瑠の過去や背景も1巻より詳細に描かれて、胸が痛くなるくらいの切なさで、つらかったです。
行瑠が何故、「神父」という職を選んだのか。
そこには、深い贖罪の気持ちが込められていました。
しかも、行瑠も律路に二度と会えないと思っていたからこそ、という理由が更に胸を締め付けます。
行瑠が律路に会いに来た場面が本当に奇跡的な出来事だったということに驚いてしまいました。
行瑠なら、律路の動向を密かに追っていたのかな、と思っていたので。
ますます、行瑠の希望が叶ってほしくなる!ゆくりつで幸せになってほしくなる!彼ららしい幸せな日々を過ごしてほしい!願うことはそれだけ!

そして、冒頭の律路とともに2巻の見所。
行瑠が律路に贈ったカラーに施された細工。
そんな、そんな方法があったなんて…!1巻から既にかなり激しいプレイが描かれていると思っていたけれど、2巻は更にパワーアップしていました!
律路が本当に苦しそうなのに、本当に幸せそうな恍惚の表情を浮かべているのが本当にもう…。

そういうプレイの強烈さに目を奪われがちですが、みじゅぼくの魅力は、一途さや切実な想いもしっかり感じられること。
行瑠の気持ち。律路の気持ち。それを感じられるからこそ、キャラを魅力的に感じる。
幼い頃に贈ったカラーととても似たデザインのものを用意するところも、そのひとつ。
それを律路がちゃんと覚えていたことにも感動しました。
それでも、過去のことがあるからこそ、お互いのためにも簡単に身を委ねることもできず…というジレンマ…!
切なさに胸が締め付けられますが、だからこそ見守り、応援したくなる。幸せを願わずにいられない。

わんちゃんになってしまう律路は、めちゃくちゃ可愛かったです!
ぺろぺろする律路かわいい。とろとろめろめろな律路かわいい。
行瑠の名前を「ゆく」までしか言えなくなってる律路が、はちゃめちゃ可愛い。
そんな律路を見つめる行瑠のやばい恍惚の表情がめっちゃいい。

なんとかパートナーとしては認められた行瑠。
恋人としても律路に認められる日が来ることを願っています!
続きが楽しみ!

ホワイトアウトの重要性

辰彦さんも、真樹くんも、魅力たっぷり!
作品中でも人気があったり、人たらしと評されている彼らに、惚れずにはいられません。

冒頭、以前の所属劇団を訪れ、辰彦さんに会いに来たらしい真樹くんを見て、わんこ押し掛け系かな?と思いきや、無自覚!
真樹くん自身も最初はわりと控えめな淑やかな雰囲気で、どんな子なんだろうと気になっていたら、緊急出演舞台での演技で一気に引き込まれました。
ここまでは辰彦さんもわりとドライな対応や雰囲気なので、何かある二人だとは思いつつも、探り探りの状態で。
それが、この舞台をきっかけに、展開が加速していくという構成、演出が素晴らしい!
舞台の打ち上げで飲み過ぎた真樹を家まで送っていくことで、漸く真樹の現状を知ることになる辰彦さん。

ここから、真樹にとっての辰彦さん、辰彦さんにとっての真樹がどのような存在なのかが描かれ、明かされ、語られていく程に、この二人愛おしすぎる…!と悶えるしかなくなりました。
ここで重要なこと。
辰彦さんも無自覚!

何なんですか、この二人。二人して両片想いで、二人して自分の気持ちに無自覚。
愛おしすぎませんか、好きです。
その無自覚というのも、彼らが携わる「演劇」に関連しているという描き方にもう感服。
タイトルに含まれている「ホワイトアウト」との絡め方も見事で、真樹の見た「白」と、辰彦さんの見た夢との繋がりに痺れます!
しかも、辰彦さんの見た夢は、あの舞台とも繋げてあって、もうほんと素晴らしいです…!感動!

辰彦さんの名前呼び+「おいで」は、強いですよね…。あれはね…、ああなっちゃいますよね…、好きです!
お互いの気持ちを伝え合わないことで、切ない擦れ違いもありましたが、それも「演劇」が関与することで乗り越えられて本当によかったです。
あの場に辰彦さんが連れてこられたのは、悠奈さんが芝居バカだったおかげですから。
関わる全員が本気だからこそ。

辰彦さんの落ち着きと本気のギャップに魅了されつつ、真樹のかっこよさと可愛さのギャップに魅了されつつ、二人でラブラブな日々を過ごしてほしいです!

