中卒おバカさんはよく見かけますが、この攻、大川くんはなんと小卒。あと三年間あったはずの義務教育をスルーしちゃった子です。
だからでしょうか、難しい言葉を使うとか、取り繕うとかいうようなことはしません。何ごとにもストレート。好きなら好き、です。
印象的だったのが彼の、
「すきってなんで2文字しかないんすかね…………そんな簡単な…きもちじゃねえのに」
という台詞。はあ、確かに。と納得しました。でも、二文字しかないからこそ伝わるし、また大川くんの場合は「小卒おバカ」という設定つきなので相乗効果でキュンキュンです。
「バカでも言えるように2文字なんじゃねえか?」という熊田さんの返しもいいです。
また熊田さんから落語家に切り替わる瞬間がかっこいい。ギャップ萌えです。
後半、アヤという女の子が絡んでくるのですが、それが切ない。ほんの小さなことで、恋が叶うか決まってしまうという。
合間合間の作品解説ページも面白いです。後書き好きにはたまりません。
表題作以外も、笑えたり、切なくなったり。
一本目の「あかぎくのうた」は特に物悲しい空気が流れており、胸が痛い。
こんなかんじで読後感もいいので、カバーをめくるとちょっと後悔するかもしれません。
タイトルからして、これはこれは!と期待して買いました。
というか、完全なタイトル買いです。
結果、腹がよじれるほど笑いました。これは危険物です。ヒイヒイお腹痛い!
カラーのトンデモ妄想に引き笑い、突然の漁猟プレイに唖然としながら笑い、裸商事に悶え笑い、と大変な思いをしました。大漁じゃあ!
一押しは同時収録の「裸眼鏡にさせないで」です。注目すべきは情事シーンの手描きフォント。どんだけ笑わせるんだってかんじです。
しかし、タイトル通りの一冊なので、合わない人には全く合わない作品だと思います。ですがアホアホ好き、下ネタどんと来い!な人種には爆笑をもたらしてくれるのではないでしょうか。ツボに入るとやばいです。評価は中立にしましたが、私の中では殿堂入りです。
レビュータイトルは作者のカバー裏での言。わかります。とてもわかります。
その真剣さに完敗!