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モヤっとしたけど見方を変えてみた。

楽しみにし過ぎて、読み終わるのがもったいなくてゆっくり読んでたら、ゆっくりしすぎてしまいましたヽ(‘ ∇‘ )ノ

いやぁーーついに、暴君竜10巻です!!
犬飼先生が、とりあえずここで一区切りと
Twitterでおっしゃられた時は
えぇぇ?!!暴君竜終わっちゃうの?!!!
って頭真っ白になったけど
とりあえず一区切りというだけで、
まだ続きますと…

よかたーーー終わって欲しくない(T-T)
まだまだ潤と可畏と双子ちゃんたちの話が
もっと読みたかったから、嬉しい〜!!!

10巻では、可畏とツァーリと潤の子供
ミハイロ(ミロくん)の親権問題が主軸ですね。

まぁ…父親が2人の遺伝子の子供なんて人間では
ありえないことなので、親権とか言われても、もう…何が正しいかわかんない。
潤と可畏は、ミロくんは自分の子供たちであり
ツァーリは潤に不当な行為をして孕ませたわけだから今すぐにでも我が子をツァーリから離して自分たち家族5人で暮らしたいと、強く求めるんですよね。

でも、ツァーリにはミロくんしかいません。
千年生きてきて、やっと家族が出来たのに、ミロくんが可畏と潤の所へ行きたいと言えば、また一人になってしまう…。
確かにツァーリのしたことは到底許せないし、間違っていたけど、ミロくんの存在を一番求めたのはツァーリ。

と、読みながらなんだかね、煮え切らない、モヤモヤしたままの誰が正しいのか分からないまま読んでいて、でもやっぱり、ミロくんの気持ちが一番だって思えた瞬間、またしても、ツァーリの仕打ち…
もう、今度こそ完全にツァーリのこと信じられなくなった。
ミロくんが育つ環境が自分のとこより潤たちのところのがいいだろうって
あぁ、ツァーリも父親なのねって感じた瞬間でした。父親としてミロくんを送り出してくれると思ったのに、またしても…。
しかも、ミロくんを使っての仕打ちにもう、心折れました。
千年も生きると根本的な考えなんて変わるんですよ。

なんか、ちょっと悲しかった。
それでもミロくんはツァーリを選んだけど…。
それはミロくんに潤の人間のあたたかさが引き継がれているからなのかなって思った。
少しでもツァーリがミロくんによって人間らしさ?を取り戻すというか、思い出して欲しいなと思います。
ツァーリの最後の砦はミロくんなのかな。
彼を信じることを出来なくなった読者に
ミロくんが希望を与えてくれると、信じています。ツァーリではなく、ミロくんを。

そしたら、潤たちがミロくんと一緒にいれない
辛い思いも少しは報われるのではないでしょうか…。


そう見方を変えて、読み終えました。
11巻では、どんな可畏、潤、双子ちゃん、ミハイロ、そして、ツァーリに会えるのか楽しみです。

あ、可畏と潤のラブラブはそう言えば1回だけだったわねww
そう今回はミロくんの話ですからね。
早々にいちゃラブし始めたんで、あ、これはもうこの後はいちゃラブ無しだな(´△`)って思ったらやっぱりそうだったww
11巻でその分2人のラブラブが見れたらいいなぁ〜( ´艸`)

初めて手にとる人に取りやすいよう、10巻で区切りを付けたかったとのの先生が言っていましたので、ぜひ、これを機にまだ未読の方にも
暴君竜を読んで貰えますよーに!!!

ふわふわもふもふ、優しいお話

今回がデビュー作の寺崎昴先生
小説家さん、凄いですよね…尊敬です。笠井あゆみ先生のイラスト買いでしたが読み進める手が止まりませんでした。

さて、わたくしそんな評論家のような大それたことは出来ませんが、素直に感じた感想で一人でもこの作品を手に取る方がいてくれたら嬉しいなと思って、初レビューさせて頂きます。
なので、うまく伝えれられないかと思いますがお手柔らかにお願い致します…<(_ _)>

原因不明の難病として扱われる、"先天性獣化症"
子供の頃から獣人が大好きだった寺崎先生はこの世界に獣人がいたら、どんな風な扱いを受け、どんな問題を抱えるのだろう…とそんな風に考え、この話が出来たんだそうです。


攻め視点の話でした。
試し読みをした時は、獣人だけどおおらかな性格の優しい青年だなぁ、って感じたけど実際は、読み進めれば進むほど、ふつふつと常に煮えているものがあって、それが沸騰して吹きこぼれないように常に弱火で煮て、煮すぎて煮詰まってしまいそうなそんな心を抱える獣人で、深いコンプレックスをもつ一人の青年でした。

煮詰まらないように、そっとお湯を注いでくれたのが哲平の存在でした。
彼も同性愛という性的マイノリティを抱えていたけど、祭と出会い、祭りに惹かれ、将来を考えることが出来て祭と一緒に前を向くことが出来るようになります。


自分では変えられない、神様から与えられたギフト。
与えられた者のことを、"ギフテッド"というそうです。獣化症と、同棲愛はそれぞれに与えられたギフトだけどお互いにとっては、それが"パートナー"という代えられないギフトになのだと。

このギフトの話を、祭の就職先の塾長さんが祭にするのですが、その塾長さんの言葉がすごく響きました。
『勝てると思った勝負にしかベットしない、あなたはいい講師になる』
こんな塾長さんが作った塾に通いたかったなぁ。

と、タイトルの由来が最後に分かって
すごくスッキリと読み終えることが出来ました✨


そして笠井あゆみ先生の挿絵は今回もため息が出るほど綺麗で眼福でした。
哲平が大学に入学して、祭の生徒ではなくなるまではキスまで…と清い関係wです。
いつもなら濡れ場のシーンで挿絵をわっくわくしながらページをめくりますが
今回は、ゆっくりと静かに流れる二人の時間に、自然と歩調を合わせていたようでした。合格通知を貰い、祭の生徒を卒業したし、祭は一人暮らしを始めるし、もう阻むものはない若い二人は思う存分イチャコラするのでしょうww