真価を発揮し始めた陽介

3巻もはらはらどきどきしっぱなしで、やっぱりすげー!おもしろい!
特区という特殊空間の中、対峙するのは主席という特殊な人たち。まさに何でもありな環境でのサバイバルのような生活。
そんな緊張感漂う話の中で、たまに訪れる柔らかな雰囲気や甘い雰囲気が本当にご褒美のようで嬉しいです!
嬉しいのに、それを本気で受け取っていいのかどうか、常に不安も伴うところがほんと癖になる。

3巻では陽介がとうとう二人を手玉に取り始め、真価を発揮し始めたなぁ、と感心&わくわく。
玉森さんの言うとおり、陽介のポテンシャルはこの程度ではないと思います。まだまだこれから。どんどん力をつけて、君臨するようになるはず。
そんな陽介を想像するだけで楽しくなってきます。
でもきっと、そこに辿り着くまでには、更に紆余曲折があるだろうことも想像に難くない。
だって、相手があの玉森さんと東間さんですから。一筋縄で行くはずがない。
柔らかな雰囲気や甘い雰囲気が訪れても、すぐにぞくっとする戦慄が訪れる。読みながら、話の緩急に翻弄されっぱなしです。

玉森さんの美貌と容赦なさ!陽介の秘められた王の素質!東間さんの一途なぶっ飛び具合!
三人とも魅力満載で引き込まれます。
でもやっぱり、2巻まででも感じていましたが、この中で一番怖いのは陽介のような気がします。しかも、それが素というか、無自覚なところが本当に怖い。きっと誰も太刀打ちできない。
今は玉森さんたちのほうが権力を持っているし、玉森さんは玉森さんですから、手玉に取られる過程も楽しむ余裕はなくさないと思いますが。
全てを「あくまで保身のため」と捉えて行動している陽介が本当に怖い。そんな陽介に心を掴まれてしまって逃げられません…。好きです。

それにしても、二人の主席が共同研究している内容が怖すぎる…。
読んでいて、そうだ!この作品にはこういう面があった!と思い出しながら(思い知らされながら)、寒気がしました。
でも、こういう描写があることこそ、シュガードラッグらしい魅力だと思います。

紆余曲折を経て、三人の恋人関係となった陽介たち。
陽介がちらっと考えていた、もっと緩やかなプレイ(恋人ラブえちかな?と推測)を是非とも見てみたいです!

静かで雄弁な世界に引き込まれる。

2巻の発売をお待ちしていました!
十嘉くんと五十鈴さん。二人ともそれぞれに魅力のあるキャラクター。
十嘉くんは、夢中になり、懸命に努力することができる。
五十鈴さんは、困難があっても諦めることなく、前を向いて進み続けることができる。
そんな二人が出会い、紡ぎ出す物語、奏で始める物語は、読者の心の奥底にまで触れるような強さを持っていると思います。
二人が距離を近付けていく過程、それぞれに抱えたもの、生き方、どれもが大切で、重要で、それらが丁寧に描かれている作品。

十嘉くんと一緒にいるとき、様々な理由で楽しそうな嬉しそうな笑顔を見せる五十鈴さんが可愛くて愛おしくて好きです。
五十鈴さんと接するうちに、少しずつ変わっていく十嘉くんが好きです。
自分にも、周囲のことにも、目を向け、対峙することを学び、意識するように変わっていく姿がなんだか瑞々しくて、見守らずにはいられません。

五十鈴さんも十嘉くんも、出会えたことで、とても大切なものをお互いに見出だせたのだろうと思います。
そしてそれは、ただ出会っただけでは無理で、接して向き合うことで紡ぎ出せるもの、奏でられるもの。
2巻の海のシーンは感動的でした。
あの出来事を経ての、あの告白。感動のあまり頭を抱えました。

1巻のあの出来事から、十嘉くんをなかなか部屋に入れない五十鈴さんの頑なさが少し意外でしたが、二人にとっては必要な過程だったのだろうと、今なら思います。
五十鈴さんの尊厳と、それを十嘉くんが尊重できるのかどうか。
五十鈴さんの意図とは異なるかもしれませんが、私はそのように感じました。
入室禁止を律儀に守ろうとする十嘉くんが「守ればいいんでしょ」というような投げやりな態度ではなかったところに好感を持ちました。
十嘉くんには、五十鈴さんを一人の人として尊重しする気持ちがあり、尊敬もしているのだと感じられて嬉しかったです。

次の3巻で完結とのこと。最後まで、いち恋を追いかけます。続きを楽しみにしています!

