タイトルの通り3巻で初めてキャラクターそれぞれに深く感情移入ができ、無事めちゃくちゃ泣いた人間が書く感想です。
この作品は1巻から、身代わり無理やりというハードで重い展開から始まるお話だったのですが、無理やり自分のモノにするという点がどうしても好きな性格ではなかったので、いまいち好きになれませんでした。
また、ウルジが優しさや切なさみたいな感情表現がわかりやすいキャラだったら全然読めたのですが、、、まさかの不器用という性格にムカムカしてしまい、絵と作者さんが好きだからという理由で読んでいました。
そして2巻。ラムダン、あんなに不器用で無理やりヤられてきたのに絆されちゃうんかい!と、もう作品退出しよう、、と思ったその時。アリアナが現れるんです。そして立て続けに婚儀の真相を知ってしまうラムダン。一気にシリアスなモードが駆け抜けていき、もうその時にはこのララの結婚にどっぷりハマっていました。。
3巻では、アリアナが本当に切ない。。切なすぎてここでまず涙しました。アリアナの心情が丁寧に描かれている分凄く感情移入でき、本当に心が痛くなりました。
そしてララの言葉。私が言いたいことを全て言ってくれました。ウルジ、、遅いぜ。3巻でようやく自分の過ち、戻せない過去に向き合うとは何事ですかと。しかも周りとかではなくララに言われないとダメだったとは、とウルジに軽く失望しましたが、自身の罪に向き合ってくれたのは凄く感動しました。
いくら思い合ったことを読者が分かっていても当事者がサラッと無理やり展開を流すのはどうかと思っていたので、ここで回収してもらえて本当によかったです。
対してラムダンが言われた「その男の眼を見た時、心が少しでも揺れた場合は諦めな」という言葉とその結果には思わず号泣してしまいました。私はラムダンが1巻から大好きで大切なのでこの言葉を胸に彼が決断した時は本当に涙が止まりませんでした。その感情や表情の動きが丁寧に描かれていて流石ためこうさん!とここまで買ってよかった、と心から思いました。
書き下ろしタイトル「初夜」にも泣けました。そうだよね、そうだよね、、ラムダンが幸せなら良かったよって本当に思いました。
ためこうさんの作品は全て感情表現や表情がとても丁寧なので本当に大好きな方なのでこれからも漫画揃えていこうと思います。
次巻、楽しみにしています!