「そんままの貴音が一番かわいい」は名言

リコ先生だから、というのは大前提の下、表紙の柔らかな水色に惹かれて購入しました。表紙めっちゃ可愛い!

そして、貴音くんも晃佑くんも、二人とも可愛い!
二人ともかっこいいのですが、中身や行動が可愛いというか。
幼馴染みという関係を変えることは難しく、自覚した気持ちに折り合いをつけるのも難しく、いつの間にか疎遠になってしまう二人。
それでも、家が近所の幼馴染みであることは変わらず、完全に離れることもできない。
そんな状況でも、お互いのことをひたすらに思い合っている。
こういうお話めっちゃ好きです!
もどかしさと、切なさと、初々しさと、直向きさが微笑ましくてたまらない!

そんな日々を過ごすうち、貴音くんの女装を晃佑くんが目撃してしまったことが一歩を踏み出すきっかけとなる。
そもそも、貴音くんの女装は晃佑くんがきっかけで。
お互いの行動のきっかけがお互い同士というのも、またいい!
貴音くんの女装はめっちゃ可愛いです!いろんな衣装を着てくれています!
個人的には、晃佑くんが選んだチャイナ服がイチオシですが、他の衣装もそれぞれに捨てがたい。

貴音くんの女装判明から、半ば強引に幼馴染みというだけの関係から一歩踏み込んだ晃佑くん。
二人が疎遠になってしまうきっかけは、中学生の頃、寝ている貴音くんに晃佑くんが無断で性的に触れてしまったこと。
貴音くんはそれを夢と認識したものの、嫌悪感ではなく、そんな夢を見たことで晃佑くんに対する罪悪感を覚えてしまった。
その結果、二人ともが相手に対する罪悪感から距離を置いてしまい、疎遠に…。
本来なら、あかんよ、と言わねばならないところですが、こういう思春期に多い戸惑いや過ちや苦悩が好きです…。
その苦しみからうまく脱け出してほしいと願ってしまいます。
そんな私の好みにぴったりなお話でした。
多少の強引さはあれど、全体的に優しさや思い遣りを感じられたので、嫌な気持ちにならずに読めました。

えちえちなシーンもふんだんにあります。
衣装毎にね、えちちなシーンを拝見したいですからね。ありがとうございます!
それに加えて、帯にも採用されている晃佑くんの素晴らしい言葉「女装も可愛かったけど、そんままの貴音が一番かわいい」ですよ!
貴音くんが女装するようになったきっかけを思うと、貴音くんの心を救う言葉でもあるように感じました。
「好きなら脱がせて」というタイトルにも通じるものがあります。
タイトルには二重の意味があったのかな、と本編を読んで思いました。

幼馴染みから恋人になれた貴音くんと晃佑くんには、ラブラブでえちちで幸せな日々を仲良く過ごしてほしいです!
重版とともに続編も決まったそうなので、続きが楽しみです!

不安感とラブラブさの絶妙なバランス

漸く気持ちを通じ合わせたアークとユリウス。
アークがユリウスのシャツをがっしり掴みながら寝ているのが微笑ましくて愛おしくて…!
最初は、自分が小説通りに殺害されてしまわないように、という計算から始まった行動方針ではあったけれど、接するうちにユリウスへの気持ちがどんどんと育ち、成長した今では心からユリウスを好きになってしまったアーク。
根底には、「自分には護ってもらう資格がない」という劣等感というのか、諦念というのか、不安や自信の無さがあるため、なかなか積極的にユリウスへの想いを表現できていなかったように感じるので、アーク大好きなユリウスからすると、アークからのはっきりとした愛情表現がめちゃくちゃ嬉しかっただろうなと簡単に推測できます。
事ある毎に、息をするように、アークへの愛を伝えるユリウスがめっちゃかっこよくて、めっちゃ好きです!
それに照れてるアークも、喜ぶアークも、とろとろにされているアークも、めちゃくちゃ可愛くて好きです!
堂々と、待ってましたとばかりに即、真剣交際宣言をするユリウスがかっこいい&可愛い。狙った獲物は逃がさない策士っぽさも魅力的。
祝福してくれるアリスとニルスに笑顔になります。アークと良い関係を築けていて、応援したり、アシストしてくれたりして、嬉しいし、感謝しています。

そんなラブラブなアークとユリウスに幸せな気持ちでにこにこしつつも、着実に近付いていく「その日」。
宰相シモンとリオくんの謀略策略が止むことはなく、常に危うさを感じずにはいられません。
小説世界への転生ということで、抗うことのできない「物語の強制力」がどの程度のものなのか。
アークが成長するにつれて、フラッシュバックのように頭に浮かぶ、ユリウスがアーク殺害に至ってしまう様々な分岐点のようなシーンのインパクトが大きく、「こんなにアークに忠誠心を向けるユリウスがどうして?」と思わずにはいられません。
これだけ大きく物語が変化していても、強烈な揺り戻しがあったらどうしよう、という不安が拭えない。
だからこそ余計に、アークとユリウスを応援したくてたまらなくなります!
ラブラブで胸きゅんな幸せと、はらはらどきどきする不安感を想起させる描写とのバランスが絶妙!

シモンやリオくんにも事情があるのはわかるのですが、アークとユリウスを応援しているので、そちら側には寄り添えず…。
アークの友人、ナータン再登場も嬉しかったです。良き友人。

様々な妨害がありながらも、ついに身体を繋げたアークとユリウス。
はぁ、もう、程好くえちえちで、アークが可愛くて、ユリウスがめっちゃかっこよくて、最高です!ありがとうございます!
えちの描き方が好きです。もっと見たいです、二人のえち!

このままクーデターを回避して、ユリウスとアークにはラブラブな生活を送ってほしいのですが、どうなるやらやら。
3巻で完結ということで、続きも楽しみにしています!配信最新話まで追っています!

華やかで美しい!

電子単話でずっと追いかけている作品がとうとうコミックス化!めちゃ嬉しい!
1、2巻同時発売ということで、1巻はアークとユリウスの気持ちが通じ合うところまで。アークとユリウスをめっちゃ応援しています!

異世界転生で小説の世界へと転生し、しかも物語序盤に起こるクーデターで主人公側に殺されてしまう第四王子のアークフェルトに転生してしまう。
構図だけを見ると、よくある異世界転生ものですが、転生したアークフェルトがまだ6歳と幼いこと、転生先の小説の世界観が独特でしっかり設定もあることに、一味違う魅力があります。
異世界転生ではなく、ファンタジー作品としてだけでも充分に魅力的な世界です。
毒性のある魔素が存在する、王族にだけ魔素濾過の能力がある、男性も妊娠出産ができる、等。
そこに、異世界転生で生き抜くには不利な幼い年齢での転生が加わり、第1話から「絶対続きを読む!」と引き込まれました。
冒頭に「なんで!どうして?どうなるの!?」と思わされる場面が示されているのも、引き込まれる一因でした。

何より、画面が華やかで美しい!
幼いアークはめちゃくちゃ可愛いし、ユリウスはめちゃくちゃかっこいい!輝いている!
ルーカス兄様もカール兄様も弟溺愛だし、かっこいい。
城の外装や内装、王家や騎士たちの服装も凝っていて華やかで、読んでいて楽しいです。見惚れます。
その上、ストーリーまでおもしろくて引き込まれる。
配信開始当初に偶然出会うことができて、幸せでした。待つ時間も長いですが、次話の配信を楽しみに待てるのも幸せです。

最初のほうはアークが幼くて、思考を集中させることがままならないなど、ユリウスとのあれこれの前にハラハラすることもありましたが、かっこいいユリウスの優しさや支えに、ほっとしていました。
思考がゆるゆるになってしまうアーク、可愛かったです。
アークの「ありがとぉ」を噛みしめ、アークにメロメロで、アークしか目に入っていないユリウスも可愛いです。その上、めちゃくちゃかっこいい!
ユリウスがかっこよすぎて、やばいです。アーク以外には決して自分から触れようとしない態度、めっちゃ好きです。リオくんに腕にひっつかれても、引き剥がしすらせずに。相手が自分より上の身分故、問題にならない形での拒否。
全然相手にしていません、私からは触れたいとも思いません、という意思がばちばちに伝わってくる態度から、アークへの忠誠心や愛を感じました。
ユリウスが愛を向けるのはアークだけ。
二人で遠乗りをし、「ありがとぉ」と言ったアークを愛おしげに抱き締めるユリウスのシーンも好きです。
模擬試合で圧倒的勝利をおさめた直後、アークを探して、笑顔で喜びを表現するユリウスも。
とにかくアークを大好きなユリウスが大好きです!たくさん見たい!

描き下ろしが収録されているのも嬉しかったです!
ユリウス視点!ありがとうございます!
読めてめっちゃ幸せです。にやける口許が止められません。